2025/02/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 宿屋」からジュンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテンドンさんが現れました。
■テンドン > 「おーそろしきドラゴンがやってきたー♪地の底より這い上がりー♪たーちむかえ勇者達よー♪」
調子外れの歌声。許される。
今は平民地区の喫茶店の1店舗の中に居る。
個人経営(チェーン店という概念がこの世界にあるかは別として)の御店だ。
物凄く流行っているという訳でもなく、店主とも顔馴染み。
多目に払ったお金はこの店内のスペースの一角を借りる為の場所代となる。
二席分のテーブルをくっつけるボク。
その上に羊皮紙を拡げるボク。
平らになめして延ばした成羊の面積を物語るそれはテーブル一面を満たす程。
そしてその表面上には無数のマス目をかたどる焦げた焼き印がびっしりと捺されていた。
「いざ手に握り、ふるえ、必殺のどらごんすれいやー♪悪竜の心の臓を貫くのだー♪」
そのままだとくるくる巻かれていた状態に戻ってしまうので重石を乗っける。
今日という日の為に準備して来た木工のオブジェクト。
ぼろぼろの砦の形をしたジオラマだ!
周囲の外壁、見張り塔の数々!水堀を渡る大きな橋!
他内部施設の数々!兵舎とか厩舎とか食糧庫とか食堂とかそういうの!
■テンドン > 「今日のボークは全知全能森羅万象を統べるげーむまーすたー♪我が導きに耳を貸し給え物語を皆で織り紡ぐー♪」
ふんふんふーん♪
鼻歌交じりの機嫌の良い曲調歌唱。
見よ、今日という日の為に工房で特別オーダーメイドしたメタルフィギュア!!
鎧に身を纏い、魔術師の装いに杖を抱き、精霊達が辺りを舞う立体人形、其々を丁寧に場に配置する。
からんころんと後追いに響き渡る小気味の良い軽い音の正体はテーブルに転がしたダイス群だ。六面八面二十面!
「クリティカル。今日のボクは絶好調。叩き落すぜ冒険者達、地獄にへと、阿鼻叫喚、にひひひ」
サイコロの出目を一瞥して悪しきスマイル。
迷宮で冒険者達を虎視眈々待ち構える悪い魔術師的なそれだ。
場所代込みで店のサービスしてくれているお茶や軽食の準備を整える。
椅子と席の一つ一つに受け渡された皿と茶器を配膳する。
もう昼頃、普通に考えて食事時だ。頭を使うとお腹も減る!!
■テンドン > 「神もちゃんと準備がないと辣腕をふるえないのだなあ」
マスタースクリーン側にすとんと腰を下ろす。
他の席に比較してもごっちゃごちゃにモノで犇めいている一角だ。
積み上げられた冒険者達に歯牙を剥き出す怪物達の駒。
ゲーム進行上において処理を執り行う為の簡易的なカンペ。
怒涛の量のダイス、キャラクターのシート群。
砂糖をしこたまぶちこんだミルクティーを絶対零さないように気を付けながら今日の進行予定に目を通す。
シャットダウン、覗き込む事なかれ。メニュー表を軽く立てて周囲の視線を遮る造り。
「我が悪竜デーモンラングよ、冒険者の肝を凍てつき震えあがらせたまへ…」
苦労してひねり出したクリーチャーデータの属性を乗せられた。
冒険者達のフィギュアに比較しても相当に気合の入った造形になっている竜像の頭をなでなでする。
盤上の小さな世界を掌握する神の心地だ。
■テンドン > 「ぐあ、ぬー、わぁーー、ふぬぬぬぬ」
呻き、苦悶、バランス調整!
しかし苦心惨憺も永劫ならず、やがては。
「でき、たー!珠玉の出来、流石ボク!!!」
準備完遂。目をキラキラさせつつ進行シートを掲げ持つ。
というところでからんからん、カウベルの鳴り響く音。
店の入り口の門戸が開かれた。
客人たちがやって来る。今日はゲームだ、ゲームをやる日なのだ。
さあさあ始めよう、大冒険を!
