2017/12/20 のログ
ルーフェン > 「別にそこまで欲しいものでも無いんじゃが…」

とは言っても彼女は探す気になっているし、自分もそれに付き合うことにする
面白いもので、手袋と言っても多様で人型の種族以外のものもあったりして意外と楽しめる
中にはどんな種族が使うのだろう…と思うようなものがあり、それを一組つまみ上げては、うーむ、と
首を捻ったりしていれば、彼女が丁度よいものを見つけたらしく、そちらに近づいていって
差し出された手袋を受取り、手につけてみる

「姿を見せない時は何してるんじゃろうな…
 普段、俺の傍に居るやつは一緒に本読んだり、丸太に彫り物しておったりするが…」

謎であった。彼女も詳しく知らないのだから自分が判るはずもない
手につけた手袋を先程と同じようにぐーぱーとしてみれば、それなりに伸縮し、肌にもぴたりと馴染み
具合がよいから、彼女の見立ても中々に侮れない

「うむ、これが良いかな…物もそこそこ丈夫そうじゃ…」

手から手袋を外して彼女に手渡して
懐から噂になっていた彼女の従僕に作らせた銀貨の入った革袋を取り出せば、それごと彼女に手渡す

火棘 > 「でも外でウロウロしてるとき寒いでしょう?」

竜で空にいても人間の姿で地上で過ごしてるのならばと

手にはめて指の感じやらを試してる
一通り動かして確認したようならば手を抜いたもを受け取るけど
彼の銀貨は無視…

「ちょっと、そこにいて」

手に持ったまま店に入れば、代金を払って袋にいれてもらったものを持ってくる
中のタグは外してもらってるけど、袋のまま彼に渡して

「はい、私のワガママを聞いてくれてるからお返し
 雌に贈られるような、いい雄じゃしな」

照れ隠し、プイッっと顔を背けてるけど
腕は組むようにして歩き出そうと

「さ焼き菓子を探しにいかねば…私の傍にいるのは、髪の中に紛れているけど
 気づけば居なくなってるし…」

今もポニーテールに手を差し入れて流すけど、居ない

ルーフェン > 「寒い」

彼女の言葉にこくん、と頷く
竜の形態ならば寒さ暑さも対して気にならないけれども人間の形態と取るとどうにも…
竜鱗が如何に優れていて、人間もそれを用いた防具や武器を欲しがるのも判らぬではない
…だからといって、おいそれと身体の一部を渡す気にもなれないけれど

「ん…あ、またぬか、代金…っ」

差し出した革袋を受け取らずに店の中に入っていく彼女…
何かこうしているとどんどんと人間の言う所の「ヒモ」というやつに近づいていっているような気がする
今の住まいも彼女の従僕が作ったとは言え彼女の家だし、食事も彼女の用意したものがほとんど…
ううむ…と革袋を懐にしまい込みながら、何とも言えぬ表情を浮かべた

そんな事を思っているうちに彼女が戻ってきて、彼女に包みを渡されればそれを受け取る
代金くらいは自分で払いたかったけれども彼女が受け取ってくれなかったから、今度何かで埋め合わせる事にする

「別にそんな事、気にせんでもよいのじゃが…
 まあ、火棘からじゃし気持ちよく受け取っておく…」

貢物は断らない性分のドラゴンであった
言うだけいって顔をぷい、とそむけてしまう彼女
照れておるのか、と口元を緩ませれば、ぽふぽふ、と軽く彼女の頭を撫でて腕を組みなおして歩きだす

「火棘の髪の中なら隠れられそうじゃな…
 焼き菓子か…確か前に読んだ本に良い店が載っておった」

思い当たるフシがあった
ある貴族が王都近郊の名店、老舗を纏めた古いガイド本を思い出せば彼女を引っ張って店へと向かう
彼女の従僕を労うというのもあったが、自分も味に興味があった
その店へと付き、なんやかんやで焼き菓子を買えばまた腕を組み…逗留している宿に向かう
その道中も結局、色々な店に入ったり見たりとしたに違いない

火棘 > 「ん…」

代金は今度のわがまま分としてもらおう
いつ不機嫌になるかもしれない、街のなかだから

ぷいっと背けた顔も頭を撫でられて、歩き出すと付いていく
人間の書物を読まないので
彼のいう見つけた店とやらには、どこか歩く歩調も楽しげに
小さい竜たちも喜ぶのであれば、里の子らにも追加のお土産にしてやろうと

珍しくも人の街での買い物のときを過ごし

ご案内:「平民地区 商店並ぶ通り」から火棘さんが去りました。
ご案内:「平民地区 商店並ぶ通り」からルーフェンさんが去りました。
ご案内:「ゴーストタウン」にルルディさんが現れました。