2023/11/16 のログ
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メルリンディア > 「ふふっ、少女って言われる程年下じゃないと思うけど、ありがとう」

さらりと紡がれた口説き文句に、瞳を大きく瞬かせた後、柔らかな笑みに変わっていく。
おませさんなのかな? なんて内心思うと少々可愛らしくて、思わずお姉さんっぽくいつもより背伸びした口調へ。
目を細めていき、少し首を傾けながら微笑めば、幼い自分でも少しは年相応には見えるだろうかなんておもいながらの仕草も重ねていった。
そんなのもあり、瞳を閉ざした後の気持ちは大分落ち着いた……とまではいかない。
最初よりは良くなった程度、まだ赤みは耳や頬からは抜けきらなかった。

「この季節だと、冬眠に向けて餌探しに暴れてるのかな……ん?」

少々抑揚がおかしくなる返事は、彼の熱燗が気になるが故。
そうして視線の先に気付かれれば、あわあわと視線を四方八方に散らして誤魔化そうとする。
しかし、続く言葉にぴたりと止まり、改めて目を向けていけば、年上という言葉に目を瞠る。
どう見ても子供なのだが……等と思うも、そこから見える尻尾やら狐耳。
獣人の類は若く見えるなんて聞いたこともあるが、和解を通り越して幼いは想定外。
ぽかんと口を開いたまま、じーっとその耳や尻尾を目で追いかけていた。

「……じゃあお年は幾つ? って、私、子供だと思ってつい」

いつもの砕けた口調になってしまったと、ハッとしながら唇を片手で塞ぐ。
ちゃぷっ腕から滴る水滴が白濁りの湯に波紋を広げて、揺蕩う小波が腕が上がって露出度の上がった胸元を叩く。
パールピンクの白っぽいピンクの乳輪が少し覗けてしまい、先端こそ波でようやく隠れる状態となっていった。

クチナシ > 彼女の感謝の言葉には、「想ったことを言ったまでだよ。」と緩く此方も笑みを浮かべる。
確かに、外見だけ見ればとてもませている。自分よりも年上の少女にアプローチをする、大人めいた様相を見せる少年。と言った所か。
とはいえ、性別の壁はそう簡単には取っ払われない。まだ僅かに羞恥の色合いを残したまま、談話は続く。

「ああ、今回のはそういったものだったよ。人里に降りて、餌を捜す何処にでも在る話。
 ――とはいえ、それが家畜を狙い、人を脅かすのなら、冒険者としてひと仕事しなければ、な。」

秋から冬にかけてよく聞く話。依頼のことをシンプルに説明した後、薄目を開けて彼女の様子を見る。
必死にごまかす姿はとても可愛らしい。ので、ぴたっと動きを止めた彼女に――。

「…………。」

とりあえず、少しだけ身体を横に傾け、視線を受ける尻尾を大きく揺らしてみる。
普段はボリュームのある狐毛だが、水分を吸って鞭のように撓るそれが揺れると、ちゃぽ、ちゃぷんっ。波紋が大きく広がっていく。
そして、傾けた事で水面から僅かに覗く横腹は、華奢な上半身と比べると、うっすらと筋肉質であり、鍛えている。ということも伝えるだろうか。

「流石にこの歳になると、細かい年数は憶えていなくてな。……確か、500と少しだったかなぁ……。
 ……ああ、それと。だからといって今更畏まらないでも良いよ。
 何せ、獣人……狐人族としてはまだまだ若輩者。子供であるからな。くはは!」

小さな顎に掌を添え、推理する探偵の如く悩む様子を見せてから――。
はっとした様子の彼女へのそっとしたフォローを。
なお、その間も尻尾は湯を波打たせて、彼女の薄い桃色の乳輪の顔を出す頻度を高めてしまったり――。

メルリンディア > 「今年は暑かったから、秋の実りがおかしかったのかな……? そうだね。人里に出られちゃうと、倒すぐらいしか方法がないから仕方ないよね」

野山の話はそこまで詳しくないが、温度差の変化は自然に大きく影響するとは聞いたことがあった。
野菜も影響するのだから、なるほどと思った遠い記憶がこんなところで役立つとはなんて思うところだ。
そんな世間話の後に見せつけられた事実に、呆気にとられながら揺れる尻尾を追いかけていた。
ちゃぷちゃぷと水面を揺らすそれは、川渡りをした狐のそれとそっくりで、狐の尻尾だと当たり前な心中独白。
そして、小さいのに魔物を倒せたというのも、その体を見ると白い肌に走る筋のラインが覗けており、年上というのも納得がいく。

「ご、500!? 私の5倍ぐらい年上だった……。そ、そう? ありがとう……ごめんね、君、ちっちゃい子みたいに見えちゃうから、敬語言いづらくなってきちゃってたんだ」

