2023/08/15 のログ
■リセ > 胸中が駄々洩れというか。シナリオさながらの独白振りで呟きながらとぼとぼと、まるでお仕置を受けた後の子供のような頼りなさで昏い影を背負って道を歩いていた。
勿論付近に生じている人の気配には気づかない。
感性の鈍さもまた、悪い意味で貴族並みだ。
文明を少し離れた場所で貴族なんて種族は正直最弱の生き物である。
声をかけるにも逡巡されていたことにも勿論察しがつかないまま、ただただ昏い明日を思い描いては大きく嘆息していたところ。
「――……っ!?」
不意に近づく気配と背中から投げかけられる自分の名。びく!と分かり易く肩を跳ね上げて。
「………は、ぃ……?」
明らかに動揺且つ怯えたような泣き濡れた顔で恐る恐る振り返り。バンダナを外しながら言葉を継ぐ男性……教師?の顔を認めて。
「ぅ、ぁ、は、はい……クロウ……先生……? あ、え、あ……お世話に、なっております……」
えーとえーと、と混乱気味の頭とぐるぐる渦巻いた潤んだ眸で相手の相貌を見つめて、名乗りを伺い記憶と照合作業。
少々時間を要しながらも貌くらいは存じ上げていてぺこり、と髪を前に垂らすようにして頭を下げて。
「あの、あ、わたし、わたし……班行動、で…逸れて……しまいまして……あの、死を覚悟していたところ、です……」
実際は態と班から弾きだされたのだが。流石にそこまで込み入った事情は口にするのを憚られて多少誤魔化しながら答えると。
うるぅ…と余計に泪を湛えた双眸で。
「せ。先生……助けて……ください……わたし一人では無理です……無理なんです……っ」
■コルボ > 「貴族の気遣いなんざ受ける気もないが、リセアリアは生徒だからな。
話は別だ。
貴族に対して平民がお世話になってます、なんて下手に出るもんじゃないぞ。」
貴族としての立ち位置関係なくだ、分かったな? と釘を刺して。
「……っはぁー、お前さん、知る限りじゃ班行動なんて苦手なほうだろうに。
そうでなくても気絶癖で有名なんだからよ。
お前さん、他の先生方からも聞いてるが、魔術絡みでは熱心に勉強してるんだろ?
フィールドワークなんざ気合入れなくてもいいだろうによ……。」
口付けて悪いが飲むか? と、距離を近づければしゃがみ込みながら、下から視線を見上げて、
水筒を差し出して。
「あと俺は講師は講師だが、今日は本職の冒険者稼業だからな。
……礼儀なんて気にすんな。先生じゃなくてコルボでいいよ。
その代わりお前さんのこともなんか愛称があったらそれで呼んでいいか?」
言外に、愛称で呼び合う仲、長い付き合い、手を差し伸べるのだと告げながら、
連れ添った馬を顎で指して【乗るか?】と告げて。
……男は学院でも教師生徒問わず手を出す女癖の悪さは響いている。
それが良いのだという生徒もいるし、その状況に憧れる生徒もいるかもしれない。
貴女を放り出したグループの中にも言い寄られることを夢見る者もいるかもしれない。
そんなことが、貴女の耳にも入ってるだろうかと警戒はしつつ。
別に耳に入っててもいいんだけど、やっと見つけた助け舟が女を食い散らかす輩だと思われると面倒だなと思っている男。
「もう保護って形で王都まで送るけどいいか?」
■リセ > 「でも……先生、ですし……わたしは生徒です、から……」
それはそれで礼儀の問題。貴族ならば余計に気にするところで。しかも地位を笠に着て威高気に振る舞うタイプではないどころか無駄に控えめ傾向。
「……本当は…できればお休み、したかったのですが……単位が……。
き、気絶、癖……そんな評判、ですか……今まさに気を失いそうです……
………担任の先生に班割りされて……もう行かなきゃな空気になちゃってまして……」
班に割り込ませた教師の考えとしては目立つグループに入れて馴染めばこのあぶれがちな生徒もなんとかなるのではという。そんな浅薄なもの。
へどもどとしながらも応えていると、下からの視線に気圧されたように硬くなりながら『イタダキマス…』と片言気味に水筒を受け取って蓋を取り。
「コ、コルボ……先生……じゃなく、て……えと、コルボ、さん……なんだか逆に呼びにくいですね……。
あ、え、と、リセ……、リセ、とお呼びください……」
どうしても学院内での印象が払拭しきれず。もともとの性質もあって気後れしながらも口にすると、騎乗馬の方と彼の方を交互に見やって、こく、こくっと首を縦にした。お願いしますっ、と頭を下げて。
このまま一人でこうして街道を歩いていたら未来なんて閉ざされるしかないものになってしまう。
多少悪い評判も聴かないではなかったが、今は忘れよう。考えない。天秤にかけてみれば命の方に軍配はすぐ上がる。
馬で送ってもらえるなら助かることしかない、即座に二つ返事をした。
「は、はいっ……助かります……よろしくお願いします」
■コルボ > 「まー、俺ぁ学院のどの生徒にも負けるつもりはさらさらねえがな」
対しては男はプロの矜持、学院から契約を受けた以上は仕事を果たすという真逆の姿勢。
そしてそんな貴女が姿勢を変えられぬと言うなら頭を掻いて。
「まー、良く寝るからな……。学院から俺も生徒のケアを契約で受けちゃいるが、
その時にお前さんのことも軽く説明はあったよ。
担任……、身分混合で、となると……、ああ、あのクソか。
ったく、俺より給料もらって常勤のクセに仕事しやがらねえな。
わりいな、俺が常勤だったらすぐにでも学院にかけあって引きずり下ろすんだが、
生憎そういう身分でもないからな。」
よりにもよって学院が正式に雇った教師をクソ扱い。表情さえその瞬間だけ苛立たし気に舌打ちする有様で。
とにもかくにも、貴女と真反対、感情を抑えることなく露骨に曝け出しながら、
しかし、水筒を私、貴女と合流してからは周囲に視線を巡らせて。
魔物のみならず夜盗、どれほどの地位か知らないが貴族である以上かどわかすことも想定しての動き。
振舞いは、貴女には少なくとも敵意も害意も嘲笑も何も向けることはなく。
「だったら好きな風に呼んでくれていいよ。リセな。
ほら、支えてやるから。乗馬の経験はあるか?
