2023/11/20 のログ
■ヴィルナ > うっわ、まだ匂いする気がする・・・。
(――先日、色々あって自分が襲われてしまった場所にもう一度足を運んだ。
複数人によってたかって襲われて、押さえつけられて――犯された、場所。
なんか、ここそういう事件が多いらしくて・・・朝になったら通りがかった人に助けられて知らない診療所的な場所にいたのだけれど、一つなくなっているものがあった。
この間、ダンジョンに挑戦した際に持ち帰ったマジックアイテム、魔法具。まだどんな効果であるかとかは試してないけど・・・折角持ち帰ったんだし、もし残ってるんだったら回収したい。
昨夜、そういうコト、があったばかりの場所にもう一度足を運ぶのはちょっと足が重いケド・・・やっぱお宝かもしれないし?みすみす見逃すのはもったいない、っていうかぁ・・・。)
――・・・っ。 さむ・・・。
(そんな理由でもう一度、その場所に訪れた。
ふるり、と一瞬身体が震えたのは激しく犯されて、滅茶苦茶にされた昨夜の事を思い出して身体が疼いた・・・とかじゃなくて、きっと今日はちょっと寒いから。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からヴィルナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアルテミィさんが現れました。
■アルテミィ > 今日はいい天気です。
コツコツとちゃんと舗装されていない道を歩きながら、
ぼんやりとした表情で空を見上げている。
そんな少女を見る視線はカモを見る視線な気がするが…。
■アルテミィ > 「はぁっ………。」
少女は熱っぽい吐息を吐き出す。
周りの視線に気づいたのか、
それとも単純に疼いてしまっているのか。
もじもじと太腿をこすり合わせながら、
少年が店番をしている露店の店先にしゃがみこむ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアルテミィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にイェフィムさんが現れました。
■イェフィム > 貧民地区の片隅にある、
正直治安がいいとは言えない酒場。
その酒場は今日も盛り上がっていた。
珍しくも貴族の少女が給仕として駆り出されていたのだ。
「いらっしゃいませ…、ご、ご注文は…。」
まだアルコールが入ってないはずなのに、
にやけた様子の男の客を前に少女は頭を下げた。
そんな少女を頭のてっぺんからつま先まで、
舐めまわすように見てから男は口を開く。
『じゃあ、お嬢ちゃんのパンティを一つ。』
切り捨ててやりたい。
そう思うものの、少女の相棒は今はロッカーの中だ。
きゅ、と唇をかみしめると、少女は努めて冷静に。
「そ、そんなメニューは…『あらぁ、お客様のご注文よぉ?お答えしなきゃぁ。』……。」
少女の声にかぶさるようにして、
給仕の中のリーダー格の女のわざとらしい声が上がった。
周りの男たちも「そうだそうだ。」「脱げ脱げ。」と、
口々に囃し立てている。
■イェフィム > 周りの男たちから上がる「脱げ。」コール。
少女は首まで真っ赤に染めながら唇をかみしめる。
そして…。
『おおっ?』
スカートの中に手を差し込む。
純白のパンティの淵に手がかかり、
する…、とじっくり時間をかけてそれを脱ぎ、
ホカホカと体温を残したパンティが男の手に乗せられた。
「こ、これでよろしいでしょうか…。」
少女の震える声に満足げな男たち。
■イェフィム > 一気に頼りなくなったスカートの中。
もじもじと太腿をこすり合わせながら給仕を続ける。
パンティを手に入れた男はそれを鼻先に近づけ、
これ見よがしに匂いを嗅いでは股間を大きくさせている。
「くっ…。」
曲がってしまう背中を先ほどの給仕の女に注意され、
きゅ、と背筋を伸ばすと、少女は酒を運ぶ。
そうすれば自然とスカートを抑えていた両手はトレーに移動し、
スカートを抑えられなくなるからだろう。
ひらひらと揺れるスカートの裾。
少女はただただ唇をかみしめて酒を運ぶしかできず…。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」に”徒花”ジョーさんが現れました。
■”徒花”ジョー >
ぎぃ。軋んだ音を立てて酒場の音が開いた。
扇状的で熱情的な空気を水を差すには十分な音だ。
それもまた、現れたのはまた随分と今の雰囲気に合わないような風体の男だった。
翠の瞳は酒場の空気を一瞥し、辟易した表情のまま溜息を吐いた。
「……うんざりするな……」
趣味として酒場めぐり、食事処巡りをしているが、往々にしてこういう店に当たることもある。
