2025/01/28 のログ
■ヴィクトリア > 冒険者なのだから、仲間とて、すべての手の内を明かすわけではない。
彼女も、自分だって、そうなのだ、馬鹿正直にすべて晒す、その先にあるのは……。
酒が悪いところに入ってしまったか、はふ、と酒精混じる息を吐き出す。
彼女もそうだが、自分もすでにジョッキ樽で、それなりの数は飲んでいるのだし。
「ええ、ええ。私ももう一杯。」
そう、ジョッキの開け方こそ違う物の、開ける速度自体は同じだ。
食べ物を食べる量は兎も角、飲む量は、今のところ同じ。
食べる量が同じ、とは体格的にも違うな、と思うところだけども。
「冒険者は破落戸共
どんな存在だろうが、この国に籍を持たずにあちらこちらの根無し草。
それ以外の何でありますか。」
冒険者は、基本的に市民よりも下だ。
その自由度に、たまに成功をした英雄に、皆あこがれるだろうが。
その実は、住所不定無職のその日暮らしだ。
お嬢様の様だろうが、姫の様だろうが、冒険者をしている時点で同じだ。
それを弁えての発言ならば、まあ流せるが。先ほどのはそれを感じられなかった。
その辺りには、現状という物も、一役買っているのやもしれない。
相手も収めているので、それで手打ちにするつもり。
「ええ、エーディト。では、それで行きましょう。
そうですね?エールだけでも、とは思いますし、ミードも頼んでみましょう。」
甘いという言葉出てくるのがミード。
まだまだ飲むつもりで、おつまみも適当にお願いします、と。
デザートは先で大丈夫だ。
■エーディト > 手札を明かす明かさない――という機微もそうだが、手札を切るべき場面かどうか、にもよる。
勝負所、然るべき場面で切らなければ、鬼札は意味を成さない。
まさに今この場所はその場面ではない。
酒はまだまだ呑める。会って組んで間もないなら、もう少しお互いの色々を知りたい局面だ。
「あいよー。……――明日起きれなくても知らねーぞ?」
なんてな、と。体格こそ大きく違うのに、飲酒の量とペースは大体同じ位な相手に、にひ、と笑ってみせる。
食べる量に目を向ければ、そこで体格差に見合った違いが出ているかもしれないか。
その点、食べ物の追加注文はそう多くせずに済みそうだ。
食べ残しというのは、性分だろうが忌避感がある。あとはどちらが呑み潰れるかどうかか。
「はいはい、ヴィクトリアは真面目だねぇ。
ごろつきはごろつきでも、仁義が分かってるごろつきだろ?あたしらは。そうでなかったらはもうゴミ以下でしか無い。
で。それとは別にさ。あたしとしては可愛いの見て、可愛いって言ってみたようなつもりなんだけどね」
好きでその日暮らしを選んだし、片親を踏襲する様な生き方は直ぐに出来ないとも思った。
それは早く体躯が固まり、中身が遅れて育ったからもあるだろう。最終的な生き方を選ぶには、まだ世を知らない。
さて、対面の相手はどうだろうか。皿の上の料理を突きつつ、少し考える。
茶化すつもりはなかったが、自分よりも緩いよりは何か固いものを持ってるような。そんな印象も抱く。
「ミードね。偶には良いか。おーい、ミード二人分なーあと何かツマミもー」
蜂蜜酒か。この時期だと温かくして飲むのも良いだろうか。
了解了解と頷きつつ、ジョッキを持った手を挙げてぶんぶか振る。相方の注文を通し、更にエールももう一杯。
■ヴィクトリア > 「明日はお休みにしますのでいーのですー。」
明日起きる必要はないのだ、だって、冒険者、今回たんまりお金が入ったのだ。
明日ぐらいゆっくりしていてもいいのだろう、何もかも遠慮することなく酒の飲めるこの幸せよ。
ゆっくりねて、英気を養って、のんびり起きればいいのだ、と、口角上げて、いたずらっ子のような笑いを見せる彼女にいうのだ。
にぃぃ、とゆっくり吊り上げる唇は、三日月に。
食べ物については意見は同じく、お残しはだめというタイプなので。矢鱈に注文をしたりはしない。
「それなら、エーディト、素直に可愛いというべきでしょう。
お嬢様なんて言われて喜ぶのは、それこそ未成年者くらいなものです。
冒険者をしていてお嬢様、を売りにしているのでなければ、言われてもうれしくも何ともありません。」
お嬢様冒険者を売りにしているわけではない。
貴族の子女なはずではあるが……確とした記憶ではない。
アドスフィルトに身を寄せているが、本当にと、首を傾げられることも多い。
ただ、そこの奥様と血縁があるのは間違いはなく、だが、それが思い出せない。
だから、冒険者をしている。
今の自分にお嬢様は、皮肉たっぷりにも聞こえてしまうのが、よろしくはないのだ。
「あら、火酒を頼むようにも見えましたが」
偶には、というので自分に合わせてくれたのはわかるが。
なんとなく茶化して見せることに。
エーディトはその姿から見ても人間ではないのはわかるから、強い酒が好みだと思っていたのは先入観か。
■エーディト > 「……ぁぁ、そういうトコはあたしと一緒か。ついでに一緒に寝る?」
冒険者はヤクザな商売だが、金があるうちはわりと自由が利く。
それをいいことに死と隣り合わせな稼ぎ方をしたあとは、緩急をつけるように自堕落に身を浸すことも少なくない。
今回組んだ相手は戦闘狂の類には見えないが、一仕事したあとはきっちりと休むタイプであろう。
成る程成る程と頷き、唇の端を釣り上げてみせる姿に対し、頬杖突きつつ、冗談めかして問うてみる。
そうしながら、行儀悪くフォークで近場の皿を手元に引き寄せる。
そっちが食べないなら、こっちで貰う、と言わんばかりの食べっぷりを見せながら。
「それもそうか。マズったかー。
