2023/05/16 のログ
ベルナデッタ > 囲まれぬよう村内を駆けながら、目の前の魔物を片っ端から切り捨てる。
敵は前後左右のみではない。屋根を伝い、あるいは飛行し、地中を潜り、上下からも襲ってくる。
魔物との戦いに人間同士の常識は通用しない。
しかし、そのような状況でも、ベルナデッタは慌てない。

(既に知らせは発しました…討伐隊も差し向けられるはず)

異端審問官に配られる魔導通信機は、即時の通信を可能にする優れもの。
事態が発覚した時即座に、ベルナデッタは他の異端審問官に支援を要請していた。
今頃は近隣の騎士団にでも救援を依頼していることだろう。

「……まぁ、私一人でも大丈夫かも、しれませんが」

空を飛ぶ魔物、インプの放つ低級の炎魔法をベルナデッタは避けることもなく受け止める。
それは彼女に触れることもなく霧散する。彼女に宿る主教の神々の加護の力だ。
ベルナデッタは跳躍し、困惑するインプを頭から真っ二つに斬り捨てる。
そして、着地地点にいたオークにも一閃。これもまた袈裟斬りにした。

ベルナデッタ > 村に転がるのは、死体、死体、死体。
辺りに漂うのは、血の臭い、焼け焦げた臭い。
その全てが魔物のもの。異端審問官が訪れた時には既にこの村に人はいなかった。
とっくの昔に皆殺しにされたか、奴隷として連れ去られたか…。
もう、帰ってくることも無いだろう。

「あそこに居そうですね…!」

ベルナデッタは幾分少なくなった魔物を変わらぬペースで斬り捨てながら、
ドアからゴブリンが次々飛び出てくる、少し大きめの建物に目を付ける。
元が誰かの家なのか、それとも村の公共施設なのかベルナデッタは知らない。
これからも知ることはないだろう。

「まずは…一人…」

異端審問官は窓を破って家屋に突入する。そして少しの喧騒と悲鳴の後、ドアを蹴破って静かになった家屋を後にする。
その手には白目を剥いた吸血鬼の首。太陽光に晒せば、灰となって吹き散っていく。

「まだ…いるようですね」

外には他の魔族が召喚したのであろう魔物の姿。
そして、遠くに魔族の姿もちらほら見える。太陽の下に出てる辺り吸血鬼ではないらしい。
遂にしびれを切らせたか。
その時、ベルナデッタの背後から近寄る、蹄の音、馬の嘶き。

「いいタイミングで来ましたね…!」

振り向かずともわかる。王国の騎士団だ。
ベルナデッタは剣を構え、姿勢を低くすると、一気に駆け出す。
当然、魔物の群れに向け。その後ろを槍を構えた重騎兵が続く。
魔物の群れも雄叫びを上げながら突っ込んでくる。

……掃討戦はその後、日が沈むまで続いた…。

ご案内:「王国北方の村(過激描写注意)」からベルナデッタさんが去りました。
ご案内:「墓所(過激描写注意)」にブランシュさんが現れました。
ブランシュ > ふ、と目覚めて、ゆっくりと上体を引き起こす。
己が何か、ぶよぶよとしたものの上に突っ伏していたこと、
両手をついて身を起こせば、その≪何か≫に己が馬乗りになっていたこと、
そして、≪何か≫が人間の、男の躰であったことに、ようやく気づいた。

金臭い匂いが鼻につき、僅かに顔を顰めながら、べとつく口許を右手で拭う。
その掌が赤黒く汚れているのを認め、紅い双眸が訝しげに細められた。
やや遅れて浮かせた右手も、良く見ればべっとりと赤い。
銀色の月明かりが、己の下で朱に染まり息絶えている、醜い男の顔を浮かび上がらせた。

「――――――――― 誰?」

小首を傾げて、そっと呟く。
こんな男は知らない、だってどう見ても、≪あのひと≫ではない。
苦痛と恐怖に歪んだとしても、≪あのひと≫はこんな顔にはならない。
それに≪あのひと≫なら、きっとどんな姿になっていても、己には解る筈だ。

男の着衣が乱れている、とくに、醜悪な下半身が剥き出しだった。
汚らわしいものを見るように、こわごわ見下ろしたそのとき、
己もまた、ローブをはだけたしどけない姿であることに気づいた。
蒼白い肌を転々と濡らす、あかい色の花びら。
―――――また、己は首を捻る。

解らない。
この男は、誰。

この色は、赤は、いったい―――――――。

ご案内:「墓所(過激描写注意)」にファルスィークさんが現れました。
ファルスィーク > 月が綺麗な夜にふらりと出かけてみれば、どこぞから強い魔力の気配を感じた。
それに引き寄せられるように足を向けた先は深い森の中。
樹海と言ってもいいのだろうか。空気は濃密になり過ぎて重く感じるのは、気のせいではないだろうが。
―先に何かあるのは分かるのだが、それを目指したおかげで帰路に困りそうではある。

「……まあ、それも一興と言うものか。
何だったか…虎穴に入らずんば虎子を得ず…とかいうことばもある」

月明りも森の枝葉に遮られ閉ざされてしまえば、薄闇どころではない…という事で、ランタン代わりに取り出した水晶柱は、仄かに青白い光を放ち始め、周囲を照らし始めた。

「ふむ……こちらか」

方向を確かめ、歩くこと暫し。
漂ってくるのは血の匂い。
己と同じように目当ての物を見つけ、守護する者にでも狩られたか、迷い込んで獣にでも遭遇した結果、仕留めたのか仕留められたのか。
悲鳴や助けを呼ぶ声も聞こえず―であれば、その間もなく狩られたらしい…と考えるのが妥当か。

