2016/06/22 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」にタマモさんが現れました。
タマモ > 目覚め、確認する場所は知らぬ場所。
もっとも、記憶を手繰り寄せればシェンヤンという名の国の側にある山だとは分かった。
…山の名は、分からないみたいだ。

「まったく…向かうならば、場所の名前程度は知っておくべきじゃろうにのぅ?
それにしても…」

まぁ、だから何だという訳でもない。
呟きながら、手繰り寄せて得た記憶から、少々不機嫌そうな表情を浮かべた。
目の前に見えるあの国の中では、妖怪としての力が抑制されてしまうらしい。
それも調べずに突っ込んで、誤魔化す事も出来ず、下手に手も出せず逃げて来たみたいだ。
…それを見た、その国の者の一部が…こうして自分の足元で転がっている訳で。
意味も無く国の近辺まで突っ込み、何もしないまま逃げたのだ、それは大した相手でもないと勘違いもするだろう。
それが気に入らない。
道士と名乗っていた人間だった肉塊を踏み付け、やれやれと肩を竦める。

ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」にアマンダさんが現れました。
タマモ > ともあれ、この国にはどうやら妖怪が普通に存在しているみたいだ。
王都でいう魔族のような存在として。
それが分かれば、なるほど、この場所の居心地の良さは納得がいくものだ。
…あちらと違い、そうそう簡単に沈んでいきそうな雰囲気も感じられない。

「…まぁ、あの国の中自体も、喰ろうた人間共を使えば行けなくもないじゃろう。
抑えられるだけで、使えぬ訳ではないんじゃからな」

軽く考える仕草、呟きながら、目の前に見える帝国に気が向いたら行ってみようと思う。
転がっている人間共も、それなりに魔力はあったようだ。
ならば、また違った力を得られるかもしれないと。

アマンダ > 魔力は未だ本調子ではないが、シェンヤン領内でもある程度戦え、
且つ結界の影響を受けないからと言う理由で妹よりシェンヤン内での取引を任された。 

仕事自体はすんなりと終わり、どうせならあまり行ったことのない所を見て回ろうと危険渦巻くと言われる八卦山へ入っていく。

何があっても対応できるように剣を抜いた状態で歩を進めるが、妖怪などに襲われることもなくすんなりと事が運ぶ。

不思議に思いながらも歩いていると、やがて強力な気配を前方から感じた。 
本調子でないことを悔やみながらも、気配の中に既視感を覚えたことも
あり、少女は更に進んでいく。

「タマモさん……?」
少女は棒立ちになり、気の抜けた声を出す。

視線の先には九尾が特徴的な知り合いの姿。
だが、足元に転がっているのは何かの肉塊。
おまけにそれを踏みつけていた。

「何かあったの…?」
ともかく、相手の身を案じた少女は剣を鞘に収めると無防備にも近づいてしまう。

タマモ > ぴくり、足音を聞き取り耳が揺れる。
また手柄欲しさに自分を狙ってきたか…九尾を舐めるとどうなるか、まだまだ思い知らせる必要があるものか。
そんな事を考えながら、相手の姿も見えるだろう距離となれば、今度は自分の名を呼ぶ声が聞こえる。
正確には、あの子の名前だ。
少女の声に、聞き覚えは…ある。

「確か…アマンダじゃったな?
このような場所で会うとは、お主も運が悪いものじゃ」

もうこれは要らぬ、そんな感じで踏み付けていた肉塊を蹴り飛ばす。
ゆっくりと少女へと振り返り、姿を見遣る。
やって来たのが思っていた通りの相手だと、確認をするように。
向ける瞳は、感情もそう込められていない冷たいものだ。

アマンダ > 「貴女は、誰ですか?」
自然と口からそんな言葉が飛び出していた。

それほどに、いつも見ていた相手と今の相手には大きな違いを感じる。

こちらのことを知ってはいるようだが、まるで得物でも見るような冷たい瞳。
おまけにさっきまで人だったと思われる肉の塊をあっけなく蹴り飛ばす残虐さ。

警戒心の思しい少女の顔に汗が浮かぶ。

一歩、二歩と距離を取り剣の柄を握る。

何がどうしてこうなっているのか、まるで分らないが今の相手に迂闊に近づいてはいけないことだけは理解できた。

タマモ > 「その問いにいちいち答えるのも面倒というもの。
じゃが、軽々しく呼ばれるのも気に入らん…玉藻前じゃ」

己の地で呼ばれた名を与えたものの、こんな事態になるならば別の名を考えておくべきだった。
それを今更後悔をしても仕方が無い、気だるそうに答える。
知らぬ相手ならば無視を決め込むが、記憶にある相手の場合にそれは後々面倒なのだ。

どうやら、自分の存在がどんなものか、断片的にでも理解をしたか。
目の前の少女は警戒を露にし、収めた武器に手を添えている。
まぁ…警戒されたところで、関係はない。
転がる者達とは別物だ、少しは楽しませて貰えるだろうか?
距離を置こうとする相手に対し、その分歩み寄り距離を詰める。
いや、今更こうして会って逃がすつもりもない、どんどん距離を詰めていくだろう。

アマンダ > 「タマモノマエ? タマモさんとは違うのかい?」
気を抜くわけではないが、目を瞬かせる。
まるで意味が分からなかった。
同じような名前で全く異なる態度。 話しに聴いたことのある多重人格か何かだろうかと憶測をつける。
だが、それも合ってるかはわからない。 はっきりしていることは、今の相手は危険だということだ。

「近寄らないでくれるかな。 これ以上近づかれると貴女を斬らないといけなくなる。」
剣を抜き、剣先を向けたまま少しずつ下がっていく。
明確な害意を感じるが、それでも相手はいつも知っている相手。
出来れば傷つけずに終わらせたい。

だが、後ろに下がった先、背中に触れたのは岩の壁。

行き止まりまで追い込まれてしまった少女は両手剣を構える。
これ以上近づくと本当に切り伏せるつもりで。

タマモ > 「ふふ…それ以上はお主が勝手に考えるが良い」

違いを説明するのは簡単ではないし、説明をしてやる義理も無い。
さらりと言い捨て、相手の警戒の強さに目を細める。

「おや、それは残念じゃ。では、妾から近付かなければ良いのじゃな?
『アマンダ、お主は妾が手を打つたびに達するのじゃ。
達すれば達する程に、お主は妾に犯されたいという願いが強くなるじゃろう』」

ならば、近付かずに楽しませて貰おう。
そちらから近付いてくるように仕向けてやろう。
いつも受けていた言霊よりも、一際強力な支配力が少女を襲う。
次いで、見せ付けるようにゆっくりと…ぱんっ、と手を叩く。
1度では終わらない、2度、3度、4度と続けていき。