2019/01/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス」にアッシェさんが現れました。
アッシェ > 【待ち合わせ待機中です】
ご案内:「港湾都市ダイラス」にバルベリトさんが現れました。
アッシェ > 多くの船が行きかう港湾都市ダイラスにおいて、名の売れる商会の一つはトゥルネソル商会。
その本店がこの港湾都市ダイラスの一角に存在する。最近は別の意味で名が売れ始めてはいるが、
それが人に化けられるドラゴンが大体5ないし10人?いるという警備にも程があるという点だった。

どこぞの王国軍第二師団の副師団長に警戒される存在を筆頭に 逐一王国内にいる以上は警戒と位置探知をされる始末だが、
当の本人含めて 酒造地で酒を造り、そのほか酒輸送とドラゴン急便以外何もしていない以上、
特に本日もドラゴン店員の筆頭たる少女は、普通に ごく普通にドラゴン急便受付のカウンターに鎮座してます。

気配に鋭ければ 高位古代竜が人になってあまつさえ店員として入口すぐの所に見える形でいるという事に。

「誰もきぃへんな…うち 一応 人になってる、筈なんけんど」

蕩けるような甘ったるい声をこぼして どないしたらええとちゃうか、
と近くの同じような人になっているドラゴン店員に声をかけている状況。

バルベリト > ドラゴン店員の筆頭、甘ったるい声を零す少女の下に、一人の客が扉を開く。
大柄な肉体に、窮屈そうにダウンジャケットやジーンズに身を包み込む男。
都会慣れをしていないのか、手に持っていたチラシとドラゴン急便受付カウンターの文字を何度か確認する様に視線が往復していた。

「ん、あぁここがトゥルネソル商会さんのドラゴン急便の受付でいいのかな?
このチラシを見て、ちょっと依頼したい事があったんだが――。」

幸いなのかどうなのか。そこまで気配に鋭いわけではない。
少女の様な外見の高位古代竜のほうに歩み寄っていくと
少し前から王都で配布されていたチラシを広げて見せていた。

己の身なりは少なくとも、そこまで大金を所有している様には見え難い。
…が、少女の目にも見える白銀の霧自体は――古代の神秘の一つに近い存在感を放っていた。
金其の物はなくとも、金の匂いはする一応、客なのだろうと推測が立てられるかどうか。

アッシェ > だらーんと受付にいるのにだらけてきた受付ドラゴン少女、
もううちいなくてもええとちゃうかとこぼそうとした矢先に
一人の立派な体格でそこそこ背の高い(少女背丈からすると)殿方が来客された!
それもえらい前にトゥルネソル商会がばら撒きまくったドラゴン急便のチラシだ、目敏い?少女は意識が急に覚醒する。

だらけていた態度が瞬く間にきびきびとしつつもどこかはんなりとした態度になるまで僅か数秒の出来事。

「…は!はい、いらっしゃりませー。そそ、うちがトゥルネソル商会本店のドラゴン急便の受付で間違いなかとです。
 どこに人ないし荷物を送ればええんですか?ささ、こちらへどうぞお座りやす。」

ちょこまかと奥の受付席から手前のお客用の椅子をさっさと手で払い、汚れとかもないけどそうしてから、
カウンターの上に色々と資料の紙を置いていく。ドラゴンの種類やらどこまでの距離、料金設定とか諸々。

後ついでにお茶の用意を宜しく、と店員の指示も忘れない。諸々終わってから奥のカウンター席に座るなり会釈もするだろう。

バルベリト > だらん、としていた直前の様子はどこへやら。
急速にきびきびとした動き、更には他の店員への指示、と。
あぁ、子供なのに確りしているなぁと何故か微笑ましいものを見た表情の男がそこにいた。

「あぁ、いや悪いな。んー、ちょっと面倒な場所に、3回くらいお願いしたいんだ。
勿論危険な場所だし、相応に料金がかかるのは判ってる上での相談なんだが――。」

折角なので案内をされた椅子に腰を下ろしてから、懐から取り出したのは1枚の封筒。
白い、上質な訳ではないが粗末な物でもない物。
裏には「From バルベリト」との一筆が記載されていた。

「1回目の依頼ってのが、この手紙を…そのな、魔族の国のとある都市の責任者に送ってほしい。
で、2回目が――俺自身を、同じ都市に運んで欲しい。
…3回目は情けない話だが、俺がその都市からダイラスに戻る為の搬送になるんだが。」

もう一枚、テーブルの上に広げられた紙がある。
タナール砦を基点とした地図だが、その都市に向かうまでの道筋、目標物が描かれている。
正確さは幾分悩ましいが、目標物自体は目立つものが多く、上空から俯瞰出来るなら到着までは苦労はしないだろうか。

アッシェ > いつもは受付してません、現場主体なんです。
子供の見た目して外見弄った人になっているドラゴン。
見た目に騙されたらあかん、がそこにいる。でもいつまでそのきびきびした動きは持つのだろう?