しかも、辱めを受けている給仕が見知った顔であれば尚の事だ。
かつん、かつん、と杖を突きながら手近な席へと腰を下ろし、一息。
「────注文を、頼みたいのだが?そこの彼女に」
一拍おいて、凛とした声が響く。
視線の先は、弾かしめられていた彼女の方へと向けられる。
■イェフィム > ぎぃ、と軋んだ音を立てて扉が開けば、
ふわりとわずかに少女のスカートの裾が揺れる。
「い、いらっしゃいま…せ……。」
それを抑えることもできないまま、
裾の中を覗き込もうとする男たちを制することもできないまま、
酒を運んでいた少女は扉の方を見て挨拶をした。
だが…、そこに現れた見覚えのある人物に、
顔が赤くなり…そして蒼くなった。
辱めを受けていたところを見られてしまった事実に。
「…え、あ、は、はい…。」
少女は酒を注文されていたテーブルに置くと、
スカートの裾を抑えながら男性の元へと歩み寄っていく。
凛とした声はこの酒場には不釣り合いに思えたが、
その声が今は救いの声に思えた。
■”徒花”ジョー >
「…………ハァ」
歩み寄ってそうそう第一声は溜息。
それはもうデカい。ちょっと酒場の喧騒では目立つくらいでかい。
横目でみやり翠の瞳も、やや呆れ気味だ。
「……一体何をしているんだ、お前は……ついぞ、体売りでも初めたのか?」
訝しげに小声で問うた声音は何処となく辟易している。
ただの給仕ならまだしも、目に映った光景はそうではない。
男が彼女の太ももに顔を寄せるような、"そういう行為"が許容される場所だ。
それを甘んじて受ける給仕の姿。初めてみた頃よりも随分な変わりようだ。
「この前会った時は、騎士と聞いていた気がするがな……クビにでもなったか?」
記憶違いでなければ、だが。
一体何があったんだ、と不死者は問う。
■イェフィム > 「…………。」
ため息にはぐうの音も出てこない。
確かに最初に出会ったときに比べたら大層な変わりように見えるだろう。
あきれ果てた目にも、ばつの悪そうな表情を浮かべて顔を伏せるばかりで…。
「……そんなわけ…ない、でしょう…。」
男性の言葉に普段ならば声を荒げていたところだが、
店長はじめ、店員たちの目線も痛い場所、
ぽつりぽつりと小さく反論するしかできなかった。
「この仕事を受けるように…義両親に言われた…んです。
だ、だから…嫌だけど……。」
恥ずかしい、情けない気持ち。
そんな気持ちでも、少女は義両親の言葉に逆らえない。
少女の身体が纏う呪いの魔力。
その呪いの魔力が少女の反抗する力を奪っていく。
震える手の指先は、つつつ、とスカートの裾をまくり上げていく。
その様に周りの男たちはにやけ面をさらに緩めていることだろう。
■”徒花”ジョー >
「…………」
不死者の瞳は、人よりも多くの物を識る。
少女の体を蝕む歪な魔力。似たような傾向知っている。
旧い友人の一人にも似たような波長を持っているものをいた。
自然と目は細まり、彼女の事を観察するように凝視する。
「……"呪い"か。それも、淫魔の……厄介だな」
呪いとは簡単に人を歪ませる呪いである言霊だ。
恐らくこれは、自らの意思とは関係なく性的な行動を強要させられる。
見立てによれば、興奮効果もあるのかもしれない。厄介なものだ。
例え、悠久の時を生きる不死者であっても神の如く簡単に解呪など出来やしない。
「コレを付けた術師も、お前の義両親とやらも悪趣味なものだな」
少なくとも義理とは言え、自分の家族にさせる行いではない。
寧ろ、それを目的で引き取ったのか。どちらにせよ、悪趣味に違いない。
彼女がスカートを捲り上げる様からは目をそらした。涼しい表情を崩すことなく、背もたれにもたれかかり────…。
ガンッ!!思い切りテーブルに足を乗せた。乾いた音が、酒場中に響いた。
「────所で、あっちの男はお前の"下着"を買っていたようだが……」
「それは即ち、お前自身が今は"商品"という解釈で間違いはないな?」
普段よりも張り上げた声は、威圧感を含んでいた。
周りの客に、店員に、彼女自身に"そう"と言わせるような言葉の圧がそこにはある。
■イェフィム > じくり…、と下腹部が疼く。
下着を無くしたスカートの中が涼しくて、
ソコが既に愛液で濡れていることを知らせているようだ。
「………。」
コクン、と少女の首が縦に振られる。
否定はしない、厄介な呪いであるということも、義両親が悪趣味だということも。
少女は義両親の操り人形よろしく、性的なことを行わされるばかり。
スカートの裾がわずかに膜れあがっているのを見て、
その中を覗き込もうとしている男たちの視線が痛い。
それなのに指先はそれを振り払うこともできず、
脚はその場に縫い付けられたように動けない。
「―――――ッ!?」
ガンッ、と、思い切りテーブルに足を乗せる音、
