2023/10/09 のログ
劉若汐 > (少し間が開いた。隅っこ席以外は賑やかしでいっぱいだ。
 紅茶が彼の注文品と数秒程遅れて届けられた。冷たい紅茶の香りがする)

「ええ、普段は番匠です。主に木材と石を使い建物を建築する匠職ですね。」

(見た目メイドだけどやって居る事はまさかの土木職。賑やかしという名だったかどうかはメイドは分からない。
 冒険者ギルドが数多ある事は分かるが二つ名までは熟知していなかった。
 一つどころか数多のギルドをめぐりつつもとある組織に属しているので普段ギルドに足を運ばないし、
 本日はたまたまここのギルドに立ち寄ったのだった。でも製図の中身は詰んでいるけど)

「カルム殿。家名はあります…あ、一応貴族とかその辺ですが此方では平民?で活動しています。
 家名持ちは平民ではありえなかったですね 迂闊でした。
 元々帝国方面のとある島国からやってきました、それ位です」
 
(とある国の王族ですとは名乗らなかった。貴族とは名乗ってもいいでしょうと思いそう名乗りに留まり、
 無礼打ちとかはした事ない、なんでするのでしょうかと疑問にすら思う。
 階級差別意識ないし、種族差別もない、この分だとミレー族云々の差別意識もない。
 ちらっと外を見た あ、あれは依頼者の馬車ではないか!!今追いかければ追い付くのではないか!)

「あ!! 申し訳ないです、この身は去ります、ごゆっくりお過ごしくださいませ。
 ではまたいずれ会える事を願いながらお先に失礼します!」

(あわただしく飲食代とチップをテーブルに置き、
 手帳やら製図やら地図やらをかき集めて忘れものないように努め、
 ギルドの扉を慌ただしく出て路地を走り去っていく。ものすっごく慌ただしかったという)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」から劉若汐さんが去りました。
カルム > 「あー………と?」

(言っていることに関しては、貴族の方だけど、他の国の人。
やって居る事は、大工の様なもの、と言う事が理解できたのだけども。)

「おつかれさま……?」

(慌てて去って行く後姿を見送るしかできなかった。ぽかんとしていたかもしれない。
ただ、何と言うか、何と言うべきかわからなかった。
居なくなり、テーブルに一人になった、カルム。)

「何というか、ちぐはぐ、だったなぁ。」

(冒険者としての感想だった。
他国の貴族で、やって居る事は平民の様な大工、それで、メイド服
色々な人はいるもんだなぁ、とそう言う感想を持つしかできなくて。
取り合えず、男は、届いたエールを飲むことにする。)

「んぐ、んぐ。」

(冷たいエールののど越しが、泡の味が、男の胃を熱くする。)

カルム > 「ぷはー。」

(エールを呷り、酒臭い吐息を吐き出してから、之よ来れ、之が一日の疲れをとるんだ、と他の冒険者が言いそうな呟きをし。
香草焼きに向かう、肉を斬れば、じゅわり、と肉汁が溢れて、良い匂いがする。
それを口にし、もぐもぐ齧ってからパンをちぎり一口。
それから、エール。

幸せの味を、堪能するのだ。食事とは、数少ない、幸せの時間。)

「さっきの人物に関して。」

(彼女の様子を思い出して、知っている人は少なそうだと思うので、それ以上考える事を辞める。
それよりも、この後どうするかを考えたい。
流石にナンパ……ナンパ。
そもそも女性が、この酒場に居なさそうでしかない。
受付嬢さんとかは、仕事が終わったらさっさと帰るだろうし。
何処か、娼館にでも行って、にしようか。
酒を口にし、考える。)

カルム > (思考しながら食事と言うな、其れなりに直ぐに終わる。
食事が終われば、酒を飲み。代金を支払ってたちあがる)

「それじゃあ、お疲れさん。」

(軽く言って、男は、去って行くのだった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からカルムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に夏虎さんが現れました。
夏虎 > 大通り、噴水広場――
暑さも抜けてきて涼しい通り越して肌寒い日もある今日此頃だが水飛沫を上げる噴水を据えた大広場はそれでも賑わいそこそこ。
井戸端会議をされてらっしゃる御婦人方に、犬の散歩の休憩中の老紳士に、昼休憩中の何処かの丁稚、
人もミレーも或いはどこかに魔族やその他も紛れているかもしれない各々があちらこちらで屯する中、
適当なベンチを見付けてバッグから手提げの紙袋からと手荷物多数をベンチに下ろして一息つく桃髪。

「買い過ぎた……」

日中の多くは大通りで露天を開いて相変わらず売行きよくない薬とよく売れる果実類を売っているが。
偶にはお休みとって日用品やら化粧品やら嗜好品やら買い物趣味に興じている日もあり今日がその日だ。
で。買い過ぎた。
あ、これ欲しかったんだー。とか。お、これ安い! とか調子乗って鞄はぎちぎちで両手も一杯である。
毎度買いすぎて毎度帰り道に苦労するのだが学習しない。

「……やっちまった……」

一人で三人分のベンチを占領するわけにもいかないので何とか寄せて一人分ぐらいのスペースは開けてから。
しまったなぁーなんてぼやいて露天で買ったカフェオレに口を付け、一息つく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から夏虎さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にサウロさんが現れました。
サウロ > (しとしと降る雨は冷気を纏って少し肌寒い。
 平民地区の二階から上が宿でもある食事処では温かい料理を提供しており、賑わいを見せている。
 刻んで炒めたガーリックとバターを絡ませた一口大のチキン。
 パンと、あっさりした野菜のスープ。
 酒は控えめにして、硬めのパンを千切ってはスープに浸けて、口へと運ぶ。
 柔らかな肉に染み込んだガーリックバターの味わいを楽しみながら、
 レモンの果汁を溶かした炭酸水を軽く呷る。)

