2018/01/26 のログ
ご案内:「とあるダンジョン(過激描写注意)」にオルティニアさんが現れました。
オルティニア > * いしのなかにいる *
オルティニア > 「――――………っは!?」

不意に目が覚めた。
持ち上げた頭部が周囲に翠瞳を走らせるも、薄暗がりの中で確認出来るのは、物置部屋の如く狭苦しい四方の石壁のみ。
困惑の中、改めて気付くのは、妙に窮屈な己の体勢。
直立したまま上半身だけを90度前方に倒した様な格好なのだ。
そして、エルフのウェストは測った様にぴったりとした石壁の穴にて固定されているのである。

そんなエルフの下半身、石壁の向こう側は―――ダンジョン中ほどの行き止まり、青白い魔力光に照らされていた。
そこだけ妙に滑らかな石壁から、エルフ娘の可愛いお尻が冗談の様にぴょこんと突き出ているのである。
短丈のワンピースチュニックは前傾姿勢で持ち上がった後垂から、横紐タイプの下帯と、肉付きの薄い、けれどもツンと持ち上がった生意気な尻の丸みを見せつける。

「―――や、やだっ、なになに何なの何よこれ嘘でしょぉっ!? ……んっ、ん…ッ、ん、んぅうぅう~~~ッッ!!?」

ペチペチと壁を殴ったり押してみたり、身を捩って脱出しようとするものの、石壁の拘束はびくともせず、チュニック裾を揺らす小尻が雄を誘うダンスを披露するばかり。
薄っすらと琥珀の尿染みの滲む白下着が恥丘の片側にずれ、大福じみて真白な大陰唇と、桜の様に淡い色合いの花弁をちらりと覗かせた。

ご案内:「とあるダンジョン(過激描写注意)」にレイン・レジネスさんが現れました。
オルティニア > 「はぁ……はぁ……な、何なのよぉ、これぇ……はぁ……はぁ……。」

全身うっすら汗ばむ程に暴れたエルフは現在少し休憩中。
まともに剣も振れず、弓に至っては構える事さえ困難なこの状況で、唯一まともに使えそうな魔法さえ封じられていた。
この一角、どうも強力な精霊避けが施されているらしい。
頼みの綱である精霊達の気配が酷く遠い。

ひとまず、落ち着いて考えてみることにした。
高貴なエルフ様が何故このような無様を晒す事となったのかを。

――――それはつい先日の事。
幾度か利用した事のある、それなりに信用のおける情報屋が結構な量の金貨と引き換えにもたらしたとっておき。
つい最近見つかったばかりの、ほとんど手付かずのダンジョン情報。
偽情報だったら金は返すし、なんなら慰謝料だって払ってもいいなどと自信満々言い放つ彼の言葉に半信半疑出向いて見れば、森の深部、茂みに隠れる様にダンジョンの入り口がぽっかりと口を開けていたのだ。

手付かずのダンジョンは生きているトラップもモンスターも多く危険なれど、その分見返りも莫大な物となる。
経験こそ浅いとは言え、エルフ娘とて冒険者。
覚悟を決めてダンジョンに押し入り、少し進んだ所でこれみよがしな宝箱を発見し、嬉々として開けた瞬間光に包まれ……。

「………………………………。」

その結果がコレである。
即死系の罠で無かった事については、このエルフ、たしかに何か"持っている"のだろうけれども、とは言えちょっと詰んだ状況。
そもそも、この罠の意味が分からない。
こんな状態で放置して、このダンジョンを作った何者かは一体何がしたいのか…。

レイン・レジネス > 研究のためには材料が必要だ。
特に異形の研究のためともなれば、異形の材料が必要になるのは当然のことだ。
魔法生物の類だとか、魔族の死体だとか、幸運にも生きた魔族など手に入ってしまえば最高だ。
……が問題が一つ。
人をやってそういう素材を集めようにも、素人では目利きができず、目利きができるプロを雇うには金が掛かりすぎる。
金をケチって人を雇った場合、支給した物資や採取された貴重な材料ごと雲隠れなど珍しくも無い。

「……ああ、なんてめんどくさい」

という訳で、怠惰なりし貴族令嬢は、自らこんな辺境に赴かねばならなかった。
幸いにして早耳の情報屋から、人の手があまり入っていないダンジョンの話を聞いた。魔法生物が済み、壁は青白く光っているので灯りは不要。既に幾分か採取した生物を瓶詰めにして、台車に乗せて歩いていたところ――。