差し出された封筒、中は改めるように見ないがぺらりと裏の文字は見た。
バルベリト?…王国騎士団第八師団の師団長やんけ。師団のトップと第二席程度の情報なら商会なので情報はある。

え、と瞬きして彼の顔と封筒を二度見した つまり4度見だ。見すぎだった。
そうしていたら 人になっているドラゴン店員がお茶の入った青磁器カップ二つと保温効果のある魔導ポッドと
カステラの様な洋菓子ののった小皿を二つ、カウンターのそれぞれの前に静かに置いて去っていく。

「王国騎士団第八師団の師団長のバルベリト=C=アデアス卿やろか。
 手紙の配達は一つ500ゴルドですわ、で、ご本人の配送は1,000ゴルドですわ。
 で、戻りも同じ料金かかりますんで、1,000ゴルドや。合計2,500ゴルドやけど、
 これは普通のドラゴンに頼んだ場合や。ドラゴンの種類によっては高高度通るもんもおるん、
 何物にも阻害されん高高度を飛ぶとえらい速さで到着も―普通やったら数時間かかる距離も数十分とかできるで。」

地図はちらっと見た、最近 商人間で聞いた話ではどこぞの王国軍師団が魔族の国に入ったとか 攻め入ったとか
師団が師団と提携してきな臭いことしているとか諸々。そんな中で魔族の国に飛んでくれという今回の出会いと依頼。

ただこれは言わねばならん。商会との約束やし

「軍の依頼は受付んのや。師団長はん、 あんさんが単体で軍と関わり合いないやったら 依頼は受け付けるで。」

どないしはる?と窺うような目を細めて彼を見上げる―座ってても座高の高さは彼の方が上だ。
どうやっても少女は見上げる羽目になるし、若干それは上目遣いともいう。

バルベリト > 「卿、とか堅苦しいのは必要ないぞー。今頼む立場なのは俺なんだし。
気楽にバルベリトなり、おっさん、なりで構わない。
ん、なんか変なモン顔についてるか?無精髭か?剃ったつもりだったが」

掌が自分の顎や首回り、鼻や唇周辺をなぞっていた。
そこじゃない。差し出されたお茶に小皿。運んできた店員に頭を下げる。

「ん、すまん。2回目の依頼の部分に少し訂正がある。
俺本人と、これを運びたいんだ。中は改めてもらって構わないんだが。
実際に運ぶ際にはもう少し種類が増えるかもしれない。」

カウンターの上に差し出されたのは皮袋だ。3つの袋が並べられている。
中を開けば、そこには穀物の種。果実の種。そして野菜の種が入っている。
自分の領地で少しでも魔族の土地で育つ可能性のある品種改良を重ねた種。それだけに門外不出でもあり、珍しさはあるだろう。

「時間も大事なんだが、どっちかっていうと俺本人もそうだが運んでくれるドラゴンの安全の方が望ましいな。
いや、ドラゴンが強いってのはわかるし、人間がそういう心配するのって失礼なのかもしれんが。
……運んでくれたドラゴンが魔族の襲撃に遭遇したとか、見たくもねぇし。

あくまで俺個人の依頼だ。軍の目的とかとは関係無い。これは約束出来る。
俺個人の依頼だから当然商会には迷惑を掛けるつもりもない。
保証、となると難しいが――。」

どうしよう、単独の依頼なのだが、それを証明すると為ると思ったより難しい物がある。
上目遣いをされると少したじろぐのは、少女の見た目が可愛い、いや、可愛いのが問題のひとつでもあるのだが。

「軍の依頼ではないのは、約束する。目的は……まぁ、なんだ。他言無用で頼む。
魔族の都市と交流をしたいってのがある。その都市の主との、個人的な関係もあるが。」

アッシェ > 「ええんですか。まぁ、人の国は色々としがらみ多いとか立場を尊重しろとかえらい事言わさる人多いん。
 おっさん…いや、お客はんにおっさん呼びはありえへんので勘弁してくんさい。旦那はんで。
 ……あ、うちは アッシェっていうただのドラゴンです。」

ただのドラゴンではない、王国軍の警戒存在ネームドになっている高位古代竜シュトルムの人型になったドラゴン。
王国にいる間はほぼ逐一監視され、何か物事起きれば王国軍第二師団のミリーディア嬢が飛んでくるらしい。
飛んできたほどの事件はまだ まだ起こしていない。まぁ、この辺の情報は回覧されていない限り分からない筈。

お茶が入ったカップを手に取る…少し熱かったが冷まさずに一口啜る。
熱がったり冷ましたり火傷もしていないようで、依頼書の申込書に料金を書いていく作業をしつつ、

「現時点で2,500ゴルドですわ。荷物大まかにやから、そうさね、3000ゴルドでどうやろか。
 …余程の危険物やなかったら…そか ではちと拝見。…種かー。
 魔族の国の土壌…植物による侵略とか迷惑かかん程度やったら大丈夫やろ。
 常識範囲の増減やっても大丈夫や…あれやな これ うちが運んだ方がええかも。」