青年の見た目からは思いもよらない行動に酒場の中が一斉に静まり返る。
「……う、あ、……そ、…そう、です。」
威圧感を含んだ声に、少女の声は知らず知らずのうちに震えた。
店長らしきカウンターにいる男も、無言でコクコクと首を縦に振っていた。
■”徒花”ジョー >
……この国には、うんざりすることが多すぎる。
腐敗の先にある怠惰と淫靡の有り様。
はっきり言えば、別に性的行為自体に嫌悪感はない。
亡き妻に操を立てている以上、それをする気は毛頭ないが、それ自体の行為の快楽は知っている。
それ自体を咎めるつもりはない。咎めるべきは、それを笑い者にする下劣な考え。
善性を重んじる不死者にとって、吐き気を催すような空気だ。
翠の視線が、店長らしき人物に向いた。軽蔑の侮蔑が混じった、冷ややかな目線。
「そうか。なら、コイツは"一晩"買った。ツリはいらない。」
ローブの裏側からおもむろに取り出した麻袋を店長に向かって放り投げた。
ずしりと重いそれが幾ら入っているか、生きていく上で金を必要としない不死者は数えていない。
少なくとも、3ヶ月程度は贅沢出来るゴルドが入っている。仕事の対価としてもらうだけの金だ。
溜まるだけ溜まったものは、こうして適当に多めに投げておけば黙らせる事ができる。
褒められたやり方ではないが、現代を生きる人間が定めたルールだ。文句はないだろう。
「────そういう事だ。」
静かな声は、周りの客へと牽制も兼ねている。
ゆるりと片手を伸ばせば、彼女の肩を抱き寄せようとした。
一見、所有物を扱うように見える行為ではある。
周りにはそう見させると同時に、避けなければ耳元で"すまない"と、彼女にだけ聞こえるように謝罪が囁かれる。
■イェフィム > あんまりといえばあんまりなのだろう。
生まれついてから金で身体を買われることは多かった。
まともな性行為によって身体と心が満たされることも知った。
だからこそ、今行われているのはあんまりな行為なのかもしれない。
聖なる騎士とされている少女の身、それに纏う呪い。
それを食い物にする男たちは確かに下劣といってしまってもよいのかもしれない。
「……え。」
ずしり、と重たいものが店長の手に納まる。
その重みに目を見開くと、店長は水飲み鳥のようにコクコクと頷いていた。
少女としても、男性がどれだけ贅沢をする人なのか知らないゆえ、
まるで小銭を投げるようにして放り投げた麻袋にぎょっと目を見開くばかり。
「………ぁ。」
静かな声に、面白くないような表情を浮かべる人間も多いだろう。
主にそれは先ほど少女のパンティを買っていた男と、給仕のリーダー格の女。
前者は自分では逆立ちしても出せない金を出され、後者は美男子に買われる少女に向かって。
「………大丈夫、です。」
小さく囁かれた言葉にピクリと肩を揺らすと、
少女は顔を赤く染めて小さく頷いた。
■”徒花”ジョー >
周囲の視線など毛ほども気にしない。
下劣な考えのしょうもない視線だ。ノイズにも成りはしない。
横目で見やる彼女の様子は……不死者からすれば、余り好ましくない状態だ。
少し派手にやってしまったが、この国の貴族連中だってそうする輩もいる。
どうせ、明日には忘れている出来事だ。
「そうか……。とりあえず、席を移動しよう。」
目立つとは言え、連中も辺に手を出しはしまい。
聞き耳をたてられるのも面倒だ。そのまま一度立ち上がると、彼女を連れて四隅の席へ。
二人きりで話すのにはうってつけな、離れ小島のような場所だ。
そこに付けば手を離し、改めて非礼を詫びるように一礼。
「……手荒な真似をしてすまなかった。
別に放っておいても良かったが、連中が気に入らなかったのでな。」
時代の追放者。飽くまで他者の人生に深く関わってはいけない。
だがしかし、それは彼の思い出か、或いは培われた善性がそれを良しとしなかった。
態度は素っ気ないものだが、確かな善意がそこにはある。
「さて、色々話したいことはあるが……確認はしておく。
体がまだ疼くようだが、お前は名も知らぬ男に抱かれる趣味はあるのか?」
■イェフィム > 周囲の視線が気になるのは少女の方だろう。
ただでさえ恥ずかしいところを見られて感じ入る体質だ。
少女は刺すような視線にもじもじと身じろぐと、
男性に連れられて行くがままに席を移動していく。
そして男性に一礼してから椅子に腰を下ろすと、
お尻に直接伝わるひんやりとした感触に小さく身体を強張らせた。
「……い、いえ、おかげで助かりましたから…。」
放っておかれればあのまま良い様に辱めを受けたことだろう。
男性のおかげでその辱めから逃れられたと思えば、
多少の手荒な真似…というのも甘んじて受け入れられるものだ。
というか、普通に助けられてるのだ、文句を言える立場ではない。
「…!!