「美味しい……」

(ここ最近は、おちついて食事を楽しむ機会も減っていた。
 だからこそ今、こうして一人のんびりと、美味しい料理に舌鼓を打つ幸福感を噛みしめている。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルマースさんが現れました。
アルマース > とんとんとん、と上の階から降りてくる足音。
生あくびをしながら目をこすり寝乱れた黒髪を結ぼうとした泊り客らしき女は、色々な動作が追い付かずに階段半ばでつんのめる。

「おあっと――あっぶな……」

派手に転んだりこそしないものの、ひやっとして目が覚めた。
誰にも見られていないかと食事処へちらっと視線をやると、当たり前だが美味しそうな匂いに惹かれてやってきたので、食事中の客がいる。
何もなかった風を装うか一瞬の逡巡の末、目の合った者には笑って誤魔化すことにした。

「……はあ良い匂い~。厨房、まだ火落としてない?」

脱げかけた布の靴の踵をいじり、まだ注文ができるか確認する。
象牙色のカフタン――襟無しのカジュアルなガウン――の裾をぱたぱた払って身なりを整え直し、この時間にしては思ったより賑わっているので空席を探す視線。

サウロ > 「…………」

(賑わいの中、入口から近くにカウンターと二階への階段。奥に厨房とカウンターテーブル、そこはもう満席で。
 テーブル席がいくつか点々と、サウロの席も含めて空きはあるが、相席でどこを選ぶかは彼女次第。
 窓際の席で一人で食事を進めている青年は、他にも何か追加しようかと考えているところ。
 派手、というほどでもない音がして、階段で足をもつれさせたのか、つんのめる女性に入口付近で食事してた者達の視線が向き、
 「おいおい大丈夫か姉ちゃん」とからかうような声も上がっただろうか。
 その賑わいの声に軽く視線を向ければ、黒髪を束ねた褐色肌のカジュアルな服装をした女性がいる。
 実直そうな、人の好さそうな、そんな雰囲気を持つ青年と彼女がみるなら、相席を告げてもサウロは断ることはないだろう。
 相席をしても、他の席を選んでも、サウロは追加注文もするつもりで店員を呼ぶ。)

アルマース > 「あはは、大丈夫大丈夫」

にやついた視線を寄越す客は避け、なるべく騒ぎを起こした場から遠ざかろうとする。
治安の悪い地区での踊り子の仕事中に投げられる下品な野次や声援に比べれば、からかいの言葉くらい風の囁きか小鳥の歌のようなものだけれど、単純に決まりが悪い。
早くも過去の記憶として忘れることにして、鳴りそうなお腹を撫でる。

カウンターが埋まっているのを確認した後、見た目に警戒心を抱かせないサウロへ自然と目が留まる。
金髪も若い男も珍しくないけれど、富裕地区のもっと良い宿にいても浮いたりしなさそうな雰囲気だ。

「兄さん、ここって誰か来る?」

窓際の席。空いた椅子の背に手を乗せた。褐色の指の先は銀色に塗られた爪。
化粧気の無い寝起きの顔とは多少ちぐはぐである。

サウロ > (視線があったかはさておき、食事をするサウロの傍らへと近づいてきた女性の声に視線を向ける。
 精悍な顔立ちに金髪碧眼、貴族にはわりと多い特徴ではあるだろうが、身に纏っているのは私服というよりは、
 組織の制服のようなジャケットにスラックス、ベルトとかっちりとした印象も抱かせるだろうか。
 柔和に微笑を浮かべて、向かいの席に相手に勧めるように掌を向ける。)

「いや、一人だよ。良ければどうぞ」

(サウロとして断る理由もないので、誰も来ないことを伝える。
 他に空いている席もないとしれば、相席を渋ることもせず、席に着いたのであれば、レモンの炭酸水で口を軽くすすぐように飲む。
 正面に座る寝起きと思しき女性を見やれば、軽く首を傾げて。)

「君は、旅人さんかい?」

アルマース > 「ありがとう、助かった」

気安い雰囲気のせいか異国風の容貌のせいか、一人でいると絡まれることが多いので、助かった、というのは実際大げさではない。
にっこりして向かいの席に腰を下ろす。食事姿をまじまじ見られるのも落ち着かなかろうと、メニューを開くこともなく給仕を呼び止めると、オニオングラタンスープとチーズとサラダとパンと葡萄酒をすぐに注文した。

改めて――なるべくさりげなく――サウロを見れば、どうもきらきらした空気をまき散らして見える。
確かに美しい顔立ちだけれど、私そんなに面食いじゃあないのになあ、と内心首を傾げながら答えた。

「そお、旅人……つい先週、ン? もう先々週だったかな、忘れたけど。
 最近この辺に流れてきたばかりでさ。踊り子しながらあちこち流れてるんだ。

 ――しっかし、きみ、かあ……。
 この宿で見るの、良くて羽振りの良い冒険者くらいだと思っていたけど、王子様だか騎士様みたいなのも来るんだね~」

高級店よりは平民貧民向けの店での仕事が多い身には、きみ、という言葉だけで妙にくすぐったくて笑ってしまう。
きらきらして見えるのは、見た目よりも言動の部分にあるのかもしれない。