2020/11/08 のログ
フラス > 【驚かねーのも良いし、まず剣が喋るってすぐに理解するトコが評価高いな】
【何時までも「え?なに?腹話術」みたいな事を連呼する馬鹿もいるからよ】
「あれが合わさると確かに本当にめんどくさいよな………」

青年は疲れたような苦笑いを浮かべつつエールを飲みながら、名前について聞かれると
煙草を灰皿にこすり2本目を吸い始める。

「俺はフラスです、ユール・フラス。こっちはエンデフォルマです」
【エンデフォルマです、宜しく】

だから短くしてエンドと呼んでいた訳であった。いつもの癖で煙草の吸い口を指で叩きながら
言葉の最後については何とも言えない顔で天井を見上げる青年

「あー…いや、全然……店長が見るその辺の兵士と変わんないスよ」
【何だよ、砦に来てた高位ドラゴンを倒したじゃねーか、折角の手柄なのに中央にはダンマリきめ込みやがって。】
「目立ったら魔剣憑きだってバレるだろ。騎士団とかが聞き込みに来てたんだぞ」

腰の剣ともめている様はどこか滑稽である。携えている剣は声しか発しないが
声色としてはどこか上機嫌だった。

【闇の者の叡知か。じゃぁ神秘の秘匿についてもちゃんと心得があるってワケだ?】
【ついでに俺から言うと、俺は剣として使われる今に満足してる。世界がどうこうなんてのは知らねぇ】
【だからユールについていってるって話】

シャルロッテ > シャルロッテは、二人の会話をケタケタ笑いながら聞いていた…もうかなり酔いが回ってるのは顔が真っ赤なのですぐに判る…

「改めて、シャルロッテです! 今晩だけだけど、よろしくね」
滅多に人に見せない笑顔、これで顔が真っ赤じゃなければ、なお良いのだけども…

「えーと、フラス様とエンド様で良いかな? ちょっと長くて呼びにくい…です…」
ちょっと首を傾げて考え込むシャルロッテ。でも今晩だけだし…いっか…なんて結論にたどり着いたりもして…

二人の滑稽に見える会話を上機嫌で聞きながらも、上位ドラゴン…というあたりで身体をビクッと震わせてしまう。
いくら魔剣を持っていようと、その力を使いこなせなければ、剣に認められる事はないし、下手な者が手にすれば、
魔剣に切り刻まれる。魔剣にも色々あって、例外的に人間に懐く剣もいるが、それは聖剣とか言われて崇められて
いたりもする。聖属性の剣…と言われ、崇められてる剣の多くは、実は闇属性である事を知る者は少ない。

「勿論…闇を研究していると、何かとありますからね…知らない、知らせない方が良いことなんて、数えきれない程ありますし…」
「私も、こんな杖を持っていますからね…」

と、懐から出す1m程の杖。見た目は素朴な木杖ではあるが、杖の素材も、杖の装飾も、刻まれた印も、それが魔族の国のモノである事は
魔族の国を知る者が見ればすぐにわかるだろう…しかし、こちらは魔杖ではあるが、意思は持たない。闇属性魔法の魔力効率が他の杖と比べて
非常に良い。その程度の杖ではあるが、それをエンド様が見れば、多かれ少なかれ魔族の国とシャルロッテの繋がりを感じるかもしれない。

「この子もまた、意思の疎通はできないけども、たぶん、私について来てくれてるのだとおもっているのですよ…」

愛おしそうに杖をなでなでしながら、エンド様の声に答えた…

フラス > 「シャルロッテさんね…ちょっとこの晩飲んでる間は宜しく」
【っまー、略称を其処らの奴に呼ばせることは無いんだが、今日は気分がいいからそれでいいわ】

魔族の国北の領土の歴代王の躯で作られた剣。であることまでは流石に言わない。
少女から出てくる杖、意匠、素材、気配から見ると魔剣にはよく慣れた素材で作られている事を
すぐに感じる事が出来た。

【っまー、何がしか…人間と同じ意思で考えていなかったとしても】
【思うところはあるのかもな、大事にしてやれよなパンツ穿いてねーお嬢ちゃん】

エンデフォルマの言葉に盛大にエールを吹き出す青年

シャルロッテ > 「はいっ…ありがとうございます。フラス様、エンド様…」

流石に呑んでる最中のフラス様をおいておいて、剣と話が弾むというのも、困ったシャルロッテであったが…
「フラス様もすごいとおもいますよぉ…上位のドラゴンなんて、私は逃げちゃいますね…一瞬の防御は可能だけど…
 逃げ回るので精一杯かなぁ…」
杖を大事に仕舞いながら困った様な声で答えるシャルロッテ。

シャルロッテもまた、フラス様とほぼ同時に、エンド様の言葉に豪快にエールを吹き出して…
「えっ…えっ…なんでそれぉー…!」
思わず両手で股間を隠してしまう…でも、カウンター越しでエンド様から見える様な高さではない…はず…
(何故バレた…なんでわかったの…)
飲んだお酒の酔いも一気に吹き飛ぶほどの衝撃をシャルロッテは感じる…
「こ…これは…このお店での…正装だからって…言われてぇ…」
酔いとは違った意味で顔を真っ赤にしながらも、早口で言い訳をするシャルロッテ…

そう、このお店は、元々は色情魔とも言われてる方が作った店である…勿論、このお店を作った目的も、
【誘う】という意味合いの濃い店であったし、見られる覚悟はしていたつもりではあったが、
入ってきたフラス様が、酒棚の上のほうにある、お高いお酒を頼まず、カウンターの高さにある安エールを
頼んでくれた事に安堵していたのだが…

フラス > 「まぁ…逃げるってのが出来なかったのでね…成人もしてない兵士だっていたワケだし…」
「やるしかなかったって話スよね…ホントにね…うん…」

服の前面がエールまみれになってるのを拭きながら、そうか穿いて無いのかと
つい目線がスカートの方に行く青年だが、手持ちの金の範囲内で満足いくまでに飲めた
嬉しい想定外の事もあったので、灰皿に煙草を捨てると。
銀貨を酒の料金分カウンターに置く

【生ケツを出す正装ってのはすげーな、酒で勝負してる店だと思ったがな】
「エンドもういいから…あの…シャルさん…俺そろそろ家帰って寝るんで…」

青年は顔を赤らめながら立ち上がると、もし機会あればまた来たいと言葉を残して
幾つかの挨拶を残して、店を後にして行くかもしれない。

シャルロッテ > 「な…なるほどです…でも…ほんと凄いです…」

といいつつ、シャルロッテもまた、フラス様と同じようにエールまみれになって濡れたメイド服を拭くが、
薄い生地で作られているということもあって、エンド様のいう通り、胸も、そして、また股間もスケスケで…
恥ずかしさに俯いて、耳まで真っ赤に染め上げながらも、

「は…はい…またのご来店を…お待ちしております…」

片手で胸を、そして股間を隠しながら立ち上がり、深くお辞儀をし…
透けてても仕事は仕事、とばかりに、しっかりとお見送りをするシャルロッテ…
時も気付けば、他の店は既に殆ど閉店していて…

背中が見えなくなると、スケスケのメイド服の上から黒ローブを纏い、急ぎ閉店の準備を進めるのであった…

「紳士的な男性さんでした…」

店の鍵をかけながら呟くシャルロッテ…空を見上げると、もう小鳥のさえずりが聞こえていた…

ご案内:「平民地区 「名も無き居酒屋」」からフラスさんが去りました。
ご案内:「平民地区 「名も無き居酒屋」」からシャルロッテさんが去りました。