2018/08/03 のログ
ご案内:「九頭竜山脈 山中」にソウレンさんが現れました。
■ソウレン > 【待ち合わせ待機中です。】
ご案内:「九頭竜山脈 山中」に竜雪さんが現れました。
■ソウレン > ゆったりとした歩調で広場へと歩み出てくる。
手には下げ籠。その中には採取したと思わしき山菜と布包み。
山菜は山わさびやあさつきなど。布包みは弁当と思える形状である。
「いや、助かったな。目が二人分あれば山菜採りも捗る。」
九頭竜に行く用事、とはこういう事であった。
王都近辺でも採れるかもしれないが、まだ発見には至っていない。
わさびなどは日持ちがしないので度々訪れている、というわけだ。
自分より少しだけ低い少女をくるりと振り返る。
機嫌悪くしていたりは…しないか。そういう女性ではなかったように思う。
「この辺りならいいだろう。人の目も少ないだろうし、な。」
腰に佩いた長剣。両手で持つ長さの柄にそっと手をかけ、
どうかな?という視線を少女に向けている。
■竜雪 > 護衛という名の山菜摘み。そんな依頼を直々に受けた為、
きっちりお勤めを果たして進ぜようと微妙にやる気スイッチの入った此の身。
料理は一通りするものの、非常に燃費が良く小食過ぎて3日に一度、下手すると一週間に一度食べるか否か。
此処最近 外出とお勤めで携帯食で食事が済んでしまう有様だったが、護衛をしていた為か 単に無口なだけか、
全く此方から喋ろうとはしない竜の子だった。
序に言うと 凛としている顔に唇は真一文字だった。
機嫌が悪いわけはない、元々こんな顔です。尻尾がゆらんと揺れている。
護衛だった割には ずっと手ぶらだった、武器になる獲物を腰に下げていなかったとも。
では何で対処していたか ほぼ 身体による素手と蹴りによる物理攻防力のみだったという。
広場に何故来たのか そうか その意図があったか。
人目につかぬこの場所で 淫…げふんごふん、剣と剣による仕合を望むのか!
とんとんと片足を地面に打ち付けて ずっと自身の影から何気もない仕草で
ずっと音を立てて抜き出したのは抜き身の両手で持つ両刃の大剣。
「抜かば 正々堂々の勝負を望むか 否か?」
■ソウレン > すうっと少女の影から現れる大剣。
ほう、と呟く。
物騒というか、伝説級の一品かな、あれは。そう当たりを付けてそれを見つめた。
ここに来るまでに少々の魔物が出たりはしていたが平和なものだった。
こちらも剣を抜かず、鞘に入ったままの剣でゆったり脚を払ったりして難を逃れていた。
「ふふ。それは勿論剣と剣での仕合を望もう。
母君から聞いていないかな? その腕前、見せて欲しくてね。」
真顔の少女を見る表情は柔らかい微笑を浮かべている。
ぱちり、鯉口が鳴るに似た音を立てて留め具が外れる。
鞘の半分程が割れ、抜き去られる長剣。
両手で持つサイズの剣ではあるが…片刃で、かつ剣身に厚みは感じられないだろう。
ひゅうん、と軽く振られた刃は薄く大気を裂いたようにも。
「さて、君にはあまり言葉は要らないだろう。始めよう。
軽く身体を動かしたら、お昼にしようか。」
ゆったりと刃先を下に。下段に構え、待ち受けるような姿勢。
……なんとなくだが…アッシェ殿も見ている気がするしな、と小さく思った。
■竜雪 > 竜剣・匠 とかいう母が戯れに評定の剣と称して作ってしまった阿呆の極み。
伝説級に間違いないが、重さがヒトでは持つことは出来ても持ち上げ尚且つ
長時間物に出来るかは度外視していたある意味あり得ない両刃の大剣。
一時期 余りの重さに店先に突き刺して放置していたという噂付。
それが日の目を浴びて尚且つ 久方振りに振るわれるのが今一時の事。
「若輩者故、依頼者の心に穿てるかどうかは定かではありませんが」
どう見ても重そうな大剣を片手で最上段から下段に軽く振ってから―柔肌の空気を断った音。
片手でそれをしてから後、それを肩に担ぐ―まさかりのようなあんな仕草をしてから、
適当な距離を保つべく、間合いを取るかのように少し離れ。
「礼に始まり 礼に終わる。 いざ」
担いでいた状態から 一旦おろし軽く会釈をしてから じげんりゅうのような最上段構えをし出した。
超攻撃型の構えだ、防御とかはなからないという、
待ち構えるソウレンの誘いに乗る形で、先手必勝とばかりに動いたのは!
