2025/02/22 のログ
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レト > 目ぼしい依頼は特に見当たらなかったのでギルドに併設された酒場や商店を眺めていく。
酒場はそれなりの賑わいを見せており、武器屋には割と高品質の武具が揃っている。

(結構整ってんなぁ……うげっ高っ。)

品揃えに感心するも、値札を見て興味を失う。
自分で目利きが出来るなら行商人や民間の武器屋を見て回った方が良いだろう。
いわゆるハズレがない辺り良心的かもしれないが。

「飯でも食ってくか」

求人手続きは終わった。日中の巡回業務もあって腹が減ったのでライスとスープを注文。
テーブル席に腰掛けて周囲の賑わいを眺める。

(美人の姉ちゃんは……いねぇよなー)

ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からレトさんが去りました。
ご案内:「平民地区・食堂」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 平民地区の食堂
まだ昼には早いため寡黙な大男の店主はカウンターを磨き煮込み料理の鍋をあけ仕上げをしている
客はたった一人。長いいくつもの立ち椅子の並んだカウンターにちょこんといて、料理をもぐもぐと頬張りながら木のジョッキで飲み物をごっきゅごっきゅと飲んでるこども

「っぷはー♪ うぃー、ひっく♪よっぱらっちまったー♪」

もちろん酔うワケはない、少年に出したのはぶどうジュースなのだから。
ワインのマネして酔っ払いごっこである。
べらんめーとかなんとかごっこ遊びをしつつ、皿の上の肉料理をもぐもぐもぐと結構な勢いでかきこんでいる。
時折ひとりでくる少年は、革製の袋を店主におしつけ料金をここからとってくれという。 金額とか数え方がわからないと言うがとても危険だ、と思いながら店主は銀貨をつまんでは、料理を出している。
なお、さきほどカラにした肉料理で4皿目である――大の男でもなかなか食い切れる量ではないが、まだ幼い、といえる子供のどこにそんな量がはいっているのか謎だ

「おじちゃん、おかわり♪」

まだ食べるらしい。料金は一品ごとに預けられた革袋からもらってるのでそこらは安心だし、料理は全部おまかせだ。ある意味ラクだし良い客なのだが、幼すぎる子どもが何皿も平らげてると、その腹に視線がいってしまう。
とはいえ、そこまで詮索はしないと決めている店主は、黙って次の料理を作って、少年に出す。 好き嫌いがないのは良いことだ

シャルティア > 大の男の数人前は軽く平らげて、ようやく

「おじちゃん、ごちそーさま♪」

とニコニコと人懐っこい笑顔で店主にごちそうさまを言う少年。 ぶどうジュースの入ったジョッキをもってカウンターの隅っこへいく。
昼になりいっきに客が増えたので店主から近い席をゆずったようで、隅っこでジュースをちびちび飲んでる。 店主と目が合うと人懐っこそうにニコニコと手を振って

ぽへーと、満腹感に気持ちよさそうな顔しつつ騒がしい店内を見回す。
喧嘩が起きてるわけでもないが活気のあるおしゃべりや笑い声を、少年はニコニコとしながら眺めてる

シャルティア > 「おじちゃん、帰る!」

おじちゃん――店主にちっちゃな手を伸ばす。 店主は一瞬呆気にとられ――ああ、と預かっていた銀貨、金貨のはいった革袋を少年の手に乗せる。
金のはいった袋をこうも不用心に預けられることなどないから忘れていた。
少年は革袋を腰にくくりつけると、元気よく外へ駆け出していってしまう

ご案内:「平民地区・食堂」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区  冒険者ギルド併設闘技訓練場」にイズミさんが現れました。
イズミ > 冒険者ギルド
仕組みはいまいちわからないけど、そこには冒険者と呼ばれる人たちが集まり、仕事の依頼、仲間集めだとか、情報交換、そして訓練などを行っている。

別に「今日から冒険者になります!!!」と立志したわけではないのだけど、イザというときに身を守る必要性みたいなのを感じる出来事があり、冒険者ギルドに踏み込み、ソソクサと彼らの間を抜け、闘技訓練を行う場に滑り込んだ。

そこでは各々が自由に訓練を行っていて、ストレッチや筋トレみたいなのから、一人での打ち込みなどを黙々とこなす人たちがいる傍らで、自慢話風に武勇伝を語っていたり、鍛えた肉体や大きな傷などを誇示している人たちがいる。

