2023/07/22 のログ
ご案内:「王都の路地裏」にエンプティさんが現れました。
エンプティ > 王都のどこかの路地裏。喧騒から離れた奥で陰りがやがて闇を生む。
光も差さぬ小路を抜けて、行きつく先は同じで違う。

緑色の夜空にちりばめられた落書きの星々。嗤う太陽泣く三日月。
鋭角伴う街並みの、歪んだ窓に映るのは、相貌見えぬ影が彩る乱交パーティ。

どこか歪んだ街並みを行き交う人は絵本の住人。
不機嫌なカバの取り立て屋。
頭が二つ、喧嘩ばかりの犬執事。
ダンゴムシの兵隊が、隊列正して行進する。

その片隅で、闇から足が踏み出され。

【あなたはみたしたいですか? みたされたいですか?】

鈴が転がるような声と共に、濡れた唇一つ、残りは全て置き去りの、のっぺらぼうの貌なし怪異。
しゃなり しゃなりと歩みを進め、卑猥な胸と豊かな尻を弾ませて。

【あなたはみたしたいですか? みたされたいですか?】

祝詞のように囁いて、誰か彼かを探して歩く。


この尋常から逸脱した中で、欲望を抱いた者を求め、怪異は徘徊する。

ご案内:「王都の路地裏」にグライドさんが現れました。
グライド > (一瞬、脳裏に霞がかった様な感覚が過る
次第に其れが晴れて行くにつれ、其れ迄歩いて居た路地裏とは異なる
奇怪な光景が周囲へと広がり始めたのを、静かに眺めた
普通の人間ならば、驚き、怯え、或いは恐れ、警戒し――そんな所だろう
普段の己でも、そんな以上に遭遇すれば、当然ながら警戒はする物だ、が

――知って居る。 これが何かを知って居る。
故に、再び歩みを再開し、道を進んで行けば。 其の内に出会えるだろう。
この異界の根源たる異形の姿に。 己が記憶へと鮮明に蘇る、怪異の姿に。)

「――――……前に迷い込んだ時とは、また雰囲気がちょいと変わったな。」

(声が、向けられる。
独り言では無く確かに、其の眼前に見かけた、異形に向けて。
常もそうであった二者択一の問答は、果たして続くだろうか
或いは、其れ以外の言葉が返るであろうか

相変わらず、常の様に手にしていた酒瓶――既に空、の其れを
客の居ないテーブルの上に置き、両手を空けて、異形に歩み寄る
挨拶めいて、其の片方が、掲げられた。)

「―――――……よう、久方ぶりじゃねぇか。」

エンプティ > 【あなたはみたしたいですか みたされたいですか】

 こつり、こつりと歩みを進めて、四つ辻を過ぎて角を曲がれば、
 炭鉱夫のアリ達がごった返す酒場の前で相対する。
 声をかけてくる者を、迷い込んだ者を見て、首を大きく右に傾けて、動きが止まる。

 以前出会った時のようにたなびくスカートさえ、上向きに弾んだ爆乳もそのままに、
 まるで風景画のように固定して。

 それから、再び動き出す。
 それまで腹部の前で組んだまま微動だにしなかった両手を広げて、
 スカートの裾を持ち上げながらうやうやしくこうべを垂れてお辞儀をする。

「これはグライド様。お久しぶりでございます。
 お元気そうでなによりです。

 ……この街の風景が気になるのでしょうか?」

 貴方の視線、出会う前の反応を何故か知りながら、それに応えるように頬に手を当てて首をかしげる。

「ここは街の記憶、街の風景と共に変化いたしますから。
 今年は酷暑だそうですし、何より、先日王族が何人か王城で断罪されましたし。」

 軽く、しかし不穏な空気をまとわせながら街の情勢を告げて、
 一歩、二歩と歩み寄り、その胸を目の前で大きく弾ませて。

「また、他の女性の方を泣かせておられたので?」

 目も鼻もない、だがそれ以上に表情を語る唇で微笑んで

グライド > 「――――……噂にゃ聞いてたが、本当だったのか。」

(まるで、其の在り方が入れ替わったかの様に
其れ迄の、二択のみを延々と問い掛ける怪異の姿から
会話を為せる、己が知る、もう一つの様相へと変わった相手
その在り方や風景が、この街其の物に影響を受ける事も聞いては居る
だが、実際に目に見える大きな変化を感じたのは、きっと今回が初めてだ

