2024/02/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にビーンさんが現れました。
■ビーン > 久しぶりのお休みの日の午後。
のんびりトコトコ平民地区をお散歩がてら歩いている。
何となく春の訪れが近く感じるような穏やかな昼下がり。
体を包むのは穏やかな陽気とポカポカ太陽。
完全に気が抜けており、ふわりとあくびを一つ。
芽吹きの春が今から楽しみである。
採取系の依頼も、全部が楽になると思えば心が僅かに弾み、それは少年の足取りにも表れる。
何と無しに目に入ったカフェの店先。
露店に置かれている木のテーブルセット。
懐の紐も陽気で少し緩んでしまう。
ゆっくりとそちらに進み、店員さんにおずおずと声をかけ、道路に面した席を指差し、案内され、テーブルの上のメニューとにらめっこを開始。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にビーンさんが現れました。
■ビーン > 頼んだ紅茶とケーキが目の前に。
カップの持ち手に指を添え持ち上げれば、ふわりと広がる香りに目を細め。
ちびりと一口。
はふっと一息漏らしながらケーキをフォークで一口分切り出しぱくりと一口。
幸せの甘みに目を細めにっこにこ。
つい、足はゆらゆらと上機嫌に揺れてしまう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からビーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にサフィルさんが現れました。
■サフィル > 「すっかり遅くなってしまいましたねぇ」
旧知の導士と話題に花を咲かせていれば、気が付けばとっぷりと日が暮れて。
肌寒い、とはいえ、春先の予兆か、明日から少し暖かくなるという。
ショールの裾を掴みながら、人ごみの中を歩けば、目立つ長身を避けるように、
大通りから裏路地へ足を踏み入れて、ゆったりと歩いていく。
「来月ぐらいに実地研修もしないとけませんねぇ」
カリキュラムを思い出しながら、ゆったりとした歩調で歩みを進める。
平民地区の裏通り、歩くには身なりの良い者が、危機感もなく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアーディスさんが現れました。
■アーディス > (平民地区の裏通りにて、色々と昨日から歩き回った男が立っていた。
懐から出した紙に書き込んで、時折思い浮かべるようにしながら時折首を傾げて見せる。
丸一日かけて色々と歩き回り、噂話を聞いて興味があったものを書いていた様であり。)
……参ったな、こりゃ。
存外に色々とありやがるな、この国は。
(溜息を吐き出しながら、ペンを持っていた手で頭をがしがしと掻く。
どの道、全てを確認する事など出来はしない。
優先順位を絞って接するべきだ、と考えていた訳だが――獣じみた感覚が人の姿を捉えた。
随分と大柄な女だ、多分自分より大きいが視線に入ったのは服。
幾ら平民地区とはいっても、自分の様なチンピラ騎士ならともかく。
見た感じ、貴人にも見えなくはない相手だ。
だから、相手を見ると。)
おい、アンタ。
この辺り、あんまりガラが良い場所じゃねぇぞ。
大丈夫なのかよ?