「――おおう?」

なにか、すごくふしぎなこうけいをみてしまった。

壁から尻が生えている。
いや、正確に言うと、腰から先だ。
艶かしく左右に振られる腰や、バタバタと動く足。生きているのは間違いないが、生きた下半身が壁から生えている。

「えっ……これ、新種の生物かなにか?」

明瞭な独り言は、これが普通に隣に立っているのならはっきり聞き取れもしようが、壁の向こうへは果たして届くのだろうか。
だが、そんなことを思うより先、女はやや腰が引けた姿勢で尻のそばに立つと。

「……えいっ」

右手の五指の先から細い触手を生やし、壁の尻を、チュニックの上から撫でてみる。
とりあえずまずは触感や温度を確かめようという腹積もりなのだろうが、ぬるぬるとした五本の、弾力に富んだ触手が絡みつく感触もまた、壁から生えた尻と同様には奇妙なものだろう。

オルティニア > 暴れたせいで、はしたないくらいにスカートが捲れ、下着の食い込む大陰唇も晒した下半身。
背を覆う純白マントや、美麗なレイピアを吊った剣帯やらは壁を挟んだ上半身側にあるため、壁向こうにはぐったり疲れて投げ出した細脚やらお尻やらが、ただただ無防備にぐてーっとしている。
そんな状況でありながらも、顔だけ見れば神秘的な美少女顔が怜悧なまでの表情で状況打破に思索を巡らせる。
壁向こうから何か―――人の声みたいなのが聞こえた気がして、切れ長の翠瞳を走らせたエルフは

「――――っぴゃぁああぁああぁああッ!?」

奇声を上げた。
何かにお尻が舐められた。
下帯にうっすら付着した琥珀色こそ恥ずかしい匂いもほのかに漂う生々しさなれど、捲れたチュニックの若草色から覗く小尻ときたら、シミ一つ見受けられない新雪の如き純白。
珠の汗を薄く浮かせた尻肉は、粘液跡を残して舐め這う触手に肌理細かで柔らかな極上の雌肉感を伝えるだろう。

「ななななななになになんなのよぉぉおっ!?」

壁向こうにもきっちりと可愛らしい困惑の声音を響かせつつ、くってりしていた下半身が、再びじたばたじたばた激しく暴れる。
しかし、近所の悪ガキにさえ容易く押さえ込まれる非力なエルフである。
その抵抗の弱々しさときたらもう、いっそ哀れなレベル。
とはいえ、不意打ちじみて跳ね上がる踵は軽量なれど十分な硬度を備えるミスリルの脚甲に覆われているので、まともに食らったら多少は痛いだろうけど。

レイン・レジネス > 「……? おーうい、誰かいるのー?」

何か、声が聞こえたような気がした。だがそれも、はっきり言語化できないぼんやりした音だ。
もしかするとこの壁の向こうに誰かがいるのだろうか。
そう思った女は、少しだけ声を大きくして呼びかける。
それと同時の触診は、少なくともこの時点ではまだ猥雑な思惑がなかった。
生きた感触だ、柔らかい、そしてなんとなくどこかで見たような触れたような覚えがある。
だが、その記憶にたどり着くより先に、偶発的な事故が起こる。
がつっ。

「あがっ!」

丸尻を間近で観察しようとしたところ、暴れる脚に顎を蹴り上げられたのである。
危うくひっくり返るのは免れたが、危うく唇に自分の歯で穴を開ける寸前だった。

「痛いな、もう……!」

元を正せば自分の行為が元凶なのだが、相手の顔が見えない時、人間は非情になれるものである。
暴れまわる両脚へ、更に多量の――片足につき十本もまとわりつくだろうか――触手を開放し、足が床から浮いての大開脚状態で固めてしまう。
これならば抵抗はできまいと、開いた手でさてどうしてやろうかと指先を舐め――その時にふと、何か気付く。
見たことがあるような尻の向こうから、聞いたような声がした。

「……いや、まさか。おーうい、もしかして知り合いかなー?」

壁向こうで悲鳴を上げているのは誰なのか、この時点で既になんとなく予想が付いてはいるのだが。

オルティニア > ―――ヴンッ、とエルフの眼前が明るくなった。
薄暗がりの中空に浮かび上がる魔法的なディスプレイ。
そこに映るは己の物と思しき臀部―――捲れたり食い込んだりして非常に恥ずかしい有様だ―――と、白肌に這う複数の細触手。
―――捕食される。
そんな生物的な恐怖に襲われるのも当然の状況だ。
眼前に映し出された光景には、本体たる知人の眠たげな顔など映っておらず、モンスターとしか思えない触手の一端しか見えぬのだから。

