2023/11/15 のログ
■イグナス > しばらく、夜の酒を楽しんで――
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にメルリンディアさんが現れました。
■メルリンディア > 仕事を幾つか終えて、今日はオフの日ということでやってきたのは温泉旅籠。
黒い噂も多くあるが、警戒していれば問題ないだろうなんて少々脇の甘い考えでやってきたが……どうなることか。
和の様式で作られた客間に、表情を輝かせながら広縁へ飛び込み、窓の向こうに広がる秋の終わりを見つめる。
お風呂はご自由にということだったので、鼻歌交じりの足取りでいざ温泉へ。
からからと引き戸を開き、誰も射ない脱衣所にたどり着くと、ワンピースのボタンを解いていく。
すとんと滑り落とすようにして脱ぐと、それをきれいに畳んで籠の中に収めると、今度は両手が白レースのブラの後ろに回る。
ホックをぷつりと外すと、わずかに掛かっていたテンションが緩み、微かに房が下に沈んでカップが降りていく。
顕になる小ぶりの乳房は同じ年頃に比べても小さく、掌にすっぽりと収まる程度のもの。
寒さにふるっと震えると、先端も寒気にわずかに膨れながら桜色が揺れ動く。
そうしてショーツに指をかけると、するすると丸めるように脱いでいき、きれいに整えた茂みと共にスリットもあらわとなっていった。
胸元に比べれば年相応か、それ以上に育った臀部は、鍛えられた太腿と連なって女性らしい曲線を描いていく。
ショーツもきれいに畳んで籠に収めると、ハンドタオルを片手に湯けむりの世界へ急いでいった。
「はぶっ……!」
吹き抜ける秋風が冷たい露天風呂。
それでも湯面から浮かぶ白い湯気がほわほわと周囲を包み、遠くの景色を曇らせる。
少々景色に見惚れて、ぽかんと口が開いた間抜けな顔になっていたが、再度吹き抜ける風にふるっと体が震えた。
片膝を着いてかけ湯をすると、そのまま足先からゆっくりと湯船の中へ体をくぐらせる。
外との温度差に、ぴりっとする熱さを感じるが、それも肩まで浸かっていけば、次第に程よい温度に感じていく。
心地よさそうに緩やかな吐息を零すと、すこしばかり濡れたハンドタオルを頭の上へ乗せて、岩造りの湯船の縁へと背中を預ける。
くてんと全身の力を抜いていくと、薄っすらと白濁りする温泉の中で、細い体が四肢を投げ出す少々だらしない格好が歪んで映し出す。
貸切風呂みたい、なんて思いながら遠くの景色を見つめて、ゆったりと体を休めていく。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にクチナシさんが現れました。
■クチナシ > 冒険者であるからこそ、日々の疲れというものからは逃れられない。
更に其処に寒空の中での冒険、任務、様々な条件が重なれば――「ああ、風呂に行くか。」と、つい思い至ったりする。
やってきたのは九頭龍の水浴び場。
其処に在る湯船は日によってその在り方を変えるという謎めいた物。
日によっては男子風呂と女子風呂が分かれている安全な風呂場。日によっては混浴。
湯の内容もシンプルなものから、露天風呂、檜風呂。湯の内容も透明な健康に良さそうなものから、うっすらと白濁色を宿す如何にも肌に良さそうなものにまで――。
「おお、寒……寒……っ。」
脱衣所で和装を脱ぎ落とし、華奢な体躯を晒し――急所を隠すサラシを脱ぎ落とし、何かあった時の為に身体にタオルを巻く。
入ってみなければ分からない湯けむり世界。
この奥に誰かがいるかもしれない以上、流石に全裸で突入――というのは憚れるためだ。
入浴前に番台に頼んで用意させた、酒の入った瓶や如何にもお風呂で食べるのが良さそうな菓子。それらを木製の風呂桶に乗せ――いざ。
「うぉ……今日は露天風呂か。寒……っ!」
扉を開け、出迎えるのは寒空の中で白さを際立たせる湯気。そして冷気。
少しだけ駆け足で向かう先にあるのは、熱々の湯船だ。勿論、こけないように適度な距離を取ってから、浴槽の縁に腰掛け、軽く湯をかけてからゆっくりと身体を沈めていく。
「く、ふ……おー……ぉおー……。」
