2016/03/11 のログ
オーギュスト > 「ならお前は永遠にそちら側だ」

冷たく、まるで侮蔑するような声でオーギュストは吐き捨てる。
はっきりと、最悪の現実を突きつける。

「お前が親をどれだけ思ってるのかは知らんがな。
あのクズどもを見てみろ、お前を貶めるため、苦しめる為なら、明日にでもお前の家に賊でも押し入らせて大事な両親を死体に変えている事だろうよ」

そう、それが貴族達のやり方だ。
己の享楽の為、利益の為には、他人の大事なものをいくら踏み躙ろうとも気にもしない。
第一、サロメ自身の女の部分を辱める連中だ。両親に手を出さないなどと、どうして思えようか。

「そうして大事な父を、母を、家名を、誇りを、己自身を。
どんどん奪い取られて、最後には命まで盗られて終わりだ」

オーギュストは大きく息を吐く。
そして、初めて。
多少憐れんだ声で語りかける。

「そんなものがお前の人生だってんなら、俺は止めはしねぇよ。好きに生きればいいさ」

サロメ > 「………」

返す言葉がなかった
オーギュストの言う通り、腐った貴族はそこまでやるのだろう
心のどこかで『さすがにそんなことまではしないだろう』と買い被っていたのだ

「では…どうすれば良いと言うのだ…」

ぽつり、とそう零し

「こんな腐った国の為に命を賭して戦い!
 正しいと信じた道に裏切られ!
 騎士としての誇りも!女としての尊厳も!何もかも奪われて!!
 あんな奴ら、守る必要などない!!!全員死んでしまえ!!!」

堰を切ったようにように言葉を吐き出し、大きく肩で息をする

「…こんなドス黒い感情を抱いたままに、何ができる…。
 まだ私が奪われていないものは、両親と家柄だけだ……それしかもう、縋るものがないんだ…」

そして、嗚咽を漏らし泣き始める
仕事でも、プライベートでも決して見せなかった姿を、ただただオーギュストの前で晒してゆく

オーギュスト > 「なんだ、ちゃんと言えるじゃねぇか」

やれやれと安堵の息を吐く。
この期に及んで面倒な理論をぐちぐちかまされたらどうしようかと思った。
ようやく吐き出してくれた。

「そうだよ、あんな奴らに守る価値は無いし、腐った王族、貴族、官僚連中なんざクソ喰らえだ。
俺なんざ、何度皆殺しにしておくべきと思ったか、数えきれねぇよ」

急に砕けた口調になり、肩の力を抜く。
そう、いつものオーギュストに戻る。

「だがな、サロメ。
お前はまぁ、気にいらねぇかもしれねぇがな。
師団の連中、お前が居なくなって心配してんだぞ」

事実、男も女も大慌てだった。
兵を率いて王城に乗り込むと決めた時にも、我先にと志願者が相次いだ程だ。下手をすれば即断頭台行きだというのに。

「師団の連中にとってみりゃ、お前も家族だ。
だからな、縋るものが無いってんなら、たまにはあいつらにでも縋ってみろ」

サロメ > 「……そんな、皆が…?」

考えてみればその通りだ
オーギュスト単身で乗り込んできたならばまだ理解はできた

あれだけの大人数で地下室を占拠しに現れるなどあり得ないことである

その事実に、更に涙で顔がぐしゃぐしゃになっていくのを察知し、思わず顔を俯けた

「……し、しかし私は師団の顔に泥を塗ったようなもの…。
 このように汚れきって…もはや皆に合わせる顔など……」

オーギュスト > 「――いやまぁ、もう遅いんだけどな」

どたどたどたと。
その言葉を証明するかのように、室内に雪崩れこんでくる足音。

「サロメ様、そんな事言わないでください!」
「ふぁぁん、サロメ様ぁぁ!」
「私達何とも思ってませんから!!」

師団の女たちが3人ほど、部屋に乱入してくる。
みんな心配して、部屋の外でこっそり聞いてたらしい。
男たちは女に言われて遠慮して部屋には入っていないが、感極まって何人か泣いていた。鬱陶しい。

女たちがサロメに抱きつきながらわんわん泣き始める。
まったく、こいつらは本当に涙脆い。

というのも、第七師団に居る連中というのは、大体が家族も居なければ帰る場所もない、あるいは事情があって帰れない訳ありかならず者たちばかりだ。
それ故、師団の結束は強い。皆が師団の仲間を家族だと思う程には。