予想外の年齢に驚愕すると、緑色の瞳孔が正しく点となる。
そのまま再度大きな瞬きを幾度か挟むと、不思議そうにしげしげとその姿を見つめていた。
そして、年齢を気にしない様子に安堵し、柔和な微笑みに代わりながらゆるく頭を下げてお礼を一つ。
その合間、尻尾の悪巧みには全く気付いておらず、波の頻度が上がれば次第にその落差から乳頭が見えてしまう。
熱に温まり、柔らかなままほんの少しだけ膨れたそれは、乳輪と変わらない白桜色の仄かな色づき。
小指の咲き程度の小さなそれが見え隠れする中、口に当てていた掌の指先が、鎖骨の合間へと添えられていく。

「そういえば名前とかまだだったね、私はメルリンディア。長いからメアって呼んでね」

貴方はと小首をかしげて、促しつつ、簡単な自己紹介。

クチナシ > 「それはあるだろうな……。夏が長く、秋が短く、冬が近づく。
 秋の実りが得られない以上、そういった事になる。全く、悩ましい話だよ。」

腕を組み、ため息混じりに言葉を紡ぐ。彼女の言葉の通りであるからか。
そんな会話の合間、彼女の意識は会話よりも視界で揺れる尻尾周りに向いている。
水を吸って普段よりも縮んでいるとはいえ、普段の毛量が多いからこそ、割とボリューム感は残っている。
それらが3本。視界でまるでジャグリング等の舞台のように蠢くのだ。

「……くはは! 冒険者ギルドではある程度知れ渡っているが、この辺りは良くある事さ。気にしていないよ。
 それに、自分が大人を名乗るにはまだまだ"人としての生活"に慣れていないのでな。
 喋りやすい様に喋って貰えた方が自分としても有り難い。」

驚きと興味。様々な感情が入り交じる視線が此方に向けられる中、
ぺこり。と彼女は頭を下げたので、気にしてない。というように水面から掌を出し、ちゃぷちゃぷと水面を揺らしつつのジェスチャー。
そんな仕草の中に入り交じるのは、悪戯によって顔を出す彼女の乳頭や美乳。
低めの背丈の体躯に、体格相応のハリのある膨らみ。そして、色付き薄めの乳輪と、其処からつん。と存在を主張する乳頭。
とても可愛らしいな。と思うのは、その子供っぽい仕草か。それとも、顔を出す其処に関してか。

「ああ、そうだった。――なら、遠慮なくメアと呼ばせてもらおう。
 自分はクチナシ。狐人族のクチナシだよ。宜しく頼むよ、メア。

 ―――して、そんなに尻尾が気になるか?」

簡単な自己紹介を返してから――。
改めて、小首を傾げて問い掛けてみる。彼女の視界が先程から暫く其処を追っていたからこそ。
その言葉に合わせて少しだけ、湯船の中で膝を立て、中腰に。
確りとした胸板と鳩尾周りをさらけ出すと同時、尻尾を先端だけじゃなく、中腹あたりまで顔出させてから――1本。彼女の手元へと。

メルリンディア > 「そっか、秋が短いから実りが少ないんだ。可愛そうだけど……ね」

人と獣の境界線を守って共存するなら、こんなことにはならない。
しかし食うか食われるかの生存を掛けた争いに近づけば、仕留めるほかない。
その辺シビアに考えられるのは、冒険という世界で身についた経験からというもので、同じ年頃の貴族の娘と比べれば変わっている方ではあるが、同業者としては普通なラインか。
そんな話の最中、ジャグリングの様に蠢く尻尾の動きに、おぉと感嘆の声を上げて小さく拍手。
尻尾の感覚は分からないが、幾つもあるそれを巧みに動かせるのは、素直に凄いと感動して目を輝かせた。

「そ、そうなの? ごめんね、あまりそういう疎くて……。人としての生活に慣れてない? 普通にそれっぽいとおもうけど?」

いきなりお酒を飲み始めたのは驚いたが、それも歳を考えれば妥当。
それいぎあに慣れを感じていない気配はなく、不思議そうに首を傾げて大きな緑色が瞬く。
喋りやすいようにと言ってもらえると、安堵の微笑みと共にありがとうと改めてお礼を重ねていく。
こぶりながらも、形は綺麗な三角形を描くような形状をしており、ニプルが上向きなのも小さいくせに小生意気な主張というところか。
白桜色の乳輪には乳腺の突起もなく、つるりとした綺麗な形状と乳頭のサイズ感も相成って幼い。

「狐人族のクチナシ。うん、クチナシだね、よろしくね? ちょっとね? ほら、人には尻尾ないし、すごい器用に動くなーって……」

膝を立てて中腰になって行く彼を目で嘔吐、胸板から下が湯の外へと晒されていく。
小さいながら男らしい筋肉の張り巡り具合に、少しだけ胸の鼓動が高鳴っていく。
不意打ちな男らしい一面を見せられると、視線が少しさまようものの、尻尾を一つ手元へと送られれば、じーっと逃げるようにそれを見つめていった。
ちらりと彼を見て、再び尻尾を見てと繰り返すと、恐る恐るといった様子に両手を伸ばして、不思議そうにその尻尾に触れて包もうと試みる。