王城で、と聞けば、僅かに片眉を跳ね上げた
王族が、幾人か其の罪に寄って粛清されたのだと
風の噂で耳にはしていたが、事実だとは物騒な事だ
とは言え、寧ろ、眼に見える形で在ったのが珍しいだけで
王族が何時の間にか姿を消して居たり、だなんて事は日常茶飯事だ。
目前に迫る異形の口元が微笑みを象れば、僅かに肩を竦めて見せ。)

「―――……おいおい、誰も聞いちゃいないとは言え、人聞きが悪いぜ。
……そんな、女泣かせな悪い男だったら、回れ右で追い返されちまうか?」

(戯言めいて、多少なりと酒精の気配が残る呼気交じり
されど、酒精に溺れた気配などは微塵も感じさせぬであろう、芯のある視線
片掌が、女の腰元に添い、其の身を穏やかに寄せようとしながら
異形の、存在しない瞳の辺りを、静かに見やれば

――其の、目元、と思しき辺りを、もう片方の指先が、するりと撫でやり。)

「―――――……御前さんこそ、元気なようで何よりだ。」

(――例え其れが、実態を持たぬ、一種の思念其の物、であったとしても
其の無事を確かめられたのは、良かった、と
告げながら、緩やかに口付けを、重ねようとする、か)。

エンプティ > 「はい。事実です。ですが王とは、貴き者とは、血筋ではなく在り方によるもの。
 義務を果たさず権利を貪る。それは誰も望まぬこと。

 王族に相応しくない者が貪った権利を清算した結果、今生に在る権利を失った。

 ただそれだけのことです。」

 会話の合間も身振り手振りを交えて楽しそうに死を話す。
 怪異にとって人は等しく平等で、王も下民も一様で、
 怪異にとって人は欲望が大きいか否か、魅力的か否か。

 故に、相応しくない者が舞台から降ろされることは、今周囲を歩き回っている絵本の住人達が
別の住人に”交代する”のとなんら変わりがない。

「いいえ。お変わりなければ何よりというだけのこと。
 グライド様のような逞しいおチンポ様を奮っていただかなければ、
 街も、この風景も、悪く変わってしまうというもの」

 腰を抱き寄せられれば、身を寄り添って、瞳の部位を、落ちくぼんだ残影を見つめられ、撫でられれば首をかしげて、
口元はきょとんとした様子に。

「人間は相も変わらず視線を気にしない、あるいは気にしますのに、
 瞳の存在だけは一様に気になされるものですね。

 ええ。元気でございます。
 この街には欲望が、私の源が淀むことなく渦巻いておりますから。
 停滞、淀み。それ等は全て、王族さえも、旦那様が除してくださっておりますので。」

 嗤う。
 言外に、王族を討ったのは誰か、この国の膿を絞り出しているのは誰か、
 言葉から零れ落ちる。

「それはそうと……、再びここに訪れたということは、
 欲望が渦巻いておいでで……?」

 嗤う。嗤う。
 怪異であるのだ。欲するは怪異の怪異たる根源。
 それを抱くからこそ、ここに訪れたのだと。

グライド > 「……随分と、確信に満ちた物言いだな?
王城じゃあ、悪意が正しさを飲み込む事だって在るだろうよ。
必ずしも因果応報が果たされるとは限らないもんだ、だが…。
……御前さんは、そうじゃない、と?」

(或いは、相応しい、相応しく無いの基準があくまで
目の前の、怪異自身の中に在るものなのか、だ
とは言え、己が耳には他の噂もまた、入って来て居る
目の前の異形ともまた、縁遠からぬ人物の、暗躍の噂
そして其れは恐らく、凡そ外れては居ないのだろう

表の世界では所詮、数ある噂のひとつでしか在り得ない物だが
――笑う異形に、皆までは言わず、納得した様に片眉を跳ね上げ。)

「なぁに、人様の胸元ばかりをじっと見つめてんのも、失礼極まりないからな。
そう言うのは、普段の習性ってのが出るもんさ。
其れに…、……其の内、御前さんの表情ってのが、判るかも知れないからよう。」

(無に、有を見出そうとするかのように
其れ自体が無意味だと、目の前の異形は嗤うかも知れぬが
物好きだ、気にするなと、そう囁きながらに

何時かもそうした様に、適うならば其の身体を、ゆっくりと両腕で抱き上げよう
されど、何時かと違うのは、其の両腕が、女の身を己へとしがみ付かせる事だ
其の身体を抱え込み、その重みを自らが全て支え抱きながら
――其れが其の身を貫く為であると、欲望の化身たる女であれば理解出来るだろう。)