「~~~~~~!!」
声に為らない 言葉に為らない 雄叫びというか腹の奥底から出る声なき声を震わせながら、
超攻撃型構えのまま 一直線にソウレン目掛けて吶喊する、そして、
ソウレン目掛けて何の躊躇もなく 最上段から 大気を断ち切る裁断の様な刃が下段へと振り落とされる…!
尚 母は遠くから 視ている 視ているからして 手は抜けない!!(抜いたら折檻される)
■ソウレン > その大剣を構えた瞬間、お、という風に思う。
どこか東方で見た事のある構えに似ている。そのものかもしれない。
距離をとるのは踏み込みの為か。
少女をじいっと見つめながら、心が少しずつ躍っていくのを感じていた。
「何、やってみてからだよ。私は今日を楽しみにしてきた。
あぁ……来るといい。」
少女の礼に、こくりと頷く。
得物は差があるかもしれない。しかし、腕前はどうだろうか。
…竜の子、人でなき者が武術を習得しているとすれば…。
ぼっ、と爆発するような声を震わせ、こちらへ突進してくる。
踏み込みざま、打ち下ろされる一撃は剣というよりは超重量の斧のよう。
疾さ、重さ、ともに素晴らしい。
ふ、とソウレンの唇は笑みの形に歪み―――わずかに視線が合う。
その瞬間、一定の距離まで接近した少女の首筋を、ひたり、と冷たい気配が触れる。
同時に、ソウレンの身体がわずかに横にずれ、きぃん、と涼しい金属音が大剣の横腹を叩く。裂帛の一撃の軌道をわずかにズラす衝撃。
■竜雪 > 一直線上にある障害物を諸共せず、目標に向かって初太刀でもって事を為すという、
超攻撃型の流派によるどこかの東方に伝わる構えだった。まぁ初太刀が交わされても大丈夫だ、多分。
距離はどうこうではない、距離は詰めるから問題はない、後退がないので後ろに回しこまれると面倒という事だけ。
以後は言葉は必要ない、あるのは息遣いと地面を踏む音 空気を切り裂く音 金属のぶつかり合う音位。
重装備な装備に、大剣を振るう竜の子、いっその事斧でやればいいものを剣を振るう。
魔法は全く使用していないで単純に純物理攻撃のみ。剣の横を叩かれる、
その衝撃はビリビリビリっと柄を握っている手に響くが動じない。
ズラされても身を持ち直してずらされた剣を水平に下しながら、フルスイングの要領で、攻撃あるのみと打ち込みは止まらない。
■ソウレン > 殺気を当てて見たもののそれで止まる様子はない。
危険察知で多少退くかと思いきやそうでもないらしい。
受ける印象に反して荒々しく、直情的な剣を感じる。
剣を叩いた反動で身体をひねりつつ、わずかにずらした剣の横に入り込む。
まともには打ち合う事はしなかった。剣が折れたりたわんだりするのは避けたい。
即座に態勢を直し、横に振るわれる剣。
距離が近い、間に合うかどうか、という段階でソウレンはもう一歩踏み込む。
この太刀は前方に強い、という事は一太刀目で見えている。
一歩踏み込めば少女の斜め後方。横に払われた剣に対して少し距離を置く。
稼いだわずかな時間にゆらり、と手に盛った剣の刃先が揺れる。
ゆっくりと円の軌道を描く剣先は、優美な見た目に反して神速。
力は要らない。裸の首筋へと迫る刃は、少女の横払いと速度を競うように走る。
■竜雪 > 殺意何それ美味しいの?で諸共しない。引くという動作が皆無だった。
後退及び防御とか存在しない様に あくまで直線的に一直に超攻撃あるのみ。
どこまでも前衛的な攻撃型だった、それだけにソウレンとの手合わせは新鮮味しかない。
一つ一つが経験になっていく。間合いを詰められようが真っ当に打ち合いを望むそれだけのみ。
近距離でも吶喊と斬撃と打ち込みのみ。縦に特化し過ぎている、愚直に前へ前へ。
(…いかん 間に合わん、アレをするか)
もう見破られている、前方あるのみなのだ、横はまだしも後ろががら空き。
後ろを取られる―その瞬間にくるっと片手を剣から離し、身を半分翻して繰り出したのは足技 蹴りだ!
重装備の脚絆に覆われた足による回し蹴りみたいな攻撃でもって降り抜いた剣を戻す僅かな時を稼ぐ為にっ!