多少の警戒はするものの、足取りには変化はなく…代わりに手に持っていた水晶柱を己の周囲にゆらゆらと浮き漂わせ…たどり着いた先に見つけたものと言えば……男だったものと少女が一人。
血の香りはどうやら男から漂い、事切れているのも一瞥しただけで分かり…また、何をしようとしていたのかも知れた。

周囲にあるのは古い墓標ばかりか。何かの建物であった残骸らしきものは見えるが……。
そして、少女から漂う気配には「ほぅ……」と興味深げに。

「珍しい者にあった。
古き姫…と呼んだ方が良いのだろうか。
それにしても、魔力の先は…墓の中からか。
流石に墓荒らしは私の性質には合わないんだが」

ブランシュ > ここを訪れる者は、そう多くない。
肝試しにとやってくる若者はそれなりに居るが、彼らは途中で迷い、草臥れ、
引き返してしまうことが多い。
確かな方向感覚と、ある程度の根気、あるいはある種の熱意。
それらを備えた者であっても、数日に一人、辿り着ければ良い方だろう。

だから、既に一人、訪れているこのタイミングで、
もう一人、新たな来訪者を迎えるのは、とても珍しいことだった。
蒼白い光を携えた、己が組み敷く男より、長身で、引き締まった体躯の――――

振り返った己の顔は、こびりついた紅に彩られ、
荒々しく奪われた直後のように、着衣の乱れた半裸の姿で。
けれど奇妙に静かな、感情のみえない瞳が、まっすぐ。
男を、というより、その向こうの≪何か≫をじっと見据えて、

「あ、なたは、 だ、れ……?
 どう、して、ここに、居るの…… だって、違うわ、」

己の本能が、目の前の男は≪あのひと≫ではないと、
そもそも人間ですらない、と知らせている。
≪あのひと≫でないのなら、興味も、関心もない。
―――――軽く眉を寄せて、相手が己にとって、招かざる客であると伝えようか。

ファルスィーク > 木々の合間より、木漏れ日のように薄く冷たく降り注ぐ月光に照らされた男と少女は美醜を描いた一枚の絵画のようにも思えた。
先客であった男の求めた物は少女であったのだろう。
一応はそれを果たしたのか、それとも果たす前だったのか。
いずれにしても、満足ではあったのだろう。

青白い肌と鮮血の赤、乱れた半裸の姿は、素直に美しいとは思う。
己を見ている様で見ていない紅い瞳と目線を重ねて見れば、成程…吸血種特有の魅了の眼を持つらしい。

「私は…ファルスという。
何故か…と問われれば、此処に何やら力を感じたので、惹かれて迷い込んだ…と言った方が良いんだろうか。
とは言え、中々、興味深い場所に引き込まれたな
―違う?」

言葉は伝わっているようではあるが、少女の言葉の示す物は何であろうかと思案しつつ…。
ようやく見えた表情の変化と言葉から示す感情には肩を竦ませはするが、止めていた脚を進めて近寄っていく事にした。
傍まで来る事が出来れば、事切れているのに未だに少女の躰の上を占有している男の屍の襟元に片腕を伸ばし…そのまま掴み上げるとそれを傍らに落とした。

ブランシュ > はだけたローブの裾から覗く、白い脚の付け根には。
濡れた痕らしきもの、半透明の筋が光っていたけれども。
―――――記憶はない、少なくとも、己のからだの芯は、もう、すっかり冷え切っていた。

男の喉許に穿たれた鋭い噛み痕、そこから流れ出る血は残滓めいて、
はじめの頃の勢いは無く―――――≪はじめ≫の記憶も、己には無いのだが。
生温い、べとべとする液体に塗れた女の頭を占めるのは、
鬱陶しい、気持ち悪い、そんな感情の断片ばかりだった。

近づいてくる男を制止するでもなく、ぼんやりと見上げながら。
紡がれた名をあかい唇でなぞり、また、小さく首を傾がせて。

「ファルス、そう、ファルス…… あなた、迷子なの、ファルス?」

歌うようにその名を繰り返し、微妙に意味の通らない問いを。
初めはどうだったか知れないが、現在、跨ぎ、組み敷いているのは己の方であり、
男が屍体の方へと手を伸ばすなら、己はそれを不思議そうに眺めるばかり。
ただ、冷めてゆく骸を己から引き剥がそうというつもりならば、
己は頽れるように屍体の傍らへ、ぺたりと尻餅をついて座り込み。
肩まで剥き出しになったローブを掻き合わせもせず、見上げる長躯を振り仰ぐまま、

「≪それ≫が欲しいなら、持って行っても良いわ。
 わたしには、もう、要らないものだから……
 ≪それ≫を持って、早く、お帰りなさい、ファルス。
 この先には、何も無いわ。 面白いものも、なにも……」

実に素っ気無く、追い返すつもりの言葉を。

ファルスィーク > 健全な男には少女の肢体は目の毒となろう。
青白い肌は月光に照らされればなお艶めかしく、小柄でありながらもしっかりと成熟されている躰は半裸であるから目を惹き付けるには十分すぎる。
そんな肢体へ遠慮のない目線を向けながらも…己が脅威となるかならないか。

「迷い込んだので迷子である事は違いないが……」

己が名前を歌う様に口にはするのだが、意思疎通としてのやり取りとして成り立っているかは微妙ではある。
近付いても特に何かをするでもなく、ぼんやりと動きを目で追いかけてくる少女から得物でもある組み敷いていた屍を取り上げる形なってしまったが、特には執着はしていないらしく、座り込んでしまった姿を見下ろしていた。

「さすがに、これは役に立たないので要らないな。
…この先、この墓標のいずれかに、それなりの品が埋葬されているのは分かるんだが…。
他に面白い物と言えば、君に纏わる事になろうか」

