2021/11/21 のログ
ご案内:「王都マグメール自然地帯 血塗れの研究所」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ >
ピチャンッ
ピチャンッ
ピチャンッ
雫の垂れる音
石壁で囲まれたかのように冷える空気
メイラ・ダンタリオは清潔な牢獄といったイメージの石壁で囲まれながら
しかし水の滴る音で目が覚める
赤い瞳が開くと、其処には何もない
というよりも、何も映らない
暗闇の様子だった
冷える体は全裸と思われる
両腕は硬く太い 実の詰まった木材を選別していると思われる椅子の上
現代で言う電気椅子のようなものだ
それに繋がれ、後ろ手と両足には革で縛られ、金属板の手枷が嵌められている
ギチリと鳴る音と、手首と足首に感じる冷たさがそれを知らせていた
「……。」
身体がだるい
全身の力が、うまく入らない
薬か何かか 酔いどれのそれよりも、痺れよりも 力みというものの限界が恐ろしく低くされている
「……。」
暗闇の中、紅い瞳を開いたまま、口枷が嵌められていることに気づいたのは、しゃべろうとしてだった
舌で触ると、木製の筒に革を通したもので括られている
怪力令嬢への対応という行為が、にじみ出る作法といえる
カリッ カリッ カリッ
木の筒を確かめるように噛みしめると、少し力んだ拍子に大きく吸った鼻腔
其処から血と薬品の匂い
ピリッと感じる肌は、切り傷か裂傷かあると思われる
―――わたくしの血の匂いですわね
状況を精査し終わると、メイラはゆっくり、力み始める
■メイラ・ダンタリオ > 状況を思い出しながら、その鋭い歯列が、何度も細かく口枷をカリカリと
げっ歯類のように噛んでいく 溝を感じる様子は舌で確認できた
削る行為を続けながら、粉っぽく感じる部分は唾液で押し出す
口の中が多少乾くものの、必要経費だろうか
そして、削り続けながら無駄に力を入れるよりも
この体のだるさと戦いながら、眠気にも似たそれ
目を覚ましてから、紅い瞳は既にこの暗闇に慣れ、シルエットと
扉の向こう側から見える赤い光の筋
恐らくランプか松明の明かりと思われる火色が見える
瞼が重い
なぜここにいるのか
思い出そうとする思考に慌てる様子は無い 捕らわれている それは事実なのだから
「ぁ ぁ ぅ」
声が旨く出せない
喉が渇いているのか
それとも舌が痺れているのか
カリカリと削り続ける中で、両手十指 両足十指
ゆっくりと広げるつもりでも、広がらない
しかし動作を続けながら、縛り方で血の流れが悪いかのように、腕も利きが悪い
薬と縛り方での痺れと気だるさ
その中で、筋肉さえ動けば、強引に血を押し出してやるのにと
己の体の把握として、ゆっくり 開いて 閉じて 限りなく握りしめる
「ぅ ぎ ぅ」
ぼうっとする
なぜここにいたのか
血の匂い 薬 錬金術 討伐
「ぁ ぁ ぉ ぅ」
―――我が、王
その一言をきっかけに、事の顛末を思い出すと
瞳に、力が入った
■メイラ・ダンタリオ > メイラの原動力は唯一つ 我が王の為に
一家の人材強奪による交配強化や、高めれる部分を高める行為
それに伴う性と暴力 それらは全て 王の為にある
信仰にも似た 全てを王に捧げる者 それがダンタリオである
狂っているにも似たそれが、ダンタリオという血肉を得る為の
拉致監禁というありふれた行為をメイラに成した結果
ここに要ることへの ダンタリオという半魔同然の もう誰がどう家系になっているのかなど
誰と誰の血だというのもあやふやなブレンド率による調べが行われた後
それを知るのは、もっと先の話
今は唯 我が王の為に ここに要るわけにはいかないという気持ちが
極限の怒りにも似た状態で体に火が入る
キレたとは違う しかし似た効果が、忠心によってもたらされる
ビキッ ギュチィッ