カウンターの上に置かれた皮袋。その内の一つを開封。種らしい。
それと同じような袋。細かく清算したら色々と積み重なってしまうが、
この辺は負けておこう。料金金額を書いた紙をそっと彼の前に差し出して。

「うちが運んだろ。うちはしょっちゅう魔族の国とここと往復しているん。
 魔族の襲撃は合わんで、合った処で相手が逃げるん。そか、ほなら問題なしと。
 他言無用は無論や、この依頼が無事に終わったら うち依頼内容そっくり忘れたるから他にくっちゃべる事はなかね。
 せやけど、ここ最近 王国軍と魔族の国 また争い始めはる 旦那はん、一人でお出かけして大丈夫なん?」

証明はいらん、言質はとった。
上目づかいでたじろいでいるとは気が付いていない少女は どないしたん?と首を傾げてますます上目遣いをする。
しなをつくり椅子から少し腰を上げて彼を見る体制をすれば、角度的に見るとするならば 
少女の服装、脇とか背中ぱっくりの服からこぼれそうなお胸が見えるかも。

バルベリト > 「俺自身、堅苦しい言葉遣いされたりするのが苦手なんだよな。
こう、鳥肌とまではいわねぇんだけど、ぞわぞわするっつーか。

アッシェか、よろしく。ドラゴンが人に変化出来るってのは本当なんだなぁ。
翼竜には手を貸してもらう機会は多いんだが、こういう能力を目にした事はなかったから。」

少女の姿をしている当たり、歳若いドラゴンなんだろうなぁ、と。
声音に宿る甘い響きや見た目の愛らしさ、きびきびした利発さからも
ネームドに位置付けられている程の存在ではなく、やっぱりどこか妹や娘を見るような穏やかさが目に宿る。

相手がカップに手を伸ばしたのを見てから自分もカップに手を。
8師団で用意されているようなお茶と異なり、本質的に来客を持成す為のお茶。
…ほう、と思わず吐息が漏れ出るくらい、そのお茶は心地良く。
ただ少し熱いので、啜る音が出てしまうのは貴族としてどうかと。

「ん、3000か。……良心的な値段でよかった。」

値段に誠実なのもこの商会が発展している理由なのだろうか、とぐるりと店内を見渡していた。
名が知れる、名が売れるというのはライバルも多く出る。
或いは不当な風評被害にも負けないのは、この辺りの誠実さも一役買っているのかもしれない。

「ん、アッシェ大丈夫なのか?その俺も人間としちゃそこそこ重い部類だぞ?
………あ、いや何度も魔族の国との往復をしているなら大丈夫か。
ありがとうな、感謝する。不思議だな、言葉だけの約束だと不安になる事もあるんだが――そんな不安が湧かねぇ。

あ――――ん――――大丈夫か大丈夫じゃないかだと怪しさはある。
まぁ、もし王国軍に一人で魔族の国にいる所見られても、俺の立場が悪くなるだけで済むだろ。
…それと、俺が行こうとしてる都市についちゃ。
少なくとも、人間と魔族と。争いあわない、手を携える未来を考える魔族が治めてる。
都市に住む統べての魔族がそう、とは限らなくても都市の中に入れば安全だと思うけどな。」

ごぶぅっ、とお茶を咽たのはその直後。
色々と危険な服装の少女の見せてはいけない様な部分が見えそうになっていた、否、見えてしまったかもしれない。
それに気が付いた為に耳まで赤くなった。お茶を咽ながら、カウンターの上に肘をつき、手を組み。
そうして組んだ手の上に顎を乗せる事で、少しでも視点を低くしてこう、見えては為らない箇所が見えないように。

ただ、挙動不審気味に視線が右往左往、天井に向いたりしてる点は怪しさ満載。

アッシェ > 「うちは貴族とかが理解できんけど。爵位とかなんなんて。
 そんなしがらみないとこにいて、さっぱりなん。ドラゴンもながーくいきはったら人語喋るで。ワイバーンよりはうち強か。
 翼竜 翼のあるただの蜥蜴や。あれよりはうちの方がええで!人に変化するスキルはちょっと苦労するから 
 きちんとした人になるまで時間かかるさね。」

外見が少女の恰好したのは この方がかわええやろ、色気出してもそそるやろ、という単純な理由だった。
黒髪のショート少女が主体だが、他に姿を二つ持ち、ドラゴンにも戻れる、色々な意味で外見詐称状態のドラゴン。

茶葉は来客用に用意したもの。因みに茶葉自体は酒造地で作っているものだった。
酒以外に茶葉や穀物も扱ってこの商会で売買している。
生産者側なので売買そのものは商会に委託してしまったので売り上げ本体は知らぬ。