「………"愛人"に会いに来た以上、渦巻かねぇ方がおかしいさ。
……今すぐ、此処でも良い。 ……可愛がらせて貰えるかい?」

(此処へ訪れた理由に、他は無い。 彷徨い込んだならば、其れは何より
この異形を――女を、抱く為以外に在り得ぬのだから。
衣服越しに、女の下肢へと押し付けられる熱塊の、其の存在を伝えながら
異形に、云うのだ。 己が熱塊を、女の手で、露とする様に
互いが求め、そして――共に満たされて、行ける様に)。

エンプティ > 「淀みは歪みを生み、歪みは腐敗を生み、腐敗は、全てを帰する。
 人は生きております。日々の営みを繰り返しております。

 生きているのに帰することなど矛盾しているから、

 悪意というまるで強大だと人が信じているものを粉々にする人の意志が生まれるのですわ」

 嗤って、まるで視線を夜空に向けるように顔が上を向き、淫猥な肢体の淑女が、
 頬に手を当てて、ん-、と思案する声を漏らし、やがて、ああ、と握った拳を掌で打って。

「グライド様も女性をガチハメセックスするのがお好きですのに、
 貴方は本当は男色を好んでいる、そのはずだって言われるだけに留まらず、
 流石にその方は切り伏せていいのではないかとご検討なさるのでは?

 それと同じことですわ」

 口元に手を当ててふふと嗤う。
 正当な、人がそうあると望んだものがそうなるように世の中が出来ているのだと、
 世界の理の外から生まれた怪異はそう言いたいようだが、それはそれで、酷い例えで。

「ああ、私、以前に教えてくださった方……、旦那様のご友人の”カラス”曰く、
 私は瞳や鼻がないだけで”表情”はあるそうですのよ。

 あのカラス、私は旦那様の妻だと知るや”お前に手を出すとお嬢に女体化させられるから無理”!! などと仰って
 理を曲げてセックスを断ってきましたけれど。
 あれだけ深い欲望を持っているのに、怪異を前にして失礼なカラスですわ」

 表情、と言われれば貴方がいずれ本当に読み取ると感じたのだろう、
 過去に来た何者かとのやりとり、その口調を精一杯、上品な物言いで真似して見せて、
 自分に欲情しておいて抱かないことは礼儀に反するだろうと同意を求めてきて。

「けれど、グライド様のように、私のことを理解しようと、怪異という存在しないはずのものと向き合う方は好ましく思いますわ。
 以前に、学者だと言って私のことを知った風に、何一つ理解せずに抱こうとした方、ええと、なんと例えるべきですかしら……。
 そうそう、女の口説き方ひとつ知らない不能の租チン野郎、でした!
 そんな方とは比べるべくもありませんわ。」

 普段の怪異然とした振舞いから一転、こうして話せるのが楽しいのか、
 そして貴方を気が許せる相手だと認識しているのだろう、以前会ったあとのことをそう話す様は無邪気ささえ伴って。

「……あら……♡ ……流石グライド様……♡
 私がかのダンタリオの妻と知って尚不倫を持ちかけてくださった剛毅なお方……♡
 ……今宵は、部屋でお相手していただくこともできますか……♡」

 嗤う。喜悦に満ちて、抱く貴方の腕の中で、怪異の手が自らドレスの襟元に指をかけて爆乳をまろび出して。
 以前と違い下着は身に着けておらず、卑猥なほどに圧力を伴う爆乳を晒して。

 手近な建物の扉を指さして。

グライド > 「―――……まぁ、アンマリにもしつこい連中が居たとしたら
其の場合は鉄拳制裁も辞さねぇだろうなぁ…。
……にしたって、また偉いひでぇ例えだな、御前さんよう。」

(望みの強く、そして、数多い方が、自然と正しき生き方を選択する
例え其処に、悪意と言う物が存在して居るのだとしても
女の言葉を借りれば、其れを妥当し得るものは現れる物だ、と
――楽観論、と一蹴する事も出来るだろう。 だが、この異形が其れを告げるなら
何処か、素直に其の希望とやらを、信じて見ても良いなぞと、思えて仕舞うのは何故だろうか。

饒舌に、此処最近の自らに起こったらしき出来事を話す様子は、実に楽しそうで
其の話を己もまた、可笑しげに聞きながら、ゆるりと頷いて見せるだろう
くつくつと喉奥を鳴らしつつ、己とは違う判断を下したらしい誰かの話に
其の男の気持ちも判らんでもない、としながらも――)