鈴の音のような少年とも少女とも取れる声が零すのは、どこか爺臭い声。もしかしたらそれも、先客に聞かれてしまうかもしれないが、まぁ、ご愛嬌。
そして、漸く――湯けむりに目が慣れ、夜空が視界に映り込むタイミングで、湯船の縁に身体を預けている"誰か"に気づき。――取り敢えずは、ご挨拶。
「……おおっと、……ぉ、先客がいたのか。邪魔しておるよ……ほふ。」
――冷えた身体が温まった結果、言葉の節々に深い溜息を織り交ぜつつ。
■メルリンディア > 「きもちー……温泉はいいよねぇ……」
護衛依頼、それから踊り子で恥ずかしい想いと秘密の出来事。
それからあれやこれやと難しくはないが骨が折れる依頼を幾つか。
家が家なので、お金に困ることはないのだが、自分で頑張ったお金で贅沢するのはまた格別。
鼻歌交じりにお湯の中で心身を揺蕩わせていると、からからと引き戸の音が聞こえた気がした。
他のお客さんかななんて思いつつ、少しだけ体を起こしたのは、流石にだれきったままなのは、だらしない為。
肩と首元で完全に縁に寄りかかっていた体を伸ばし、腰と背中で寄りかかるように少し角度をつけて座り直す。
ちょっとお年寄り臭い声に、可愛い声なのになんて思いながら眉をハの字にして微笑みながら空を見上げていった。
星空に掛かる煙突の煙もなく、城も見えない自然だけの空。
それに目を細めた後、湯けむりを払う突風に目を瞑り、声に気付いて開いた先を見やる。
「ふふっ、お気になさらず……?」
そちらをちらりと見やると、少し違和感を感じる。
長い髪や顔立ちから少女の様に感じるものの、首筋から肩に掛けるラインはそれとは異なってみえた。
なにか違うようなと思いながら瞳をパチパチと瞬かせる最中、自身の体のことなど意識の外。
白濁した湯の水面から僅かに房のなだらかなラインが覗けており、先端当たりは湯に隠れた状態。
しかし、あまりジロジロ見るのもよくないと思い直すと、ふるふると頭を振って視線を景色の方へと戻していった。
■クチナシ > 戦闘に長けた冒険者故に、この寒空の下、冬に備えて働く村人を脅かす獣を討伐した。
問題なく終わったが、その後の処理が大変だった。任務の報告に、本当に討伐したかの確認。
更に討伐した獣の鑑定と、それによる追加報酬の話。
――それらが全部終わった頃には、こんな時間になってしまったわけだが。
「一番風呂。とは行かないだろうが、独り占めをしていた所を邪魔してしまったわけだからな。
――そう言って貰えると嬉しいよ。」
人を好む狐は、一人でのんびりと温泉に入るよりも、男女問わず誰かと言葉を交わしながらの入浴を好む。
ので、自然と喜びの声色を織り交ぜ、改めて目を凝らした。
僅かな白濁の水面から覗くのは、同じく白い女性的なライン。
茶色のふわふわとした髪の上にタオルを乗せているその顔立ちは、まだ少女と言った処か。
「――おっと。」
此処で思い出したように。温泉は基本的に湯船に入ったらタオルは外すものだ。
しゅるり。と身体に巻いていたタオルを外せば、軽く折りたたみ、ぷかぷかと浮かぶ桶の中に格納。
彼女の肌と同じく、子供らしく白い肌。そして凹凸のない胸元を軽く晒しつつ――。
「しかし、今日は一段と寒い……。こういう日は矢張り、こういった温泉や蒸気風呂など、温まりたいと思ってしまうなぁ。……お主もそう思うだろう?」
それは独り言ではなく、其処にいる少女への問い掛け。
言葉を送ってから、桶の中にある熱燗を手に取り、晩酌の準備などをしている。
――傍から見れば子供が何をしてるんだ。と想われそうなものだが。
■メルリンディア > 「ふふっ、それならもう十分楽しんだから大丈夫ですよ。ちょっとだけ運が良かったなーって思ってただけですから」
公衆浴場で独り占めなんて、そう多くはない。
けれど、一時とはいえ楽しめただけで十分と微笑み、頭を振る。
それから改めて見てみるも、やはり、相手の体には自分と同じ丸みを感じられない。
そうしうて頭の中でぐるぐるといろんな言葉が飛び交い、静かに混乱へと落ちていく。
あれ、混浴? 男女別って聞いたような? 時間で変わった? そもそもそれ本当だった?