「やだやだやだやだやだぁあああっ! あっちいけあっちいけあっちいけぇえぇえぇえッッ!!」

泣き出しそうな声音で叫びながらの抵抗が壁向こうからの呼びかけを掻き消してしまう。
そして細脚の必死なまでの動きが、ガヅンッと強い衝撃を覚えた瞬間、尻肉にまとわりついていた触手を引っ込めさせた。
翠の涙目がパッと明るく輝いて

「―――は…、ははははっ、バカ触手っ! このオルティニア様を、そ、そう簡単に食べられると思わない事ねっ! あたしの鋭い蹴りをこれ以上喰らいたく無かったら、し、しし尻尾巻いてさっさとどっか行っちゃいなさいっ!」

怯えも色濃く震える声音が、精一杯の虚勢と共に小生意気な台詞を吐く。
かかってこいとばかりに、棒きれの様な白脚が、ぺいっぺいっと突き出す後蹴り。
格闘術Eランクの蹴りは、物の見事にド素人のそれ。
隙だらけの細脚はあっさりと触手にとっ捕まって

「ひゃっ!? ちょ、っや、やだ……あっ、やめっ、やめてぇぇえっ!?」

酷く恥ずかしい、無防備極まる格好で固められてしまった。
なけなしの抵抗さえも奪われた、完全なる死に体が、エルフの眼前ディスプレイに映し出される。
食べられる食べられる食べられちゃう……ッ!?
ガチガチと白歯を鳴らし、華奢な体躯を本気の恐怖で震わせるエルフは、不意に聞こえてきた声音―――つい最近聞いた声に

「―――ふ、ぁ……あぁぁあぁあぁぁ……っ。」

ぷしっ、ちょろろろろろぉぉお……。
粗相を晒した。
死の恐怖から一転しての安堵が、強張っていた全身を弛緩させ、尿道口さえ緩ませた結果である。
純白の下着はあっという間に琥珀に染まり、吸水限界をあっさり越えた薄布が淡く苔むす石床に小水を垂らし、アンモニアの湯気立つ水たまりを広げていく。

レイン・レジネス > 「――ほぼ九割、間違いない」

ここへ至って女が抱いた疑念はほぼ確信へと変わった。
叫び声も、妙に強気な震え声も。そのどちらも、一日少々の付き合いではあるがよくよく覚えのあるものだが――

「さて、困った」

捕まえた脚を固定したまま、女はしばし思案に耽る。
ひょっとして彼女はこちらが誰だか気付いていないのでは。
だがもう一度くらい呼びかけをしておくか――と思ったタイミングだった。

「……あっ」

大開脚させていた太股の間、その奥で、つつましい白の下着がたちまちに染められてしまった。
これが閨のことであれば興奮もしたかも知れないが、偶発的な事故ともなれば、見てしまったことに少々の居たたまれなさも感じつつ。

「あー……えーと、とりあえず外すよ?」

と、形式ばかりことわりを入れた。
下着の横紐をするりと解き、酷く濡れてしまった下着を、失禁の水溜りの上に落とす。
それから、台車の上に積み上げられた色々の中から、程よく乾いた植物の葉を一つ手に取って、目の前の尻に触れさせた。
どうにも脅かしすぎたらしい――いや、脅かすつもりは無かったのだが。そもそも相手が知的生物である前提さえ無かった。
幼子にするように、他者の粗相の始末をしながら、女はこういう風に問うた。

「えーと、その……その声、オルティニア? ……これは、新しいプレイの開拓……?」

緊張感の無い女であった。

オルティニア > 傲岸不遜なエルフ様と言えど、頼みの精霊魔法まで封じられたこの状況で、細腕ではどうすることも出来ない石壁の拘束に晒されて、死を意識させられていた。
遠からず通りかかったモンスターに喰われるか、もしくは飢えと乾きによる緩慢なる死を迎えるか、そうした未来が過ぎらぬ程に能天気では無い。
幸いな事に、このダンジョンはとある淫魔が作り出した物であり、捕らえた雌を無為に殺傷する様な事は無いのだけれど、それに気付いていなかったエルフ娘からすれば致命的な状況だったのだ。

