2023/10/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/施療院」にミケリアさんが現れました。
■ミケリア > 平民地区の二階建て木造建築を借りた施療院。
旅人や貧しい人々のために食事や医療を提供しているボランティア施設だ。
正式に所属しているのは院長でもある緑髪のエルフ女性一人だけなので、
あまり大々的に存在が宣伝されることはないが。
困った時に頼れる場所として、利用する者は多くないながらもそれなりにいた。
「……今日の予定はこれだけでしたっけ?」
昼前に駆け込んできた火傷患者を治療し、定期的にやってくる女性に軟膏を処方し。
今日のところは他の患者がやって来る様子はない。
それでも今日一日は診療の日と決めてあるので、まだしばらくのんびりと来院者を待つつもりではあるが。
玄関の見える椅子に座り、ふわりと小さくあくびを漏らした。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/施療院」からミケリアさんが去りました。
ご案内:「王都 平民地区/雑貨商店」にセリアスさんが現れました。
■セリアス > 平民地区、大通り沿いにある雑貨商店。
普段から扱う日用雑貨や学用品、冒険者向けの商品も扱っている。
最近は冷え込む季節が近づいたことで、耐寒用具のスペースを用意しており。
暖をとるための魔導具類を置いたり、厚手の衣類やマフラー等も並べている。
「で、これが『あたまからあったまるくん』だそうです」
口にするのが憚られるようなネーミングのポーション。
普段浮かべる薄い笑みは浮かべず、やや目の艶を消したような平坦な表情で読み上げながら、
赤い液体の入った瓶を、カウンターの店員に向けて振って見せる。
名付けのセンスが壊滅的、もとい、解りやすい知人の研究者の今秋の新作らしい。
店頭に並べる方の頭が温まりそうである。
「コレを持ってきたときのニヤついた笑みがとても嫌な予感がしますが……。
とりあえず、いつもの試薬扱いということで」
件の研究者の腕は信用している。実際、店で扱う薬品類の多くは彼女のレシピによるもので。
ただ卸先のこの店を試験場のように思っている節も、いくらかはある。
そこは、有用な薬を仕入れられることと天秤にかけて、メリットが大きいので黙殺している部分。
勇気ある試験者が着たら説明して使ってもらうのでもよいだろうと。
店員たちと打ち合わせをして薬を預け、一つ息を吐いた。
ご案内:「王都 平民地区/雑貨商店」にアレンシアさんが現れました。
■アレンシア > 「こんにちはー!先生。なんか良いものありますか?」
学院の放課後、アレンシアは見知った先生がやっている雑貨屋に顔を出していた。
「あたまからあったまるくん……?なんか変な名前ですね。あ、聞こえてしまいましたすみません」
ぺこりと頭を下げる礼儀正しくあろうとするアレンシア。必要とする文房具を抱えながら掘り出し物とかあります?などと先生のお勧めを聞こうとして。
■セリアス > 元気よく店内に響く声。
聞き覚えのあるその声にとカウンターから入り口付近を見れば、学院で見知った生徒がいて。
「うちには良いものしか置いていませんよ、アレンシアさん」
若くして冒険者としても中級上位の実力かつ、ある教会においても注目されている彼女。
もちろん才気あふれる者の多い学院では、その能力より外見的な所で注目されている気がするが。
「ぁー。それは売り物ではなくてですね」
試験薬なんですよ、と。
表に張り出しているものと同じ、被験者募集の店内表示を指さしながら。
掘り出し物と言われると、やはり店頭表示にある魔族の国由来の素材がと説明するけれど。
彼女にそれを取り扱う鍛冶師などの伝手がないと、あまり魅力的には思えないかもしれず。
■アレンシア > 「あ、そうですよね……失礼しました」
ぺこ。と頭を下げるアレンシア。試験薬、と聞くとやりましょうか?と申し出てみて。どうやら今日は予定が無い日のようだ。
「あーそういうのは鍛冶師さんとかの領域ですよね……」
むりですーと眉下げて。それとも先生が鍛冶の仕方教えてくださいますか?と冗談口調で付け足した。
■セリアス > 頭を下げる相手に、へらりと笑っては手を振って見せる。
軽口のやりとりのようなもので、別に気分を害したわけではないと示すように。
「本気なら、一応ちゃんと契約なりをしますけれど。
……私は売るのが専門で、鍛冶は齧ったこともないですねぇ」
試薬の被験者をしてくれるなら、否やは無い。
ただ、効能や副作用やらに全く保証がないから、そこに後で難癖付けられないよう契約はする、と。
鍛冶については面白くもない中年特有の駄洒落を返しながら、
もし実際に素材だけ買うなら、知り合いに渡りくらいは付ける気ではいて。
■アレンシア > 「あ、はい! そういうのはしっかりと。ですよね?」
にこっと人懐っこい笑みを浮かべてさらさらと書面にサインをする。随分読み書きが上達したな。とは思ってもらえるだろうか。
先生のオヤジギャグには冷たい表情をして見せてぺち。とツッコミを入れた。無視されるよりこっちのほうが良いだろうという気遣いで。
「お金は結構溜まったので今度完成品売ってる方を紹介してくださると嬉しいです! あ……そういうのなら……」
ぽんぽん。と謎収納アイテムから取り出した珍しそうな素材。アレンシアは文房具代ぐらい出ます?などと言っているがかなりレアなものも入っていて桁が2つぐらい文房具とは違いそう。きちんと値段をつければ、の話ではあるのだが。
■セリアス > 学院でセリアスが行っている授業では、契約の重要さなども教えている。
それをちゃんと覚えていた相手には男もにこりと笑顔で返し、
最近とみに読み書きも達者になったのが解る、書面の確認をし、サインをする様子。
それを見ては『ずいぶんと上達しましたね』と声をかけながら。
「ん、では、今度ご案内しますよ。
武具に関しては、うちは質は良くとも、凝ったものはありませんし。
これなら――……ええ、ええ。十二分に文房具代に見合うし、余分も出ますよ」
駄洒落への突っ込みは甘んじて受けつつ。
彼女が取り出す素材類は、なかなかに珍しいものもある。
適正に評価して、正確な状態を確認する様にと店員へ私、買取手続きにと回して。
「試薬のほぅは今日、試していかれるので構いませんか?
それでしたら、奥に案内しますけれど」
■アレンシア > 「あ、頑張ってるのでそう言って頂けると本当にうれしいです!」
ふにゃふにゃな子供っぽい笑顔を見せるアレンシア。豊満な身体とのギャップがある自覚は本人にはない。
「そうなんです?これなら色々買って帰れますねー♪」
嬉しそうに先生の説明を聞いて。奥に、と言われると素直についていき何をしたらいいですか?と聞くのであった。