2019/01/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 大浴場」にリシェさんが現れました。
■リシェ > 「っ、は、ぁ…ふ…ぅぅ………」
(湯船に浸かった途端、声が出てしまう。まるで、それだけ歳を取ったみたい、だなんて。
そんな事を考えると、少しだけ、眉を顰めたくなるものの。
疲れはどうしたって誤魔化せない、だからきっと、仕方のない不可抗力、だと。
自分で自分に言い聞かせた。…よし。納得。)
「遅くなりました…けど。それは、それで。悪くはありませんし…」
(必然と言えば必然。少女が「使われる」のは、大抵、夜半。
散々貪られ、その侭力尽きる事が、殆どだから。
こうやって風呂に浸かれる時間というと、寧ろ、翌朝以降の早い時間など、になってしまいがち。
そうなると、朝の忙しなさとぶつかって、どうしても、落ち着けない。
珍しく、深夜の時間帯、風呂にやってくる事が出来たので。
広い広い湯船を、一人で独占出来る、贅沢気分。
硝子の向こうに拡がる、遠い遠い地上の街灯りも。さながら、煌びやかな飾り付けめいて見えるから。
より正確に言うと。そんな形容が出て来るくらい、珍しく、余裕が有ったから。)
■リシェ > (それは、とても落ち着ける時間である筈、なのに。それはそれで。
普段と違うという事が、どうしても、引っ掛かるから。
湯船という、無防備な、同時に温かい場所だから。
何より。誰かに、使われる、という。生存を許される、理由めいた物を。
ここ暫くの、酷く忙しない王城の中で。忘れられていないか、不安だから。
…きっと、誰も見ていない、そう言い訳を。自分に。そして。)
「………っ…ぁ……」
(触れてみる。誰かが使ってくれる、使って欲しい、その場所に。
湯の中だから。濡れた音自体はしない。けれど、間違いなく。其処は濡れたがっている。
するりと簡単に。呆気なく、宛がう指先を受け容れる程に。
じわり。沸き上がる物に。膝を立てるように引き寄せながら、両脚の合間に挟んだ腕は、より前へ。
手首を捻り、円を描くように。指先を曲げ、掻き毟るように。足りない快楽を欲する為に。
ぽっかり、空虚な孔を。身体と、心と、その両方に開いた空白を。埋めていく。)
■リシェ > (ぱしゃ。ちゃぷ。微かに乱れる水音に。少女の、抑えた微かな喘ぎが、溶ける。
やがて。黒く染まる硝子に、こつん。頭を預けて凭れて、更に深く。両手共が水中に、身体の奥に…満たされたがる、肉孔に。
秘めきれない、誰かを、誰でも良いから、欲する行為は。どれだけの間、続いたのだろう。)
ご案内:「王都マグメール 王城 大浴場」からリシェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール/平民地区:眠らずの図書館」に幻鏡の迷宮さんが現れました。
■幻鏡の迷宮 > 王都マグメールに点在する図書館の一つ、通称眠らずの図書館
24時間誰でも利用できる小さな図書館で、人間の代わりに魔力を動力して動く人形達が本の貸し出しや書架の整理を行っている。
だが今夜は眠らずの図書館で眠らずに働く魔導人形たちの姿が図書館の何処を見渡しても存在せず、貸し出しカウンターにもその姿は無い。
何時もなら彼ら(彼女ら?)が動く度に為る軋んだ音も歯車のまわる音も何もかもが聞えない、聞えないし気配も無く、魔力を追っても其処に人形はないだろう。
何が起きているのか?好奇心に駆られたか、それとも本を借りようとしただけか調べ物に来ただけか、図書館の入り口の扉を開き、その中に入るものが居れば、日常とと非日常、外界と閉鎖空間を隔てる薄い図書館の扉は来訪者を閉じ込めるが如く閉じ、不可思議な力により扉は壁と一体化して、是より始まる迷宮を攻略するか、若しくは外より新たな人が迷宮に踏み込むか、しない限り開く事はなくなる。
そして入り口を潜り抜け正面を見れば、貸し出しカウンター、そのカウンターの僅か上に宙に燻した銀の如く輝きは無いが何処か艶めかしい光沢の呼鈴が浮遊しているのが見えるだろう、その呼鈴からは途切れる事無く紫色の妖しげな陽炎が立ち上り、見る者の好奇心を煽り、触れたいという衝動を与える……。
眠らずの図書館
悪夢の芽が鎮座する事も知らず、入り込んでしまうものは居るだろうか?
それこそ、神のみぞ知る、と言うものだろうか。
幻鏡の迷宮は待っている。
己を踏破し宝を得る勇士を、己に堕ちて溺れる犠牲者を…