2023/07/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエンさんが現れました。
エン > 冒険者ギルド。併設、飯処。
時刻は正午を回ったところで昼飯時と賑わった客足も疎らになり、
遅めの飯を食べに来た者や早すぎな晩酌を傾ける者等がちらほら。

「ご馳走様」

カウンターの隅っこを陣取り大皿数枚丼数個に小皿幾枚積み上がった前で両手を合わす。
お盆に大量の器を乗っけて返しに行って、
じゃあ出ようかな……
と、一度は出口の方へとサングラスを向けたものの。

「……」

顎に手を添え、首を傾げて、数秒。
はたと気付いた様に顔と首とを戻して、

「甘いものまだ食べてない。追加お願い」

追加注文。

エン > 「いやいや。これでも前より随分と食が細くなった方だよ、うん、3分の1ぐらい?」

よう食うなおい! 何て近くの顔見知りに声掛けられれば肩を竦めてそう返す。
現役時代はこの三倍食べても場合によっちゃあ足りないぐらいだったが……
そう思うと随分経済的なお腹になったものだと引き締まった腹を一撫でして。

「何だっけ。前食べた。こーしーぜりー? あれ。おいしかったから」

コーヒーゼリー大盛りで。
追加注文したらば早速持ち寄られてくる丼一杯のそれを前にまた腰掛け、
あーーーーーん。
一口がまた大きくレンゲから零れそうな程に掬い上げた甘味を、ばくり。

「んん。ほろ苦で甘くて美味しい。
 しかしまあ。良い時代になった、て、じじくさいか……」

一昔前は冒険者御用達の店にこういうものは見掛けなかったが、
最近は女性や甘党の男性も増えてきたのかこういうものもある。
ついジジくさいこと言ってしまったが気を取り直してまた一口。

「にしてほんとこれ美味しいな……」

エン > 食後の甘味も平らげたあとには今度こそ本当に、ご馳走様。
改めて両手を合わせて食器を返しに行って知人達にゆらりと手を揺らし挨拶してから、食事処を後にするのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 何も変哲のない、生活雑貨の店。文房具からキッチン用品から、それなりのものがそれなりに揃うお店だ。
夕方ごろも少し過ぎれば、夕食のために客足は少ない。
――そんな中、店内にのそりと立つ、大男の姿。

「ん。む。……やっぱ小さいよなァ、これ。」

こまった、と首を傾げるその巨躯、明らかにカタギとは離れた風貌は、なんとも異様だった。
店員も、いい迷惑とばかりに視線を向けようとしない。
男としては生活用品としての雑貨を、揃えに来ただけなのだけど。
…尤も、何から何までサイズが微妙に小さくて、どうしたものかと困っている様子でもあったが。