古い墓標はにはどのような歴史があるのか。
調べてみれば、それなりに分かる事もあろう。
この少女についても文献の一つや二つは残されているやもしれず。

ゆっくり膝をつき、見上げている少女と目線の高さを同じくしながら、交差させる目線はお互いの魔眼を合わせる事になる。
真正面から受けたとしても、本来の吸血種より魅了の力は劣るらしく、己に与える影響は無いに等しいか。
赤に汚れた少女の唇へ無造作に己の唇を触れさせてみようとしてみる戯れ。

ブランシュ > 血塗れであることを頓着しないのと同様、ひどく乱れた装いにも、
特段、恥じ入ることも、慌てることも無い。
ただ見られているというだけで、顔を赤らめたりもしない。
一度取りあげられてしまえば、屍体さえ、興味の外であり―――――

「わたし? わたしは、なにも、面白くないわ、ファルス。
 高価なものは、ひとつも持っていないし――――…… 」

取るに足らない、ただの墓守、夜を歩くもの。
意識せずに放つ魔眼の威力は弱く、しかし同種の魔力であるがゆえに、
男が向ける眼差しに対し、ある種の障壁の役目を果たしていた。
もちろん、男がより強い力を行使しようとすれば、打ち破られる可能性もあるけれど、
血紅の化粧を施した唇が、男の唇に接触を赦したのは、ただ、単に。
咄嗟に反応することが出来なかった、それだけのこと、なのだ。

一拍、二拍。
冷たく柔らかな唇の感触と、粘つく鮮血の名残とを、男に与えた後。
遅ればせながら、己は両手を伸ばし、男の双肩を捉えにゆく。
掴んで、指先を食い込ませ、細腕のわりには強い力で、男をぐいと押し遣ろうと。

「――――――― だめ。
 わたしは、全部、≪あのひと≫のもの、なの。
 わたしに触れる権利は、≪あのひと≫にしか、無いのよ。
 あなたは、≪あのひと≫じゃ、ない……… だから、だめ」

か細いけれど、決然として揺るがぬ意志が籠った声だった。

ファルスィーク > ぼんやりとした様子に変化はなく、自分自身にも頓着していないように思えるのだが…であれば、傍らに横たわっている男が躯になった原因は…単に少女の吸血衝動の餌食になったのか。

「さて……君が何者なのか。という部分は興味をそそるね。
そして君自身が結構、高価だとおもう。
眠れる森の美女…といった具合に、あの男も君を求めてここへ来たのかもしれない」

同種の魔眼同士の面白い作用については、初体験故に思わぬ副効果に目を細めて愉しんでおり……それでも、効くという事は理解した。
希薄ではあるが感情が存在している事の確認ともなり…唇は冷たく柔らかい。惜しむらくは男の血の味が不味かったという点だけ。
触れる前に拭っておけば良かったと後悔をするものの―。

観察していると、されるがままの人形のように意思が希薄な様ではあるが…どうやら譲れない事があるらしく、その時にこそ明確な意志と言うものが感じられた。
肩を押してくる両の細腕は、見た目に反しての膂力を発揮するのも吸血種としての恩恵の一つであるのだろう。

「成程……想い人か」

だが…同じ存在になっていない以上は、巡り合う事など叶わぬ夢のようなもの。
運が良ければ転生という可能性もあるにはあるが、記憶迄残してとなればそれこそ奇跡に近い。
と……言葉にして少女の言葉を否定してしまうのは、少々残酷すぎるかと思い留めての。

「であれば…奪ってしまうのもありかな」

そう囁けば、瞳へ明確な意志を持って力を籠め発揮する魔眼。
そして、己が両肩を押す細腕―手首を両の手でそれぞれ掴み、力を籠めればそれを解いて細腕を交差させた状態にして左手で捕えてみよう。
自由になった右手で掴むのは、既に乱れていたローブ。半裸状態の華奢な躰から剥し脱がそうと―。

ブランシュ > 何も、憶えていない。
ひとり、目を閉じて思いに耽れば、あるいは断片的な記憶が、
血色の海から泡のように、こぽり、こぽりと浮かび上がることもあるかも知れないが。

男が何をもって、己に価値を見出しているのか。
その価値はどの程度のものなのか、己にはまるで解らない。
意識せず発揮した魔眼の力は男に効かず、男の魔眼もまた、然程の力を発揮せず、
だから己の目に映る男は、ただ、≪あのひと≫ではない、他人に過ぎず。
多少のタイムラグを経て、現状を認識してしまえば、くちづけには拒絶反応で答えることに。
十指に籠もる力は強く、押し返そうとする力も、小柄な女にしては意外なほど、
返す声音も冷たく、硬く。

「わたしには、なにも関係無いわ。
 あなたでも、ほかの、だれでも…… ≪あのひと≫じゃ、ないなら。
 ――――――… は、なして……! 嫌よ、いや、嫌っ……!」

男が何を考えて、何を得ようとしているのか、そんなことに興味も無い。
如何にしても揺るがない、氷のように冷たい拒絶の意思があるばかりだ。
だから、男が腕を掴んで引き剥がし、拘束を試みれば、
そして逆の手で、白い躰に纏わりつくローブを剥ごうとすれば。
己は眦に淡く朱を刷くほどに怒り、激昂し、身を捩って逃れようとする。
まるで、今、初めて、肌を暴かれそうになっている生娘のように。
髪を打ち乱して頭を振り、蒼白い肢体をくねらせ、身悶えて。

「いや、……わ、たしに、触ら、ないで……!
 わたしに、触れて、良いのは、……ぁ、あなたじゃ、ない、っ……!!」

端々がひび割れるほどに鋭く、声を荒げる。
もちろん、どんなに騒ぎ立てたところで、救いの手など差し伸べられはしないけれど―――――

未だ魔眼の影響を受けない以上、己は力の限り抗い続ける。
それでも男が諦めず、何らかの手段を講じて抵抗を封じるのなら、
たとえば力ずくで、この場で女の身を辱めることも、
何処かへ連れ去ることも、可能ではある、かもしれない。
いずれにしてもそれは、頭上高く見下ろす月だけが知る、夜の一コマとなる筈で―――――――。