「ふっかけても仕方ないやろ。正直に商売して何が悪いん。
 風評被害はうちがうけて粉砕しはるし、独占してるのはないから、
 この辺の商売する際にギルドと王国側に許可はもらっとんねん。」

ここは商会の本店だ、王都マグメールにあるのは支店である。
あそこよりは店内の店員の数や品揃えはあるし、警備もあるから少し金のある品々も扱っている。
ライバルが出てきて風評被害を垂れ流した所で弱る事はない、真っ当に商売をしているから、
いわれなき事を流されても屁でもなかった。この商会に襲撃した所で相手が後悔するだけだ。
屈指のドラゴン詰め所と化したダイラス本店は、多分戦力的に強い筈。

「…気ぃ付いてないん? うち ただのドラゴンは修正するわ。
 ついこないだ 王国軍第二師団のミリーディア嬢から要警戒存在ネームド扱いされた、
 高位古代竜シュトルムなん。多分図体部門でぶっちぎって大きいで。
 人そのものの重さは大丈夫や、あれやな、一度打ち合わせの時にドラゴン形態見せたる。
 そんでその際に物資の増減決めてな。そこそこ大きくなっても3000ゴルドは変わらへん。

 到着の場所はそないなとこやんね、分かったん、先触れやっとくわ、うち大きいか…。
 ん!?旦那はん どないしたん? 大事なとこ濡れはったん??
 うちが拭いてさしあげるさかいな、動いたらあきまへん。」

急に咽たバルベリトはん、何かうちしはったん?と分かっているようないないような振る舞いで、
ゴホゴホしているだろう彼の方へとカウンターを回る様に席を立ち、布巾を手に、そそと彼の濡れた部分をそっと拭う動作を。
より密着して 大丈夫やんな?と耳元に甘ったるい声を囁く様は色気を帯びた小悪魔の様な仕草。

バルベリト > 「面倒臭い社会と柵の中にいるのが貴族なんだよなぁ。
たまに自由に自分を出したい。
…へぇ。人に変化するスキルも段階みたいなのがあるんだな。ってことはアッシェは相当上手い部類なのか。
翼竜はまぁ、あいつら気は粗いけど気が合う面はあるからなぁ。
たまに丸呑みにされるけど。」

外見が少女として十分以上に魅力的なのもあるが、ドラゴンだ、と言われて何人が信じるか。
それくらい所作の一つ一つが人間と同じで、言葉も通じる。
となると目の前の少女は実はとんでもないドラゴンなのだろうか?いやいやいや…。

「はははっ。そういうのは好きだな。物流の根幹を担ってるのは、商売に精を出してくれている商人達のおかげ。
その商人達が正直なら――皆が安心して商品を購入出来る。
嗜好品、必需品。――そういうのがあってこそ生活に潤いはあるからな。
命を守るのが騎士なら、民の心を守るのは商人ってのも一理あるか」

弱味や後ろ暗い所がないからだろう。少女の言葉には力強い自信の響きと、どこか眩しい輝きが見て取れる。
真っ当な人間に宿る――という当たりで咽た。第2弾。

「ちょっと、ちょっとまて!?ミリーディアってあれかミリーディアか!?
あいつがそういう扱いするって珍しいけど…そんなに危険に見えないんだがなぁ。」

ミリーディアの名は知っている。そしてそこから警戒される存在と言う事は。
……正直な所師団単位なんて、軽く吹き飛ぶくらい目の前の少女の力量は図抜けているのだろう。
ただ。力は図抜けているかも知れないが、危険か否かなら――危険という感じは全くしない。

目の前の少女、否、ドラゴンは少なくとも、人間や他の種族を踏み躙るような行動をする様に見えないからだ。

「待て、ストップ、ちょっとまて色々やばいものが見えてる!
いや触れるとやばいから!一応おっさん、男だかんな!?」

相手の方が力量が遥かに上だという先ほどの認識はどこへやら。
今触れられると不味い箇所があるのは自明の理。
ジーンズなのは失敗だった。もっとダボっとしたパンツにしておくべきだったと言う後悔は後の祭り。

耳元で甘ったるい声。少女然とした見た目に不思議と安らぐはんなりとした声。
それが甘く、優しく――脳髄を蕩かそうとする響きには引きずられそうに為っていた。

「お、お構いなく……。」

ここで止まるのは生殺しにも等しいが、それでも今の時点でギリギリ理性が耐え切った。雑巾だけ受け取ろうと、太い指先が雑巾に伸びる。

アッシェ > 「貴族てあれやった、所詮位に縛られた呪われし存在や。
 面倒や、そないな社会 腐敗したら臭かね。うん、スキルと段階はえらいあるで。
 うちは三つの姿とドラゴンの姿とで四つやな。でもこの姿は長いわな。
 それ、舐められているとちゃうか。丸呑みて。どっちが上かわからせないと一生舐められるわ。」

