2023/08/06 のログ
■ヴァジュ > 「あぁ、それには同意できル、戦いは浪漫がいっぱいダ」
尻尾と足が弾けあって。
此方の爪の攻撃も、剣により弾かれる。
面白いと息詰まる体と逆に嬉しそうに笑みを浮かべて。
ヨハンが持つ小盾が投げられて、視界がふさがる。
その瞬間、地面を見て、その影を追いかけて、身体を動かす。
自分の正面にいるのは確実、下に刃の気配はなく。
「アハハハ、コウジャナクチャ、ナァ!」
興奮からか片言になりながら。
体を地面から起こしながら、きちんと見えていない体がある場所に対し爪を全力で振り切る。
そうして振り上げた爪は剣と交差して、何かが砕ける音が、響き渡る……結果は、同時の一撃で……――ー。
■ヨハン > キィ――――ン……。
響く、爪と剣のぶつかり合う音が響き渡る。
この修練場用の剣が砕かれ、彼女の力に対して剣が耐えられなくなったのだ。
フッ、と青年は笑みを浮かべて。その剣を投げ捨てて。
「僕の負けでいいかなこれは……。それとも……」
その剣とぶつかり合った、彼女の爪。大きな亀裂が入り、割れ欠けている。
衝撃に対して、彼女の武器もまた限界が近い状態へと至った。
とはいえ、彼女にはまだ拳や尻尾もある、そう思えばまだ彼女の方が余力があると言えるだろう。
「どうしようかな……武器を変えてまたやるかい?」
と、非常にすがすがしい笑みのまま。そう問いかけよう。
■ヴァジュ > 「……イヤ、ハッ、ハッ…ふぅ。
これ以上ハ、武器がダメになるじゃすまないからナ。
ここらへんで止めるのが良いと思うゾ」
息を整え、言葉使いを戻してやめようと告げて。
亀裂の入った爪の長さを元に戻して。
戦闘直後だからか、興奮からか顔も肌も赤く染めて。
「ヨハンが良けれバ、偶にこうして立ち合いしても良いしナ」
立ち上がり、ヨハンに近づく。
体温も上がり、瞳の奥には艶も宿し、気に入った雄へと近づいていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヨハンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヴァジュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 体格が大きいというのは、なかなか困ったことが多い。
そりゃあ戦場ではそれによって助けられたこともたくさんあるのだけれど、
日常生活においては、とかく、でかすぎるというのは問題になる。
例えば今、男がいる雑貨屋では、――先日もそうだったんだけど、体格に合うだけの衣類がなかったりもする。
「んぐ。………なんだ、やっぱり特注しかないのか。」
もちろん特注は金がかかる。時間もかかる。いいことはあんまりない。
呻いて振り返ろうとした瞬間、大きさゆえの弊害がまたひとつ。
男にとっては狭いスペースで動いたから、肘がこつんと、置いてあるマグカップに当たり
「んな、……っ」
ぐらりと机の上から揺れて――落ちそうだ。
さて、手を伸ばそうとするが間に合うか、否か。