2025/02/21 のログ
ご案内:「富裕地区 明月の夜会」にドリィさんが現れました。
■ドリィ > 王都での女の棲み処は、とあるブティックの所有するアパルトメントの屋根裏だ。
持ち主は、女が前職時代、贔屓にしていた仕立屋の秘蔵っ子。
彼が独立し、新進気鋭の仕立屋として王都にメゾンを構えたと知り訪れた折、話を持ち掛けられて──今に到る。
だからって破格で間借りをするのは如何なものかと問うたのだ。そしたなら。
───家賃の代わり、己は彼の、創造の源泉であれ、と言う。
彼の生み出す服を気紛れに纏い、常に美しく在れば良いと。── 一介の冒険者相手に随分と可笑しな話だけど。
元より彼の生み出す甘過ぎず動きに馴染む美しいパターンを好んでいたのだから希まれるなら願っても無い話。
その恩義に報いるという訳では無いが─…時折、女はこうして彼のクチュールを纏い、夜会に赴く。
伝手ならある。その気になれば幾らだって。そして、其処で己がすべきは多くない。
彼の服に相応しく、美しく在る。 …それだけ。
気が向けば、夜会で一番価値のありそうな男の腕を抱くのもいいだろう。
紳士は恋をし、女は羨望する。そして、その花の残り馨を探らせる。
さすれば翌日、メゾンには紳士淑女より受注を携えた使者が殺到する、──そんな構図。
そんなわけで。女は今宵、何処ぞの貴族諸侯の夜会にて──…
夜天色のドレスに、漆闇のヒール。夕暮色の双眼を、玻璃の杯に侍らせつつに。
「──────… 」
お高い葡萄酒を謳歌している。旨い。──此の女、根はただの酒好きであるがゆえに。
ご案内:「富裕地区 明月の夜会」にルーベルさんが現れました。