……あ、いや、その…そりゃ、俺だって嫌だけど…。
その…な、中に……出してもらわないと、疼きが収まらないから…。」
もごもごと口ごもりつつも、
少女としては逃れようのない事実をぽつりぽつりとつぶやく。
疼いているのも事実、そして抱かれないと収まらないのも事実。
少女はギリギリ見えそうで見えないスカートの裾の上でぎゅっと掌を握り締め。
■”徒花”ジョー >
「…………」
訝しげに、顔を歪めた。
「……まず初めに言っておくと、俺はお前を抱くつもりで買った訳じゃない。
俺は既に、亡き妻に操を立てている身。"どうしても"という手段で無ければ、誰かを抱くつもりはない。」
「状況はともかくとして、お前も望むべきものではないだろう……。」
人によっては助けておいて中々ご無体な台詞だが、思わせぶりにしているよりは残酷ではない。
幾ら助けられたからと言って、一定の倫理観を持っていてば気分がいいものでもない。
それは彼女自身が身を以て知っているだろう。彼女だって、己に抱かれることを望んでいない。
とは言え、生殺しというのも彼女が哀れだろう。どのみち、此処で解消しなければ他の男に抱かれて終わりだ。
本末転倒。それではゴルドを投げた意味はない。思案を巡らせるように、トントン、と一定のリズムでテーブルを叩く。
「……呪いと言うのは、非常に厄介だ。
ただの魔術であれば、俺でも幾らでも対処は出来るが……。」
不治の病と似たようなものだ。術者という病巣、呪いという症状。
これらをまとめて切除するのはそれこそ、医学に等しく複雑な手順がいる。
……背に腹は帰れない。仕方ない、とため息混じりに吐き出した。
「成功するかはわからないが、一時。今晩だけも治められるかもしれない。
……お前が望むなら試してみるが、どうする?」
翠の瞳は真っ直ぐ、金の双眸に問いかける。
■イェフィム > 「…………。」
きゅん、と疼く下腹部を抑えた。
金を使わせてしまったことも、迷惑をかけるというのも申し訳ない。
「……わ、かって…ます…。
お兄さんそういうタイプに見えないし……。」
男性の言葉に顔を赤らめつつ小さく頷く。
先ほどのやり取りの後ということもあり、身体の疼きは高まるばかりだ。
疼くのはもちろん呪いの効果もあるが、少女自身の性癖もある。
辱めを受けることによって興奮してしまう身体なのだ。
先ほどの男によって高ぶらされているというのがとても情けないところではあるが。
「はい…。
そうじゃなきゃ…とっくの昔に解いてもらえてるだろうし…。」
男性の言う言葉にコクコクと頷くしかできない。
今まで呪いに強い人間に会ったこともあったが、それでもどうにもならなかったのだ。
「………ほ、本当、ですか?」
まっすぐ問いかけられれば、金色の瞳を丸くして問い返す。
その言葉が本当ならば、今晩一晩だけでも…。
自分の指で慰める程度で済むかもしれないと。
■”徒花”ジョー >
「……まぁ、期待させていたのならば申し訳ないからな。」
しれっと放つノンデリ発言。
辱められてるっていうのに、あたかもそういう性癖を知っているかのような物言い。
世が世ならその場でビンタされるか、アームロック食らっても文句は言えない。
この前であった時も随分と複雑な家庭だとは思った。
しかし、思ったよりも根深いものらしい。義理とは言え身内に呪いを掛ける。
吐き気を催す邪悪ではあるが、今はそんな事どうでもいい。
「……そうか。やはり抱いてほしいと言われたら眠らせるべきか、考えていた。」
一定の貞操概念を持ち合わせてくれているようで、此方としてはやりやすい。
否定しないというのであれば、自らの口元に人差し指を立てた。
「──────。」
囁かれたのは覚えているものがいないような古い言葉。
立てた人差し指が彼女の方へと向くと、まるで糸ような魔力が彼女の下腹部へと繋がった。
解呪の魔術ではない。その源へと接続し、高ぶりを"移す"魔術である。