なかったら鞍の手すりだけ掴んでな。後は俺が連れていくからさ」
そう言うと、貴女を馬に載せれば、水筒を持たせたまま、
道中口寂しくないようにドライフルーツが入った袋も渡して、己は徒歩で歩き出す。
まるで従者、御者のように馬を従えて王都へ向けて街道を歩きだして。
「リセは身を護る技術の類は何もないのか? 武器の扱いは無理だとしても、
魔術の類とかさ」
ひとまずは手近な村に向かい、そこで宿を借りることも考えながら、
道中の緊張をほぐす為に、ゆったりと、おそらくは返しやすい貴女の身の上について話題を投げかけて。
■リセ > 「じゃあ余計に……わたしのスタンス崩し辛いのですが……」
堂々と自負をされれば、助けてもらう立場ということもあって態度は消極的の一途を辿るし声も小さくなる。
心持ち、全体的に委縮したように縮まる。
「……癖というか……病気、なので……すみません……。わたしにもどうにもならなくて……。
あ、いえ……貴族クラスの方の昼行燈さんの方です……えと、すごく、とても、空気を読んで下さらない……猛進型の先生です……。
い、いえいえいえ……っ、そんな、滅相もない、だ、大丈夫、です…っ、わ、わたしが……わたしが、悪いので……
でも、ありがとう、ございます……正義感、強いんですね。噂よりずっと立派な先生ですよー……」
どちらにしても問題教師が担当についているので状況は好転しないのだが。
そのことついて悪いと言われる理由もないのでふるふるふるっと髪を左右に揺らしながら首を振るが。
しかし、義憤に駆られているような言動は嬉しくて。こくり、と一口二口といただいて喉を潤させていただいた水筒をきゅ、と蓋を拭って閉め直して『ごちそうさまでした』とお返しよう。
街道を往くにこなれた冒険者の所作を見せる様子に頼もしさを感じながら。
「じゃ、じゃあ……コルボ、先生……。
ん、ぅ…っ、よぃ、しょ……っふう……
あ、ありがとうございます……余り…馬には慣れてなくて……
ぅ…やっぱり……結構揺れ、ますね…ゎゎ……っ」
馬の鞍の位置も小柄な体躯からしてみれば高くて、四苦八苦しながら、まるでしがみつくようにして足をかけてどうにかして馬の背に乗り。
跨るのは気恥ずかしくて横乗りで足を揃えて乗馬し。歩くごとに揺れる馬の背ががくがくと不安定で。ぎゅう、と鞍に両手で掴まりながら。
ドライフルーツまでいただけば、震える手で『痛み入ります……』とひとついただいて口に入れて噛んだところで馬が揺れて舌もついでに噛んで。
「つぅ…………え?あ、ぅ……ありま、せん……防御力は紙ですし、なんならメンタルはプティングです……。
ただ、体質的に魔力は全部撥ね返してしまうのですが……たまに攻撃魔法の盾に使用されます」
少し舌が痛くて眉を寄せつつ、大層情けない返答を返しては。馬上から小首を傾げて。
「先生は……とてもいろいろとスキルがあるのです、ね……? 今日も冒険に出ていらっしゃったんですか?
■コルボ > 「カッカッカ。リセも結構言うじゃねえか。」
空気を読まない、猛進型。その評価へ馬を引きながら小気味よさげに嗤う。
崩しづらいスタンス、とあれば、あまりそちらへ踏み込むこともなく。
「正義感じゃねーよ。俺達冒険者は信用が第一だ。
対人相手なら技法立ち回りが特化してる傭兵達もな。
だから、ろくに仕事もしねえ、契約にあぐら掻いてる奴が嫌いなんだよ。
……仮にさ、リセみたいに悩んでどうしようって思ってる類ならいいよ。
そう言う人だ、って思えば手を貸そうとも思える。
けど、あのクソは根っこに自分の考えが正しいってのがあるからな。
あいつは駄目だ、あれ以上変わりようがねえ。」
猛進型、熱血。そういえば聞こえはいいが、所詮そう言う類は自分の中である程度筋道を立てているのだと、
その結果が今の貴女の窮状なのだと吐き捨てるように。
道中、時折会話の合間に休んだほうがいいか、と、馬に乗っていることになれなければ気遣いもして。
「ほんとは手綱掴んで、馬と慣れたら勝手に馬が合わせてくれるんだけどな。
今はこいつ俺のほうに合わせてやがるからな……。
お前も雄だろうがよ、ったく」
気づかいや心遣いはあれど品性が良いとは言い難い男と文字通り馬が合うのか、
男の毒づきに鼻を噴かせつつ、歩きながら男が差し出したニンジンをかじっている有様で。
「メンタルプリンって大概じゃねーか。
もう今日は近くの村で休んで明るくなって帰るぞ?
諸々の出費は気にすんな。俺ぁ心配されるほどお人よしじゃねーのは、
聞いてる”噂”でなんとなく分かるだろ?
体質で? つか、使用されるって人に利用されるってことだろうが。
跳ね返すって、無効化じゃなくて反射ってことなのか?」
生存スキルが著しく低い。それを把握しないで放り出されたまま出発した教師をどう料理してやろうかと考えながら、
気になることに質問を投げかけて。
「まあ俺ぁ本職スカウトだからな。
ギルドだけじゃなくて、学院がこういう野外カリキュラムを組む時に、
参考にする郊外や自然環境の変化を調査するのも俺みたいな奴の仕事さ。
冒険者ギルドでも表立って依頼には出ない、
確実に持ち帰る必要がある基礎の基礎だから俺みたいな奴がやるんだけどな。
だから俺が必至こいて持ち帰った情報台無しにしてリセを置き去りにしたあのクソは俺がシメる。
……そうでなくても今年は猛暑通り越して酷暑だからな。
外的要因がなくても夜を過ごすだけでも危なかったぞ。」
村に着いたら落ち着けるけど、無理や我慢だけはするなよ、と何度も念を押して。
……その割には、男は水を飲まないで歩いていく。
■リセ > 「云います……今回ばかりは、結構勘弁して欲しいことになっていますので……」
担任が状況をきちんと把握していないから絶対弾かれるグループに無理に入れたのだ。今のこの思いはちゃんとした恨みなのか逆恨みなのかだけど、とにかく恨めしくは思っている。
「確かに……冒険者に限らず、社会で生きていくには、信用がなければ成り立ちません、よね……。
……じゃあ、コルボ先生は、とても信用の於ける方、ですね……。
わたしも、そういう方を頼りにしようと思います。
……まあ、思い込みの激しさには困り物ですが……悪気がある訳では、ないのですよ……。
悪気がないから大変始末に負えないのですが……
ふふ。でも、コルボ先生みたいに思ってくれる先生もいらっしゃると思えば、まだ、がんばれます、ね」
筋が通らない、理不尽であることを分かった上での彼の意見にはどこか救われるような気もして。
沈んでいたばかりだった気分も向上して、小さく笑顔になって。暮れていき闇の濃さの増す街道の中、表情は逆に僅かにだが明るんでいき。
気遣いをいただけば、大丈夫、です、と頑張って馬にしがみつきながら返事をし。
「この子先生の馬さん、ですか?
