2023/11/14 のログ
メルリンディア > 気をつけますとコクコクと何度も頷くと、その度に小さな胸元が上下する。
するとテープのズレが大きくなったのか、明らかに小粒の膨らみが薄布を押し上げてしまい、薄っすらと桜色をのぞかせる。
自身の小さな手の小指の咲き程度しかないそれは、熱と擦れる刺激に僅かだが充血し、張り付く布地に押しつぶされても、形を微妙に保っていた。
客引きのためという彼の窘めに、ぷぅと膨らませたほっぺたから空気を抜いていく。
気付かなかった自分が悪いと、勉強代として恥を飲み込もうと思うと、小さく溜息をついていった。

「で、ですよねっ、わぁ……やっぱり嬉しいな、褒められると……! うん、お父さんとお母さんは魔具を作る技師さんなの。私もお仕事お手伝いしてたから覚えたの」

凄いでしょとちょっと得意げに胸を張る仕草は、子供のそれと大差ない。
胸元が密かに大変なことになっているのだが、それに気付かず胸を張るのだからやはり幼さは隠せない。
戦いたくないと言われれば、じゃあ戦わないように気をつけなきゃって、少し顔に気合が戻り、うんうんと頷いたり、動きはバレエから着想を得て、作ったんだよ? なんて動きの説明もする。
そして他のダンサーの動きを一緒に見ては溜息をこぼした理由は分からぬまま、不思議そうに彼を見やる。
マスターもそちらに拍手喝采のようだし、あれが普通なのだと思うから、普通とは違う彼に興味は強まる一方。
そんな感情と心がころころと顔に浮かんでは変わる様子を見せて、お誘いに硬直していく。

「……」

恥ずかしそうに涙を浮かべた後、うつむきながらこくりと頷くと、片手を伸ばす。
彼の裾をくいっと摘むと、それ以上言葉を発するのも、示すのも恥ずかしい。
交わりを求められて、それもすんなりと受け止めてしまった恥。
それに羞恥とともにドキドキと背徳感めいた興奮の鼓動が高鳴る。
厭らしいことへの期待というより、子供がしてはいけない悪いことをする、そんな幼い冒険心が擽られる。
指先がしっとりと濡れていくのも、緊張の汗がにじむからだ。

ルース・コールフィールド > アドバイスに素直に頷く姿は素直でいいと思う反面、上下する胸元を見れば無防備と思ってしまう。
その動きにレオタードの薄布を押し上げていたつぶらな膨らみ、その色まで透けて見えれば凝視してしまいそうになるのを耐え。
きっと舞いの前ならば判らなかったであろう膨らみは意識してしまえばよりよく解り。
客を引く一番簡単なものは露出の多い踊り子を用意する事だからと苦笑とともに告げ。
頬から空気を抜き溜息をつく姿に、次は気を付けろな、と一言。

「本当に凄い技術だな、ただあんまり人に言って回らない方がいいな。そいつが敵対者になった場合、対策されるかもしれないな。
魔具の技師か、それを手伝って覚えたのか」

胸を張るしぐさは子供っぽいが、実際に手伝い覚えたのだから凄いもの。
胸元が大変な事になっていることに気が付いていない事は、そこ凄さに反して子供っぽいが何故か良いものだと見てしまい。
冒険者同士で争うことは先ずないとは思うが、出来るだけ気を付けるかと考え。
動きの元を聞けば、あの動きはそれでなのかと納得し。

そして文句を言うべきマスターが客と一緒になっている姿は呆れるしかなく。
文句は今度でいいかと切り替え、少女に誘いをかけ。

恥ずかしそうに涙を浮かべる姿に駄目か、と思いかけた時にうつむきながらも頷く少女。
そして伸ばされた手が袖を掴めば、ありがとうなと笑って告げ。
判っていなかった所へのお誘いは恥ずかしいだろう、それなのに受けてくれたことに感謝し。

「今のショーが終わる前に行くか」

少女にそう小さく声をかけてはエールを飲み干し席を立ち。
そしてエスコートをするように手を差し出し、安心させるように笑いかけ。
少女がその手を取れば,そのまま二階へとともに連れ立って。

メルリンディア > 「た、たしかに……! 今度から気をつけなきゃ……ふふっ、お兄さんがいっぱい褒めてくれるから、ついついいっちゃった。うん、ちっちゃい頃から手伝ってから、それで覚えたの」