根源的な解決が出来なければ、ましてやその高ぶりを消し去ることは出来ない。
では、どうすればいいかは簡単だ。呪い移し、身代わりの術を使えば良い。
此れがその術ということになる。とは言え、呪いの数も千差万別。
上手くいくかも定かではない。成功すれば、その高ぶりも一時だけ彼女からはす、と消えていくことになるはずだが……。
■イェフィム > 「……き、期待なんて……ぁっ。」
かぁぁ、と真っ赤に染まった顔を伏せた。
その指先は知らぬうちにスカートの裾から中に入り込み、くちゅり、と割れ目をなぞり始めていた。
恥ずかしいのに、辱められていただけなのに、それによって身体は熱を持ち、疼いている。
それを男性に悟られるのがたまらなく恥ずかしくて、それがまた身体の疼きを呼んだ。
少女はどうしようもない家庭環境を情けなく思いつつ、
男性の続く言葉を待っていた。
「……ぁ…。」
囁かれた言葉に一瞬眩暈に似た感覚を覚える。
糸のような魔力が下腹部へとつながり、そこから疼きが移る…と思った瞬間。
バチンっ!!!
けたたましい音と共にその糸が断ち切られる。
少女はそれによって軽く身体が後ろに弾かれ、どさ、と椅子の近くに尻もちをついて。
「………余計なことするな、ってこと見たいですね…。」
苦笑を浮かべると、男性には「ありがとうございました…。」と、お礼を言って。
さすさす、と相変わらず疼きを持ったままの下腹部を撫でる。
手を煩わせて申し訳ない気持ちと、それに対しての義両親の答えがわかって、これまた情けない気持ちで。
■”徒花”ジョー >
魔術は一見奇跡を起こすものだと思われがちだが、そうではない。
魔力というリソースを組み立て、論理的思考により組み立てられる学術だ。
即ちそれは、"便利"ではあるが"万能"とは程遠い。
「……っ……。」
バチン!魔力の糸が切れると同時に、険しい表情になった。
「……俺が思う以上に、強い呪力だな。
余程、コイツを付けた連中はお前を辱めたいらしいな……。」
生半可な術では太刀打ちできそうにない。
かと言って、それに変わる術をすぐに用意できるわけではない。
謝るべきは俺の方だ、と彼女の謝罪を首を振って答えた。
呪術にも精通しているからこそ、その厄介さを改めて痛感した。
失敗するのは初めてではないが、自らの不甲斐なさにため息が出た。
「すまないな。後の手段といえば……、……。」
沈黙。
あんな事を言った後で気まずい。
その"どうしようもない"状態が今、目の前にある。
流石の不死者も、珍しく困り顔のまま小さく首を振った。
「俺が初めた以上、せめて一晩でも責任は取るつもりだ。
……個室があるならそちらの方が都合が良いと思うが……。」
一度関わった以上、無責任なことはしない。
それは、亡き妻の考えにも背く行為だ。
もし、自分でいいなら、せめて見世物にはならないようにしたいと進言はする。
■イェフィム > 倒れた拍子にふわりと舞い上がったスカートの裾を抑えつつ、
少女はへにゃりと眉尻を下げて笑みを浮かべて見せる。
「……ううん、大丈夫。
あの人たちにとって俺がそういうのだってことは、俺にもわかってることだから。」
男性の言葉には緩く首を左右に振った。
仄かな期待を抱いていなかったとは言えないけれど、
でも、万能の力なんてこの世にないことくらいは知っているつもりで。
不甲斐ないなんてとんでもないと、
男性がそれを試みてくれただけでも十分だと、ただそう思って。
「……大丈夫だよ、初めてのことじゃないし。
その、…買ってもらってなんだけど、別の人誘うから…。」
沈黙の後、男性から発せられた言葉には困ったように首を振る。
さすがにさっきの言葉を聞いて、そのうえで男性に頼むことはできなかった。
「…奥さんの事、大事に思ってるならそっちを優先してあげて。
俺なら大丈夫だから、こう見えて身体も丈夫だし、色々慣れてるからさ。」
亡き奥方のことを思っている人に、そんなこと頼めないと。
赤ら顔のままで少女は笑った。