お名前など、なんというのでしょう?」
名前を呼んで頬を撫でたりすれば少しは馬とも打ち解けるだろうか、と考えて振り落とされないように注意しつつ乗馬し尋ね。
「………す、すみません……我ながら心身ともに非力で………
あ、あ、いえ、いえ…! 宿代、くらいは……少しは手持ち、あり、ます、ので……っ、大丈夫、です…っ。
う、うわ、さ……です、か……
生まれつき、魔法の類を無効化してしまう、んです……使いどころがある、だけいいかな、とも思いますので……。
基本的には無力化してしまいます、単純に効かないん、です……最初から術が発動しなかった状態と同じです」
たまに奇跡的に窮地で数日放り出されて生還する子供とかいるが、そういう奇跡でも起きない限りは今日死んでいた、生命力の女生徒。
ただ、運だけは確実に良かった。
「スカウト……えと、斥候、ですね……
わたしからすると、なんだか格好いいです、状況をしっかり把握したり周りをよく見たり注意力が高かったりと、憧れますね……。
先生は、陰の実力者、ですよね。
ふふ。それにとっても良い方です、ありがとうございます……そんな風に云っていただけると胸がいっぱいになりそうですよ。
確かに……今日もとても暑いですね……あ、あの、先生も水分や塩分、摂ってください、ね…? さ、差し出がましいかも知れません、が……えと、先生の具合が悪くなられると、わたしも、死にますから」
一蓮托生状態というかおんぶにだっこ状態というか。単純にこの偶然出会った教師は生命線というか。
無理はしないとこくこくと肯いて誓いつつ、まだ水分補給する様子もなく馬も譲ってくれて歩いているのだから心配になって声をかけ。
そうして、親切な臨時教師に送ってもらい、途中で休憩を挟んだりもしつつ無事に王都へ帰還が適ったことだろう。
その際には厚く礼を云ったし、できれば礼をしたいとあれこれと申し出ることだろう。受けてくれるかどうかはさておき。
■コルボ > 「だなあ……。普通ならこれリセの依頼から捜索依頼までもらって動くぐらいの案件だったからなぁ……。」
乾いた笑いを返しながら【やっぱあのクソころちゅ★】まで内心ブチギレてるけど
プロなのでおくびにもそんな空気は出さない。
「いいのかー? 信用はともかく俺みたいな奴を頼りにすると、
思わぬところでいかがわしい目に遭うぞぉー?
……って、はぁ、お前も毒吐く割には大概お人よしだな。
バーカ、俺がリセと今日出くわしたのはラッキーなだけだ。
運だけで生きるな。ちゃんと自分の足で立て。
……リセも俺の生徒だ。頼ってくれりゃ何がないか何があるか知らないが、
俺なりに考えてお前がちゃんと立てるように頑張るよ。」
それが仕事だからな、と歩きながら、肩を竦めて笑って見せて。
「ん? 知らね。え、なんだっけ。アポリオだっけか。
馬借で借りた奴だけど、今回はすげえ咬み合って仕事してくれたからな。
……あー、でもそうだな。今回こいつ色々助けてくれたから、
買い取って相棒にするのもいいのかもなあ。」
お前どうする? と、貴女の目の前で男は言葉が通じるはずもない馬に向かって声をかければ、
馬も貴女を一瞥して、得意げに鼻を鳴らして。
「……リセのおかげでこいつは俺の相棒になるってさ。
すごくねえか? リセ、今日お前プロが選ぶ馬選んだんだぜ。」
嗤う男に撫でられれば得意げに嘶いて、貴女の負担にならないように揺れを馬は抑え始める。
「気にすんな。今日は俺とこいつが相棒になった記念日だ。
その代わりお祝いの晩飯は一緒に付き合えよ。」
宿代、と言われればそれを押し流すように目先の”お祝い事”を仕立て上げてケラケラ笑って。
「術式無効、か……。少なくとも魔族に洗脳や魅了もされないわけだ。
すげえじゃん。それだけお前、いざという時はこいつは信用できる、ってアドバンテージ持ってるじゃねえか。
実感湧かないかもだけどよ、良いこともない代わりに悪いこともないって、
突き詰めた奴からすりゃ安定してすげえ羨ましいんだぜ?」
貴女の良いところを探そうとする、前向きに探そうとする男は、
顔を見れば本当に賞賛するような笑みを浮かべて。
「陰の実力者、か。目立ったら目立ったで面倒くさいことも多いからな。
ダンタリオ家って知ってるか? 王なき玉座を守る狂人家系。
狂人と言われても確実にこの国の守りと攻めを支える名家。
あの家は狂人って言われてるだけで実際は自分達の視野と判断で立ち回って結果出してるんだけどよ、
目立ちすぎるとああいう風に悪く言われるんだな、って思うとな。
……そういう、貴族の義務を確かに果たしてる人に比べれば、
俺のやってることなんてまだまだ小間使いだよ。
あ、でも良い人って評価はもらっとくな。リセは可愛いからな。
いつか手をつけようと思ったら、な?」
ちゃんと自分の身は自分で守れよ? と言わんばかりに貞操を狙っているのだと冗談めかして嗤っていて。
「俺みたいに現地で立ち回って極限生きてる奴は少々飲まなくても大丈夫だから気にすんな。
……お前を村で休ませるっつったろ? お前にプロが約束したんだ。
ちゃんと連れていくし、俺も倒れないできちんと休んで明日また王都に向かうさ。」
そうして、男は村で一晩、宣言通りに貴女を休ませ、己も馬も休み、
見事に翌日の日が暮れる前に貴女を送り届けるだろう。
……心配して翌日講義を覗けば、何事もなかったかのようにきちんと師事をして見せて。
……貴女に気づけば、片目を閉じて不敵にも笑うのだろう。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からリセさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道「まれびとの道」」からコルボさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にアミスタさんが現れました。
■アミスタ > 街道沿い出張所の簡素な掲示板の前で、腕組みをして首を傾げる華奢な少女が居た。
張り出された依頼の用紙を渋面で見つめる様は明らかに、何かの問題を抱えている様子が窺える。
……実際、問題があるのだ。
先日、無銘遺跡地帯の探索中、中々に実入りの良さそうな遺跡を発見した。
が、単身での踏破はどうにも手に余りそうだ。故に誰かとパーティーでも組みたいところなのだが。
「……人員募集、無し。傭兵……高い。うーん……」
既存のパーティーに入れて貰おうにも空きは無し。誰かを雇うには──
ちらりと財布の中身を覗いてみると、なんともまぁ心元無いことだ。
「……せめて、一人くらい……後払いでどうにか……」
遺跡の発掘品を50:50で分け合う条件で乗ってくる冒険者がいないか。
問題というのはつまり、そういうことであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 喜びヶ原の街道沿いに設置された冒険者ギルドの出張所。
ギルド管理の掲示板には依頼の紙が張り出されて、他の依頼をこなした後に、
王都まで戻る必要もなく次の依頼に取り掛かる事も可能であり、
近隣の村落からの臨時の依頼が張り出される事もあって中には掘り出し依頼も存在する。
そんな場所を訪れたのは軽鎧を着込み、背嚢を背負った中年冒険者。
何か物珍しい依頼はないものか、と訪れてみた所、物珍しい人物に双眸を瞬かせる。
「よぉ、アミスタじゃねぇか?