クチナシ > 「暑すぎても寒すぎても、実りは宿らない。――だからこそ、な。
 ああ、そうそう。もしかしたら、明日のギルドで昼食を頼んだら、猪肉が出てくるかもしれないぞ?」

――唐突に。
なぜそんな話題を出したのかと言うと、手を下した以上は食らう。獣としての弱肉強食を意味しているから。
つまり、今回討伐した猪型の魔獣は肉質がよく、ステーキとして振る舞われるかもしれない。ということ。
少しだけしんみりした空気を、ぱっと霧散させるような話題の転換と共に――。
くふ。と口元を緩め、文字通り狐のように笑って見せる。

「くはは、仕方ないだろう。この王都には何百と冒険者が居る。種族も様々故、な。
 ……いやぁ、まだ一年と少し程度では、人としての生活が慣れたとは言えんよ。」

――ここが長齢の存在と人間の感覚の違い。
一年も王都で住んでいれば、普通の人間ならもう1年か。と思うところだが、何百と生きた狐にとってはまだ1年。
もっと人間らしく居なければなぁ。と独り言ち。

とはいえ、幼い膨らみはまだまだ発展途上。
今後、経験を積むことで女性らしく――はたまた、雌らしく育っていくのだろう。
此処で悪戯めいた行動がも一つ。彼女の方に尻尾を突き出すと同時――。
ちゃぷん。と残りの尻尾が軽く水を叩いた。その数滴の雫が彼女の淡い乳頭や乳輪、白い肌の方に飛び散ったりもした。

「――ふふ、そうだろう? 何せ、妖力がたっぷりと詰まっている尻尾だ。
 お主ら、人間が手足を動かすように軽々と動かすことが出来るのだよ。……尾骨の方に力を入れるように、な?」

そして、そんな飛沫の悪戯は偶然とでもいうように、言葉を紡ぎ続ける。
彼女に見せつける薄い胸筋と、縦筋を描く臍周りの引き締まった腹筋。
更に、少年の体躯とはいえ、長時間湯船に浸れば、わずかに伝えるのは雄の汗水の体臭。
――意識下に雄の存在を刻み込みつつ、本命は此方というように揺れる尻尾に彼女の掌が伸びるのならば……。

つるん。

水を吸った尻尾は彼女の掌の中に収まり、毛の強張り一つない、なめらかな毛の感触やその奥のしこりのような芯の硬さを伝える。
それと同時に、彼女に魔法の素養があるのなら、先程の言葉通り――強い妖力が宿っていることも感じ取れるだろう。
それは人によっては魔力酔いを起こす程のものであるが。

メルリンディア > 「来年はいい天候でありますように……ふふっ、じゃあ食べて供養するよ」

話題転換の話に、最初はよく状況が飲み込めておらず、キョトンとしていた。
しかし、前後の話が脳内で繋がっていくと、あぁと納得した様子でぽんと手を打つジェスチャー。
その瞬間、両手が動いたのもあって、胸元が完全にあらわになってしまう。
ふるりと房が淡く上下し、それに合わせて桜色のニプルが絡みついた水滴を振り払う。
そんな一瞬を晒したことも気付かず、笑顔でありがとうとお礼を紡いでいった。


「一年もすれば結構だけど……500年も生きてるとちょっと違うのかな?」

一年の感覚の違いは、生きる年月の差と直結するというところか。
それを考えると、不思議そうに目を丸くするものの、呟かれた言葉に思わずくすっと笑ってしまう。
確かに、見た目と噛み合わない行動は慣れとはいえないかもと思えば、納得するというもの。

「んっ……」

水面を叩いてから尻尾が動いていくと、飛沫が胸元へと飛び散っていく。
解れた神経を擽る水滴の動きは、ほんの少しだけ甘い痺れとなり、ピクリと体を震わせて思わず瞳を瞑る。
房に掛かる白濁の雫たちは、粘り気こそないものの、雄が汚した瞬間を思わせる絵面になっていたかもしれない。

「妖力? 魔力みたいなものかな? 尾骨から力を入れて……足の指とか動かす感じに似てそうかな」

手と違い、少々細かく動かすには意識する必要がある部位。
それと似たイメージだろうかと不思議そうに呟きながらも尻尾に目を向けるが、その背景に見える彼の姿は異性を意識させていく。
縦筋の走る腹筋の周りや腰回りは、明らかに細く硬く引き締められて、彼が男であると見せつけられているかのよう。
わずかに感じた汗から香るフェロモンも影響するのか、ドキドキと胸が鼓動を高める最中、俯いて視野を逃がす。

