2025/02/13 のログ
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ご案内:「平民地区 食堂」にアイテルさんが現れました。
アイテル > 学生服の上にローブを羽織った格好で食事中。
今日のメニューは鶏肉のステーキ。

「屋敷に居た頃は自分で注文するとかありえなかったのだがなぁ…。」

周囲に聞かれない程度の声量で呟くと、料理を一口。

「お、味はなかなかではないか。
わがは…いやいや、僕好みの濃い味だ。」

故郷で暮らしていた時の癖がまだまだ抜けておらず。
少年は平民地区では少々目立つ恰好をしていることにも気づかぬまま、肉を頬張っていた。

ご案内:「平民地区 食堂」からアイテルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノア = セシルさんが現れました。
ノア = セシル > 様々な店が建ち並ぶ 平民地区の通りを、華奢なヒールで石畳を鳴らし歩く。

其の足音は ふらふらと不規則で、どうやら女の視線は前方になく ほんのりと淡い桜色に色付いた自身の爪に見とれているようだった。

花からなる染料を爪に塗れば数日間は保つという、染物屋が新たに始めたサービスらしい。其の控えめな色付きが大層気に入った様子で、機嫌よく緩やかな歩調で進む。

ノア = セシル > さて。特に目的もなく外出してみたけれど、なかなか素敵ないい経験ができた。気に入ればまた、定期的にあの店に通おうか… そんな事を ぼんやり考えながら、宛もなく歩き続けていると

「 ………………… 、 」

甘く、何とも言えない香りに気付いて脚を止めた。其の店は他と比べて随分と賑わっている様子で、客の殆どが女性であった。何の店かと 看板へ視線を向ければ、其処には “ショコラトリー” の文字。そんなに美味しいのだろうかと不思議そうに眺めていると、丁度店内から出てきた女性二人が横を通り

『 見た目が可愛らしい! 』
『 包み紙も品があって素敵♡ 』
『 喜んでもらえるかしらっ… 』

等、きゃっきゃと弾むような会話が聞こえた。どうやら贈答用として流行っているらしく、味というより其の見栄えする可愛らしいデザインが女性にウケているようで

「 ふー ん、……… 」

何かを贈るような、特別な相手がいる訳でもないけれど。少し気になって、ふらりと店へ入る。すると其処には、先程の会話に聞いていた通り 見た目にも美しい様々な菓子が並んでいて。箱売りしていた物を一つ、思わず手に取ると…

「 買っ ちゃっ… た、 」

気付けば購入、完全に衝動買いだった。やけに綺麗に包装までされた箱を手に、ちょっぴり困った顔をして歩き出す。行き先はまた別の店か、家路か、其れとも誰かの元へか ──

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノア = セシルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアイテルさんが現れました。
アイテル > 王都マグメール、平民地区にある広場。
空いていたベンチに陣取り、買ったばかりの地図を広げては唸っている。

「なるほど、こっちのエリアが富裕地区、そしてこっちが王城と。」

マグメール内の情報を掴んで来いと送り出されたが、つい先日まで屋敷に籠っていた少年に有効なやり方が思いつくわけもなく…。

「とりあえず、この辺りに入れるようになれば色々細かいことを知れそうだな。」

誰でもすぐに思いつきそうな結論に至り、得意げな表情を浮かべる。

「わがは…僕の取柄はやはり魔法だろうし、どこかの貴族の目に留まるのが一番手っ取り早いだろうか。」

気分が良くなると、直ぐに素が出てしまいそうになる。
慌てて言い直し、また地図とにらめっこ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアイテルさんが去りました。