こんな場所で会うなんて奇遇だな。最近、景気は如何だ?」
掲示板の前で独り言ちる少女に対して気さくに笑いながら声を掛けつつ、近付き。
挨拶がてら、片手を伸ばすとさり気なく、その尻を撫で上げようとする。
見知った冒険者仲間であり、幾度か身体を重ねた相手にセクハラじみた挨拶をしつつ、
その隣りへと立てば、掲示板を見上げて、其処に張り出された依頼文を一瞥して。
■アミスタ > 背後からの声。自分の名を呼ぶ者がそう多くない事もあり、誰であるかはすぐに分かった。
分かった上で、あからさまな溜息をひとつ。そのまま体の向きも変えず、首だけ僅かに後方へ向けて、
「……不景気。いつものこと」
短くぶっきらぼうに応える。近づく相手に対して、特に距離を取ろうというそぶりも無いまま。
伸びてきた手が尻に触れても、やはり逃げはしない。……その代わりに靴の爪先を、彼の脛目掛け、振り子のように放った。
「はぁ……割のいい依頼は無いよ。……長期の護衛とか、大きく稼げるのはあるけど……拘束、長いし。
後は、アスピダ絡みの危なそうなのばっかり。……遺跡漁りの方が、たぶん、マシ」
彼に合わせるように掲示板の上まで視線を向けてはみたが、何度見返しても、〝楽な仕事〟は無さそうだ。
■トーラス > 小振りながらも柔らかな尻。それでも、衣服の上からでは撫でても、感触は伝わり難い。
口角を緩めて助平な顔を隠さずに浮かべながら、性的なスキンシップを済ませると、
仕返しとばかりに脛に落とされる爪先を甘んじて受け止め、走る痛みに片目を眇め。
「痛っ、……相変わらず、だなぁ。
何だなんだ、また、尻穴に薬物詰め込んで、アスピダから密輸でもしてんのか?」
以前同様、不景気と告げる相手の台詞に苦笑いをしながら掲示板を眺める。
ギルド本部ではなく出張所に過ぎない場所に張り出される依頼文は流石に数も少なく、
期待していたような掘り出し依頼も、残念ながら軽く見廻した限り張り出されていない。
当てが外れた、とばかりに肩を竦めると、眉尻を下げて嘆息を漏らして。
「あぁ、確かにこいつはしょぼい依頼ばかりだな。楽で美味しい仕事はなさそうだ。
面倒臭ぇが、一旦、王都まで帰還して向こうのギルドにでも顔を出すかぁ」
■アミスタ > 「そっちこそ、相変わらず。手癖の悪さも……その、言葉の選び方も」
密輸云々の話題で、蹴りをもう一発。周囲に聞かれていないかと視線を巡らせるが、その心配は無いようだった。
王都内のギルドならさておき、街道沿いの出張所。ふたり居合わせただけでも中々の偶然だ。
……つまり。この機を逃せばまた次の冒険者は、来ないとは言わないが──すぐに出会える保証は無いわけだ。
「……ん」
ポケットから一枚の、紙の端切れを取り出した。
木の実を潰したインク代わりの赤い汁を、鳥の羽の先に付けて記した手書きの地図。
肝要な部分は自分だけが分かるように示したそれを、彼の目に止まるよう、ひらひらと揺らしてみせる。
「……入り口がかなり分かりづらい所にあった。入り口から数十歩の間はトラップ無し。
その先に魔物の気配。外へ出て来ようとはしないから……門番か、宝番か……」
そして、切れ端を持つのと逆の手を、指を伸ばして拡げてみせた。
「5:5。運が良ければ〝美味しい仕事〟になる……どう?」
■トーラス > 続けざまに放たれる二発目の蹴りに冗談めかして、痛ぇ、と小さく叫びをあげつつ、
目の前に差し出されて揺らされる紙片に小首を傾げながら視線を止める。
赤い木の実の汁で書き記された、手書きの地図。次いだ説明に、片手で顎の無精髭を撫で。
「番人の魔物が生き残っていると言う事は、未盗掘の可能性が高い、か。
ふむ、……だが、五分五分ねぇ。」
提示された遺跡が見立て通りではなく、外れの可能性が存在する。
それは冒険者という博打じみた商売を行なっている以上、仕方のない話。
だが、提示された分け前に双眸を細めて、女の貌を見遣る。
通常、冒険者の間の分け前は、実力差や性別差に大きく依存する。
その何れにしても、等分に値しないであろう相手を眺めた後、小さく嗤い。
「ふん、まぁ、好いぜ。但し、報酬とは別に美味しい目は見せてもらおうか。
道中、アミスタの身体を好きにしても構わないんだったら、乗ってやるよ」
■アミスタ > 魔物はあれど、宝物の無い遺跡。宝はあるが、さしたる価値が無い場合。
実際に遺跡まで出向いてみたところで、得るものの無い結果になる事は、何も珍しいことではない。
が。だとしても、現地点から当の遺跡の地点まで、さほど離れているわけでもない。
少しばかりの遠出は、博打の掛け金としては安価な範囲であろう。その上で──
「……細かい条件は……部屋で話さない……?