ご案内:「墓所(過激描写注意)」からブランシュさんが去りました。
ファルスィーク > 己を惹き付けるほどの品が此処にはあるはずだが、見る限り残念ながら確実に埋葬品であり…墓を暴くのはどうにも合わない―なので諦めるしかない。
そんな骨折り損ともなろう心境の中で、目の前にある美女は十分に価値のあるものではある。

無論、少女の過去…如何様にして吸血種となったのか等、興味はあるが、今は俗物的な欲望が勝るのは、少女の意図していない扇情的な姿ゆえに。
それに付け加えるのなら、不死者であるという部分も含まれる。
普通であれば隣で転がっている屍同様に、成す術もなく容易く引き剥がされるなり、呆気なく骨を砕かれてしまうなりするのだろうが―。

「ふむ……それが君の感情を呼び覚ませる鍵のようだ」

初めて荒げた声に明らかに含まれるのは、今まで感じる事の無かった感情。
その身の自由を奪い凌辱の意思を明確にしたせいもあるのだろう。
力の限り自らのあらゆる手段を講じて逃れようとする様は、人と然程も変わりはない。
暴れる事で剥し掛けたローブは、逆に纏わりついて脱がせにくくなるが、先程よりもより煽情的になり、目を楽しませる事になる。

暴漢に襲われる娘の様に、上がるのは助けを求める声が森の静寂を一時、破ることで、驚いた鳥が鳴き声をあげて幾羽か飛び立っていくくらいなもの。
大人しく開放するつもりならば、このような手段には出ておらず―この場所で辱めても良かったが、己が魔力にて改めて両腕と両脚を拘束して自由を奪うと肩に担ぎ、森の中を移動し始め……。
―立ち並ぶ墓石の中に転がる屍が一つ。墓所は再び静寂を取り戻した。

ご案内:「墓所(過激描写注意)」からファルスィークさんが去りました。
ご案内:「王立学院貴賓室(過激描写注意)」にラグナレビアさんが現れました。
ラグナレビア > 【継続ロルの待機中です】
ご案内:「王立学院貴賓室(過激描写注意)」にマツリカさんが現れました。
ラグナレビア > (少女自身の秘めた欲望を読み取り自己進化する闇蛇。膣孔を抉り嬲る肉幹の拷問具は女悪魔をしてぞくぞくと興奮を煽られる代物で、生来の肉便器少女の淫闇の深さを感じさせた。そんな少女の尻穴なればこそ、そこを穿ち弄ぶ闇蛇も一切の手控えを見せる事なく、みっちりと汚泥の詰まった消化管の末端を滅茶苦茶に穿り抜いた。延々と小水をぶち撒ける尿道口と、巨連珠の勢いよく出入りする尻孔。それによって排泄の力みを強要された乙女の後孔がむりむりと野太く固められた汚土を出口に向けて前進させて行く。しかし、ぶぼりゅりゅりゅりゅっと勢い良く引きずり抜かれた連珠はそれを追って盛り上がる糞塊に再び巨大な頭部を押し付けて、汚泥の障害物を潰しながら腹奥に戻っていく。再び引き抜かれた異形の長蛇は闇色の球体をコーティングする泥塊を散り飛ばし、貴賓室のベッドといわず床といわず乙女の穢れで汚していく。)

「ふふふふ……、あはははは、あーっはっはっはっはっはっ!♡ 素晴らしいわっ♡ 素晴らしくてよ、マツリカ♡ 汚濁の魔神の腸を裂いた時の事を思い出しますわ♡ それを、貴女みたいに可愛らしい子が……っ♡♡」

(興奮の余り哄笑を響かせた麗人は、熱帯びて紅潮した白頬を両の繊手で包み込み、色情でどろりと美貌を蕩けさせながらぶるぶると制服の背筋を震わせた。新品同然の清潔な生地にラグナレビアの芳しい体臭ばかりを含ませていた制服も、今やあちこちに少女の汚泥を浴びている。)

「んふふふふふ♡ でも駄目よ、マツリカ♡ これだけでは終わらなくてよ♡ 折角こんな物まで生やせる様になっているのだもの、こっちでも愉しまなくては嘘という物だわ♡」

(言いながら寄せた美貌が伸ばした紅舌にてれろりと舐め上げたのは、ジャッ、ジャッと繰り返し琥珀の温水を撒き散らす尿道口の上で痛々しいまでに膨れ上がったクリトリス。舐め上げ、食み摘み、時にコリッと八重歯の尖りを突き立てるそこは見る間に膨れ上がり、ついには立派な肉竿となって女悪魔の眼前に屹立していた。淫蕩なる上級生は、己が唾液と先走りにまみれて妖しく光る肉塔に繊手を絡めてにゅこにゅこ扱き、ピンクの着彩も初々しい裏筋をちろちろと踊る紅舌で舐め回す。ただでさえ3孔同時の肉蛇攻めに苛まれている少女にとって、それはもう完全に処理限界を越えた快楽の奔流。過剰に分泌される脳内麻薬が多量の快楽物質を含む血流を勢いよく全身に行き渡らせる。それは中毒性と身体に与える悪影響の大きさゆえに王国法で使用を禁じられている麻薬を接種した際に感じるのと同じ、己が寿命と人生を引き換えにする事で得られる破滅的な快楽だ。この逢瀬を終えた時、自分は間違いなく廃人になっている。運が悪ければそのまま命を落とす事さえあるだろう。そんな確信が脳裏をかすめる程に危険な魔悦。)