「……魔力と似た強いオーラを感じるかも、これが妖力……ぅぅ……っ」

ぺたぺたと握り込んだり、しこりのような硬さの部分を指で撫でたりと好き勝手に触ってしまう。
けれどその奥にある濃縮された魔力のような気配は、魔法を知る身としては感じ取れるものだった。
不思議と思いながら意識を傾けていたのもあり、その妖力の強さにくらりと意識が揺らぐのに気付くのが遅れる。
馬車で本を呼んだときのような揺らぎに、目を白黒させながら手を離すと、くてりと湯船の縁に寄りかかっていく。
体が脱力したのもあり、少しだけ体が浮き上がっていき、ふわりと浮かび上がる胸元は完全にお湯の外へ。
垣間見えていた整った乳房も、色づきの薄い先端も何もかも、隠すものはない。

クチナシ > 「それがいい。――自分も明日はそのつもりだからな。何なら共に食べに行くか?勿論奢るぞ?」

彼女からの快諾を貰えれば、それは嬉しそうに。
何だかんだ自身が手を掛けた獣だ。その肉を確りと食べてくれる。と言うのなら、奢るのも吝かではない。
そんな肉欲(食欲的な意味で。)が溢れる中、視界の端で揺れる雌の胸元の動きを、雄も当然捉えていた。

「ああ、まだ1年か。と思ってしまう。
 10年程して、漸く……此処にも慣れてきた。と感じる位であろうな。何せ、4桁超えの天狐も居るのが自分たちの種族故な。」

恐らくこの王都にも、自分が言葉で示したような長齢の狐がいるはずだ。
まだまだ彼らに比べれば子供な狐人は、故に――人に溶け込み、大人らしさを見せようと考えているのである。
そんな会話の合間、飛び散る水滴が彼女の胸元を淡く叩く。
肌に良さそうな白濁。……時折、この湯船に薬効が含んでいる事があるのがこの九頭龍の水浴び場の怖い所。
ただ、飛沫が触れただけで甘い痺れが訪れたのは、彼女が単に敏感だからか。
――はたまた、いきなり混浴になった今回の逢瀬と同じように、牡牝に相応しい変化を起こしたからか。それはまだ分からず。

「ああ、東の方の呪術師や、自分たちのような存在が持つものでな。
 ……ああ、喩えとしてはその通りだよ。物分りが良いのは好ましいぞ? こう見えても、学院で臨時教師もしているのでな。」

今度は教師目線。彼女は色々な意味で物分りがよく、それでいて言葉を紡ぐのが楽しい相手だ。
自然と饒舌になり、更に、普段は行わないようなスキンシップ――尻尾を触れさせる事を行ったりもする。
その結果、彼女の視界を子供ながら牡を感じさせる体躯で覆い隠し、僅かに――湯船の奥。更に濃厚な妖力を宿す何かがあることを、尻尾に触れ、妖力という存在を知覚した彼女に意識させる。

――それは尻尾の何倍も濃厚で、凶悪なもの。触れたらおかしくなると本能で意識させるもの。

「似ているが、別物だよ。……魔力が元素。魔法に使われるのならば、妖力は主に呪術に使われる。
 ――他人を呪ったり、その能力を歪めたり、色々、な。……大丈夫か? メア……?」

たっぷりと掌を使い、尻尾を愛でていた彼女。
その掌が、するりと離れ――彼女の体躯は真後ろにある湯船の縁に預けられ、そのままゆっくりと脱力していく。
そして、身体が浮かび上がるというのなら、少年は――否、牡は、
両掌を彼女の背中に滑らせて、その身体が沈まないように支えようとした。

――若し、其れが叶ってしまうのなら。
当然、腰を引き寄せるように支えるのだから、彼女の上半身は完全に曝け出され――更に、抱き寄せる動きによって、此方の胸板と触れ合い。
更に、尻尾の何倍、何十倍と濃厚な妖力を宿す何かが、ずしり。と彼女の腹部に強く押し付けられ、

その瞳に、心配する少年の顔が映り込むことになるか。

メルリンディア > 「いいの? じゃあお言葉に甘えちゃおうかな?」

奢ると言われれば、少し嬉しそうに表情を輝かせ、子供っぽい素直な笑顔で甘んじていく。
奢られることそのものもだが、単純に交友の輪が広がるのも楽しくて、楽しいご飯に鳴りそうだなんて想像も重なる。
それなりに成長を見せる心身ではあるが、まだまだ幼さが残るのは胸元への油断からも見て取れるだろうか。

「10年でようやくなんだ……10年経ったら、私なんてお姉さんのお年頃だよ。よ、四桁……クチナシの種族っておとなになるのが大変だね?」

大人と言われる年頃が、遠く遠くに感じていく。
たしかにそんな長寿な狐人達がいるならば、子供と言われても仕方ないのだろうが、それなら自分は一体と不思議になる。
薬効そのものは血行促進と書いてあったが、事実はどうなのだろうか。
この甘い反応は、当たりどころの悪いこそばゆさに出たものか、それとも薬効かはまだ分からない。