はたして。
■ソウレン > 素晴らしいな、とソウレンは思う。
アッシェ殿、リス殿の娘御であればそう歳はとってはいるまい。
それでいてこの力強さ。荒削りにも見えるそれは、輝く原石のようである。
そう思えば、ソウレンの心は更に沸き立つ。
「む。」
ぴたり。
神速で振るわれる刃をソウレンは自分の意志でストップさせる。
刃をふるう事、を完全に制御して見せ剣を引き様、とん、と後方へと一つ跳んだ。
ぶん、と物騒な勢いの蹴り足から離れれば、また最初のように間合いを開く。
仕切り直しが少女の目算であったとしても、ソウレンは微笑を浮かべていた。
楽しいな、と思っている。
「さすがは竜の子。だが、まだ底は見せていないだろう?」
どこまでも楽しそうにソウレンは告げた。
ゆらり、と再度下段に構える。ふうっと周囲の気温が下がるような殺気。
…先ほどよりも、間合いを広げた様子。
もしかしたらソウレンの間合いがドーム状に感じられるかもしれない。
■竜雪 > まだ人間でいうと一歳です。竜換算では相当に年相応ですが何か。
原石の塊でこの強さ、レベル換算では多分まだ一けた台の筈。でこの超攻撃型を選択した竜の子。
まだまだ原石なだけに磨くなり削るなり整えるなりすると相当伸びしろがあるそんな感じ。
声はない、仕切り直しの下手糞なやぶれかぶれによる時間稼ぎ見破られたらしい。
まぁ無理もない 後ろのみ習得した技が無いのだ、剣技としては後ろはないぜ的に本当になかった!
あったのは前方のみ一直線の攻撃型のみで、応用で横を補助する事くらいを鍛えた位。
あと、最悪な事に 剣の奥義は未習得ですが何か(悲しい)
底も何も これで詰みです、まだ一歳(人で言うと16歳)、どうしろと。
下段に構えられる 、ドーム状に澱んだ何かを視る、視るだけで対処が…踏み込んだらカウンター喰らいそう。
殺気はどうこうしない、するとしたら、 ざすっと持っていた大剣を地面に突き刺し、
その横で土下座の様に座ってしまい 頭を下げた それを人は降伏した土下座の図という。
「すんません これ以上は出来ません。底も何も奥義とかまだ何も習得してません… 降参です」
勝負をあっけなく投げ出してしまったという。
■ソウレン > あれれっ、という間の出来事であった。
こちらが構えをとれば即座に土下座。
少し拍子抜けであった為、驚いた表情を見せたが…。
「ふっ…はははっ。そうか。ここまでだったか。」
原石のよう、と思えば本当に原石であった。
詰まる所、前のめりに剣をふるう、という技のみを鍛えているような状態であると。
あの踏み込み、剣撃であれば大抵の危難は抜けられる。
なればこそ、なかなかに経験を積むというのは難しいのだろう。
ふむふむ、と理解した表情を見せれば、剣を鞘へと戻していく。
「相分かった。奥義を見せろとは言わないが、
剣の技、経験に関してはまだ積んでいる段階、という事だな。」
誰しもそんな時期はある。
歳を聞いたわけではないが、年若い少女にとってはそんな時期なのだろう、と当たりをつける。
「顔を上げるといい。別に怒ったりはしない。誰しもそんな時期はあるのだから。」
近づいて、立ち上がるのに手を貸すだろう。例えそれが必要のない行為であっても。
そして、少女が立ち上がれば、お昼にしようか、と笑いかける。
■竜雪 > 詰みになれば潔く引き際は弁える。
それ以上の手が無かったのだ 長々と続ける気力はなかった。
土下座の様に剣を手放して 頭を下げる土下座、それ以外何物でもない。
「これ以上は 勝負になりません」
原石そのものだった、あと磨くか削るか整えるかは、
師匠というのを手に入れて少し手助けを師事して貰えてから後伸びしろはあるだろう。
師匠という存在が無くて 中途だったがソウレンに迫って見せた。
評価は低くはあるまい 高くもないと思う。そう竜雪は思う。
「奥義は未習得です、目星はあるのですが、経験が足りません」
頭をあげろと言われてあげる、正座のままで、大剣を自身の影に収納。
そして 立ち上がりに手を差し出されれば その手を取り立ち上がるだろう。
少し 疲れた顔をして ほっとした顔を浮かべ 報酬の一つお昼を一緒に取るべく、一寸準備を――。
ご案内:「九頭竜山脈 山中」から竜雪さんが去りました。
ご案内:「九頭竜山脈 山中」からソウレンさんが去りました。