普段の口調に戻り切ってしまい、子供っぽい喋り方になっていく。
気をつけるように注意を促されれば、ハッとした様子で瞳を見開いて驚き、納得の様子で頷く。
けれど、こうして褒められるのは嬉しくて、困ったように笑いながら語ってしまった心情を吐露する。
そうしてぎこちない承諾を受け止めてくれると、御礼の言葉にふるふると頭を振っていく。
もっとそれっぽいことが言えたならと、己の幼さを恥じるものの、そこに触れない優しさに安堵もして。
ショーが終わる前に、その言葉に小さく頷くと、こちらもオレンジジューズのグラスを両手で握り、一気に傾けて飲んでいく。
甘酸っぱい味わいと柑橘の香りを、じっくりと堪能する暇もなく飲み切ると、ちょっとだけ冷たくなった手をその手に重ねた。
二階へと連れ立っていく最中、体を見られるのが恥ずかしいからか、少しだけその手に体を寄せて隠すようにしつつ、ちらちらと彼の顔を見上げていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からメルリンディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からルース・コールフィールドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアウルムさんが現れました。
アウルム >  
銀の髪で隠れていない右眼をゆっくりと左右に動かして、
修道士の少年は、街中をぼんやり歩いていた。
手にしているものは殆ど無くて、首にかけたロザリオ程度。

「んー……どうしよう……」

そうぼやきつつ、歩く足は止まらない。
特に行く当てもなく、それこそ文字通りに彷徨うように歩いていた。
何かを探すような素振りも見せず、ただ漠然と街の中へと。

何故に彼がこうしているのか、理由はそこまで大したものでは無かった。
日々信仰の道を歩む修道士といえども、毎日が仕事という訳でもない。
無論、教会やその教えにもよるものだが、彼の勤める教会では休日もある。
彼にとっては今日がその日で、だからといって休みに何をするかというものもなく、暇を持て余していたのだ。

アウルム >  
そんな折にふらりと街へ出て、宛もなく歩き回っている。
友人でも居ればよかったのだが、生憎彼はこの街に来てから日が浅い。
知り合いと言える程の間柄になった人もおらず、かと言って一人で出来る事などたかが知れている。
結局はこうして、あてどなく歩いているだけになる。

「(………そういえば、もうお昼も過ぎてたかぁ)」

ぐうぅ、と空腹を訴える音が鳴った。
朝方に出かけてまだ昼食を取っていなかった事を今更ながら思い出す。
自覚すると一気に空腹感が増してきて、どこかで食事を取らなくてはと思い始めた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルアミさんが現れました。
ルアミ > 「今日は何を食べようかしら……昨日はパスタ系にしたから今日は違う系がいいわね。
あら……あの子、すっごい好み……おいしそう」

(そろそろお昼時、という時間帯。
何を食べようかしら、と考えながら街を歩いていると正面から歩いてくる銀髪の少年が目に入って。
凄く好みのタイプの可愛い少年に、美味しそう、と思わず呟いてしまう。
そしてゆっくりと少年の方へと近づいていき声をかける)

「ねぇ、君。良かったらおねーさんとデートしない?
デートしてくれたら、お昼、ご馳走するわよ?」

(にっこりと笑顔を浮かべ、視線を合わせるように上体を少し屈むようにすれば、黒いシャツの隙間からボリュームのある胸の谷間が見えるように、惜しげもなく見せつけるように少年の視界に入れていこうとする)

アウルム >  
ぼんやりとうわの空で歩いていたその最中、覚えのない女性の声に、跳ねるように身体が揺れた。
すぐさま声の主へ振り向けば、そこに在るのは少年より頭一つ二つは背の高い女性の姿。

「はえ? え、あ、デート…ですか?」

当然、いきなり知らない女性に声をかけられて、少年は戸惑ってしまう。
デートと言う単語が急に出て来たのにも、理解が追い付かずにぽかんとしていた。

無論、デートと言うものが何かを知らぬわけではない。
実際のそれを見たことも経験も無いが、本で読んだり聞いたりしたことならある。
ただそれは修道士の自分には縁遠い話だと思っていたし、まさか自分に対して言われるとは思っていなかったのだ。

ルアミ > 「うふふ、驚かせちゃってごめんね?
そ、君、お姉さんの好みにドンピシャだから誘わせて貰っちゃった。
私の名前はルアミって言うんだけど、君の名前、教えてくれるかな?」

(声を掛けると体を跳ねるように揺らす様子にくすくすと悪戯っぽく笑い、デート?と尋ねられればそうよ、と頷いて。
ぽかんとした様子の少年も可愛いわ、と思いながら名前を名乗り、少年の名前を尋ねる)

「いきなりデート、って言われたらびっくりすると思うけど……どうかしら?
お姉さんが好みのタイプじゃないなって思ったら断ってくれてもいいからね?残念だけど」

(修道服を着ている少年に、こういうことには潔癖なのかもと思えばもちろん断ってくれてもいいから、と気にさせないように微笑んで言う)