口枷の木筒に軋みが 革と手首腕の間に悲鳴が入る
固定されるべきベルトの通しと共にブチリと千切れる音
まだ金属板の手枷が外せるほどでない
しかし、口元は唾液塗れで中心を割ることができた
両脚は、まだ外せそうにない。
ご案内:「王都マグメール自然地帯 血塗れの研究所」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「廃屋(過激描写注意)」にレフェーリアさんが現れました。
■レフェーリア > 「……んん」
建物と同じ年月が経ったのかと思う程に、年季の入ったマットの上で目を覚ます。
状況は何も変わっていない、昔ながらの廃屋からは隙間風が吹き抜けてがたがたと不穏な音を立てている。
「……うぅぅ」
施錠をされているこそすれ今にでも破られそうな扉に、窓が抜けてがらんどうになっている枠組み。いつでも逃げ出せるかもしれない状況であったが、その場から逃げ出す気配も何も見せてはいない。
何とも言えない背徳と、このまま逃げなかったら最終的に何が待ち構えているのか。考える程に心臓と合わせて下腹部に備わった淫紋が怪しく疼く感覚さえも漂って来ているのだから。
やがて少し時間が経った頃、やたらと軋む音を立てながら鎖を打たれているらしい扉が開く音が響き。
彼女をこんな目に遭わせている相手の姿を前にして、マットの上で身を起こした態勢のまま差し込む光と共に身震いをした。
ご案内:「廃屋(過激描写注意)」に虹石の獣さんが現れました。
■虹石の獣 > (人が雨風を凌ぐには、余りにも心許無い廃屋
誰かが管理して居るとは欠片も思えぬ其の建物だからこそ、棲み付く者も在る
扉に掛かって居たのは人の手では無く、獣の尾の先
余りにも器用に、軋む扉を開いて、閉ざして。
そして其の巨躯を、出入口を壊さぬ様に、するりとしなやかに滑り込ませ
女の目前に姿を現したのは、獣であった。 それも、女が良く知る。
それでいて――本来美しき灰色の体毛を、薄く赤に染め上げた
女が知らぬ、獣の姿。 意思に感応する女の淫紋が、強く呼応する程に
――発情した、獣の姿。)
「―――――――――グルゥゥ…。」
(小さく、喉を鳴らして女へと近付いて行く。
締められた扉は、再び頼りなく風に軋む。 獣が足を踏み出す度、床面が不穏な程に撓む
マットの上に、其れでも女が逃げる事無く、居るのなら
見下ろす獣の瞳が、女の姿を、獲物の如くに捉えた儘で
――獣であれば当然の事。
人の其れとは余りにも異なる、異形の陰茎より、酷く甘い精臭を漂わせながら
女の体躯を、組み伏せようと、伸し掛かって行くだろう)。
■レフェーリア > 寝床の代わりにすらもなさない程に粗末なマットのみが用意された部屋の中であってもどうでも良い事であるのだろう。
既に衣服を剥かれた彼女とは真逆に毛皮を宿している。
仄かに血の匂いを漂わせる毛皮を露骨に逆立たせ、大柄な体躯でありながら器用に蠢く尻尾が扉の開閉から施錠までも繰り出す程。
「…………ああ……」
人間が長く住み着く環境ではないのも当然で、人であるどころか異形の姿を帯びた獣によって、彼女は監禁されていたのだから。
陣痛にも似た強い疼きを下腹部で赤々と輝く淫紋に伝えていきながら、軋む音と合わせて床を踏み締めて訪れる姿。
万が一にも抵抗しようものならば、容易く引き裂かれるであろう鋭い爪と強靭な牙に、まるで甘える様な調子の唸りを放つのが聞こえ、
柔らかく気遣いを感じられる者でありながら、緩やかに組み敷かれて使い古したマットの上に身体が寝かされる。
太い前腕の間に身体はすっぽりと収まってしまい、眼下で性臭を漂わせる精気を前に、腹を見せた服従姿勢のままその前足に両手を添えた。
ご案内:「廃屋(過激描写注意)」から虹石の獣さんが去りました。
ご案内:「廃屋(過激描写注意)」からレフェーリアさんが去りました。