「東の方、じゃあクチナシはそっちの方出身なのかな? 先生もしてるの? ふふっ、それでも子供って言われると変な感じだよ」

人に知恵を授けられる程の知識を持っても、子供と変わりないという年齢の感覚。
人間とは違うんだなと改めて感じながら苦笑を浮かべるも、尻尾への興味は尽きない。
不思議な感じと触っていると、妖力の巡りが掌に伝わっていき、そのオーラの深さが尻尾より強い部分を感じ取る。
キョトンと視線を向けた先は腰のあたり、湯に隠れたそこは……もしやと思うと、ぽんと赤くなる顔。
まさかと思いながらゆるく頭を振って俯くと、視線を尻尾に戻していった。

「呪術? 街でそういう仕事の人見るけど、そっか、そっちは他人に深く作用……う、うん、なんかフラフラしてきて、のぼせたのかな」

そんなに長い時間湯に浸かっていただろうかと、不思議に思うものの、時間の感覚もよくわからない今。
手の甲を額に当てて、瞳を閉ざして冷たい空気を吸い込んで意識を保とうとするが、まぶたの向こうでも世界が回る。
月次の痛みが訪れる時に似た貧血の感覚にも似た気がして、ゆるく深く呼吸を整えていると背中に感じる掌。
一瞬それに気付くのが遅れるも、間近の距離、露出した胸元とやっと自覚すると、はっとして頬を再び赤らめる。
ぱっと開かれた視線の先、胸板と重なる胸元は、ふにゅりと柔らかくひしゃげていき、軟質ゴムの様な先端の感触も簡単に潰れていく。
そして尻尾よりも濃厚な気配が腹部にぶつかると、目を白黒させながら彼を見つめた後、ちらちらとそちらを確かめる。
もしや、まさかと思うも、体は自由に動かない。

クチナシ > 「ああ、言葉に甘えると良い。何せ、報酬は十二分に貰っているからな?」

魔獣を狩り、報酬を得て、その報酬を使ってその血肉を食す。
ある意味で循環と言っても良いそれ。――きっと明日の昼食は明るく、楽しい時間になるだろう。そう思いを馳せて――。

「何せ、変化を憶えるのに数十年、数百年掛かる個体も居る程だからな。
 まぁ、まだ自分達は緩いものさ。――エルフやドワーフ、魔王種などはもっと長命な存在がいたりもする。
 しかし、お姉さんの年頃になったメアか。くはは――ぜひ、見てみたいところだよ。」

一瞬、視界に映り込む彼女の様相から未来の姿を想像してみたりした。
結果、彼女の未来へもわずかながらの興味を持ち、そのような言葉が溢れた。

「そう。先程も告げた通り、シェンヤンよりももっと東の山奥だ。もっともっと田舎で、それこそ狐や狸が住まう仙山でな。」

そんな最近の事情を零しつつ――既に、妖力という存在を意識した彼女が顔を赤くする様を見届けたところで。
先生をしている。という言葉に頷いた。

「そう。そして、自分はその呪術を臨時講師として教えておる。
 ――とはいえ、興味関心を持つのは一握りで、受講者は少ないのだがな。興味があるならメアにも教えても良いが……。
 ああ、確かに――そこそこ、長く湯船に使っていたか。」

かれこれ数十分は歓談に耽っていた自分たち。その言葉に同調するが、事実は違う。
妖力に慣れている存在ならば、その尻尾に触れ続けていても特に干渉はない。が、今此処でその存在を知った少女には文字通りの毒。
だからこそ、毒に苛まれた彼女を支える為に掌が伸び、白い肌持つ背を五指がしっかりと支え、彼女はそれ以上沈む事はない。
ない、が。――胸板から伝えるのはとく、とくと言う心臓の鼓動。そして、ゴム質の弾力のある乳頭と乳輪をすり潰す、筋肉の弾力。
そして、彼女の視線が自分の顔と、下腹部を往復する。――視線に気付けば。

「……仕方ないだろう? お主のように魅力的な牝が居たら、な。熱が灯るのも当然だ。」

僅かに顔を寄せ――告げると同時、ずっ……!と密着する何かを少しだけ彼女の腹部に擦り付け、腰の位置を変えてしまう。
じゃば。と響いた水音と共に顔を出すのは、普通の人間とは形状が僅かに異なる牡の象徴――。
肌色と同じ包皮に覆われた先端は、外見に似た子供らしさを宿しているが、その包皮を内側から持ち上げる段差は、明らかに普通のサイズよりも肉太。
牝の底を掻き出すために発達した出っ張りが臍下を淡くなぞり――。
更にその真下。普通の牡は大きくても鶏卵や鶉の卵程の精を宿す陰嚢を持つが、
互いの腹部に押しつぶされる其れは、狸の置物のように膨れた異質な存在。其処に刻まれている淫紋が、その妖力の高さを象徴しており――。