一度がつーんと威圧するんや、とふんすこふんすこ頬を膨らませる少女。
見た目は少女だ、ただ、気配は人ではなく極力人にまで下げた威圧感のないドラゴン気配。

「せやけど、ここ最近きな臭くなってきはってるから、
 物資の値段とか上がっとんねん。貿易摩擦とかあと単に戦乱に巻き込まれとうないから、船の出入りも少のうなってるし。
 トゥルネソル商会の場合はドラゴン急便とかえらいこと始めたから戦乱に巻き込まれんともあるけど」

弱みとか裏で取引とかあからさまにやってません。少なくともドラゴンはその辺手を出してません。
阿漕な商売はあかんからやめろと口を酸っぱく言いましたとも。酒関係では今の所問題はないです。味を薄めたりとか一切。

「うん、ミリーディア嬢、第二師団副師団長やったか。
 うちの図体のでかさと竜の統率数と余りのあからさまな戦力数で睨まれとって。
 あれやった、頻繁に移動しすぎたわ…王国に入る際は人になるのを忘れて入っちゃった事件とか、
 引率ドラゴン100匹乱入事件とか…やってもーて。」

特にネームド認定された原因は引率100匹ドラゴン乱入事件。
未然に防がれたのでその際に解決に至るまで睨まれてしまったが、
解決に至る交渉は自身ではなく、トゥルネソル商会のリスに交渉丸投げしたのだ。
結果は自身のネームド認定とドラゴン急便の輸送関係諸々の位置情報監視。

監視された所で 気にしないのが少女の強み。

「うちに手を出しはっても交渉は終わったん。
 よかよよか。見えても気にせぇへん。バルベリトはんも漢やったら…
 そやか、無理には言わへん拭かへん。残念やわあ。」

触れちゃいけない部分が丁度濡れているのだけど、そこに至るまでに止められてしまった。
残念やわあ、と小悪魔な顔つきの少女は 耳元に 残念やわあ、と囁いてそそくさーと下がるだろう。
雑巾というか布巾は彼の濡れた―ジーンズというパンツの上にそっと鎮座を。

バルベリト > 「あー、呪われた、ていうのはあるかもな。
………ふむ。なぁ、ちょっと今回のドラゴン急便の話からは外れるんだが。
人身売買とかそういうのをやるつもりがないなら――ウチの領地に出張店舗開いてみねぇか?」

物資の値段が上がっているのは目に見えていた。
先ず食料。次いで食料から精製される、或いは加工される物が。
シェンヤンとの緊張もそうだが、立て続けに外交、戦乱方面できな臭くなれば暗躍する連中もいる。
自然と野盗が増える、山賊や盗賊が増えるなら輸送につける護衛費も嵩む。

――8師団を小分けにして主要街道を警戒させているが、勿論前面カバーには至らない。
頭が痛い問題の一つではあった。

「平原部で穀物、果実、酪農等が盛んな領地でな。
……ミレーにしろ、ハーフ魔族にしろ立派な俺の領民だ。
ただみだりに商人の出入りを許してしまうと、不法者が来ないとも限らねぇんだが。
トゥルネソル商会って酒も扱ってたよな?
新酒の製造を考えるならウチの穀物や果実使っても良いだろうし、農産物とかなら、安定して供給出来る。」

当然、打算もある。箱庭的な領土である為に、領民の娯楽が薄い。
酒類は人の心を潤すだろうし、何より外からの来訪者というのは珍しくもある。
領土の中の市場だけではどうしても農産物を全て販売、消費しきるには至らない。
仲介が出来うる、信頼できる商人やネットワークを探しているのもあった。

「あー……そうだな、俺もドラゴン100匹見たら先ず逃げるわ。
名誉よりも命だぜーって感じでな。うん、100匹は拙いと思うぞー。
てかミリーディアそんな危険なとこ行くのか、アイツもすげぇな。研究肌の魔術師だと思ってたんだが。」

彼女の本質は知らない。ただ長命の魔術師なのだろう、くらいにしか。
恩を感じる部分もある為に、その長命の由来やドラゴンに面と向かえる力量を持っている事については目を瞑った。

もっとも、ミリーディアが釘を刺しているに関わらず、目の前の小悪魔染みた、いやもう小悪魔。
理性を焼ききりそうに為っていた少女は、純粋な意味で危険と言うより保護者にも思えてきた。
危険さを感じない事。商売人として正直な事。この2つを見て、感じ取った上で提案を出していた。

「真昼間だろぉぉぉ!?おっさん本気になるからな!?
ったく。他に客が来たらヤバいだろ…。あ、もう1個だけ頼みたい事があるんだが。
……手土産になりそうな酒を1つ見繕って欲しい。魔族の国に向かう時の手土産にしたいからな。」

