2023/05/06 のログ
ご案内:「城塞都市アスピダ 山中」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >
城塞都市アスピダ山中
門の前で争い合う、あと少しの場所で手が届くかのような場所ではなく
山中 戻れる可能性を排除して徹底的に数を減らすつもりでの戦闘は
周囲に散らばる剣撃の音が広がり、樹木の一本向こうで新しく死体が生まれる。

石を投げれば死体に当たるではない
樹木の向こうを除けば死体が見える と言えた。


   「―――ジャアッ!!」


ギザ歯を開き、両手に握りしめる鉄板のような非大剣を振るう。
剣撃を止めることがないよう、振りぬく角度は地面に触れず 空に留まる。
右へ 左へ 大抵の鎧なら、つなぎ目を狙うだけで 厚みの高い場所以外を狙うだけで
全てを千切るかのように、一つを二つに 一つを四つに分けていく。
上空へ肉筒をぶら下げて円を描いて赤を撒く そんな光景 最早見慣れたものだろう
弩の一撃 礫 甲冑が弾き、両翼のマントの片側を振い抜いて弾き落とす際
耳を撫でていく風切り音で背中が冷たくなることすら、それは最早若すぎる。

幾つもの罠がいつの間にか拵えられている
草結びの群れで誰が死ぬと思うだろう。
トラバサミ 鳥獲輪 小さな片足を沈ませるだけの落とし穴だけでも致命的。
互いの戦は、いくつも浮かんでは実行されていく泥沼にいるかのよう。


   「絶対に生かしてはおきませんわ。」


湿度と気温 高くなってきた今の時期
ゴハァと白い吐息が、メイラのギザ歯の奥から溢れ出るかもしれないような熱。
数人生け捕りにし、拷問する以外捕虜も必要ない。
あの強い結界と強固な門を乗り越える手段がない今 数を減らし 謳わせる。

ご案内:「城塞都市アスピダ 山中」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。

その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。

なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。

「──はーいお疲れチャン。また来てくれたまへ」

そんな中の一室から、満足げに出ていく宿泊客を笑顔で見送る、スタッフ用の作務衣姿の金髪の男が一人。
今日も今日とて知り合いからの依頼で、臨時のマッサージ師として仕事に精を出しているのだった。

「ふぃー……こういう普通のマッサージも悪くはないのだが、そろそろ一発エロマッサージでもしたいところであるなぁ」

個室内に戻り、施術用のベッド脇の椅子に腰掛けながらそんな詮無い独り言を漏らす。
今日は現状、立て続けに男の『標的』にならない客の来訪が続いたため、男はごく普通のマッサージ師として
仕事をこなすばかりであった。
男としてはそれもそれでやりがいを感じなくはないのだが、やはり役得の一つぐらいは欲しいところであった。

「まああそれも時の運というヤツなのだが……──おっとと一息つく暇もなさそうだったな」

ボヤキを続けようとしたところで、閉じたばかりのカーテンが開く。
各個室は廊下に面しているため、稀に受付を経ていない誰かも紛れ込むこともあるようだが、それはさておいて。
現れたのは男の『標的』になりうる客か、それとも……。