「……気になるか?」

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からメルリンディアさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からクチナシさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にアーテルさんが現れました。
アーテル > マグメールには温泉と言う素晴らしい施設があった。
どこからか組んできたお湯を広い浴槽に並々と入れ、それを全身で味わうらしい。
聞いただけで豪華そうなのだが、凄いことに俺みたいな貧乏人でも入れる値段とか。

話し半分でやってきたが、本当だった。
俺は岩で囲われた風呂に入り、体中を弛緩させる。

中には富裕層向けの風呂のあるのかも知れないが、俺としては安価で風呂が楽しめるだけで大助かりだ。

ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からアーテルさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にメルリンディアさんが現れました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にクチナシさんが現れました。
メルリンディア > 「変化を覚えるのに数十年とか数百年……ってことは、元々は狐さんで、化けて人になるとか? エルフやドワーフとか魔王とかが長命なのは知ってるけど、目の前にしたのは初めてだよ。むぅ、ちゃんとお姉さんになるんだからっ」

狐さんだった? と両手を頭上に持っていくと、立てた耳を模しながらパタパタと前後させてみせる。
そうすると胸元の露出が大きくなるのも、自然な流れなのだがお喋りに気を取られて気付かぬまま。
そして長命種こそ街で見かけたりするぐらいはあるが、交流を持ったのは彼が初めて。
それだけ長く生きるとなると、見える世界も違うのだろうかと不思議そうにその顔を見つめていく。

「シェンヤンよりも東なの? ふふっ、霧深い山奥ってイメージしかないけど、きれいな感じはするかも」

昔の絵本に呼んだ、仙人が住まうという伝説の山。
白霧に包まれながら岩の上で座禅を組む老人の絵面だったが、周辺に生える真っ直ぐな緑の木々が不思議だったのは覚えてる。
脳内にそれに近い想像を浮かべつつも、異国情緒に少しばかり触れた気分になり、表情を綻ばせた。

「呪っちゃうっていうと、ちょっと怖いから皆逃げちゃうのかな? 私でも覚えられるかな、すごい魔法が得意って程ではないけど……」

どうなんだろうと考えていたら、くらくらと目眩がしていく。
耐性のない妖力に当てられた結果に酔い潰れていくと、背中を小さな手がガッシリと掴まえてくれる。
ちっちゃいけど男の子だなんて、朦朧とする意識の隅で思いながらも、胸板から感じる力強い鼓動と固い雄々しさ感じる胸筋。
先程まで子供としてみていた彼が男に変わる一瞬に、緑色を少しばかり見開いていく。
何より下半身に感じる重たさを確かめていくと、囁かれる言葉にびくりと小さく体が跳ねてしまう。
牝? 女性ではあるけど、でも彼は子供で……等と考えていた言葉も、顕になった男根に全てが吹き飛んだ。

「ぇ、あっ、ぅ……うぇっ、えっ、えぇぇ……っ!?」

肌と同じく白っぽい包皮に包まれた肉棒は、子供っぽいと言えばそうかも知れない。
けれど問題は、その鞘に包まれたままの肉の刀身が人間のそれよりも交わることに特化している事。
太く、何より環状部が大きな段差を描き、臍下をなぞるだけでも熱と重たさにほんの少しだけ怖くも感じる程。
そしてその下にある陰嚢は特大という言葉がしっくりくる大きさで、何かの印が刻み込まれた異様さも相成り、人外の生殖器であるとまざまざと見せつけられた心地。
はくはくと唇がうごめいて、言葉を失う最中、ちらちらとそこと彼の顔の間を視線が往復する。

「き、気になるっていうか……あ、当たってて……あ、あはは……ご、ごめんね。つい見ちゃって……」

牝といっていたのは、そういう相手として見られているのだろうか。
妖力に酔わされた今、少々意識がくらくらとして正常な判断が難しい。
このまま抱かれてしまうのだろうか、それとも介抱してくれるだけで済むのだろうか。
言葉は当たり障りなく謝罪を紡いだ後、そっぽを向いて視線を逸らすものの、両手が少しだけ自分の胸元へと寄せられる。
見られるのは流石に恥ずかしいし、当たるのも意識すると恥ずかしい。
唇を噤んだまま、今はされるがままに彼に身を委ねている。

クチナシ > 「あぁ、はじめはただの狐である個体が多い。はじめは1本しかない尻尾が段々と増えていき、妖力を蓄える。というのが通説だ。――はは、案外隠れているだけで、探してみると他の種族は多いかもしれないぞ? ……其れは楽しみだ。」

彼女のジェスチャーに想わず微笑んでしまうのは、その仕草が可愛らしかったからだ。
最後の方の言葉は笑み混じり。勿論、視界の端々で胸元が思いっきり見えていたりするが、それはそれ――。