「……なら、其のカラスってぇのは、俺様よりも敏感で敏い奴だったんだろうよ。
俺様の方が鈍感で図太いのさ、だから、きっと読み取るまでにゃあ時間が掛かるし
御前さんの"旦那"の事も、為る様になるだろうと気楽に思っちまう
其れに…読める様になるまでの楽しみも在るってもんだ。 ……何度でも、逢いに来る理由になるからな。」

(――ゆっくりと、抱え上げた異形の身体を支えながらに
示された扉の向こう側へと、拒む事無く歩み、進んで行く
女が口にした其の何方とも、生憎ながら思い当たる節は無かったが
少なくとも前者の誰かは、理性的であれば正しい判断だったとも思う
己が、只欲望を優先した、と言うだけの事だ

もう一度、女の顔を覗き込めば、其の表情を窺う様に
そして、暫しして其の胸元に顔を埋めれば、柔く肌を吸い上げ、先ず一つ
己が、其の身を愛でると言う証の様に、乳房へと紅い痕を刻みつけて。)

「……此処に来るのは、割と楽しみでな。
屈託無く笑う御前さんを見るのも、楽しそうに喋る御前さんの話を聞くのも
俺様は、割と気に入ってるんだ。 ……御前さんを、抱くのと同じくらいにな。」

(扉の向こうが、普通の建物の様な間取りでは無いとも知って居る
――部屋の中、寝台へと歩み寄り乍ら、ふと、伝える言葉
寝台の淵へと腰掛け、女の身体を己の膝上に招いて仕舞いながら
其の顔を見上げ、柔く、口付けを、舌を、絡めて交わらせれば
自らの衣服を、するりと脱ぎ落して肌を晒し、女の身体を、改めて抱き寄せ。)

「…………今夜こそ…、……御前さんを、孕ませて遣れるかな。」

(囁いて、笑って。 そして、腰を押し付けて行く。
熱塊が、何も持ち合わせぬ人の女では、余りにも長大な其の威容を
たった僅かな触れ合いでさえ、目前の怪異すらをも愛で、貫き、孕ませんとする意思を帯びた其れを
膣孔へと押し付け、雌肉を抉じ開ける様にして――深く、深くまで
押し込み、繋がり、共に待ち侘びた其の瞬間を、交わろうとする、か)。

エンプティ > 「さして差のない話ですわ。
 謂れのないことを口にする。誰かを貶める。それで自分の利益となる。
 その差と規模の違いなだけ。

 人が人であるために時に欺き嘘を吐く。
 そして過度な嘘は裁かれる。

 形は同じでしょう?」

 大差がないのだと、それを知らず人は享受しているのだと言う。
 そうしない者は後の世で偉人聖人と呼ばれ記憶に残る。

 しかしてその当たり前を貪りばら撒くものは淘汰される。
 本来当たり前でないものが淘汰されるのはどこも同じだろうと、
 自然にはない地位という”偽り”に縋る人間の枠を理解せず。

「ええ。良くも悪くも聡い、悪い悪いカラスですわ。
 聡すぎて正直すぎて人の誘いを断る悪いカラスです。まったく。

 ふふ、それでもグライド様は女の据え膳に応じてくださるんですもの。
 人間の男は少しぐらい鈍感が良い、ということがこれで検証できましてよ。

 こうして逢うことが意図的に出来ぬとしても、次を考えてくださるのですもの」

 貴方とは違う判断をした”カラス”とやらも貴方と同じく怪異の琴線に触れてこのように会話をして、
 その結果、会話の合間に目の前の怪異は
【次あのカラスに会ったらはしたないですけどこうして、怪異の恐ろしさを思い知らせてやりますわ!】などと
無邪気に拳を握って奮って目の前で大きな乳を揺らす有様を見せて。
 その上で抱けぬと言い、静かに染み渡る声色の怪異が、カラスの話をする時だけはどこか違う音色で話す。
 人の数だけ怪異の顔があろうかと思えるだろうか。

 おそらくは、貴方のように抱くことを選ぶ代わりに、
 女と忌憚なく騒ぎ立ててやり取りをする歯に布を着せぬ何者かは、
 貴方が今から得られる”役得”を捨てたのだから少なくとも真逆なのだろう。

「ふふ、私との逢瀬を思い出すなり期待していただけるなど……♡
 こう見えてあまりつまびらかに笑う事、いたしませんのよ?