誰が聞いてないとも、限らない……から」
く、と彼の袖を引く。顎で示してみせるのは、出張所にはつきものの宿泊施設。
日が落ちる頃には幾分か賑わいも見せよう出張所は、今は静まりかえっていて、聞き耳を立てる誰かを憂う必要もあるまい。
ギルドから派遣された受付係まで疑うというなら、また話しは別だろうが。
「……あんまり下手だったら、値上げ、するけど……ふふっ」
声を潜めて、煽るような台詞と笑い声。
■トーラス > 王都に蔓延る詐欺師紛いの情報屋が齎すような美味い儲け話を吹聴する遺跡情報。
そんなものに比較すれば、同じ冒険者である彼女の話の方が百倍も信憑性がある。
尤も、如何なる遺跡にせよ、洞窟にせよ、蓋を開けてみなければ分からない。
ベテランの盗賊であっても、遺跡の中の宝物のあるなしを確信持って言い当てる事など不可能に近い。
「……いいぜ。他人の儲け話に聞き耳を立てたくなるのが世の常だからな。」
王都の酒場ならば兎も角、このような場所で彼等の話に聞き耳を立てる者もいないだろうが、
念には念との言葉もあり、袖を引く彼女の言葉に肯きを見せると左手を腰に廻して女の身体を抱き寄せ。
「暫く合わない内に、アミスタの中を何度も穿って子宮に胤を注いだのが誰かを忘れちまったらしいな?
次は忘れないように、しっかりと刻み込んでやるよ。」
煽る言葉に下品な嗤い声で揶揄を返すと腰に廻した広い手を尻肉に這わして、
今度は撫でるだけではなく、しっかりと指を沈み込ませて揉み扱き。
其の侭、受付係に宿泊料を支払うと、出張所に併設した宿泊施設へと女を連れ込んで――――。
■アミスタ > ──貧民地区の安宿よりは、随分良い部屋と言えよう。屋根も壁も大きな穴は開いておらず、床に厚布も一枚。
寝台は無いが、厚布の上に野宿用の敷き布など重ねれば、冒険者の身分には上等な寝床となろう。
明かり取りの小さな窓は随分高い所にある。嵌め殺しで開閉しない窓が、僅かな灯りを部屋に落とす。
日中でも薄暗く、静かな部屋。
……衣服の上から尻を揉みしだかれながら、部屋までの短い道程を歩いた。
肉付きは以前と変わらない。未成熟なのではなく、女らしい曲線は示しているが、それでも慎ましい肉付き。
腰を掴んで抱き寄せた身体の軽さも、布に隠れた身体の華奢さを思い出させる要因だろうか。
幼さを少しだけ残した、女の身体。幾度も抱いて、抱き潰した雌の身体──
「……で。どう……したい、の……?」
部屋に入って、靴を脱いで。寝床代わりの厚布の上で、少女は衣服を脱ぎ落とす。
あなたに背を向けたまま、下着ごと上半身の衣服を、体から引っこ抜くようにして。
それから腰のベルトを外し──すとん、と。こちらは下着だけ残して。
……平凡な市民風の服に比べて、下着の方は些か扇情的なデザインをしていた。
黒の糸で編まれたレースの……ちょうど、娼館の女達が身につけるような。
■トーラス > 出張所に併設した宿泊施設は定宿には向かないが、一晩を過ごすには上等な部類。
少なくとも、野宿よりは百倍もマシと絶賛できる室内に足を踏み入れると、
部屋の片隅、壁際に背負っていた背嚢を降ろして、軽鎧を止めるベルトを外していく。
視線を少女の方へと向ければ、自分よりもせっかちに衣服を脱ぎ捨てる姿に頬肉を緩め。
「なぁに、別に特殊なプレイに付き合わせようなんて気は更々ないさ。
俺の気が向いた時に、お前の身体を抱かせてもらえりゃ、文句はねぇ。
俺が、いたって、ノーマルなのはアミスタも知っているだろう?」
前の孔を犯すのに留まらず、後ろの孔にも肉棒を捻じ込んだり、
衆目の面前にて彼女との行為を見せびらかすような行為に及んだ事もある。
その口がいけしゃあしゃあ、とそんな事を平然と述べながら、鎧に次いでシャツを脱ぎ捨てると、
傷だらけの筋肉質な上半身を薄暗い部屋の中で惜し気もなく晒して。
「随分とそそる下着を着けてるじゃねぇか? 娼婦の真似事も続けてるのか?」
煽情的な下着に揶揄の言葉を掛けると、腰帯を解き、ズボンを下げると、
既に意気揚々と反り返る剛直を、窮屈な下着の内側から引き抜き、少女の視界に暴き立て。
■アミスタ > 互いに裸体になってしまえば、体の厚みも重さも、倍も違うように見える。
鍛え上げられた戦士と、ただの村娘。それだけの差がある肉体ふたつ。
もし見物人がいれば、女の身体が保つのかと揶揄するやも知れないが、それは必要の無い配慮だ。
寧ろ、身体が保たないのでは──と思わされる程度が、少女の声が最も甘く蕩けるのだから。
「こういうの、着てると、ね……便利なの。
検問が甘くなったり、通行料をせびる兵士が減ったり……色々。
……それから、すけべなどこかの冒険者を誑かすのにも……ほら、効き目がある、みたい」
臨戦態勢の剛直を指差して何故か勝ち誇ったように言いながら、すとん、と脱ぎ捨てた衣服の上に膝を落とす。
彼の前に跪いて、張り詰めた肉棒を眼の前に。さして動じる様子も無いのは、もう見慣れてしまっているからか。
だからその後も淀みなく。目を閉じ、両手で肉幹を支え、唇を先端に軽く触れさせる。
ちゅっ、ちゅっ、とリップノイズを鳴らす先端へのキスを幾度か。それから舌を出して、ちろちろ、舌先で鈴口を擽る。
先走りの露を誘い出して亀頭部へ塗り拡げるような、舌だけでの愛撫──から、命じられもせずに始まった口淫奉仕は段階を踏んで熱を帯びていく。
「んっ……ちゅっ、んちゅうっ、ん……ぇう、れるぅ……っ」
肉棒の根元まで顔を寄せて舌を添え、そこから先端までなぞり上げたり。
裏筋や雁首を辿るように、唇と舌を這わせたり。
身体を重ねた数だけ勘所を知っている、その分だけきっと、街娼婦なぞより奉仕は的確だろう。
■トーラス > 「へぇ、……悪徳と退廃の都の兵士連中に捕まって輪姦されたり、
悪い中年冒険者に孔という孔を犯されて孕まされたりするんじゃないか、と
正義感溢れる俺としては心配になってくるね」
一見すれば村娘のような格好の少女が一皮剥けば、娼館の娼婦の如き下着を身に着けている。
そのギャップは巧みに雄の性欲を刺激して、勃起した肉棒は血管を浮かび上がらせる。
視界に晒される見せ槍に、言葉も不要とばかりに接吻が落とされて、舌が全体に這わされる光景に、