(第一声が恫喝じみた様にも聞こえるが、遺憾ながら平常運転である。
本人としては気遣いの言葉のつもりなのだが、睨みつける様な顔立ちといい、威圧しかねないものだ。
流石に危険があって目の前で見過ごした、は騎士としても宜しくない行為だと思っての言葉である。)
■サフィル > 「……あらぁ?」
振り返り、声の主を見れば同じ高さの目線。
身なりは普通。装備は護身程度。しかし足取りは重心移動が中々。
「えぇ。大丈夫ですよぉ。私こう見えて強いですからぁ」
などと、大柄な女性はにこにこと微笑んで。
威圧的な眼光を気にする様子もない、気にするだけの危機感がないのだろうか。
……ただ、足取りはゆったりとしていて、ぶれない。
相手を推し量る意志が、こんなふわりとした女性相手に向けられるのならば、
ここが必ずしも平和な場所ではないと理解して足を踏み入れていることは分かるだろうか。
「富裕地区に向かうのに少し近道をと思いましてぇ。
貴方こそ大丈夫ですかぁ? ……発音の感じからこの国の方ではないようですけれどぉ」
ともすればそちらのほうこそ迷っているのではないだろうかと心配する始末。
■アーディス > (足取りを見る。 明確に目的を持ってこの場へ入ってきた。
ゆったりとした足取りは、明確に何が来ても対処できる様なもの。
にこにこ笑いながらも感じるのは、明確な強さ。
騎士ではない、傭兵でも無い――術師か。
明確な返答に、一つ息を吐きだす。
どうやら迷い込んだ、と言う訳ではないらしいとなれば問題はない。)
……済まなかったな、まだまだ相手を図る力は未熟らしい。
どうにも貴人の様だったから、流石に危ねぇ所に何も言わずに見送るのはちっとスジが通らねぇと思ってな。
(気分屋ではあるが、極端に言えば自分のルールを貫いているだけ。
最低限、騎士らしい時は騎士らしく在ると考えているからこそのもの。
寧ろ気遣われた様子に、頭を掻いて見せた。)
そうならねぇように、入国した昨日から街を歩き回ってる。
ただまぁ……ある程度歩き回って迷い込んだりしたお陰で、色々と分かった事もあったもんで。
立ち止まって書き留めてたとこなんだ。
(そう言って僅かに見えた手書きの内容に、魔法学園に「当分無理」とか書かれてあったり。
冒険者ギルドでの依頼で幾つか書き留めてあるものがあったりと。
本人の覚書の様なものだろう、それを仕舞って見せて)
訳あって家名は名乗れねぇが、俺はアーディスって言う。
今言った通り、この国には昨日入国したばかりの……綺麗に言うなら遍歴騎士、って奴になるな。
(そこまで言ってから、もう一度頭を掻く。
貴人相手の礼儀作法はどうにも苦手な様子が、誰から見てもはっきり判る様子で)
……済まねえ、口がどうにも俺は悪ぃもんでな。
貴人だと判って直そうとしていても、この調子だ。
気に障って無いと良いんだが、何分腕っぷしだけなもんだからよ。
■サフィル > 「アーディス様、ですねぇ。ふふ、お気になさらずにぃ。
貴方が気を使って声をかけてくださったのは分かってますからぁ。」
ぶっきらぼうな振舞いに、しかし己の中に筋がある手合。
義侠心と言うのだろう。そういうのは覚えがあると言うか懐かしい。
こう言う人間は自分の中でのルール、というよりも制約に近い立ち方がある。
だから周囲に合わせられない。だから荒い人間だと誤認される。
そう言う人間を知っているから、尚の事理解をして。
「しかし遍歴騎士、ですかぁ……。あまり人の事情を聞いてはいけませんものねぇ。
アーディス様はこの国には慣れそうですかぁ?
当分はお仕事したりとかぁ、も、あるとは思いますけれどぉ……。
この国って、他の国と違って、こう、エッチなことに色々オープンだったり深いところあったりしますからねぇ」
他所の国から来た騎士殿が面食らってないといいがと、エッチなことなどと口にして。
そんな当人の体が、導士装束からでも伺えるほどに悩ましい肉付きで。
普通なら、声をかけて心配するのが道理というもので。
■アーディス > そう言って貰えると助かる。
手前のスジを押し付けるだけじゃ上手くいかねぇ、とは判っちゃいるんだが。
どうにも、こう、な……
(初対面だと言うのに割と話しやすい。
自分の言い分をきちんと聞いてくれているからでもあるが……
恐らく、似たようなタイプを知っているのだろう。
理解がある、と言うべきなのだろうか。
特に術師からは敬遠されていたから猶の事だ。)
事情、っつってもどっちかと言やぁ力試しみたいなもんだ。
ただ、本当に故あって家名だけは……どうしても、名乗れねぇ。
少なくとも、看板に泥塗る真似はしたくねぇからな。
(誠意を以て接しているからこそ、本来ならば応じるべきだ。
だが、それで自分の家名を明かす事は問題がある。
改めてそれに対し謝罪する様に済まん、と頭を下げて。
しかし、次いだ言葉にはああ、と頷いて)
流石に面食らった部分はあるが、まぁ何処の国もこういう部分はあるだろ。
それが広いか狭いか、明らかか隠してるかの違いってだけだ。
良い奴は良い奴だし悪ぃ奴は悪ぃ奴ってとこだな。
(政治が絡めば猶の事だろ、と言うように頷いた。
善も悪も綺麗も汚いも綯交ぜに、それがこの国の流儀なのだろう。
その上で、彼女の顔を見て。)
良い国だと思うぜ、今は少なくともそう感じてる。
ただ、アンタみたいな美人にそんな事言われると、な。
(そこは男の性である。
抜群のスタイルの相手から言われてしまえば、意識してしまうのは仕方がない訳であり。
ただ、隠してもバレるのでこれは素直に口にした。)
■サフィル > 「そうは言いますけどぉ……、んー、そうですねぇ……。
貴方は剣を真っ直ぐ触れる騎士と、ぶれて何も切れない騎士。どちらが強いと思いますぅ?