アッシェ > 「ドラゴン急便は一契約片道やからな、往復は往路の際にしはるのが楽や。
 人身売買は商会が真っ当な事やっているん、うちが率いている竜は人は襲わへん! 襲ってどないするて。
 うちが勝手にやっていい権限は…酒造地の酒販売店舗?魔族の国で8割捌いてしまって残りを、
 トゥルネソル商会に卸してそこから人の国で売っているん。
 出張店舗のお話やったら それは商会そのものに言ってや。
 うちがやっているのは酒造地の経営なん。あとそれを運ぶ輸送だけやな。」

出張店舗の開設そのものは残念ながらトゥルネソル商会へ。
それではなく酒造地への出張移動店舗の開設やったらうちへ。
自身率いるドラゴンが主体の酒造は人身売買やってません。やる必要なし。
そもそも襲撃も物理的に無理な場所に成り果てた。蜃気楼問題をどうにかしたら入れるが、今の人族で出来るのだろうか?

そもそもドラゴン 高高度移動なので地上には下りません。

「うちが酒造地経営しとん。今は東洋酒、炭酸酒、洋酒、ワイン、シャンパン、貴腐ワイン あとなんやったっけ。
 色々と酒関係作っているで。穀物も自力でどうにかしているけど正直足りへん。
 トゥルネソル商会が扱っている酒の8割はうちや。酒関係はうちが担ってる!といっとこ。」

自身の領土? 物理的に不可能地域に浮いてる。
元は魔族の国の辺境地にありました。諸事情で浮かせて魔訶不識物体でもって存在させてます。
酒さえ造れればあとは何もしない、あくまで中立争いは巻き込まれたらやる程度、
細々と商売できればいいかなという欲の無さで活動してます。

「いんや、。ミリーディアはんが見たのと飛んできたのは、
 あれは王都近くの荒野や。たまたま目撃されてもーた。
 ミリーディアはん、あんひと 色々と闇が深いで。詳しく言えへんのが残念やけど。」

色々と初見でミリーディア嬢の事は見た。守秘義務があるのでその辺は言わない。
ただ闇は深すぎる、とは呟ける。それ以上は言わない墓場まで持っていく。

「昼間やなかったら どないしたん。
 ほかに客来てもかまへん、うちがいなくても他の店員が対応するで。
 酒て 予算次第で色々出来るえ。貴腐ジュースっちゅうかワインにしとこか。
 これ見て決めてな。これ。」

そっと差し出したのは酒造の目録(絵付き)。
…その後 細々としたやり取りを色々とやり 最終的に契約は取り交わされたという―
実行の日はそう遠くはない筈だ!…多分。

バルベリト > 「商会ってぇのも奥が深いんだな。なるほど、力もそうだが魔族にも顧客がいるから手を出され難い。
やっぱり魔族とも言葉を介して通じ合えるよなぁ。」

表情が綻んだ。それは商いを通じているのだろうが、それでも意思疎通が出来ている点。
魔族だから一概に悪、と断言する事への反証が一つ、自分の中で。
お茶をもう一度啜る。先ほどよりも落ち着いて、そしてカステラを一つ。

「ふむふむ。まぁ俺もこれからやる事はあるから、直接商会に話を通しに向かうのは先の話か。
穀物とか果実類なんかは、加工して尚余ってんだよな。
ミリーディアの闇なぁ……。
割とあいつのおかげで人の道にちゃんと戻れた立場としちゃ、恩しかねぇが。

昼間じゃなかったら、あれだ、雄になった?かもしれんって話。
見た目が可愛いだけじゃなく、所作も言葉遣いも声も甘いから気をつけろよってな。」

小悪魔な少女のアレが無意識の物と解釈してのもの。
いくらドラゴンとはいえ危ないですよ、人間もケダモノですよ。そう教えるように遠まわしの説明だった。
恩人の闇云々については、語られない方が望ましくもある。
相手の守秘義務に感謝した事だろう。恩人をそうと思えなくなるのだけは困る。

「お、カタログも充実してるな。
貴腐ワインも良い。あまり強すぎる酒じゃなくて、ゆっくりと酔うのを楽しめる酒が好ましいしな。」

素直に推奨された酒類。貴腐ワインの良質な物を選び1本追加注文をした。
ドラゴンの世界という自分の知らない世界。そしてその視点から見た魔族の世界の一端。
それらは自分の中で忘れられぬ情報と為りえる。
――異種であろうと、争うだけが道ではないのだから。

ご案内:「港湾都市ダイラス」からアッシェさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス」からバルベリトさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」にマリナさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 温泉宿」にヴィクトールさんが現れました。
ヴィクトール > 「やることいっぱいだな、だからって無理し過ぎんなよ? 治癒か……そらありゃ確かに便利だな」

良くも悪くも託された銃の大きさが、彼女の力そのものの様。
まだまだ小さく、幼い。
けれど、本来はそれでよかったものでもある。
戦場の真紅よりも、王都の薔薇園の深紅の方が似合う様な生まれと育ちだからだ。
それでも頑張ると意気込む少女に微笑みつつ、小さな体を壊さぬようにだけ心配していく。

