2024/02/13 のログ
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 上げればキリがない、国を出れば起こる剣を抜く理由。
 王都に戻る間に比べ、たとえ貴族であろうとも食事事情は格段に王都に比べ下がる。
 塩や乾燥ハーブで運動した体を補う塩分と臭み抜き
 病にかからないように、生であることを避ける煮込み過ぎた塩湯肉。
 血が壊れぬよう時折果実や野草が噛めればいい。


 王都に戻れば肉を食む回数が、女を抱く回数が増えるのは、必然だろう。
 メイラの同輩らも好きにグループを連れて飲み歩く最中、メイラもまた同じ。
 貴族と平民を区別せずにいる性格と在り方は場所を選ばないせいか、忌避するのは後ろ暗い者だけ。
 一人好き勝手に酒場に訪れるのはよくあることであり、今もこうして狩人卸か
 はたまた、大量に育てたものか鳥類の肉串をひたすら咀嚼している。

 味付けは塩が8にソースが2の割合で消えている。
 竹筒の容器には串だけとなったものが誤魔化しなく束になって刺し込まれ
 その手には新たに肉串がある。


   「(もぐもぐもぐもぐ)」


 海が近いせいか、航海中の水に等しいエール類でも上等な部類の発泡性が高い黒エール
 それが水のように何度の喉に灼けるような刺激を齎し、杯の中から消えていく。
 じっくり楽しむ醸し酒や澄ましとは違い、肉も酒も流し込むようにしていく姿。
 余韻は奥から湧き上がるガスが外へと出ていく際の刺激が鼻腔を突き抜ける時くらいか。
 顔や手首、腿から覗く傷跡を覆う白いテーピングが戦場帰りの傷跡を示すものの
 それもこの肉喰らいで癒していくかのように映るだろうか。  
  

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 酒場」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。