マツリカ > 少女の性癖や獣性を読み取り、その姿を変える闇蛇。それは、尻穴を抉り耕す極太の連珠に成った。
みちみち、めりめり。腹の奥から汚穢を引きずり出しては、部屋の中へぼたぼたと撒き散らす。
腸の中に一切の汚れを認めず、全て掻き出してやると言わんばかりの凶悪な形状の掃除用淫具。
細く入っては膨れて、奥の奥から緩い泥濘すら根こそぎ摘便して、びたびたと吐き出させていく。
その度に少女が味わうのは、途方もない強烈な魔悦。排泄の快楽が頭の中をグズグズに蕩かして。

「んぎっ、ぉひゅっ、ぉぉぉぉおっ♡ ま、っでっ♡ うん、ぢっ、や、あ、あぁあっ――♡
 きた、にゃい、のにっ♡ こ、れっ、とめ、でっ――むりやり、おもらし、やめ――んにぃいっ♡」

とある神の加護で異常増幅された多量の汚穢は、掻き出しても掻き出しても際限なく湧き出てくる。
彼女の纏う服が茶褐色にどろどろと染まろうが、ベッドの上がどっぷりと泥濘で埋まってしまおうが。
闇蛇による掘削に合わせて無限に溢れ出る様は、正しく少女の蔑称の一つ――糞袋そのもので。
しかし、そんな少女にも彼女は臆することなく、股座に顔を寄せると、その鋭利な歯を陰核に刺す。
刹那、鋭い針を刺された様な痛みと共に、陰核がずるりと膨れ、屹立して、一本の剛直へと育つ。
少女自身が生やした時の短小包茎とは桁違いに立派な逸物だ。並の雌ならば凌辱できる代物だろう。
それでいて淫水焼け等の使い込まれた様子のない、ぷるり、つるりとした様は童貞の如き様相で。
凡そ少女の矮躯には似ても似つかぬ肉棒は、しかし彼女の手指が絡みつくと途端に跳ねて、雄汁を垂らす。

「――んぃ、ぃ、ぎっ♡ にゃに、じでっ――んおぉ、ぉぉぉぉおっ♡ おひっ、ぃ、ぃぃいっ♡
 しょれ、だめっ♡ おぢんぢん、しごく、のっ、やめ――ふぎ、ぐ、ぎゅっ――んいぃぃぃいっ♡」

頭の中でばちばちと快楽の火花が爆ぜて、神経が焼き潰れていく感覚が如実にわかる。
明らかに人外の快楽。人の身には早すぎる、性感の極北。その真っ只中に放り込まれた瞬間だ。
ぶつん。多大な負荷に血管が耐えきれず、ぽたぽたと鼻血がこぼれ落ちて、紅い雫になって落ちていく。
股間の三穴全てを穿られて糞尿を垂れ流しながら、更に女であれば有り得ない筈のものすら搾り取られる。
与えられる全てが気持ちよくて、多大過ぎる快楽に口角からは泡すら噴きながら、腰をがくがく戦慄かせて。

「れりゅっ♡ せー、えぎっ♡ ざこ、ざぁめんっ♡ ふぎっ――ん、ぃいぃぃいいっ♡」

腹の奥に秘めた精巣をフル稼働して生み出した特濃精液が、射精専用の尿道を抉じ開けて進む。
ぶびゅ、ぶびゅぅ――液体にしては高すぎる粘度の黄濁液は、ダマになりそうな程に濃い。
こうして始まる四重絶頂は、真っ当に生きているならば先ず味わうことのない致命的な快楽だ。
しかし、下腹部の刻印は少女の魔力を食んでは、必要最低限の治癒術式を強制的に行使する。
少女が狂わぬように、壊れぬように。無論、それが少女にとって良いことかは関係なくだ。
爆裂する性感の怒涛を何度も受けて、自分が壊れていく感覚をこれ以上なく味わいながら、
それでも治癒されてしまうと言うのは、下手な拷問よりも苛烈に少女を苛むことだろう。

ラグナレビア > (ひり出す汚物に合わせたかの様な濁音の喘ぎ声。そこには己が穢れを腹中から無理矢理に引きずり出され、麗人の眼前にぶち撒ける事への羞恥と忌避が滲む物の、それを圧して余りある変態娘のマゾ快楽が有り有りと含まれていた。よくもまあこれだけ可愛らしい少女の身体をここまで堕としめた物だ。一体どの様な変態が、どの様な行為でもって、どの様に少女を泣かせて躾けたのか。それを想像するだけで脳イキしてしまいそう。汲めども尽きぬ泉が如く、延々と排泄物を生成する消化管などは、ラグナレビアをしてさえ介入の難しい複雑な呪いが編み込まれていて、少女の凄まじい性遍歴の一旦を物語っていた。)

「んふふふふふっ♡ よろしくてよマツリカ♡ ザーメンぶりぶり射精してしまいたいのでしょう?♡ わたくしのお口に、顔に、胸に、ザーメンぶっかけたいのでしょう?♡ ほらほらほらほら、遠慮なんて必要ないわ♡ ほらほらほらほらほらほらほらほらぁ♡♡」

(愛液とも先走りともつかぬ粘液に濡れ光る怒張は、巨根と呼ぶに相応しい威容を見せつつも、大きく唇を拡げたラグナの唇が咥えるのに丁度良いサイズ感。そこから漂うのは垂れ流しの牝蜜の甘酸っぱい香りとはまるで事なる磯臭い精臭で、貴賓室に充満する糞臭と共に女悪魔の興奮を昂ぶらせる。にゅこにゅこにゅこにゅこと繊指の形作る柔筒に捕われたそれを扱きつつ、裏筋を、カリ首を、鈴口を弄ぶ舌先が流麗な言葉を止めぬままに少女の射精を煽る。所々を乙女の糞泥と小水の琥珀で汚した制服姿が宙吊りの裸体の下でしゃがみ込み、伸ばした舌腹や、唾液にぬめる口腔粘膜、寒気さえ覚える美貌、ブラウスのタックを卑猥に歪ませる双丘の膨らみなどを無防備に晒したまま、じぃぃぃぃっと魔性の紅眼で少女を見上げる。)

