2015/11/20 のログ
ご案内:「街道」にルーフェンさんが現れました。
■ルーフェン > 軍勢が列をなして出兵していく
街道の脇で整然と歩を進める兵隊たちを眺めてながら、水筒から水を飲む
南で騒乱が起きた、という噂は街で耳にしていたが、実際に軍を目の当たりにすればそれが真実だったと思い知らされる
「懲りない連中だな…」
そこかしこで争いを続ける姿を見れば、人という種は滅亡に向かって突き進んでいるかのように思われた
余程、動物や魔物のほうが平和主義者のようにすら思える
口元を袖で拭い、水筒に栓をし、軍勢が通りすぎるのを待っていれば、此方の正体に気がついたのか
騎馬が突然、暴れ突然の事に制御を失い立ち上がる
す、と此方に倒れてきそうな騎馬をかわし、なんとか馬を落ち着かせた騎士がぎらり、と此方を睨み
「すまん、つい、見入ってしまった」
と謝罪の言葉を告げるも、出征前で気が立っていたのか、馬上から罵声を浴びせられたちまち口論となってしまい
■ルーフェン > 争いを聞きつけたらしい将校が現れる
騎士の言葉を聞けばうんざりしたような表情でくだらない事で時間を取らせるな、と怒り心頭であった騎士を隊列に戻す
納得がいかない風で隊列へと戻っていく騎士を見送れば、将校に事情を簡単に伝え、こちらが謝罪した事もしっかりと伝える
―――申し訳ない、先を急ぐ故、これにて
話がわかる将校であったのか、この手のトラブルに慣れているのかわからないが、馬から降りてこちらへ
謝罪をすれば颯爽と去っていってしまった
「…話のわかる人間も戦場へ征くのか、難儀な事だ」
ううむ、と去っていく将校の背中を見送りつつ軍勢が進むとは逆の方向へ歩いて行くのであった
ご案内:「街道」からルーフェンさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場」にニーニヤさんが現れました。
■ニーニヤ > 奴隷市場は使用人を求める貴族や労働力を求める人々が彼らのニーズに見合った奴隷を探して物色を繰り返している。
昨日、理不尽な暴力を受けてできたあざを隠しながら、この地獄を抜けだそうと人の良さそうな買い手をひたすら待つ影がひとつ。
「…あ。すみません」
物色している1人と目が合えば、ぽつりとつぶやいてすぐに目を離して、俯いて。
■ニーニヤ > きっと、あの人に買われてしまえば嫌な目に遭うだろう。直感的にそう感じたのか、目が合った客から隠れるように移動していると、店員に棒で突かれて元の位置に戻される。
ここにいても地獄が続き、誰かに買われたとしてこの状況がどれほど改善されるだろうか。他の奴隷たちから聞く話からこれからのことを想像すると、出るのはため息ばかりである。
ご案内:「奴隷市場」にアーヴァインさんが現れました。
■ニーニヤ > 「こんなにため息ばっかり吐いていたら、幸せも逃げちゃうよね…」
あざをさすりながら、ひとりごちる。と、隣りにいた奴隷が買われて行った。よく店員達の目を盗んで話をしていた子だ。
少しだけ寂しそうに、皆にはわからないように手を降って、お別れをする。
■アーヴァイン > (こんな戦争な中でも奴隷の売買は尽きないらしく、騒がしい奴隷市場の中を見て回っていた。一つ一つ拾い上げていくことしか出来ない現実と、目指す未来が遠くあることを実感していた)
……。
(買われていった奴隷、あれは今、自分の力が及ばなかった結果だと後ろ姿を眺める。ふと、少女がこっそりと手を降っているのを視野の端に捉えた。お人好しもほどほどにと言われているが……声を掛けないと、後で後悔するのも知っていて、彼女へと振り返る)
君の知り合いかな、あれは。
(何気ない問いを掛けて見下ろす男は、この辺をうろつく男達と違い、憂いの色がある瞳をしているのがみえるだろう)
■ニーニヤ > 「っ!?いや…あの、旦那様、私は…!」
恐れを含んだ声で、裏返った声で反射的に言葉を紡ぐ。男の姿を確認する余裕もないのだろうか、ただ謝ろうとする彼女に店員がトラブルかと奴隷を睨みつけて、向かってくる。
謝ろうして、初めて目の前の人物の目に気がついて。それでも、もう遅い。
店員がアーヴァインの機嫌を取るように、「この奴隷が何か粗相でもいたしましたか?」と訪ねてくる。
こうなってしまえば、この場で殴られるか、後で殴られるか、どっちかだ。唇をきゅっと噛みしめて、恐怖に耐えてやり過ごそうとして。
■アーヴァイン > …?いや、別に咎めているわけでは…。
(予想外の反応にこちらも、驚き、頭を振り、掌を振り、脅そうとしたわけではないと慌てて答えるも、店員がやってきてしまう。予想外の事になってきてしまったと思えば、店員の様子からどうなるかぐらいは察しがつき、苦笑いを浮かべてみせる)
いやいや、急に声を掛けて驚かせてしまったみたいだ…何もされていない。出来れば、この娘のいい表情が見たい、あまり叱らないでやってくれないか?
