2017/08/27 のログ
ジード > 「騒々しいのは好みじゃないとはいえ、客がいないと困るのも確かかな。
 娼館街に向かう道なんかは結構人が通るんだけどね。目当ても解りやすいし」

そういう場所の客が求めるのは娼婦への贈り物が大多数。
こういった薄暗い場所ではまた別の物を求められるものだ。
どちらがいいとは一概に言えないが少なくとも単価はこの近辺の方が高い傾向にはあった。
世知辛い話だ思い声を漏らしながらそっと足音を忍ばせて寄ってきた小さな人影に袋を放り投げる。
心得たものとばかりにそれを受け取った人影が去っていくのを一瞥。

「――なんだか味を占められてる気がするね」

人影の正体は近所を根城にする子供達だった。
あまりにちょっかいをかけてくるのが鬱陶しかったので食べ物の入った袋を投げつけたらさっていくので
毎回毎回用意はしてるのだが欠かさずやってくるあたり完全にカモにされているのは間違いない。

ジード > 「おや、何か探し物かな。ああ勿論薬ならば――」

酷く退屈そうに店番をしていた男の前に何やら怪しげな代物を求めてきたらしい客が現れる。
人当たりの良さそうな笑顔で男は応じ、ひそやかに商談の声が響いていく。
まだしばらくの間通りから人の声が消える時は遠そうだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」からジードさんが去りました。
ご案内:「滲みの都」にアリュースさんが現れました。
アリュース > 滲みの都。

数十年ほど前、魔術都市として栄えていたその都市は、
軍事利用のため、人の国と魔族の国を繋げるポータルを開く研究をしていたとされる。
何人もの魔族を捕らえ、その脳を用いた冒涜的な儀式を行い、空間を開くことには成功したが、穴から溢れ出した闇によって、国は一夜にして沈んでしまった。

今では国があったことを示す石畳の道と、今にも崩れそうな廃屋が点在するのみ。
だが、それらの表面には黒い闇の残滓がインクのようにぶちまけられ、不気味な雰囲気を醸し出している。
また怪物が出現した、滲みに人が飲み込まれた…だの悪い噂が立つようになり、まともな人間は近寄らなくなっていた。

そういう場所に近寄るのは、まあろくでもないモノなわけだ。

「やれやれ、ようやく帰ってこれましたねぇ…」

廃墟を包む森の奥から、疲れた様子で一人の悪魔が帰ってくる。
…アリュースはたまたま見つけたこの場所を、簡易アジトとして使っていた。
現在人間達のものになっているタナール砦にちょっかいを出しに行った所、思わぬ反撃を受けて戻ってきたのだ

「久しぶりに死ぬかと思いましたねぇ~ にゅふふっ」

傷ついた身体を休めるべく、寝泊りしている一番綺麗な廃屋へと入っていくアリュース。
尾行とかそういうことは、あまり考えてないようだ

アリュース > ねぐらに戻ったアリュースは着ている僅かな面積の衣装を放り捨て、全裸になる。
豊満な肢体が露わになるが、反撃の際に受けた細かい傷が痛々しい。

「さて、お風呂入らないと~♪」

アリュースは床の染みの上に描かれた魔法陣の上に仰向けに寝そべるなり、呪文を唱えた。
すると染みと思われたものが蠢き、液状となり、アリュースの身体を包みこんでいく。

「んん~♪ いい気もちぃ…♪」

闇を直接皮膚に取り込むことで、身体を癒しつつ魔力を補給していく。
思わず鼻歌を歌ってしまうほど、心地いいもののようだ…

ご案内:「滲みの都」からアリュースさんが去りました。