言いようもない優越感と恍惚に頬肉が自然と弛み、口角が吊り上がる。
「んっ、好いじゃないか。何処ぞの娼婦なんかよりも余程に上手いぜ、アミスタ。
流石に銜え慣れてきたんじゃないか?」
床を共にした経験は一度や二度ではなく、その一度にしても無尽蔵の体力が尽きるまで貪り喰らう。
幾度目かも覚えていない口淫が、己の敏感な部位を適確になぞり、刺激を与えれば、
舌がなぞり上げる肉棒は益々膨れ上がり、その威容を存分に女の前に見せ付ける。
股間に顔を埋める彼女の周囲には、蒸れた汗や雄の匂いが混ざり合う体臭が漂い、その鼻孔を擽って。
■アミスタ > 「正義感、なんて……んぁ、あー……んむ、んっ、ん……んぁ。
白々しいこと、言う、ね……ぁむ、んむぅっ……ぐぶっ、じゅるぅっ……」
舌と唇で撫で回し、張り詰めさせて、いよいよ昂ぶってくれば口の中へ迎えて。
口内の熱を擦りつけるように幾度か口を動かしては、外へと逃がして、合間に減らず口を交わして。
真っ直ぐに頂点へ運ぶのではなく、遠回りや寄り道を繰り返しながら着実に、刺激を蓄積していく。
肉棒の先端は溜まった唾液の中を泳いで、堅さの異なる喉奥にも届く。
軟口蓋の柔らかさ、咽頭の狭まりに切っ先をめり込ませ、引き戻されて。幾度も、幾度も繰り返す。
その合間に──少女の片手が、自らの下腹部へと降りていった。
男の目を楽しませる為の下着、その内側へ入り込んだ手指が、もぞもぞと蠢いている。
ほどなく。肉棒を咥え込む唇が立てるじゅぷじゅぷという水音に紛れて、くちゅ……と、異なる水音。
喉奥までを突かれる息苦しさや、雄の存在を知らしめる匂いに昂ぶらされた身体は、指で拓けば容易く解れていく。
陰核を転がしながら雌穴へ軽く指を沈み込ませるだけで、愛液が下着に落ち──隙間の多いレース生地は、あっけなく床に蜜をこぼす。
「……っぷ、ぁ」
口唇奉仕が、止む。首を引くにつれて、ずろおぉっ……と引きずり出された肉棒は、根元まで唾液に濡れそぼり、僅かな光を受けて淫猥にぬらついている。
その先端から掛かる銀糸の橋を引き千切るように、少女は、ころりと床へ倒れ込み──肉棒へ向けて尻を突き出す格好になった。
「……〝悪い中年冒険者に〟……なんだっけ……?」
両膝と肩で這いつくばり、手は、愛液の染みた下着を膝まで引き下ろして。
そして、両手指で尻肉をぐにいっと左右へ掻き分けると、自慰で解されたふたつの雌穴が、どちらも左右にひしゃげて広がった。
■トーラス > 「おいおい、心外だな。俺はマグメールの良心、ギルド一番の正義漢だぜ。」
正義漢を騙る男が、倍も年齢差のある少女の弱みに付け込み身体を求め、
欲望を溜め込んで勃起した醜悪な肉棒を可憐な口に咥え込ませるという茶番劇。
舌で舐め上げられた肉棒が、口腔へと呑み込まれ、柔らかな粘膜とぬめる唾液に包まれる。
更には、まるで見せ付けるかのように自慰まで始める少女の痴態に、
否応なしに興奮が掻き立てられると、乾く唇を湿らせるように舌なめずりして。
口一杯に咥え込まれた肉棒は、脈打ちながら膨張を重ね、その先端部からは先走りの汁を、
女の舌の上に滴り零して、彼の興奮の度合いを彼女にも知らしめて。
「ふんっ、悪い中年冒険者に、遺跡探索中に好き勝手に孔という孔を犯されて、
王都に帰還した時には胎ボテにされて、俺の餓鬼を仕込まれてるぜ。」
床に敷かれた厚布の上に倒れ込んで尻を突き出す女に揶揄を返しつつ、
地面に膝を突き、上半身を傾けると捧げられた臀部へと顔を近付ける。
彼女の両手指で拡げられた陰部をまじまじと眺めると舌を伸ばして、後ろの不浄の孔に這わせ、
皴を伸ばすように舐め擽ると、其の侭、前へと滑り落ち、蜜を滴らせる秘処をなぞり。
「んっ、はぁ、……細かい条件を話し合うんだったな?
道中、避妊の魔法も薬草も禁止だ。勿論、俺も、羊の腸の皮なんて付けないぞ。」
既に解す必要がない程に濡れそぼつ膣口を舐め回すと顔を浮かせて上半身を起こし、
そそり立つ程に充血した肉槍の穂先を宛がうと塗した唾液と愛液を混ぜ合わせるように、
秘裂に擦り付けて、粘膜同士が触れ合い、粘着いた水音を周囲に響かせる。
■アミスタ > 指で割り開かれた尻肉の間、引っ張られるように開いた雌穴ふたつは、いずれも柔らかく口を開いている。
これまでの交わりの成果もあろうし、彼の知らないところで重ねた経験の為でもあろう。
艶めかしく両穴の縁を濡らすのは、奉仕と自慰だけで零れて、指で塗り込められた蜜。
既に、彼の野太い剛直すらも咥え込めるだろうまで解れた身体──に、更に与えられる舌愛撫。
「んっ、ぁ……! ぁ、っは、ああぁ……ん、それ、は……。
ちょっ……と、困る、かも……ね……。孕んだりしたら、あなた……面倒、みて、くれなさそ──っん、んんっ……♡」
声がうわずる。雌肉が自然に花開いて、甘酸っぱい蜜を奥から溢れさせる。
その口へ擦りつけられた先端の熱だけでも、少女の身体は快楽を覚えてか、一度軽く背を仰け反らせて。
かと思えばその背を丸め、拡げた脚の間から、擦りつけられる肉棒を見つめ、腰を揺らす。
雌肉から滴る愛液で肉棒をコーティングするように、腰をかくかくと上下に振って塗りつけながら、言葉は裏腹な事を言う。
「道中、ずっと……なんて……ぁ、あっ♡ は、孕んだり、したらぁっ……♡
そんなの、んんっ、だめ、だめぇっ……できちゃうの、だめぇ……♡」
肉棒の先端に腰を押し付け、秘裂に──入ってしまうギリギリで、くいっ、と腰を反らして。ぬるんっ、滑らせて、逃がして。
かと思えば尻肉の間に挟み込んで、ずりずりと竿を擦り立てたり。舌で最初にほぐされた方の穴を、ぎゅうっと押し当ててみたり。
甘く蕩けた声で「だめ」と繰り返しながら、挑発的に腰を揺すって──最後の一撃を、言葉無くねだる。
■トーラス > 「エロい下着を身に着けて、すけべなどこかの冒険者を誑かしたりしている女には、
戒めのためにも厳しめの罰を与えないといけないだろう?」
肉棒を咥え込みながら、彼女自身の手指で丹念に解された蜜壺からは、
舌を軽く触れさせただけで泉の奥から甘酸っぱい愛蜜が溢れて零れだす。
鼻孔を擽る雌の芳香に、舌の上に拡がる甘露な蜜を存分に味わい。