そんな状況で、たった一夜と言えど共に過ごした相手とまさかの再会を果たしたのである。
お漏らしする程の安堵を覚えたとて、恥ずかしくはあるまい。
そう、決して恥ずべき事ではないのであるっ。

「―――そ、そういう事だからこれは仕方の無い、う、ううん、生物としてごく自然の生理反応なのよわかるでしょわかるわよねっ!?」

涙の気配の残る声音が、羞恥の色も滲ませながら、粗相の後処理をする知人に言い訳していた。
尿濡れた剥き出しの下肢が、同性の手指にて丁寧に処理されていく様が、嫌がらせの如く煌々と眼前に映し出されていていたたまれない。
唯一の救いと言えば、真っ赤にそまった顔を相手に見られてはいないという事――――だったのだけども……。

ヴンッ。

まるでエルフの思考を読み取ったが如く、再び魔術回路の起動する異音。
と、同時、白くて小さなお尻の少し上に広がる長方形のディスプレイ。
そこには、真っ赤に頬を染めて、翠の双眸の端に涙滴を浮かばせたエルフ娘の整った顔立ちが映し出されていて

「――――んにゃぁああぁああぁあっ!? ちょ、やぁぅうっ!? 何これ何これ何これぇええっ!? んなっ!? しょ、そんなわけないでしょぉおっ!?」

新たな羞恥に頬の朱色を広げつつ、救いの主の抜けた問いかけに絶叫じみた否定を返す。

レイン・レジネス > 「わ――分かると言ったらどうなるんだろう、嘘になりそうだ……」

あたかも実験動物を扱うように手際よく淡々と、処理を終わらせる。
その間も聞こえてくる声は、やはりと言おうか聞きなれてしまったにぎやかなる悲鳴。
ここにいるのが誰なのかは分かった。であれば次は、この状況をどうするかである。

「……うーん。しかしこれは、人か道具が必要かな……呼びに行った方が……? 挟まってるのが私だったら、まだ幾分かましだったんだけど……」

厄介なのは、壁に捉えられているのがオルティニアだということだ。
ウエストはくびれて胸と尻の張り出したトランジスターグラマー。街を行けば男の目を奪うだろう武器が、この状況下では不利になる。
どうにか引きずり出すとしたら、まだ胸よりは半径の小さい尻だろうか。どうやって向こうへ押し出そうと、壁から生えた尻をまじまじと見つめながら思案していたその時だった。

「……?」

魔術回路の作動音。長方形のディスプレイが空間に投影される。
いかなる古代文明の技術かは知らぬが、そこには、壁向こうにあるはずのオルティニアの顔がしっかりと映し出されていたのだ。
泣き顔ではあるが、やつれていたり怪我をしていたり、そういうネガティブな要素は無い。

「最悪、壁を溶かそう。少し時間はかかるが、一番確実な手段だと思う」

魔術的な対薬品コーティングでもされていない限り、何時間かゆっくり時間をかければ対処できないこともない。
逆に言うなら、数分でさっさと片付ける技術は無い。そういう結論に至った女は、否定の叫びを聞いても目を細めていた。自分が被害を受けていないので落ち着きはらっているのである。

だが――〝大丈夫だ〟と思ったこの女の思考は、〝ならちょっとくらいいいか〟となるのだ。

「だってオルティニア、君……アブノーマルなこと好きだし……拘束プレイのつもりかと……。邪魔しちゃった罪滅ぼしくらいしようかって考えてたんだけど……」

そうじゃないということは分かった上で、しらを切りつつ手を伸ばした先は、曝け出された無毛の秘所。
触手がまとっていた粘液を指に移し、指の腹で塗り広げるようにくるくると円を描いて触れながら言うには――

「そういえば、オルティニア。この前のこと……考えてくれた……?」

この前のこととはつまり、「うちに来てください」と特攻して一瞬にして玉砕した告白である。
その話はそこで終わったはずであるのだが、よからぬ思い付きをした女は、その話題をわざわざ引きずり出してきた。

オルティニア > さて、このダンジョン。
淫魔が捕らえた女冒険者をよがらせて、その性的快感を魔力変換して溜め込む為の物である。
このトラップも同様の目的から用意された物であり、頑丈な石材としか思えぬ眼前の壁もフロアイミテーターの一種。
その為、ある程度のダメージを与えれば慌ててその身を溶かし、壁や床の隙間にスライムの如く潜り込んで逃げてしまう程度の物。
精霊避けが施されているため、精霊視に頼り切りなエルフ娘にはわからぬ物の、魔術的な素養を持つ物ならば、ある程度の観察でこの壁が魔法生物の一種である事にも気付くだろう。