目もぐるぐると回りそうになるぐらい考え込む中、タオルを解いていく彼を三度確かめる。
白い肌、子供の体ではあるが、凹凸は感じられない姿。
やはり混浴状態だと確信に至ると、少々頬が赤くなるが、相手が子供というのもあってか羞恥は浅い。
後は大人が入ってこないようにと祈りながら、一度ギュッと瞳を閉ざした。
「さ、寒いとそうなりますよね……私も仕事休みに立ち寄った感じで……ってお酒?」
こちらへと話しかけられれば、口調につられて年上向けな口調になってしまう。
眉を顰めた困り顔の笑みになりながらそちらへと顔を傾けるも、晩酌の準備を擦る姿に瞳が瞬いた。
地域によっては子供の飲酒というのはあると聞いたが、確かライスワインは相当度が高いとも聞いたことがある。
大丈夫だろうかと心配そうに様子を見ているが、子供だからといきなり止めるのもと迷うところだった。
■クチナシ > 「くは、そうかそうか。なら良かった。
――なら、お主のように優しい少女に出会えたのも、ある意味で運がいいと思うべきかな。」
と、冗談なのか本気なのか。歯の浮いたような言葉をぽろりと零す。
当然、視線には気付いている。然し、彼女が指摘をしない以上、此方から敢えて言及するつもりはない。
というより、目の前の彼女は信じられないようなものを見るような視線を向けている。
……成程。合点が行く。自分が入った時は既に混浴状態だったが、もしかしたら彼女の推測通り、時間で変わったのかもしれない。
はたまた、彼女のような如何にも慣れていない少女の狼狽を見たいがために、この湯がタイミングを見計らったのか――答えは出ない。
とはいえ、だ。すごい悩む素振りを見せた上で、湯船の熱とは別の理由で顔を赤くし、
わかりやすくぎゅっと瞳を閉ざす素振りを見ていると……少しだけ悪戯めいた感情が湧き上がるのが、気の所為ではない。
「ほう、お主もか。お疲れ様。仕事を終えた後の憩いの時間。良い時間になると良いが。
――自分も、メグメールの方に出た魔獣の退治の帰りでな。
仕事を終えたら、酒の一つでも煽りたくな……ん。」
視線を感じる。とても、感じる。年上向けな口調を零す彼女は、どこかおろおろと。
確かに、自分よりも背丈が小さく、如何にも子供な少年が浴槽に熱燗を持ち込んでいたら、それは心配するだろう。
少し悩む素振り。――まぁ、特に隠すことでもない。
「……ああ、説明不足だったかな。自分は獣人でな。こう見えて、お主より年上だよ。 ほれ――。」
此処でちゃぷん。と湯に波紋を伝えつつ、彼女との距離を狭めてみる。勿論、適度な距離を取ったまま。
そうして、頭を揺らせば――。
ひょこっと髪の毛と同じ色の狐耳。
そして、湯船からちょこっと水を吸ってしんなりした狐の尾が3本。
まるで砂から顔を出すチンアナゴの如く、ひょろひょろと揺れていた。