お代わりを強請るように唇を押し付けて啜り上げると濡れた口許を手の甲で拭い。
「ちゃんと、この胎に俺の餓鬼を孕ませてやるからな。
安心しろよ。孕んだ暁には5:5なんてケチ臭い事は言わねぇ。
遺跡で見付けた金銀財宝、そっくりそのまま全部、お前と餓鬼にくれてやらぁ」
甘く蕩けた声での拒絶をしながら、淫らに腰を揺すり、肉棒を責め立てる女の仕草。
挿入しようにも巧みに躱して逃げる尻肉に、両手を腰に伸ばして掴むと、
肉棒の先端を膣口に宛がい、其の侭、力を込めると入口を割り開き、胎内へと亀頭を沈め。
「挿入れるぞ、アミスタ。今から、冒険が終わるまで、お前のこの身体は俺のモノだ」
潤沢に蜜を溢れさせる膣洞を彼の形に合わせて押し広げながら肉棒を呑み込ませ、
腰を力強く突き込めば、最奥の子宮口を勢いのままに雄々しく穿ち上げる。
挿入の振動を子宮口から奥底の雌の器官にまで伝えて、自身の役割を呼び起こさせると、
腰を前後に揺すり、臀部の肉を打ち据えて漣立たせるような背後から抽挿を重ねていき。
■アミスタ > かくかくと上下に揺するように逃げる腰が、両手にガッと掴まれて抑え込まれる。
さながら磔にされた罪人を貫くようにあてがわれた肉槍が雌穴へぐぷ……と沈み込むに合わせ、拒絶する唇が笑みの形に歪む。
快楽に突き殺される最後の一瞬、両腕に顔を埋めて身構えても──
「ふ、お゙っ……!? お、あ……っは、あぁああぁぁぁっ♡」
雄を煽る芝居などではない、胎の底から絞り出された嬌声が部屋に響いた。
奥の奥、子宮口すら緩ませる勢いで突き入れられた肉棒を、絶頂にわななく肉襞がきゅうきゅうと締め付ける。
手にも持て余す肉棒に華奢な身体をこじ開けられた為に、膣内の粘膜は殆ど隙間も無く肉棒に絡みついてしまう。
そのせいで、ほんの僅かな身じろぎでも多大な摩擦が生まれて──ぞりぞりぞりっ、と背骨の裏を擦られるような感覚が少女を狂わせる。
「ぁ、ぁあ゙ぁっ、ぁ、イっ♡ イッて、るっ、いっぱつでっ♡ ずっと、シてなかったから、ぁ、あああぁーーーーっ♡」
ばつんっ、ばちゅっ、と響く打擲音に合わせて、穿たれる雌穴から愛液の飛沫が散る。
肉棒を包む粘膜は絶頂痙攣を繰り返して、舌奉仕よりも貪欲なまでに雄に吸い付き精を求める。
だめ、孕みたくないと口で言いながらも雌の身体が、強い雄に屈服して子を成すことを望んでいるかのように、
自分を〝孕ませてくれる〟ものへ甲斐甲斐しくも、しゃぶりついて、奥まで引き込んで、精一杯の快楽で迎え入れる。
連続する絶頂で視界は明滅し、頭の中は桃色に染まりきって、きっと理性など消えてしまっていて、
「んお゙っ、ぉ、おぉっ♡ イっ、ふぐぅっ、イっ────くぅううううぅっ♡
あ゙ーっ♡ いっ、きもひ、ぃいっ♡ もっろ、ひて、だひてっ♡ せーえき、なか、ぁぁあぁっ~~~~~♡」
シラフに戻った自分が聞いたなら、赤面では済まない痴態を晒して、彼の精を注いでくれるよう懇願する。
冒険が終わるまで──という区切りはなるほど、上手い設定やもしれない。
少なくともこの日は、そもそも冒険は始まらないだろうから……。
■トーラス > 膣口を開き、最奥まで一息に肉棒を雌の胎内に沈み込ませれば、
ぴたりと隙間なく膣壁や肉襞が自身に絡まり付き、歓待の色を滲ませる。
幾度もなく玩び、衝き進め、押し拓いた膣孔は、常人並み以上の彼の肉棒を受け入れ。
その雌穴の記憶を掘り起こすように周囲の襞を擦り付けながら胎内の往復を繰り返す。
「久々に俺の逸物を咥え込んで、それだけでイッちまったのか、アミスタ。
お前の中、誂えたように俺のモノにぴったりの大きさと形になってるぞ。
他の男のモノを咥え込んでも、もう満足できないんじゃないか?」
容赦なく背後から腰を突き込み、腰を臀部にぶつけて肉同士が弾けるような音を響かせる。
演技じみた雄を煽る拒絶の言葉とは裏腹に、浅ましい肉体が自身を孕ませてくれる強い雄を求め、
精一杯に迎え入れた肉棒に媚び諂う様子にほくそ笑みながら、口端を緩め。
尻肉を押し潰すかのように深々と肉棒を最奥まで衝き入れると、腰を捻り、
肉棒の先端で子宮口の出っ張りを擦り上げながら、その背中に胸板を押し付けるように前のめりとなり。
「もっと、しっかりとお強請りしろよ、アミスタ。
アミスタの大事な子宮に、俺様の子胤を注ぎ込んで、赤ちゃん孕ませて下さい、だろ?」
耳元にて強制力を持たせた言葉で強いるように囁きを漏らし、耳朶を舐めて甘く噛み。
両手は身体の上を這い、右手で乳房を撫で回すと先端の突起を抓んで捻り、
左手は接合部から下腹部を遡るように皮膚の下の肉棒の形を辿ると、その先端の先、
彼女の子宮が存在すると思われる場所を撫で上げて、性交の結果、訪れる結末を強く認識させる。
■アミスタ > 身体を支える力は抜けてしまって、腰を掴まれていなければ完全に俯せになっていたかも知れない。
そういう有様で揺さぶられ、幾度も絶頂へ押し上げられている少女の顔は、快楽で蕩けきっていた。
ここ暫く、探索ばかりの日常で自慰の機会さえなく焦れていた身体を、暴力的なまでの快感で壊される心地よさ。
涙で視界は滲み、口元は絞り出される声の形に開きっぱなしになって、唾液を呑み込むこともできずにいる。
過剰な快楽に混乱した身体が、床を引っ掻くように逃れようとする──背を押し潰す、男の体重。
床と彼とに挟まれて、身体をどこへ逃がすこともできない。いよいよ磔刑の罪人じみた快楽処刑は激しくなる。
「あ゛ぁああああぁあぁぁぁぁぁっ………………♡ ──っ、ぁ、うっ!? んぐ、ううっ、く、ふぅうううぅっ♡
や、とぶっ♡ あたま、トぶっ、これっ、やらぁっ♡ ひゃぐっ、ふぐぅっ、んんんんん~~~っ♡」
絶頂で意識が漂白されて、ほんの少しの空白。意識を呼び戻すものも、また快楽である。
気絶と覚醒を短周期で繰り替えさせられ、何を考えることも、きっともう出来はしない。
子供のような舌足らずな声で喘ぎ鳴きながら、突き込まれる肉棒に合わせて勝手に腰は動き、より奥まで貫かせて──
次第に、最奥の口が少しずつ開いて行く。子を孕んで産み落とす仮定を真似るように、指も通らぬ子宮口が緩み、広がり……ぐぼんっ!