唇を重ね、自身の影に重なる微笑みは心の澱とは真逆に、屈託ない乙女の表情。
庇護欲を煽る顔でありながら、恥じらわせたくなる整いに嗜虐心も疼くのを抑えていく。
行こうかというように手を引けば、宿の傍を流れる川のせせらぎと、葉が擦れ合う木々のそよ風の音色がかすかに届く。
雪も見たことがないというから、こういう場所も初めてだろうかと思っていたが、間違ってなさそうだと薄っすらと笑みを深める。
実際は来たことがあるのは知らず、ただ子供っぽくあたりを見渡すさまは初めてと大差なく見えたのだろう。
浴衣姿の客を目で追う頃には、部屋の前へとたどり着くほどあっという間のひと時だった。

「ほんとマリナは可愛いなぁ…あぁ、頭ん中の声、全部聞こえてたぜ?」

分かりやすい程の驚きの声と、否定できずにあっという間に赤く染まる表情。
激しく抱いてしまい、体力が尽きた後、眠りこけて朝を迎えたなら、大切な一緒の時間の短さに拗ねてしまいそうだ。
一緒にいたい、その言葉には分かってると言いたげに頭の上に手のひらを重ねて、くしゃくしゃと子供っぽく撫で回していく。
快楽よりも触れる時間を強請るなら、少し我慢して抱きしめているだけでも構わないか。
そんな事を考えつつ、納得したように落ち着いた笑みを浮かべながら部屋の中へ。

「っとぉ……? だろ? こういうのが付いてるところがいいってさっき話を通してたんだよ」

幾つか言葉をかわして部屋の相談をしていたのは、ここの事だったのだろう。
白い桐の一面に、綺麗に切り抜かれて作られた掛け流しの口からは、心地よい温泉の香りが湯気に混じって広がる。
熱が近くで滞留する様に作られているのか、外気温ほどの寒さはなく、湯に浸かるならちょうどいいぐらいだろう。
今にも跳ねそうな様子の少女に、よかったと満足そうに笑っていたが……不意に掌がぎゅっと握り込まれた。
城に居る合間、望まぬ交わりを幾夜も重ねている子だから、その光景になにか嫌なことを思い出しただろうか?
心配そうに眉尻を下げて様子を見ていると、俯きながらの御強請りに此方も呆ける様に口を開いてしまう。

「……寝かせねぇ様にしねぇとな」

多分加減など出来なくなっていく、病み付きになる甘みに情欲が溢れ続けるだろう。
そう思えば、ぽつりと呟いて肩に掛けていた相棒を傍らに立てかけていく。
覆いかぶさるように唇を改めて奪えば、幾度も重ね合わせる合間に両手がドレスへと伸びていった。
啄み、舌先でなぞり、吸い付くようにキスを繰り返しつつ、両手はドレスという殻を一枚ずつ剥ぎ取る。
ホックを音を手て外し、編み紐を少しずつ緩めて、女らしい育ちを蓄える女体を開放していく。
すとんとドレスを下へ滑り落とすと、息継ぎの様に唇が離れていき、下着姿を検める。
エロい身体だと意地悪に呟きながらも、矮躯を抱きしめて再度口吻を。
身体を押し付けるように重ね、ホックを見ることなく外していけば、ちゅぷっと音を立てて唇が離れる。
ゆっくりとカップの合間に指をかけて引っ張り落としていくと、溢れる乳房へ視線は集中する。
数秒ほど遠慮なく眺めた後、しゃがみこんで両手はタイツへ。
ちょいちょいと内股に滑らせた両手を外へ動かしていき、肩幅程に開かせれば、それを脱がせていく。
最後に残るショーツ、その両端に指をかけるとゆっくりとゆっくりとすりおろしていく。
隠れ気味な発情の印を少しずつ露わにして、その下に隠れる陰裂に張り付いたシルクが離れていく。
その光景をまじまじと見つめ……剥がれた後は、悪戯に一気に下ろしていった。
甘く意地悪をしつつも、乱暴な嗜虐心も併せ持つ。
そんな両面をちょっとした仕草に見せつけつつ、少女を裸に剥くと、今度は自分が服を脱ぎ捨てた。
腕を交差させてシャツを脱ぎ捨てると、傷跡の膨れたラインが覆い、筋の引き締まった戦う男の胸板が顕になり、腕の太さもあの夜と変わらぬ破壊を齎す筋の収束体。
下肢も上半身と遜色なく太く引き締まり、股座の分身は赤黒い亀頭をはっきりと天井に向けて、肉欲に小さく上下を繰り返す。
赤子の腕でもくくりつけたような、牝を組み敷くための凶器。