剣の握り方は多分大勢の人がこうだぁって、握り方があるんでしょうけど、
自分なりの握り方、振り下ろし方がある人もいると思いますよう?」
何を通すのが大事なのか。それは重要ではない。
何をすればその人が結果を出せるのか。
無理に太刀筋を変えたとて、我流を突き通す者には意味がないのだと。
「そこで家名を名乗らないのは、アーディス様が責任を家ではなく、自分で背負われるからじゃないですか?
何も、折り目正しくだけが全部じゃありませんよぅ……?
特にこの国では、何が正しいのかなんて、退廃の中に埋もれているようなものですからねぇ……。
じゃあ、私もぉ、名乗りが遅れていましたしぃ、家名は今日は名乗らないということでぇ……。
私はサフィルと申します。以後、よろしくお願いしますねぇ。
ふふ、これでおあいこでぇ……♪」
などと、悪戯っぽく笑う。己の身を以て、貴い生まれにあって掲げられることは
中々に出来ることではない。
ただ、単なる力試しに、家名を巻き込まないのはいささか不思議な気持ちもあるが、
それを問いただすほど野暮でもなくて。
「ふふ。そういうことですねぇ。ただぁ、王城にも、貴族にも魔族が紛れ込んでいて、
あまり寛容ですとぱくりと食べられてしまうかもしれませんよぉ。
人に対して理解がある、人と分かり合えると、力がある存在が歩み寄ってるつもりで
時折良かれと洗脳したり奴隷に堕としたりしますからねぇ……。」
ただ政治だけではないのだと。敵対している魔族。その血や存在は長い時間をかけて国に紛れ込んでいる。
学院とて、魔族と知られれば平穏にはすまぬというのに、正体を隠して、人間に理解があるからと紛れ込んでいる者も多い。
いずれあぶり出して嬲り者にする。そういう意志を秘めながら。
「ふふ……♪ 私をそう言う目で見てるんですねぇ……。
でも、油断しないほうがいいですよぅ……? 私だって、まだ初対面なんですから……、
とんでもないものを隠していたりするかもしれませんよぅ……?」
■アーディス > そりゃあ、うん。
普通は片手や両手で握るが、変わったのだと親指と中指で挟む奴も居た。
けど、剣筋はもっと早かったな。
……ああ、成程。 礼法に拘り過ぎて曇ってたのは、俺の方か。
有難い、まるで先生みたいだな。 それに騎士に対しても理解がある。
(結果を出せるのか、と言う事を考えて口に出した。
普段、貴人と接する機会はこの道行では殆ど無かった。
まして、こうして普通に接する美人など居なかったのだ。
ただ、その説明は自分にとっては判り易かった。)
……否定は、出来ねぇな。
使えるなら使うべき、ってのはそうかも知れないが。
どうにも、自分で為したとも言いがたい――何つったらいいんだろうな。
まぁ、馬鹿な男の拘り、とでも思ってくれりゃ良いさ。
(自分の背負うべき看板は、まだ遠い。
看板に相応しいとはとても言えない、と言うような声。
そうして、彼女の名前を聞けば頷き)
サフィルさんか、よろしく頼む。
魔族、か。 ……そうだな、この国も、魔族と敵対してんだな。
と言うか、寧ろ魔族と敵対してない国の方が少ないんだよな、本当。
ただまぁ、良かれと人を堕落させるのは今に始まった事じゃねぇし。
それに、人同士でそうなる事も珍しくはない、だろ。
(ぽつりと呟いた言葉、それは遠くを見る様なもの。
すぐにそれを隠すと、そう言葉を続ける。
政治が絡めば人はいつそうなってもおかしくないと言うように、何処か実感がこもったもので)
いや、俺はこういうので嘘を吐くのは苦手だし。
そういう風に見ていなかった、と誤魔化すより余程マシだろう。
少なくとも、こうやって話をした人間を襲う程じゃあねぇよ。
それこそ――故郷の術師を見て、嫌って程知ってるからな。
それこそ瞬きの後でいきなり空間隔離とかしてくるんだろ。
よーいドンで出し抜くのは先ず難しい、が……挑戦してみたくはあるわな。