「お前が居なくなってみろ、俺がこいつらに絞め殺されちまうよ」

やれやれと息を吐く。

サロメ > 「……皆」
ただでさえ泣き顔だったのに更に崩れそうになる
が、部下の手前だ
ぐっと歯噛みし、堪える

「……よく、わかった……いや、改めて認識した…が正しいな…」
そう言って、小さく息をつく

「…私の家族は父や母だけじゃない…。
 だからこそ、私もこの第七師団を護りたかった……結果、こういうことになってしまったが…。
 済まない、泣かせてしまうなど…許してくれ」
汚れているだろうにそれを気にもせず縋り付いてくる女の頭を力なく撫でながら、オーギュストを見上げて

「…私が思い違いをしていたらしい。
 縋るものは…こんなにも身近に、沢山あったよ」

オーギュスト > 「そうかい」

単純な言葉だが、安堵に満ちていた。
オーギュストにとっては一番の仕事が終わった。後始末が憂鬱だが、彼女がきちんと戻ってきたならそれでいい。

『平時には赤子の如く慈しみ、戦場では塵芥の如く使い捨てよ』

オーギュストは師団の兵を戦場で捨て駒の如く使う。いくら死のうが勝利の為ならば躊躇も後悔もしない。
その代わり、平時には必ず彼らを見捨てない。それが彼なりのルールだった。

「おら、感動の再会は後にしろ、後に。とっととずらかるぞ、ここに居ると面倒だからな」

師団の女たちをせきたて、サロメを支えさせながら、地下室を後にするだろう。
師団の兵たちとともに、我が家というには殺風景な師団の詰め所へ向かう。

サロメ > 「……(この部屋の他にも、私が連れ込まれた部屋はいくつもあった。悪しき習慣が、当たり前のようにこの王城の地下で行われているのだな……)」

連れ出されながら、そんなことを考えつつ…前をゆくオーギュストに声をかける

「とりあえず今日あったことは早いところ忘れたい。
 戻ったら酒でも飲ませてくれ……あと、家族と言ったんだ、もう敬語は使わないからな」

肩を貸す女達のくすくすという笑いと共に、そんな言葉がオーギュストの背中へと届いたことだろう

オーギュスト > 道すがら後ろを振り返りながら、にやりと笑う

「ほぉ、大分わかってきたじゃねぇか。
きっついのをくれてやるから覚悟しとけよ」

愉しそうに笑いながら、オーギュストは地上へ向かう。師団の兵たちも心底嬉しそうに笑っていた。
第七師団の兵たちが周りを守りながら、オーギュストはまるで凱旋のように師団駐屯地へと帰っていった。

ご案内:「王城 地下隠し調教部屋」からオーギュストさんが去りました。
ご案内:「王城 地下隠し調教部屋」からサロメさんが去りました。
ご案内:「魔族の隠れ市場」にヴィクトールさんが現れました。
ヴィクトール > 王都の地下、普通にはお目にかからないような場所にそれはあった。
枷をはめられ、鎖に繋がれた女子供。
人を虫けらのように弄ぶ宴の一幕は、彼らにとってはちょっとした余興だろう。
ミレー族の姿もチラホラと見れるそんな場所に、この男は単身で突入していた。
門番の屈強そうな男達を殴り飛ばし、扉を蹴破り大剣を引き抜けば、あっという間に宴の世界は騒然としていく。
魔族に肩入れしている人間たちは、その身を守るためにと部下の兵士を彼へとけしかけるが。

「なんだ…? やんのかコラ?」

チンピラの様にガンを飛ばしながら大剣を引きずる。
血迷ったチンピラか何かかと、兵士二人がすらりと剣を引き抜くと、剣舞の様に回り込みながら斬りかかろうとする。
しかし、動きに惑わされることなく一人を横薙ぎで鎧ごと両断すると、背後を狙った兵士へ振り返りながらの袈裟斬りを放つ。
肉塊が四つに増え、血飛沫が飛び散る。
狂っているといえる行動、破壊力に他の兵士達がそそくさと逃げ出すのを追い掛けることなく、ずんずんと奥へと歩いて行く。
先程まで酒と食事の贅沢にうつつを抜かし、女を弄ぶ酒池肉林の天国は、血肉の地獄へと変わり、悲鳴と絶叫で客達は一斉に逃げ出そうとしていた。