「きゃんっ♡ あっは♡ やぁんっ♡ もうっ♡ 暴れん坊ねぇ♡ れりゅれりゅれりゅれりゅんぢゅるるるるぅうう…っ♡♡」

(だばっとぶち撒けられた白濁は、もう何年も女を抱いていない中年男の劣情の塊めいて濃厚な粘塊を、白皙の麗人の舌や口孔のみならず、紅潮した頬や白銀髪の頭部、顎先、首筋、鼻孔にまでぶち撒けた。美貌の上級生はそれを一通り受け止めた後、止めとばかりに射精中の亀頭を舐め回し、勢いの収まりつつあるピンクの先端をパクリと咥え、魂そのものを啜り上げるかの様に吸引する。巨根の輸精管から一滴残らず白濁を啜り上げたラグナレビアがちゅぽんっと小気味良い音と共にふたなりペニスを解放した時には、そのままイキ死ねとばかりに3孔を攻め立てていた触手群も身を引いて、今は開きっぱなしの肉孔がそれぞれに残滓をひり出し高価な寝台上に広がる穢れの沼を広げるばかりとなっていた。)

マツリカ > 少女の絶頂を計測する機器があったならば、どれほどの数値を叩き出していただろうか。
連鎖する絶頂を全て記すことが出来たか、或いは全てまとめて一回として処理されたか。
どちらにもなりうる連続絶頂で、少女はみっともなくあらゆる体液を吐き出し、垂れ流す。
涙も汗も涎も秘蜜も尿も血も汚穢も。少女を構成するほぼ全てがベッドの上にぶち撒けられた。
この世に解呪できる者など最早居ないだろう、魂にまで複雑精緻に刻まれたマゾ雌の証。
それを赤紫に妖しく明滅させながら、凄絶な射精感と排泄感に悶絶するのみで。

「んぉっ、ぉ、ぉおぉぉぅっ――♡ すう、にゃ、ああぁあぁああっ――♡
 ひゃめ、でっ♡ ごわれりゅっ♡ おちんぽっ、ばかににゃるぅううっ♡」

びゅぐびゅぐだくだく。奥から際限なく湧き出す劣悪雄汁は、彼女の口を、喉を、顔を汚す。
一度の射精もオーク種のような多精の魔物にこそ劣るものの、尋常ならざる量を迸らせて。
排卵していたならば先ず間違いなく孕ませていたと思える濃密さの重たい粘液がしとどに溢れた。
そうして、射精が緩やかに落ち着いていくその一瞬、彼女がその口を肉棒の先に押し当てる。
行われるのは、まるで肉棒をストローに見立てたかの様な、奥から全てを吸い出さんとする強い吸引。
腰の奥から全てが抜けていくような錯覚。或いは、魂すら全て吐き出してしまうかの様な法悦が走る。

「ふぎゅっ――んぃ、ぅ、ぁ、ぉおぉぉぉぉおおっ――おぎゅっ、おおぉおおっ♡
 んぉっ――ひゅっ♡     ぉ、ぁぅ――んぎぃ――♡    んぁ、ぅっ――♡」

そして、一連の行為の終わりは、ちゅ、と言うリップノイズ。同時に口が肉棒から離れていく。
いつの間にか三穴を徹底的に犯し抜いていた闇蛇も彼女の下に戻っており、塞ぐものも無くなって。
濃厚な白濁愛液が、濾し取られた小水が、腹に溜まった分の汚穢が、全てびたびたと垂れ落ちる。
そして最後には、それぞれが出すべきものを滴らせながら、ぽっかり開いた肉穴が三つ残されていた。

ラグナレビア > (褐色肌の小躯がラグナの口淫に浴びせた精は、ヒト種の平均を大きく超える量と半固形の濃厚さで女悪魔を愉しませた。これほどみっともなくイキ散らかしても尚可愛らしく感じられる少女が、斯様に生殖能力の旺盛なザーメンをひり出したというギャップに思わずイク。幸いにして宙吊りにされた少女の位置からでは、今やクロッチが吸い切れなくなった愛液がぬとぉ…っと糸を引きつつベッドに伝い落ちる様子は見えぬだろうから、上級生の矜持は何ら失われる事はあるまい。)

「ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅんっ♡」

(熱帯びた小顔からねっとりと白濁を滴らせる上級生が、長い睫毛を閉じつつ立ち上がる。口腔に溢れかえるザーメンをワインのテイスティングめいて味わっていた美貌がぱちっと紅眼を開き、薄笑みで細まったそれをゆっくりと宙吊り少女に寄せていく。少女自身の粘液でぬめる双手で褐色の頬を抑えながらの口移しが、でろでろと新鮮なザーメンと唾液のカクテルを分け与える。口端から溢れる白濁をぽたりぽたりと滴らせつつ、たっぷりと時間を掛けて少女の舌に己が欲望の味わいを塗りたくる。)

「ふふふふふ♡ 気持ちよかった、マツリカ?♡ いやだ、貴女、鼻血まで出しているじゃない♡ 大丈夫?♡」

(婉然と微笑む美貌が鼻孔から唇へと伝う赤に気付いて、白濁の色を失いつつも強まった粘性を残したままの唾液を纏う舌でれるぅんっとそれを舐め清めた。)

「ごちそうさま、マツリカ。貴女のザーメン、とても濃厚で美味でしたわ♡ 貴女もそう思うでしょう?」

(その美貌は精臭も濃厚な白濁塗れ。豊満な乳房以外はすらりとした長駆の纏う制服も、糞便の泥と小水や潮の液シミで斑に汚されている。十分な広さを有する貴賓室は少女のはらわたがぶち撒けた悪臭に塗れ、貴人がその身を横たえるに相応しい寝台は堆く積み上げられた穢泥に汚されていない場所を探す方が難しい程の有様。だというのに、美貌の上級生は己が身に汚らしい所など存在しないとでも言うような趣を保ったまま。絶頂汗と様々な体液に塗れた少女に向ける目もまた同様に――――ちゅっ♡ 火照りに火照っているだろう頬を少しひんやりとする白手で優しく撫でてから、上唇を優しく食み吸う唇で震わせる。それは飼い主の望みに応えたペット向ける、労いの様にも感じられる優しい触れ合い。)