アウルム >  
「こ、好み…? ええと、アウルムです…けど…」

その問いに一番に来るのは困惑だった。
見たところ、目の前の女性…ルアミは大人の女性だ。
だとしたらそういう人が好むのは自分のような背の伸び始めた少年ではなく、もっと年上の男性だろう。
少なくとも、本で見たようなデートやら恋愛やらでは、それが定番だったはずだ、と。
そんな知識しか持ち合わせていないからこそ、なんで自分が?という疑問が浮かぶ。
だから困惑したまま、おずおずと今は名前を答え、続く問いへの返答を思案していた。

「あ、その好みじゃないとかそういうのじゃなくて…!
 なんていうか、ほ、本当に僕を誘ってる…んですか?」

修道士の少年、アウルムはこの街に来たばかりで知り合いと呼べる人も少ないが故に、誰かに好意を持たれるような事があったとも思えない。
だから人違いだったんじゃないか、なんて考えてそう返す。

ルアミ > 「ええ、君みたいに華奢で可愛い男の子、お姉さん凄く好みなの。
アウルム、ね。宜しくね、アウルムくん」

(困惑した様子の少年に、自分の好みは君みたいな子、とにっこりと微笑みながら頷いて。
名前を聞けば復唱して、宜しくね、と言うように握手、と手を差し出して。
普通の男の子が聞けばそんなことはない、と否定しそうではあるものの自分の好みは可愛い男の子と言って)

「そう?好みじゃないって言われなくて良かった。
ええ、もちろんアウルムくんを誘ってるのよ?
初対面でびっくりしたかもだけど、好みの男の子だから誘わせて貰ってるんだもの」

(困惑して本当に、と問いかけてくる少年にもちろん、と頷いて。
好みの子だから声を掛けて誘ったのだと、間違いではないわよ、と言うように笑みを浮かべる)

アウルム >  
「僕みたいな男の子が…ですか…?」

そういう人も居るのか、という素直な関心と信じられない、という半信半疑な顔を浮かべる。
信じ切れていないのは当然と言えば当然で、そもそも”好みのタイプ”なるものの理解がいまいちなのだ。
ふんわりとした、本の中の知識しかなく、そういうことから離れて育てられたのだから当然と言えば当然だ。

無意識に、髪で隠されたままの片眼に手を添える。
もしかして、”これ”のせいなのだろうかと、そんな思考を過らせて。

「ええと……そういうことならその、デートとかはよく分かりませんけど…
 ちょうどすることも無かったので…いいですよ?」

けれども、それも一瞬。
手を差し出されれば、まだ表情も考えもまとまらないが、その手を差し出し返すのだ。
断る理由もない今、誘われたのなら頷かないのも悪いのだと考えて。

ルアミ > 「ええ、アウルムくんみたいな子が、お姉さんはすっごく好みなの。
まぁ、世間さまとはちょっと違うかもだけど、そういう人もいるってことね」

(自分のような人間はショタコンと呼ばれるので、一般的ではないという自覚はあるものの、別にそれはそれで好みは人それぞれだし、と想っているので好みだと口にすることには何ら恥じ入る様子もなく)

「そう?うふふ、それなら良かったわ。
それじゃあ、お姉さんがお勧めの店に案内するから、一緒に行きましょう?」

(差し出された手を握り、その柔らかな感触に嬉しそうな笑みを浮かべてゆっくりと歩き出して。
お勧めの店へと少年と一緒に歩いていく)

ルアミ > <<部屋移動致します>>
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルアミさんが去りました。
アウルム >  
「わわっ……! あ、はい…!」

手を引っ張られる感覚に、思わず声を上げてしまう。
慌てて転ばないようにと足を動かし、その後をついて良く。

目の前の女性があまり一般的ではない、ちょっとある種の危うい人だと気が付かぬまま。
少年は女性に連れられて行くのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアウルムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアーテルさんが現れました。
アーテル > 王都マグメールと言う街は想像以上に広かった。
貧民地区、平民地区、富裕地区、おまけに王城まであるとか。
最近来たばかりなので仕事の合間に街の散策が日課になっている。

地理感がないとこの仕事…と言うかこの街で暮らしていくのは大変そうだ。
地図もあるみたいだけど、今の俺の金ではまだ買えそうになくて。

「参ったな。」

…俺は今、平民地区の中で途方に暮れている。
似た様な建物が並ぶ区画に入ってしまい、自分がどこから来たのかもわからなくなった。

「うわ、これ不味いんじゃないか。」

平民地区だからまだ大丈夫?
いやいや、宿に戻れなければ街の中で野宿確定だ。