 こう見えて私、怪異ですので」

 乳房にまるで所有を主張する跡をつけられれば、しばし頭を抱いてから
 そんなことを呟いて、顔をあげれば不自然に長い指の、人差し指を唇に当てて笑っているだろう。

「んちゅぅ……♡ んふ……♡ ふぁぅ……♡」

 口づけを受けて、舌を絡ませれば、その異様に長い舌を貴方の口になだれ込ませて唾液を啜るように蠢いて。
 合わせて怪異の粘ついた唾液が流れ込み、甘い香りを漂わせるだろう。
 怪異だけあって、人じみた体臭はなく、甘い香りを伴って。

 衣類を脱がされ、ベッドに倒れ込めば、
 早々に押し当てられる熱塊を迎えるように大股を開いて、長い長い指を貴方の頭に絡みつかせる。

「こういう時は、怪異らしくこういうべきでしょうか……♡
 ……人間め やれるものならやってみろ…… ……と♡」

 孕ませる。その言葉、不倫相手の嗜好を煽るように、既に愛蜜に濡れた秘所を、自ら腰を浮かせて亀頭を呑み込んで。

「それにしても、浮世ではグライド様を満足させられるご婦人はおられないので♡」

 欲が渦巻く怪異だけあって、ねじ込まれながら、粘ついた膣襞が絡みついて引きずり込みながら、
 並の男であれば腰が戦慄き思考もままならぬほどの膣圧で奥へと絞り込む中、
 貴方なら応えてくれるだろうと言葉をなげかけて

グライド > (――其れもまた、人の欲望が為せる物
性の情動とは又異なる、人が、人として発展して来た負の側面
其れを良しとせずに行動を起こし、正しきを正しきとしてあらんとする者こそが
英雄、なぞと呼ばれる事になるのだろう

己は、其れとは真逆だ。 誰かの先頭を立って導く様な事はしない。
故に、己は英雄には為れぬ。 もし、そんな者が居るのだとしたら
――其れはこの怪異の旦那たる、かの烈女の様な者の事を言うのだろう。)

「……俺様も、何時かは裁かれる時が来るかも知れねぇな。
まぁ、其の前に花嫁へ手を出したって粛清されちまうかも知れねぇがよぅ。」

(くつくつと洗い、女が言う"カラス"と同じ様な事を口にしてみよう
違うのは、例えそんな恐れがあっても、一度抱くと決めたなら、己は抱くと言う事
鈍感、なぞと本来ならば蔑みに使う言葉で在れど、この場合は寧ろ誉め言葉と受け取ろう
カラスに向けて、口では悪し様な物云いばかりをする異形では在るが――
其の言葉には、何処か楽しげな。 或いは、仲の良さそうな気配が見え隠れする故に
何処か、保護者の様な気分で女に、笑う掛けて仕舞うのだ

ぽむ、と、其の背中を柔く撫ぜては、重みを預ける様に促す
再び、口付けを重ね、舌を絡ませながら、女の腰を、身体を引き寄せれば
自らの熱塊の上に、其の腰を、じりじりと落として行く様に

王都の、己が見知る娼婦達を悪く言う心算は無い
だが、異形たるこの女の肉体は、粘膜は、人の其れとは比較にならぬ
雄を搾り上げる為に存在するかの人外の肉鞘は、油断すれば腰が抜けそうな程
其れを堪え乍ら、逆に女へと応える為に、躊躇なく、臆する事無く、腰を、突き上げる

膣肉を抉じ開け、蠕動する魔窟を蹂躙しながらに、熱塊が捻じ込まれれば
怪異の胎、其の奥深くに潜む、あくまで今は、形ばかりでしか無い子宮を
そうする事が、当然であるかのように、思い切り拉げさせて、押し潰す
子宮孔へと、亀頭を捻じ込むかの様に、力強く押し付ければ、口付けの様に濃密な密着を果して――)

「―――――……どうだかな、怪異なのは今も承知だが。
……最近は、其れは其れとして可愛いもんだと思える位だからなぁ…。」

(――告げて、そして。
再び腰を引き、長大な熱塊を抜け落ちる寸前まで引き抜いて

――今度は、一瞬で。 ごじゅんっ、と、再び女の子宮を、抉りに掛かる
翻弄されるのではなく、翻弄させるかの如くに挑む、強き雄の性を刻む様に
己を見下ろす怪異を見上げて――双眸を、細めた)。