マツリカ > 少女からすればただひたすらに快楽を叩き込まれ、悶え続けていただけだったのだが、
それでも彼女の要望に対しては及第点であったらしい。雰囲気が微かに緩むのを感じる。
荒く乱れた呼吸を繰り返す少女は、宙吊りのままにだらだらと溢れ出る汗を滴らせて。
自分を保つのに精一杯な少女は、彼女が裏でどれほどふしだらな姿を見せようが、気づくことはない。

それから、少しばかり呼吸が落ち着いてきた頃合いに、彼女の笑みが迫ってくる。
いつもならば閉じられている双眼が僅かにその奥の紅玉を晒すと、しかと目が合う。
同時に、無防備な少女の瞳がとろりと揺れて、彼女の魔眼が何の抵抗もなく染みていく。
半開きの口元に彼女の唇が重なり、注ぎ込まれるのは濃すぎる雄の子種。エグ味と苦味が広がって。
よく味わえと言わんばかりに舌へと擦り込まれる欲望のカクテル。その隅々までを味わうと。

「んぐっ――んむっ――ん、ふぁ――♡ んちゅっ、ん――♡ んぐっ、ん、んぅっ――ぷふぁっ♡」

美酒を味わうかのように嚥下する。その代わりに、彼女の舌先は少女の鼻孔の縁をするりと舐める。
少女の血液――多量の脳内麻薬を含んだ刺激的な液体は、吸血種たる彼女にはどの様に感じられるか。
続く彼女の言葉にはこくりと小さく頷くと、すっかり心を許した様子でふにゃりと笑みを浮かべた。
既に少女の自認は彼女の奴隷にしてペットだ。心の底から隷従を誓う主人として認めていた。

「は、ぅ……喜んで頂けたなら、幸い、です……♡」

この部屋を後で掃除するものが悲惨に思える阿鼻叫喚な状態の中、しかし二人だけ別世界にいる。
醜悪な臭いも見た目も一切気にならず、ただ彼女と自分のみがここにいる。それだけで良しとする。
彼女が受け入れてくれた様に、少女もまた、彼女ならば精神的には全て受け入れられる気がする。
彼女と違って脆弱な肉体が保つかは別だが、それでも精一杯の努力をして、全力を捧げたい。

彼女の手が頬を撫でる。唇も啄む様に柔らかく優しい。それら全てが、どうしようもなく嬉しい。
少女もまた、飼い主の為に全てを捧げる雌畜であることを自ら受け入れ、喜びにすら感じていた。

ラグナレビア > 「ふふっ♡ いい子ね、マツリカ♡ 好きよ♡ ん、ちゅっ♡ ちぅ♡」

(全身の弛緩もあったのだろうが、心の防壁全てを消したかの少女の笑顔は女悪魔の美貌をも自然に綻ばせた。何度も何度も口付けて、真珠髪に埋めた繊手の指先がしゅにしゅにと優しく後頭を撫でる。口内に溢れるのは少女自身の精液の味わい。鼻孔を擽るのは僅かに残るラグナの華香以外は耐え難いまでの汚物臭。だとしてもこれでおしまい。死んでしまうかと思える程に暴力的な快楽の奔流が過ぎ去って、濃厚な肉悦の尻尾を引きずったままの身体はそのまま眠りに落ちてしまいそうな安堵に包まれる事だろう。)

(そこでぽつりと)

「――――………ふふふふふふ♡ そろそろかしら?♡」

(上品な声音が告げた。優しげな微笑みが白濁のぬめり落ちる白銀をサラリと揺らして小顔を傾かせる。細めた双眸を彩る紅色は最高級のルビーめいて美しく透き通りつつも、少女の背筋を本能的な何かで震わせよう。そこに少女が一抹の不安を抱くよりも早く、その腹中で何かが蠢く。それは少女にとっては慣れ親しんだ感覚。たっぷりの排泄物が出口を求めて薄腹の中を下降していくあの感覚。)

「分かっていますわ、マツリカ♡ わたくし、貴女の事をしっかり理解していましてよ♡ この程度では物足りないのでしょう?♡ もっともっと、出来る事なら死ぬまでずっと――――いいえ、死した後もずっとずっと続けていたいのでしょう?♡ 叶えてあげますわ♡ ふふふふふふふ♡ 夜が明けるまでに貴女は何度死ぬかしら?♡ その時どんな顔をするのかしら?♡♡ ずうっと見ていてあげますわ♡ 安心して、逝きなさい♡♡」