(品定めをするとでもいうかのような、含みのある言葉を繋げる。客が見たいものがあるのだ、売り手とてそれを妨げてまで叱りはしないだろうと考えれば、笑みのまま続けた)
少し臆病みたいだな、ここでいいから二人っきりで話をさせてくれないか? 安い買い物じゃないからな。
(今度は店員を引き離しにかかる言葉を連ねる。少女へ背中を向けて、その後ろでは落ち着いてというように掌をゆっくりと下へ揺らす動きを見せるだろう)
■ニーニヤ > 店員はアーヴァインの静止に引き下がると、ごゆっくりどうぞという言葉を残して去っていく。そのさり際に、一瞬だがニーニヤを睨みつけて見せて。
「…。…あ、あの…ありがとう、ございます…。」
最初は怯え、やがてアーヴァインの行動をぽかんとした様子で見つめて、2人のやり取りを見ていたが、掌のサインに気がついた。
店員が去って行くと、丁寧にお辞儀をして恐る恐る上目遣いに見やって。
その目は理由を問たげだが、自ら話しかけることがいけないことだと思っているのだろうか。何も言わずに、目が合えばまた反射的に視線を逸らしてしまって。
■アーヴァイン > (一旦矛を収めて立ち去る店員に安堵の吐息を零す。御礼の言葉に振り返れば、ゆっくりと頭を振る)
いや、こちらこそ驚かせてしまってすまない。
(真面目にも奴隷の彼女に謝罪ん言葉を紡ぎ、苦笑いを見せる。上目遣いの視線に柔らかに微笑み返すと、ゆっくりと手を伸ばす。野良犬や野良猫に触れようとするように、静かに伸びる手が届けば優しく赤髪を撫でるだろう)
…何のいわれもなく暴力を振るわれるのは堪ったもんじゃないだろう?
(問いたげな視線は前にも別の娘に向けられたことがあった。奴隷に何でそんなことをする?と。そういった垣根を気にせず語りかけると、片膝をついて、視線の高さを合わせるように低くなる)
自分はアーヴァインだ、君は?
(名を伝え、名を問う。簡単な自己紹介から話を切り出していく。内心、もうすることは決まってしまったなと…何処かで覚悟も決めていた)
■ニーニヤ > 手を出されればびくりと怯え、目をキュッと閉じる。やがて、それが己の頭を撫でているのだと気がつけば目を開き、どうしていいかわからないと言ったような様子を見せて。
目の前の男には知る由もないが、父親はおらず母親とは早くに引き離され、生まれた時から奴隷だった彼女にとって男性の手が降ろされるということは、打たれることとほぼ同義だったために、今彼が取っている行動が理解できないのだ。
「お気遣いありがとうございます。でも、暴力は、慣れてます。いつものことですから…。
私はニーニヤ――だ、旦那様、おやめください!私のようなものの前で膝をつくなど…」
アーヴァインの行動に驚き、再び大きな声を上げてしまう。店員がジロリと睨みつけたが、こちらに寄ってくることはなさそうだ。
■アーヴァイン > …暴力はしないから、警戒しないでくれると嬉しいかな。
(これもそうだ。掌が暴力の象徴でしかない。だから撫でるとこんな反応を返される。怖くないと伝えたくとも、理解できないほどの傷に、誤魔化すように笑うも、どこか悲しげになってしまう)
そうか…慣れるのもよくないこ
(言葉が大きな声に再び遮られると、ビクッとしてしまう。この娘は随分と仰々しいなんて思うも、ふらっとしてから尻餅をついてしまう)
…君はニーニヤという少女だろう? 自分はアーヴァインというただの男だ、何か違うというのも妙な話だ。
(苦笑いしつつも、今度は彼女の体の様子を確かめる。痣が目立つがどれぐらいあるだろうかと、じぃっと見つめれば、「少しいいかな?」と痣のある部分へ触れようとするだろう)
どれ位暴力を振るわれた? 答えてくれれば、君にもいいことがある。
(少々心苦しいが、これはいい武器になるかもしれないと思案顔で問いかける)