そんな訓練所の中央には、闘技用の舞台もあり、今は誰もいないけど、ここで模擬戦を行ったりもするのだろう。

とりあえずこの場所を、市民に無料開放されているトレーニング施設と同等に扱う事として、転がっていた木剣を拾う。重たい。
振ってみるとその勢いに身体が持っていかれて体幹が崩れる。

「…えっ。ナニコレ」

イズミ > 一応、護身術を習ったことはある。
所謂柔道みたいなやつで、10歳くらいの頃は同い年の男子を投げたり〆たりしていた。
だから自分の身体能力には密かに自信を持っていたのだけど、イザ身に危険が迫ると委縮してしまい、抵抗も拒絶も出来なくなってしまう事を知った。

誰のものか分からない、たぶん公用のものだと思われる木剣を握りしめ、誰も打ち込んでいないダミーに叩きつける。
それなりに真剣に10度木刀を振るい。それだけで手の平は勿論、あちこちが痛くなって休憩して、真っ赤になった手を見ながらつぶやく。

「素手。素手で戦う訓練にしましょう」

考えてみれば、街中を剣をもってウロツクわけにもいかない。イザという時の護身の技なら、やっぱり素手の状態で使えないと意味がナイノダ。

イズミ > 多少の奇異な視線を感じながら冒険者の間を歩き
本来なら物凄い実戦さながらのスパーリングが行われているであろう闘技用舞台に上がる。


なんだなんだと冒険者たちが見る中。一度降りて、靴を脱いでから再び登壇。
そこで柔軟体操開始。
醸し出す雰囲気は「さあ試合しましょう!ルールは素手!」なのだけど、これが正しい作法かどうかは分からないし、身に着けてるいのは訓練着とかじゃなくて、ノーカラーシャツに膝上丈のプリーツスカートだから、もっとちゃんとアピールしないと首根っこひっつかまれてポイされるだけかもしれない。

でもこーゆー事をするだけでも度胸がついて、イザって時に少しは身体も動くに違いない。

ストレッチしながら訓練場内を見渡す。
例えばあんまり臭そうじゃない男の人とか
ちょっと体を動かしたいだけの女の人とか
普段は魔法使いなんだけど身体を動かしたい人とか
絶妙なラインの冒険者さんがスッと上がってきてくれたりしないものだろうか

イズミ > その後も…
なんか変なのがいるぞ…と強面ムキムキ揃いの冒険者達に逆に恐れられ、誰も寄り付かず。
熱気が立ち込める中、汗もボタボタの息もキレギレになりながら、一人闘技用舞台で異常に念入りにホットヨガを行った一般人丸出し娘状態となる。

途中から「訓練に使いたいんだけど早くどいてくれないかな…」的な二人組がチラチラと視線を送ってくるようになった。
「どけ」とか「邪魔だ」で叩き出されないのは、この冒険者ギルドに出入りする冒険者達が紳士淑女だからに違いない。


「……すいませんでした」

そそくさと降壇。
「お、おう…」みたいに返事してもらいながら、出入り口へ。


「次はもう少し強そうな服装(?)で来てみよう……」

結局この日は、「なんか変なのがいた」と噂になっただけで終了したのでした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区  冒険者ギルド併設闘技訓練場」からイズミさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレトさんが現れました。
レト > 「っはぁ……はぁ……有り得ねぇぐらい疲れた……」

やや猫背気味で歩くのはこの街を巡回している若い衛兵。
見慣れた平民地区は日が暮れて暗くなり始めている。

普段の平民地区と違って今日は格式高い富裕地区の催事で警備員として駆り出されていた。

王侯貴族に万が一の無礼があれば失職どころか文字通り首が刎ね飛ぶ事もある。
ひたすら持ち場で張り詰めた雰囲気の中直立し続けるのは生きた心地がしなかった。

「久々に飲んでくかな」

平民地区に建つ庶民向けの酒場に足を踏み入れれば、店内を見回して。
ついでに目の保養になるいい女がいればいいなと品定め開始。

レト > ちょうどこれからにぎわい始める時刻という事もあってなかなか人が多い。
パーティらしき冒険者の集まりや違う区域の衛兵たちがテーブル席で飲み交わしている。

ピークタイムでテーブルを一人で独占するワケにはいかないのでカウンター席にそっと腰掛ける。

「ライスとスープと……お、この燻製肉食いたかったんだよな」

いつものメニューに加えて今日は少し贅沢して燻製肉と酒も追加で。
失態すなわち死とも言える舞台を無事に乗り切った自分への褒美だ。