(最後に一度、別れのキスを交わした長駆が、ぬぢゅ…ぐぢゅ…と糞沼の上を後ずさり、ヘッドボードにプリーツスカートのお尻を下ろす。優雅に組んだ糞尿塗れの膝上に頬杖をついて、細触手に捕われたままの少女に紅瞳を向ける。排泄の予感が、小腸を超え、大腸壁をぬろぬろと舐め回し、S字結腸をむりゅむりゅと押し拡げて直腸へ到達する。慌てて開きっぱなしの肛門を閉ざすなら、いつの間にやらぱんぱんに膨れ上がった膀胱にも気付くだろう。そして、貴賓室への入室前、すれ違った教師と交わしたタイムリミット。《翌日の昼》までに少女は数え切れぬ排泄を繰り返すこととなる。自分という存在は、ただただ糞を垂れ流すためだけに生み出された悪趣味な前衛芸術なのだという狂った思考を真実だと思い込んでしまう程の排泄快楽。合間合間にハチミツの様に甘い声音が『好きよマツリカ♡』『可愛い子♡』『愛してますわ♡』との囁きで魂を穢す。常人であればオーバーフローした魔悦に耐えきれず、何度も何度も死を迎えるだろう快楽地獄は少女に幾度の終わりを体験させるのか。 ――――そして翌日の昼、貴賓室で男性教師の腰振りとベッドの軋みに目覚めた少女は、そこに穢れの一欠片さえ残されておらず、制服姿の上級生の姿も見られぬ事に気付くだろう。あれらは全て夢だったのでは……という思いは、全身に残る強烈な気怠さと、射精を間近にしてピストンを早めた教師の雄臭に混じって僅かに香る華香に否定され、教師の中出しが薄腹にじんわりと爛れた熱を広げていく。少女にとって代わり映えのしない日常が、また始まる。)

マツリカ > 「わたしも、です。先輩、せんぱぁい――♡」

甘く穏やかな抱擁。多幸感が全てを飲み込み、彼女の存在が少女の中で肥大化していく。
溢れ出る好意は恋慕や崇拝の領域まで高まり、絶対的な存在として少女の中に確立して。
そんな彼女のふとした呟きに、その意味を感じ取れずに首を傾げた、その刹那――。

「……ひぐっ!? んひっ、ぇ、ぁ、ぁあ、ぁあぁああぁっ――♡」

腹の刻印が彼女を主人と認めたからか、或いは彼女の力がなせる技なのか。
強制的に促進された代謝が、少女の中に多量の汚穢を、小水を生み出し満たしていく。
腹の奥から徐々に膨れていく感覚は、何度も経験してなおも慣れないそんな感覚。
しかし、それも彼女の言葉と結びつくならば、与えられた責め苦として勝手に受け取る。
彼女が己の欲望を理解してくれた。欲求を全て満たしてくれると受け入れてくれた。
その結果が、排泄物の多量生産――急激に膨れて臨月めいた腹を見下ろしながら、理解する。
膀胱が、消化管が、限界まで引き伸ばされて膨れて、少女にその存在意義を改めて躾けようと蠢く。
膨れていく排泄欲求。彼女は告げる。後はひたすら、お前の最も好きな快楽に浸って良いと。
恐らく、今こうして排泄が始まるまでの残り少ない時間が、処刑台に向けて歩む刹那だ。
何を遺すか。僅かな瞬間で懸命に考えて、そして、少女もまた彼女に笑顔を捧げる。

「ぁ、ひぅっ♡ お、にゃ、かっ♡ くりゅ、じっ――んぃ、ひっ♡ は、ひっ♡
 ま、つりか、はっ、いま、からっ♡ うんち、ぶくろに、なりますぅっ♡
 せん、ぱいのまえで、おもらし、するだけのっ♡ ぶざまな、いきものにぃっ♡
 ――はぐっ、ぅ、ぅぅうっ♡ おもらし、でっ、いぎ、しぬの、おたのしみ、くだしゃ、ぃっ♡」

確かに口上を告げると、少女の最期を告げるかのごとく、みっともない放屁が何度か漏れる。
そして、湿った音とともに緩んだ肛門の奥から茶褐色の泥濘が雪崩の様に垂れ流された。
ぶちゃ、びたびたびた――。息むでもない、放り出すでもない、押し出されるがままの排便。
既に彼女を主人と認めた腹の刻印は、彼女の意志が赴くままに汚穢を生み出し、排泄を繰り返させる。
その硬さも形状も全て自在で、何なら青いゼリー状や緑のスライム状等の変わり種すらなんのその。
放尿が、排便が、ただベッドの中央で、そこが肥溜めだと錯覚する程に、どこまでも続くことになる。
その間も催眠術のように耳元から甘い言葉を囁かれて、外されたリミッターが少女に法悦の果ての死を刻んで。
しかし、魂に刻まれた淫紋によって賦活して、絶頂死をしてというサイクルが、翌日の昼まで終わらない。
放尿のし過ぎで膀胱や腎臓が壊れても、排便のし過ぎで腸壁が捲れ上がって脱肛しても、そこに終わりはない。
彼女が治したいと思った時に治り、そしてまた壊れていく。そうして、もはや部屋の床すら踏み馬がなくなって。
ただ、彼女の存在と排泄の快楽。それだけが少女を満たして、魂と理性を汚染して、微塵の尊厳すら失って。
少女もまた、彼女に対する恋慕を、忠誠を、それから排泄を好む淫猥な言葉をただひたすらに並べ立てて。
傍から見るには酷く悍ましく、しかし当人には甘美な宴はそのまま、日が天頂に登る頃に終わる。

――そして翌日。何度死んだかわからないが、しかし少女の意識は確実に目を覚ます。
甘やかな時間は夢だったのだろうか。そう思えるほどに痕跡が何もなく、哀れな男が腰を振っている。
先までの夢の中と比べれば、なんと貧相で単調な責めだろうか。どろり。注がれた精液は己よりも薄い。
どうだ、気持ちよかっただろう、等と嘯く教師だが、生憎と少女の心は此処に在らず。答えを返すわけもなく。
ただ、探るようにすんと鳴らした鼻の奥に、仄かに彼女の甘い香りを嗅ぎ取れた。ただそれだけで頬が緩む。
あれは夢ではない。その実感が、狂おしく愛おしい。きっと、また彼女に会えば、少女はこの身を捧げるのだ。
お慕い申しております――そんな言葉を、胸の中で彼女に唱えて、少女もまた凌辱に満ちた他愛も無い日常に戻っていく――。

ご案内:「王立学院貴賓室(過激描写注意)」からラグナレビアさんが去りました。
ご案内:「王立学院貴賓室(過激描写注意)」からマツリカさんが去りました。