(基本的に準備が無いと思ってはいないし、話せると言う事は準備が終わっていると言う事だ。
自分が知っている術師を思い出しながらそう口にして。)
■サフィル > 「ええ。学院で講師もしてますからぁ。
知り合いに言われたことで、伝わると伝えるは違うこと、って教わりましてぇ。
自分は伝えただけにならないように、相手に分かるようにぃ、
頑張って考えたら、分かりやすいと言ってもらえるようになりましたねぇ」
自分も作法に拘り過ぎていた、貴族の令嬢として出来ることを勝手に狭めていたことはある。
そう言う意味で、友人からもらった金言は今でも己の軸となっていて。
己をステイシスの番兵と言わしめる要因はそれなのだと本人は気づいておらず。
ただ、今日も会ったばかりの人の役に立ったのだと素直に喜ぶ様を見せて。
こだわりも、己が言う事ではないと受け入れて。
「人同士、ただ心を通わせた結果の堕落であれば当人の問題ですけれどぉ、
術でどうにかして、それを愛だの幸福だのと押し付けて来る魔族もいますからねぇ。
人間も、魔族に毒された方も、その術が使えるからと愛だと錯覚する有様で……。」
実際、人間が淫術の類を使っても気にしてるようには見えない。
魔族の排斥、制圧。そういう意志がつぶさに見えて。
「なるほど……。アーディスさんはやはり、外から来ただけあって視ているものが違いますねぇ。
ええ、実際準備はしていますよぅ? こういうところを通るのも、仕込みがあってこそですし……。
でも、そうですねぇ……。」
ふふ、と微笑んで見せる。それはいたずらめいたもの。
どこか無邪気なそれ。
「アーディスさんのこの国での”はじめて”……。
私の性癖を内緒にしてくれるなら、なってもいいかなぁと思うのは、ふしだらだと思いますかぁ……♡」
■アーディス > そりゃ、金言だな。
結局のとこ、教師ってのは他人に教えるのもそうだが教わる事で学びを得る――だっけか。
問題は教えるのではなく伝えるだけにならないように相手を見て工夫する事、ってのを故国の上から聞かされた。
成程なぁ……やっぱり教えるのは俺にゃ向いてねぇわ。
(どの様に理解して貰うか、どの様にすれば理解出来るか。
一口に噛み砕いて説明する、と言っても色々とあるものだ。
それを実践出来る彼女は、教育者なのだろう。)
あー……そこまで行くと、ちょっとなぁ……
なかなか難しいやな、そこまでいっちまうと。
魔族ってのも一枚岩じゃないみたいだが、やっぱ上の人は色々抱えてんだな
(魔族へそういった視線を向けている、思想がそういったものである。
そう言われるだけの土壌があったのだろう。
ならば、それこそ余所者の自分が強く口出しはしない。
してはならない事だ、とは思っている。)
つーより、元の国が良かったんだよ。
よーいドンで突破出来るか否か、ってのが一つの基準点だったし。
そういう意味じゃ、教わった相手が良かったのかも知れねぇな。
――本人相手にゃ死んでも言いたかないが、それで救われた事もあるし。
(術師の無防備は罠だ。 嫌と言う程に叩き込まれた。
そうして、彼女の誘いに少し考えてから)
そりゃ助かるな、俺も術は使えるんだが――偏りが激しいんでね。
戦闘じゃ使えるものは今んとこ、使い勝手が悪い一つきりだ。
自分がどんなもんか知りたいし、案内を頼めるかね?
(そう言って、彼女の提案に応じる。
どういった意味か分かった上での、承諾。)
■サフィル > 【部屋移動します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からサフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアーディスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。