マリナ > もちろん異国情緒溢れる温泉宿は魅力的なのだけれど、やっぱり隣に誰がいるかは大きい。
ここがなにもない平原だったとしても、彼と共にいて良いと許可が得られれば、少女は喜んだはず。
けれどそれだけでなく、彼がわざわざここを選んで連れてきてくれたという事実もまた、はしゃぐ一因になっている。
その行動が子供っぽさに輪をかけて見せてしまったのかもしれないけれど。

「ま、マリナはもう16ですよ。1人でできることは増えましたし……、……。
 いつかヴィクトール様に大人になったなって仰っていただけるよう、頑張ります、から」

頭撫でられて子供扱いに拗ねた口ぶりをしたけれど、実際には若干嬉しげ。
愛玩動物の様な扱いもそんなに嫌いではない、甘えたがりなのである。
ただわがままでもあるので、彼と同年代の女性の様に扱ってほしくて背伸びしたくもなる。
翻弄されるだけでなく、させてしまいたい乙女心はどれだけ成長したら叶うのやら。
ちなみに途中言葉が詰まったのは、恋もしているし愛されて抱かれる喜びも知ったし。
といった類の発言をうっかりしそうになったから。
突っ込まれて墓穴を掘ることが目に見えたので、やめておいた。
先ほど話していた戦場に同行できるほど成長することも含め、目標は高い。

「…………マリナは、今日こそヴィクトール様がお休みになるまで寝ません」

本当に異国に招いてもらった様な、こんな宿に連れてきてもらって先に眠るなんてもったいない。
それに、やっぱりそう願うほどには寂しかった点もあった様子。
つくづく甘えたで、許されるなら四六時中彼の傍にいたい、恋心制御しきれていない娘。
再び重なる唇が柔らかく彼を受け止め、吐息を逃すべく薄く開いた。
とっくに身体の隅々まで知られている関係なのに、まるで初めてキスした様な鼓動が煩わしいくらいに。

「―――――ん、ぁ……」

ほんの少し離れただけでも口寂しそうに開く、くちびる。
ドレスを脱ぎ落とし、白い素肌を白い下着に窮屈そうに押し込めたあられもない見目で、彼を見上げた。
身体への批評に一瞬頬が高揚でない熱で熱くなるのを感じたけれど、大好きな口付けが再び降りるのなら夢中になる。
乳房が2人の体で押し潰され、肺腑から空気が押し出されて、彼の口内に熱孕んだ吐息をこぼした。

「…………っ、……」

ホックの締め付けがなくなり、乳房が本来の形に戻ろうとした瞬間の、安堵にも似た息も。
彼の手により露わにされた2つの乳鞠が、また唇が離れたことで距離を保ち、ふわと1度撓む様に揺らめいて自然な膨らみになった。
豊かに実る白い乳肉と淡く桜色に灯った乳首。外の空気に触れたせいか、柔らかさの中にほのかな尖りを帯び始めている。
口付けの名残を残す下唇を無意識に舌で舐めながら、胸を見られていることに気付いて視線を落とした。
恥ずかしくとも、自分が望んだこと。彼と共にいたい。肌に触れてほしい、と。

「あ……、また…………」

一時的に鎮まったかと思った紋がはっきりと下腹部に現れているのを視認したのは、その時。
タイツも、ショーツも、脱がされれば全容がはっきりと見られるのだろう。
儚く可憐な模様でありながら、子宮の大きさも形も、所有者の名も記された紋。
するすると下ろされるショーツが幼さ残る無毛の恥丘を露わとさせ、秘処の縦筋が布を食い込ませてわずかな抵抗を見せている。
それも剥がされれば、秘裂の中心とクロッチに蜜の糸を引き、ぷつと途切れて全てを晒した。
自ら望んだとはいえ、いたたまれない。
屈んでいる彼の黒髪を見下ろしながら、自らの頬を両手で包むと、本当に熱かった。

「…………」

まだ羞恥に戸惑っている少女の目の前で、彼の鍛え上げられた肉体が露わとなっていく。
羞恥の熱に勝り、ぽぉと惚ける様に見つめてしまう少女の顔。
何度見ても美しいと思える肉体美だけれど――同時に、思ってしまう。
あの腕に包まれた時の安心感であったり、胸板に唇を押し当てた時のときめきだったり。
今抱えているのが、恋慕なのか肉欲なのか、自分でもよくわからない。
――けれど、さすがに、視線が下半身へ向かった際には思考が肉欲に傾きかけた。
あれが自分の中に入るとはいまだに信じられないのだけれど、逞し過ぎて凶悪にすら映る、剛直。
ぷっくりとした陰唇の肉に隠れた膣奥が反応し、疼くのを感じて太腿を意識的に閉じ。

「や……やっぱり、ちょっと……恥ずかし、ですね……まだ明るいですし……」

早く湯船に浸かってしまった方が気楽なのかもしれない。
恥ずかしいと言いつつ、触れたくて―――彼の指先に自身のそれを伸ばし、絡めようと甘え。