2025/02/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノア = セシルさんが現れました。
■ノア = セシル > まだまだ夜の賑わいを見せる、平民地区の大通り。噴水広場のベンチに一人、今夜は何処で飲もうかと ぼんやり脚を組んで座る女。傍らには小ぶりなバッグ、中には一晩飲み歩くのに十分な金貨と、近頃噂のショコラトリーで購入した小箱が入っていた。
バッグから取り出し、其の綺麗な包装を ゆるりと眺め… 特に贈り物をしたい相手なんて居ないくせに と、衝動買いした自分を鼻で笑った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 正装というか息苦しいスーツを着ていた男は胸元のネクタイを緩めた。
貴族連盟の付き合いで出席した面白くもない会合の帰り
富裕地区から平民地区に来たところで、服装を崩したところだ。
「少しきついな……」
騎士の鍛錬で服のサイズが合わなくなったか。
どこかで着替えてしまおうか考えながら歩いていると
その女と鉢合わせてしまった。かっちり固めていた髪を軽くかいて崩す。
「お、どうした一人で……誰か待ってるのか?」
自分ではあまり似合わない恰好をしているのを気にしながら。
軽口交じりに声をかけていく。
■ノア = セシル > ふと掛けられた声に、ぴたっ と小箱を持つ手が止まる。視線だけを声のする方へと向ければ、瞬間的に過ぎるのは先日の記憶 ──
「 …………… っ、別に… 」
もう二度と何かを盛られて堪るか と、肩に力が入る。つん と尖らせた唇は、つれない返事を口にするも
「 そっちこそ、誰かとデート ? 」
珍しい装いをした貴方に、思わず視線を戻す。本人は窮屈で煩わしいと感じていることも知らず、いつもとは違う雰囲気に つい頭から爪先まで観察してしまった。手にした小箱に視線落とすと、ほんの少し左に腰をずらして… まるで、時間があるなら隣に座れと言わんばかりに。
■グスタフ > 「……興味あるか?」
ノアの言葉にしばし無言で見返して。ふっ、と笑う。
ふぅ、と深いため息をついて、空いた隣に遠慮なく腰掛けて。
「残念ながら、仕事の付き合いでジジババの相手だよ。安心したか?」
深いため息交じりに疲れた笑みを向けて。
少し思案して軽く顔を背けてから、じっと見つめて。
「時間あるなら、一杯奢らせろよ。先日の詫びに」
■ノア = セシル > 「 珍しい格好してるから、聞いたみただけよ。 」
ふい と視線を逸らしながら、隣に座る貴方へ素っ気なく返す。仕事だったと答える貴方の、いつもより疲れの色が見てとれる其の表情に… あまり素っ気ない態度を続けるのも、何だか可哀想に思えて
「 ………1本、たっっっかいボトルでね。 」
1杯ではなく、上等な酒を1本奢れと要求する。漸くちゃんと視線を合わせ、いつも通りの悪戯な笑みを浮かべて見せた。バッグに小箱をしまうと、持ち上げた手を浮かせたまま待って。
「 さ…… せっかくそんな格好してるんだから、
今夜は きちんとエスコートして。 」
■グスタフ > 「はいはい、お嬢様のエスコートさせていただけるなんて光栄の極み」
慇懃無礼な台詞から、立ち上がり。
執事のようなきっちりとしたお辞儀を返す。
手を下から掬うように取り、軽く唇を触れさせウインクする。
伊達男のような振る舞いも、それなりに演じて見せ。
お嬢様の気分を損なわないように連れだって夜の街に消えていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノア = セシルさんが去りました。