……ま、ヴィクトリアの事が多少は知れた分だけはマシか。コトバ選びって難しいや」
お嬢サマみたいな売り出し方、外面の作り方というのも出来なくもないだろうが。
兎も角、そういう当て嵌め方は好まないタイプだと知れたのだけは良し、としよう。
自分に当てはめて考えてみても、成る程。ぞっとしない点は幾つもある。
育ての親たちは地方領主ではあるが、王宮に出入りするとなると、田舎者呼ばわりは恐らくは免れまい。
そう考えながら、かかる言葉にひょいと肩を竦めて。
「……――それも良いケド、あまーい酒を偶には呑みたくなったんだ。
ほら、食べないとヴィクトリアの分もあたしが喰っちまうぞう」
喉を灼く位に強い酒も良いが、甘くも重い酒も偶には良い。
そう思いながら、まだまだある料理の皿を向こうに薦めよう。小さいからもっと食べないと、などとは言わないし、からかいのネタにはしない。
その手の話題は先程以上にこの先組むなら、言ってはいけない類の悪口になりかねない。
新しい酒が来たら、また乾杯して。どちらが潰れるか、音を上げる位は呑み続けることだろうか。
■ヴィクトリア > 「それはまだまだ早いのでは?」
彼女の誘いがどのような意図をもっての言葉なのかを測りかねるけれど。
流石に知り合って間もなく相手の事を知らない相手だ。
彼女はどうかは知らないが、自分には帰る家があるので、今日はちゃんと帰るつもりだ。
フォークで滑らされる皿から、一枚肉を失敬するくらいの手癖の悪さはあったりもする。
「お嬢様冒険者、で売りに出して。
寄ってくるのはさてなんでしょうね?」
彼女の言う通りの売り出し方もできなくはない、冒険者だからこそ他との違いを見せるならでは、だ。
しかし、それで寄って来るのは依頼者よりも好事家の方が多い気がする。
あとは、よろしくない考えの冒険者仲間か。
少なくともヴィクトリアは、それで売り出すつもりはない、本質はどうあれ。
「果実酒とか、果実水とか、カクテルとかを飲めばいいのですのに。」
そちらの方がミードよりもよっぽど甘いのでは、と思うが。
まあ、ミードも十分に甘いので、それでもいいのだろう。
甘いものに対する認識の違いが、出てくるのだった。
細かい己と大雑把な彼女、対照的だからこそ見る場所、見る部分が違うし。
それがチームとして組むなら、別の視点という所に落ち着くのだろう。
それはそれとして、再度の乾杯を行い、酒をくぴり、と飲み込んでいく。
■エーディト > 「ちぇ。最近夜が寒くてさぁ」
冗談のような調子だが、嘘はない。今泊まっている宿部屋のせいだろうか。
お互いの背丈の差を考えれば、同じ布団に入ると抱き枕的に程よい具合になるのではないか――とかは思ったが。
誘い方としても荒い処も考えれば、こういう反応も想定の範囲内である。性急も早急も過ぎるというもの。
ちろりと舌を出して笑った隙をつくように、あ。肉が向こうに行った。まあいいか。
「……――物を言う囮、けしかけても困らない肉袋、とか?」
さてどうだろうか。何かその手の絵物語やら小説のようなロマンスもあるかもしれないが、世の中そうもいかない。
物珍しさに惹かれた好事家、資産家ならまだいい。
大体下世話な意味でお近づきになりたい類が、きっと大半を上回るに相違あるまい。
ありがちの事例を思えば、そういう手合いの使い方だって、まるで悪女じみた扱い方をしても差し支えあるまい。
「言ったぜ。呑みたくなったからって。
この時期なら温めても出してくれても良いし、鉱水で割っても旨かったっけ」
果実の甘さとは裏腹に、重く仕上がったものも果実酒には多い気がする。
でも、今日はそういう気分ではない。普段呑まない類に手を出してみてもいい。金があるときの良い選択肢だ。
性格もスタンスも違うが、組むにはこうした違いも大事なことだ。
違ったうえでお互いを尊重し合い、フォローし合うことにこそ、チームの意味が出てくるもの。
明日以降の事は、またその時に考えればいい。そんな割り切りと共に運ばれた酒で乾杯して――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からヴィクトリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエーディトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 街の宿屋兼食堂でパンをかじる。
今日は胡桃の入ったパンだが、噛んでも噛んでも飲み込めない。
仕方なしに、無理やりワインで流し込んだ。
食後に一服、煙草を吹かす。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にノア = セシルさんが現れました。
■ノア = セシル > 平民地区のとある宿屋、その食堂に入るなり見慣れた後ろ姿に気付いた。「おう」と声を掛けてくれる顔見知りにも 笑顔で手を振るだけに留め、できるだけ忍び寄るように貴方の後ろへ歩み寄り
「 貴方はもっと、イイモノを食べるべきね。 」
なんて声を掛けながら 後方から覗き込むように顔を出すと、手を伸ばしグラスに残ったワインを こく、と一口盗み飲んだ。
■グスタフ > 「うぉっと……男一人の普段の飯なんてこんなもんだぜ。
そんなこというなら、俺のために飯でも作ってくれよ」
ワインを取られて、油断してびっくりして口から煙草を落としそうになる。
吸いかけの煙草を灰皿に押し付けると立ち上がった。
身を寄せて、そっと彼女の下腹あたりを手で擦り。
「時間あるんだろ。付き合えよ」
軽く捲ったワンピースの内側にまで手が伸び、内ももから股間を撫でた。