「ああ。霧深いかは……場所によって違うが、山奥というイメージは間違っては居ない。
 それでいて、そういった妖術、呪術を使う物も多い。故に……其処に近寄る物好きは居ず、知名度は低いまま。ということさ。

 ――ああ、素質があれば出来ると思うぞ? 何なら、風呂から上がったら自分が教えても良い。」

結局のところ、魔力を妖力として使うことが出来れば、それだけで呪術や妖術というものは行える。
彼女が興味津々な様子を見せるなら、此処は教師らしい仕草と共に、彼女へ教える事も厭わない。

――しかし、そんな友人同士の語らいが一気に色を変える。
妖力に当てられ、泥酔に似た状態に成り果てた彼女を抱き止め、確りとその両腕と双眸を以て、止めれば。
当然のように互いの身体は密着し、お湯の熱とは別。人肌による熱の交換を行い、着実に互いの事を意識する、そんな状態で。
―――確りと見せ付けた牡の象徴に、彼女は狼狽するばかり。

「……まぁ、この姿勢になってしまったら、当たるのは当然だな。
 ――いや、見ても構わないよ。隠すものでもない。それに……分かるか? 今、自分のが興奮して、膨れ上がり始めていることが……な。」

彼女に見せつける、異形の生殖器。そう、薄皮に覆われているという事は、まだ膨張の余裕があるということである。
子供らしい形状と、不釣り合いな肉鰓の段差。そして、その薄く血管が浮かんでいた幹周りが、どくんと跳ねたかと想えば、彼女の視界の端で、ゆっくりとその大きさが膨れ上がっていく。
今はまだ臍の下。彼女の穢れをまだ淡く知らないだろう仔袋を肉越しに撫でるだけだったが、それに留まらない。
ぐ、に。ぐぃ――。と、硬さを増す包皮越しに肉の穂先が、ぺこり。と皮下脂肪を押し潰すように臍下に減り込み――更に、臍の凹みに食い込み、みち、みち、と、勃起する様まで見せる始末。
先端まで覆われていた亀頭は、その膨張と共に薄皮の隙間から、如何にもというように盛り上がり、開いた鈴口をくぱ、と顔を出させて。

「後、先程……教えると言ったが――主は筋が良いぞ?
 先程、自分の此処を感じただろう?妖力を感じ取ることが出来る。素質があるということさ……。」

メルリンディア > 種族の違いを耳にすると、不思議そうな顔で聞き入っていく。
楽しみと言われれば、本当に楽しみなのだろうかと、少々疑いの眼差しで半目閉ざすものの、それもまたじゃれ合いの一つ。
直ぐに笑みに戻っていく素直な変化を見せつつ、呪術の言葉に耳を傾けていった。

「じゃあ簡単なの、ちょっとだけ教えてもらおうかな?」

うまく使えたら、戦いの役に立つかもしれないと思えば、後で教えてもらおうと。
笑顔でお願いねと紡ぐと、首を傾けて子供っぽい返事を見せたのも束の間。
妖力に酔わされた体が抱きとめられて、男女の距離へと変わってしまう。
急激な変化に戸惑うよりも、相変わらず閉ざした瞳の裏で焼き付いた星が早送りのプラネタリウム。

「そ、そうだよね……えっ、いや、み、見たいというわけじゃなくて……ぅ、そ、それは分かる、けど」

子供らしさと雄々しさのミスマッチが作り出す、人外の男性器は揺れる意識の中でもハッキリと見えていく。
そして言葉の通り膨れ上がっていくという言葉には頷いたが、その後ピタリと頭の動きが止まる。
膨れ上がり始めている? ということは、これよりもっと大きく?
その脳内独白の問いに応えるように、膨れ上がっていくと、亀頭が柔らかな下腹部に言葉通り食い込み始めていき、白磁の肌が覗けている粘膜を擦る。
戦う仕事をしている割には傷跡はなく、絹の様にさらりとした肌触りが湯の湿り気で滑っていく。
鈴口が空気を吸うように開いて行くなら、そこにもふにふにとした薄い脂肪とその下に張り巡らされた桜筋の甘固い感触が食い込み、刺激していくはず。

「ぇ、あっ、な、なんか魔力みたいのが溜まってるなー……って。あ、あははっ、ありがとう……?」

この状態で魔導の素質を褒め称えられるも、喜ぶべきかどうかと迷うところ。
少々ぎこちない笑みと言葉になりながらも、腕の中で硬直しつつ両手の指先が胸元の前で絡み合う。
くるくると人差し指同士が円を描いて置いかけっこする手遊びをするのも、落ち着きの無さ故か。
ちらちらと下肢と彼の顔と見続けるのは相変わらずというところで、押し引きの波が読めずに戸惑いが強く浮かんでいった。