「だ、誰がアブノーマル好きな変態エロフよッ! あ、あああたしはそんなおかしな趣味とかないシっ!!」

壁向こうでエロ方向に思考をシフトさせた触手娘と同じく、知人と出会えた安堵に加え、『拘束プレイ』なんてキーワードを聞かされた変態エロフもまたちょっと卑猥な思考を過ぎらせてしまう。
そういった方向で考えるのならこの状況、確かにちょっとドキドキする。
そんないやらしい考えに触発された雌肉が、つるんとした恥部をきゅっと締め付け、花弁のはみ出しの無い幼女じみた縦筋やら、その上部で慎ましく窄まるピンク色の小孔やらを収縮させた。

「―――ふぁぁっ!? ちょ、ぁ、んぅ……な、何、シてんの、よぉ……っ。」

そんなタイミングで触手粘液を纏った同性の繊指に恥丘がいじられれば、肉付きの薄い白尻がヒクンッと跳ねてしまう。

「そ……それについてはちゃんと答え返したでしょっ! あんたがもっと外見に気を使えるようになったら、考えてあげるって。」

ディスプレイに映し出されているのは、己の白尻と見切れた彼女の細腕くらい。
身にまとった衣服―――ちゃんと着てるのよね……?―――やら、彼女の顔立ちやらは見ることが出来ぬのだ。
彼女が雑に伸ばしただけの髪をきちんと整え、素材の良さを活かした美少女貴族に変貌していれば、めんくいエルフも『暇つぶし程度に相手してあげてもいいわっ!』なんて傲慢なセリフを吐くだろうが―――壁向こうの彼女の気配は、あまり変わっている気がしない…。

レイン・レジネス > 問題はこの女が、自体の解決より己の欲望を優先したことにあった。
魔術の素養ならばあるし、寧ろ独学での研究により系統こそ偏っているものの、分野によっては相当な技量があると言っても良い。
だから、壁の破壊だとか対処を目的として観察していれば、その壁の正体も分かったのだろうが――。
そもそもの話、壁にすっぽり人間が挟まっているというなら、流動的なものを疑うべきではある。
だが今この時点では、この女は生来の明晰な頭脳を働かせることより、煩悩の赴くまま手を動かすほうが大事なのである。

「そ、そこまでは言ってない……いや、変態は……間違ってないか。エロフは……言いえて妙、というか、ひょっとしてセルフ言葉責めも好き……?」

こちらの言葉に付け足して、よりアブノーマル度を高めて返してくる彼女を前にして、幾分かたじろぎ気味になる。
が、どうも眼前に晒された雌孔を見るに、この状況を彼女もまた楽しんでいるのでは――という認識をした。
それで罪悪感の類は、いよいよ全く無くなってしまったと見える。

「何って……いやらしいこと?」

恥丘全体を揉み解しながら、指の腹で粘液を擦り付けて行く。そのうちにきっと、指に感じる滑らかさは、自分で追加せずとも増し続けるようになるだろう。
繊細ながらも躊躇無く快楽を煽り立てていく指先は、いつかの夜に探り当てた性感帯を一つも忘れていないようだった。
そして外見に関して言えば――全く、悲しいほど、これっぽっちも変わっていない。
むしろフィールドワークということで、衣服もやや実用的なものになっている分、見た目の野暮ったさは更に増しているのかも知れない。
だが。そういう自分を計算に入れて、帰ってくる言葉も大体は予想が出来ていた。

「そっかぁ……じゃあ、オルティニア。君にもっと、私を好きになってもらわなきゃ」

という言葉と共に――何の予兆も無く。そして前準備も無く。恥丘を苛む右手はそのまま、左手が尻肉を割広げるように這った。
まさか、と思う暇さえも与えない。
唾液と粘液と、少々の潤滑だけを纏った中指と人差し指は、二本束ねられたまま、オルティニアの後孔へ深々と潜り込む。
そして始まるのは、強引に腸液を掻き出して潤滑を増そうという、荒くはあるがしかし的確な急所狙いの指先責め。
腸壁に食い込んだ二本の指が、まだこの女の本気の数割も出していない生身の指だけが、しかし恐ろしく柔軟に動いてエルフ少女の後孔を穿り返す。