「なんか居るだろ…ここよぉ…?」

魔族の臭いがする、何故かそれが分かってしまう。
自身の変化を寧ろ楽しみながら、暴力を振るうと奥へ奥へとう進んでいく。、

ヴィクトール > テーブルを蹴飛ばし、こぼれ落ちたグラスが砕け散る。
破砕音が響き、歩き続けると奥から魔物が姿を現す。
人型をしているが、どうにも知性らしいものは感じられない。
馬鹿な自分が言うのだ、間違いないと思いながら怖気づくこともなく進む。
奇声を上げて飛びかかる一匹へ、大剣という装備からすればかなり早い踏み込みで突きを放つ。
赤黒い体液を飛び散らせながら、力まかせに横に振りぬいていく。
横からちぎれるように体が切り裂かれ、横薙ぎの軌道を描く刀身の先には、別の魔物がいる。
ぐしゃりと肉の潰れる音と共に。血糊が壁に盛大な飛沫となってこびり着いた。

「……んだよ、邪魔すんじゃねぇよ」

自分が降ってきた階段の方から物音がする。
王都の警備か、もしくは偶然のタイミングでここを潰しにきた何かが迫っているのだろう。
邪魔をされるのは面倒だとソファーを引っ掴むと、ゴミを投げ捨てるように軽々とそれを扉の方へと放る。
三つ四つとそれが放り込まれれば、押し開かねばならないドアはソファーが邪魔となって開かない。
よほど腕利きか機転の効く奴じゃないと通り抜けることはないだろう。
やれやれと溜息を零すと、主を失ったバーカウンターの方へ。
だいたいこういうところに隠した何かがありそうだと予想をつけながら、辺りを探りまわる。

ご案内:「魔族の隠れ市場」にアリス・リチェルさんが現れました。
アリス・リチェル > 「ちょっと!あたしは関係ないんだけど!」
いつものお得意の特異体質(?)か……気がつけばか弱い人間を弄ぶ魔物たちの宴の真っ只中に何故か迷いこんでいて。
自分は関係ないと叫んでも、魔物たちにとってはここに人間の少女が迷い込んできた時点で玩具が一つ増えた以上の意味は持たず。
「きゃぁあああ!ちょっと!やめなさいよっ!!いやーーー!」
あっという間に服を引きちぎるように脱がされ、生まれたままの姿に剥かれてしまう……が。
「……っ!!」
最後の一枚、パンツが破り取られた瞬間になんとか魔物たちの腕から逃れ走り出して逃げる。
その直後、背後から魔物たちの怒声や叫びなどが聞こえてきて……なんだかよくわからないが、振り返らず走り続け。
「ううっ……!」
バーのカウンター、もう逃げ場がなく、苦し紛れにカウンターの下に潜り込んで隠れるが。外からは震える裸のお尻が隠れきれず覗いていた。

ヴィクトール > バーカウンターに何か見えたような気がした、それもあったのだがこういうところに隠し扉のスイッチが有るのは創作話にはありきたりなことだと、兄から聞かされたこともある。
それはさておき、ぐっと覗き込んでみると白い肌の臀部が覗けているのが見えてしまう。
頭かくして尻隠さずとはこの事か、古い言葉通りの様子ににやりと笑いながらカウンターを飛び越えると、隠れている少女の首根っこを捕まえ、引きずり出そうとする。

「何やってんだ? そんなところに隠れても犯すかぶっ殺されるかしかねぇぞ」

破壊と欲望、それが心身を埋め尽くす渇望。
少女に低い声で語りかけつつ、気配に顔を上げるとまた一人魔物が裏から飛び出してきたところだ。
カクテルに添える果物をカットするためだろう、小さなナイフを見つけるとそれを投げナイフの要領で投擲する。
風切る鋭い響きとともに刃が放たれると、ドッ!と鈍い音を立てて魔物の頭部に突き刺さっていく。

「…逆らったらああなるかもな?」

見せしめのように絶命した魔物を見せつけようと、引っ張りつつ脅せば、犯すのにちょうど良さそうな場所でもないかと彼女を連れて奥へと移動しようとするだろう。

アリス・リチェル > 「……きゃぁあああああ!!」
首根っこを掴まれ引きずり出されると絶叫をあげて。
「や!やめ……!!やだぁあああ」
じたばたと空中で手足を振り回し、自分を掴んだ相手を見ると、どうやら魔物ではないようで。
「あ、あなたは……?」
人間?ひょっとしたら助かった……などと思った直後。
「ひいっ!」
ナイフの投擲で魔物の頭が貫かれ、その光景に息を呑むけれど、同時にやはりこの人は魔物じゃない……助かった、と安堵するが。
「逆らうって……何を……?ど、どこ行くのぉ?」
どうやら安心するのはまだ早いようで、裸のままどこかへと連れて行かれる。