クチナシ > 彼女の言葉に、「ああ、約束だ。」と呪術を教える事を約束するように頷けば――意識はゆっくりとそちら側へと向けていく。
背中に添えられたままの掌は、優しく肩甲骨の凹みや背筋をなぞり――プラネタリウムに視線を奪われる彼女の視線を、此方側に向けるような手付き。

「ん……はは、そうだろうな。けど……自分は見て欲しいんだ。
 お主という存在にどれだけ劣情を催して――今、お主を染め上げたいと思っているのか。
 ……誰でも良いというわけではないのだぞ?」

頭の動きを止めた彼女に見せ付ける、自分の劣情の膨張する様相。
まだまだ刺激が足りず、半勃ちというぐらいの絶妙な柔らかさだが、
柔らかいお陰で臍の凹みに食い込んだ状態で、ぐにぃ。と柔らかくその幹が弧を描き――ぶるんっ!と、勢いよく跳ね上がり、そのまま臍の上にぽてん。と自身の裏筋を乗せ、その長さを強調する。
下腹部に陰嚢を乗せたその状態――実際に入る場所とは違うとしても、最奥を容赦なく叩くだろう牡の凶悪さに、彼女は戸惑うか、畏怖を宿すかはわからない、が。

「ああ、だからこそ……素養の在る少女には、実際に妖力を浴びせることで、覚醒を促せるのだよ。

 ……遠回しな物言いですまないな、メア。此処は素直に言うべきだったな。」

――彼女の表情に浮かぶ戸惑い。それはそうだ。
異形の牡の性器を露出させた少年が、泥酔状態に近い自分を抱き締めているという状態。
そこでゆるりと、腰を僅かに前後に揺らす。そうすると、彼女の下腹部と太腿に通ずるラインを、ずりっ!っと、肥大化した陰嚢が擦り、強い妖力を伝播させる。
そうして、僅かに視線の高さが移り変わる。彼女の目と噛み合っていた視線の高さが、その胸元に。
―――そのまま強く彼女の身体を抱き寄せれば、つんと尖った乳頭の境目。其処に顔を埋めるかのように。

「お主を抱きたい。」

メルリンディア > 肩甲骨のラインをなぞる指先に、ひぅっとこそばゆい声が溢れ出すと、それが更に背中へ。
背中を撫でる指先の電流が腰へと伝い落ちていけば、ぴくりと体が小さく跳ね、導かれるようにそちらへと視線を重ねていく。

「ぇ、は、えぇ……っ!? ほ、褒められてる……のかな? だ、だとしても、どうして急にそんな……!?」

劣情の具合は、ある意味はっきりと下肢にぶつけられているので分かるもの。
けれど、混浴でただ会話していただけという印象しかないこちらからすると、唐突に迫られているという状況でもある。
自身の無防備さを無意識に棚上げしながらも、目を白黒させながら驚きの本音を素直に吐き出していく。
そして、跳ね上がった肉棒の雁裏が白磁の上へと乗せられると、灼けた鉄の様な熱さを感じつつ、ぞくりと異性を感じさせられて息を震わす。
興奮と言うよりは、まだ戸惑いに近い息遣い。
けれど、それを突っぱねられるほど彼の肉欲に嫌悪を感じることもなく、恐怖までもいかない。
戸惑いの表情でちらちらと交互に見やる仕草は変わらず、どうしようと迷うばかりだ。

「覚醒を促せる……? このフラフラするのって、クチナシの魔力でこうなったってこと……? 遠回し、う、うん、どうしたいのかな……とは思ってる、よ」

妖力の塊が下腹部から太ももへと這いずると、なぞる熱の動きにこそばゆさが膨らむ。
んんっ!? と鼻にかかった吐息が溢れ、少々体を丸め込むようにして耐えるそれは、擽ったさが強い。
妖力が伝わるなら再びくらくらとした感覚が体に巡っていき、貧血のときのように頭が重たい。
視線が下へと下がっていく彼を視野の端で追いかけると、谷間と言うには慎ましい胸元の合間に感じる息遣い。
たわわに育った大人の乳房とは異なり、ふわりと柔らかな感触が浅く、そしてニプルが甘固く頬の上で押し潰れていく。
肌から溢れる香りは温泉の香りに混じり、ほんのりと白桃を思わせる様な甘さが溢れていき、若い牝の匂いが際立つだろうか。

「……っ!? ぁ、え、えっと……」

抱きたい、縋るようにも聞こえた音に瞳が見開かれてエメラルドが窄まる。
駄目といえないのは彼に対するLikeに近い好意が強く、そしてまだわからないことが多いから。
どうしてそこまで欲されるのか、それに戸惑いながらも、落ち着けようと少し深呼吸。
すぐに答えを返せないが、拒否ではないと示す手がさまようと、静かにその背中に重なった。
反対の手が紫色の髪へと重ねていけば、ゆっくりと優しく撫でていき、不器用な気持ちの伝え方となっていく。