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテンドンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にルーベルさんが現れました。
■ルーベル > 富裕地区にもほど近い、平民地区の裏路地。
ひっそりと目立たぬよう看板の出ている酒場は入り口は簡素。
中に入っても、表の様子からすればやや上等な内装であるくらいで他の酒場と変わりはない。
その実、密やかに強い薬効のある飲み物を提供しており、普通の酒で酔う者に混じって、ひっそりとその飲み物を愉しんでいる者たちがいる。
何も知らずに入り込んだ者の中で、不幸にも常連であったり、店の主人に目を付けられた者はその一見薫り高い蒸留酒のような酒精の匂いをさせる飲み物薦められ、その効果で深い酩酊、微睡みのような姿を晒しては食い物にされることもある。
(まぁ、術効交じりの魔術酒とでもいうようなモノだからのぅ)
奇異なことにその飲み物は薬効染みた効果を液体に魔力込めて発動させるもの。うまくその術効を中和しながら飲めば、それこそ美味な酒になるという捻くれた代物で。その術式も巧みに隠されており、中年魔導士貴族は酒もさながら術の解析目的に時折訪れている。
バーテンの隣からにやにやこちらを眺める、昔馴染みの隠居魔術師のなんといやらしいことか。小賢しくも来るたび微細に術式弄ってある。それがまた、術酒の旨味、効能を変えて常連を作っているのだから、猶更小憎たらしいもので。
上手くいかない解析に不貞腐れ、なんぞ気分転換になりそうなこと…あるいは相手でもいないかと、隠れ家的な場所なのにそれなりににぎわう店内を見やっていて。
■ルーベル > 結局その日も術酒の解析はうまく行かず。
「また来る」「いつでも」と言葉を交わし合って店を後にしたのだとか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からルーベルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカーリアンさんが現れました。
■カーリアン > 冒険者ギルド内、酒場兼カフェ。
食事のほかにもパーティの結成や面談にも使用される場所。
良い時間なのかごった返しており、正直メイド姿は場違いでもあった。
く、と注文していた紅茶を啜る。
席がないから、と壁で仕切られた半個室のような席に通される事少し。
仕事探しがてら軽食でも、と立ち寄ってはみたものの、
(…これはなかなかに戦争ですねぇ。)
と、内心でひとりごちる。
先ほど給仕の女性に席が埋まってしまうと相席をお願いするかもしれませんと断りがあった。
半個室のテーブル席は面談などにも使われているのだろう。
基本的には対面で2~4人が座れる席の広さがある。
それも仕方がない。構いませんよ、と朗らかに返しておいたが恐縮されてしまった。
河岸を変えた方がいいかしら、などと思いつつ店の様子に聞き耳を立てる。
別の店に移るかと茶をいただきながら思案。相席になるのも時間の問題か、という所…。
■カーリアン > 待っている間にも客は増え続けている。
待ちの客もいるようだが、おひとり様はおらずこちらとの相席も厳しいようだ。
かたり、と音を立てて席を立つ。
(…さすがに場所を変えましょう。)
この状況で一人でテーブル席に陣取っていられるほど図太くはない。
給仕に茶の分の硬貨を渡し、スカートを翻しながらギルドを出る。
メイド?という視線も少々受けたものの、特に気にする事もなく―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカーリアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガルディさんが現れました。
■ガルディ > 樽に突っ込んだ雑な武器スペース、数本を飾ったスペース。
その隣に鍛冶スペースがあり、その奥にちょっとした湯浴み場所と寝床。
とある男の秘密基地、とでもいう店だ。
今日は女衒の仕事ではなく、半分趣味の鍛冶仕事。
趣味と言ってもそれなり以上に出来は良く、中級までの冒険者にはお値段以上。
駆け出しから下級冒険者にとっては、かなりの掘り出し物という具合。
利率は半ば度外視でそんな値段設定になっているのは、趣味と実益をかねて。
ベテランの冒険者よりも駆け出しの冒険者の方が色々と『商品』価値が高いということだ。
勿論、冒険者以外に本業絡みの人間やらも顔を出しにやってくることもある。
今しがた出来上がった剣の出来を眺め、滴る汗をタオルで拭って。
――さて、本日の来客は。