ヴィクトール > 「うるせぇな、喉潰すぞ?」

甲高い絶叫が耳をつんざくと、げんなりとした様子で低い脅しをかけていく。
もがき暴れる少女を持ち上げると、そのまま倒した魔物を足蹴に、奥へと入り込んでいく。

「俺の命令には絶対服従してろってことだ、奥に行くんだよ」

そこは奴隷の檻が並んだ場所だ、年端の行かぬ少女やら妙齢の女やらが裸にされ、枷と首輪をはめられて閉じ込められている。
まるで動物のような扱いを受ける彼女達を前に、少女を捕まえたまま大剣を振るって鍵を壊し、魔力が枷を引きちぎる。
自由を与えながら最深部へ踏み込むも、もぬけの殻だ。
やれやれと溜息を零すと、開かれた隠し扉から階段を上がって外へと抜けていく。
寒風が吹き抜ける大通り近くへとたどり着けば、彼女へ意思の魔法を差し向ける。
暖かな熱の層をイメージし、それを纏わせれば寒さを凌がせ、首輪と鎖を浮かべれば少女の首にそれは浮かび、鎖が男の手に握られた。
少女を石畳の地面へ下ろすと、じゃらりと黒い鎖を引く。

「歩け、こちとら殺り損ねて機嫌ワリィんだ、お前が愉しませろ…まぁ逆らったらどうなるか分かるよな?」

先程の魔物のように殺されるだろう。
更にえげつなく脅しを掛けると、遠慮無く大通りへ向けて歩き出す。
細い路地は人気も少なく、まだ誰ともすれ違わないが…想像すれば羞恥にどう応えるだろうか?

アリス・リチェル > 「……!」
脅しにビクッとなって口を塞ぎ、小さな犬か猫のように裸のまま小脇に抱えられて運ばれ。
「わ……ひどい……」
動物のように裸で檻に入れられている女の人たちを見て思わず声を漏らし。その檻や枷を破壊する青年を見て、ぶっきらぼうなだけでいい人なのかな……?と淡い期待を持ちつつ。
「ちょ……待って、あたし裸なんだけど……!」
今更ながら自分の姿に顔を赤くし、さらにそのまま外に出ようとする男の人に小脇に抱えられた状態で小さなお尻を振り、脚をパタパタさせながら慌ててそう言うけれど。
「ひぅうっ!寒いぃ!」
外に出ると全裸の身体がぶるぶると震えるけれど……寒さ以上に裸で外に出た不安と羞恥による震えで。
「あれ……あったかい……お兄さんがしてくれたの?」
しかし不意に暖かさに包まれ、やはりこの人は優しいのか、でも出来れば上着なんかを貸してくれれば嬉しいのに、などと考えていると。
「んっ……!な、何よこれ!」
その考えが甘すぎることを、首にはまった首輪と、青年の握った鎖で理解させられる。
「こんなのイヤ……はずし……あうっ!」
全裸でいるだけでも恥ずかしいが、首輪をつけられ引かれるとさらにそこから一段恥ずかしく、惨めな姿にされた気分で思わず文句を言うけれど、首輪が引っ張られ言葉がつまり。

「うぅぅ……」
さらに脅しをかけられ、まだ殆ど膨らんでいない胸とつるつるの股間をそれぞれ手で隠しながら、羞恥と屈辱に顔を真っ赤にして歩きはじめる。

ヴィクトール > 「人のことを馬鹿にし腐る割には、見下した人間と変わらねぇことをしやがる。どっちも生きた糞袋に変わりねぇ」

この女達を抱くのであれば逃がすことはないが、既に獲物は手に入れているので彼女達は運が良かったというところか。
裸だと喚く少女をそのままに抱えて連れ出すと、喜怒哀楽激しく入れ替わる少女の様を楽しみつつ、淡々と準備をすすめていた。

「満足させてくれりゃ五体満足で逃がしてやるよ」

裏を返せば、満足できなければひどい目にあうという脅しである。
恥じらいながら胸元や股座を隠そうとする少女を見やると、なかなか欲をそそる恥じらいの顔ににやりと笑いつつ、命令を下す。

「名前を教えてもらおうか、あと…手で隠すな、隠すことなく歩け」

意志を具現化する魔法を声に乗せれば、それは言霊の様に力を発揮して少女の意志とは関係なく体を行動させようとする。
怯えている少女からすれば、従わないとひどい目にあうという印象を強め、従わせようとするものだ。
こっそりと言葉に力を宿しながらすすむと、大通りの付近に近づく、後一本の細い道を跨げば往来の多い場所へ裸を晒すことになる。

「いい顔だが…恥じらいながら濡らしたりしてねぇよな?」

被虐心溢れる娘とかなら、この時点で体に変化はありそうだ。
彼女の具合を確かめるように掌を伸ばすと、無毛の恥丘を撫でながら割れ目に指を添えて確かめようとしていく。