亀頭部をまるごと奥の聖域に飲み込み、下腹部に肉棒の形を浮き上がらせる。
子宮を探る左手は、容易にその場所を見つけるだろう。内と外から雌の器官を挟み潰されて、少女の身体がぎぐんっと硬直する。
弓なりに背を反らし、首を仰け反らせ、かひゅっと掠れた息を吐き、息を吸って──
「ぁ゛、ぁ゛あぁああ゛あ゛あ゛ぁああああああああ~~~~~っ♡♡♡」
甘く、長く、叫ぶように鳴いた。
仰け反ったままの身体がびぐん、がくん、と跳ねるよう打ち震えて、やがて脱力し、床に力無く手足を投げ出す。
一方で膣口から子宮まで孕む為の穴は、雄を抱く全ての肉がぎゅうぅっと、精を飲み干そうと収縮する。
その自分自身の収縮で、肉棒に粘膜を強く擦りつけてしまって、またイく。脳を焼くような多幸感が繰り返し訪れる。
「ぁ……お゛ぉっ………………♡」
這いつくばる少女の唇から零れるのは、断末魔の如き嬌声。……けれども、これが終わりでないのは──もう、知っているだろう。
床に落ちた頭の、蕩けた瞳が動き、彼を見る。彼の目に獣欲の火が灯っていることを確かめて、掠れた声で歌う。
「……くふ、ふ……っ。ね、トーラス……わらひの、おなかの奥に……しきゅう、に……♡
トーラスの精液、たーくさん……♡ せーえきらけで、ボテ腹になっひゃうくらい、たねづけ、ひて……♡
ぜったい、あかひゃ……はらめる、よーに……たねづけレイプ、しよ……? ね……♡」
肌を打ち合わせる音を、絶頂の声を、誰かが聞いているやも知れない──などと、僅かに思いはすれど、考慮なぞ出来る筈もなく。
日の高い内に始まった行為は、夜が更けるまでも続けられることだろう。
……夜明けを待たずに一度の区切りがあったとして、身体の熱はきっと引かぬまま、次の夜を迎える。
〝冒険が終わるまで〟に夜は──さて、幾度訪れることか。
■トーラス > 逃げようと身じろぐ肉体を組み敷き、全身を利用して抑え込む。
狭い部屋の中に、或いは、隣接するギルドの出張所にまで響き渡る少女の嬌声も相俟って、
その光景は恋人同士の睦み合いのような微笑ましいものではなく、雌雄の交尾に相応しき情景となっていただろう。
最奥を幾度もなく小突き上げる肉棒が、矮小な、本来であれば子を産み落とす時にしか拡がらぬ筈の孔を緩め、
その先端が奥底にまで捻じ込まれ、彼女の膣内に収まり切らなかった肉竿が、
根元まで収まり切ったのを見て取れば、一瞬、双眸を丸め、瞬きを繰り返した後、
「……ハッ、ははっ、はははっ。もしかして、アミスタの子宮に俺のモノが挿入っちまったか?
これで、紛れもなくお前の孔は、俺の孔になっちまったみたいだな」
百戦錬磨の経験を持つ彼にして見ても、初めてではないが片手で数える程度の稀少な経験。
獣じみた求愛の叫びを嘶かせる女の喘ぎが耳朶を打つ中、膣を子宮を犯そうと腰を揺する。
女の胎の中で暴力的なまでに膨れ上がった肉棒は、小刻みに痙攣を繰り返し始め、
絶頂の臨界が近付いている事を、誰よりも間近で触れる少女にも知らしめて。
「んっ、はぁ、……好いぜ、アミスタ。
お前の子宮を白濁で染め上げて、餓鬼を仕込んでやる。
俺の胤を受け止める為の卵を吐き出せッ!」
掠れた声での強請りに応じるように力強く頷けば、腰を一際強く衝き込み、
胎内で激しく打ち震える逸物が、子宮に直接、白濁液をぶち撒ける。
年下の少女に対する気遣いは一切合切存在せず、ただただ雄として雌を孕ませる本能に従い、
解き放たれる夥しい濃厚な精液は子宮を穢し、彼女の両翼の器官から零れる卵子目掛けて襲い掛かる。
絶倫に程近い性欲の権化たる男とのまぐわいが、ただの一度で終わる筈もなく、
子宮口の門が開かれた少女の器には、一片も余す事なく彼の精液が満たされる事だろう。
一度、結ばれた約束は守られて、件の遺跡が攻略される事に間違いないが、
その冒険が終わるまで、果たして、彼女の胎が無事であるのかは定かではなく――――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 冒険者ギルド出張所」からアミスタさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 乗合馬車」にテレサさんが現れました。
■テレサ > 乗合馬車というのは一度利用すればついつい利用をしてしまう。
出費こそかさむが移動の楽はそれを打ち消すものであり。
ただ問題もあり…。
「大人しく次を待つべきでしか。今回は酷く揺れますな」
急ぎ王都に戻りたいという事があり、安い乗合馬車に乗ってしまったのが運の尽き。
一応座ることは出来たが馬車自体がボロいのかひどく揺れる。
これならば大人しく歩くか、遅れても良いので別の馬車にすればよかったと後悔するほどであり。
早く王都に着かないかと窓の外を眺めては気晴らしとしようとして。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 乗合馬車」からテレサさんが去りました。