2017/08/27 のログ
■ルーフェン > 「…火棘の父と母がそれを聞いたら何と言うじゃろうな」
長い年月を生きてきて、過去の事など記憶が曖昧な部分も多いが、確か彼女は世の中を見て見聞を広げる為、
生まれた里を離れて世界中を見聞きしながら歩いている、と聞いたように思うのだが…いいや、確かにそう聞いた
彼女がさらり、と用事もない、と言い切る様に、はあ…と嘆息を零した
ぐいぐい、と鞄に瓶を押し込めれば蓋をして
少し重くなったが、鞄には収まったからそう不便はないはずである
「そうじゃ、甘いものの1つも食えば、こーんな風に釣り上がった眼も少しは緩むじゃろ…
怒りも人への殺意も判るが気負いすぎじゃろ…あのままだと何れか、うちに留めた業火で己の身も焼くぞ
……とでも言ってやれ、まあ、あやつはついでよ。子供らに食わせよ。人間の子らは甘いモン好きじゃろ?」
両手の人差し指で自分の目尻をつい、と押し上げ釣り上げる
元々、どちらかと言えば自分もキツめの顔立ちだが、それは脇においておき
■火棘 > 「……ルーが言わなければいいのだ」
彼が里についてきて両親に顔を合わせるようなことさえなければ、バレないというように
無茶な言い分でプイっと顔を彼から背けるようにして
「あ、でもこの先にも街はあるのだろう?
港街とか…そこも行ってみたいのう?」
港となれば異国の物流もあるだろうし
こことはまた空気も物もちがうはず
なにげなく、連れていけと、案内せよと、言わんばかりの空気感で
「ルーは優しいのぅ」
彼女にも子供にもお土産を詰め込まれると、不格好に瓶のせいでカバンが膨らんでる
彼が、自分の気に入った友人の彼女のことを話すのが、なんだか嬉しくて
ついつい、頬もほころぶように笑みを浮かべ
■ルーフェン > 「いや、機会があれば言うぞ?わしは嘘は言わん」
顔を背けられてしまっても、ふふん、と鼻を鳴らして胸を張るようにしてみせる
演技がかっているが、冗談というわけでもなく、機会を得て彼女の両親から問われれば正直に、
洗いざらいをぶちまける気でいる
「ああ、大きな船も幾つも停泊しておるな
商船だけでなく、軍船や魚などを取る船も…異国の品から奴隷まで何でも売っとる…逞しいな、人間は
……連れて行くのは構わん、またそのうちに足を伸ばしてみるか」
空気を読んだか、最後にはそう言う
港も魚介が美味いし王都では見られぬ異国の品や大型の船が見られて王都とはまた違った趣がある
「…いや、別に…
あやつが倒れるのはあやつの責任じゃがな。子供らが犠牲になるのはどうにも夢見が悪い
結局は自分と火棘の為じゃ、あやつらが死ねばお主が悲しむ…喜べばお主も喜ぶ、それだけじゃ」
照れるわけではなくなぜだかぷふーと拗ねた
彼女が随分と肩入れをするのがやっぱりどこかで気に入らないというか、取られてしまうのではないか、
という危惧がこのドラゴンにはあるらしい…もうよい、行くぞ、と告げればスタスタと露店を離れていき
■火棘 > 「…爺が増える」
想像しただけで、両親の前に爺がいる…彼も里に連れて行けば
2人の小言の爺、考えただけで面倒そう、眉をよせて嫌そうな顔にはすぐになってしまうのだけど
「それは楽しみな、港街ではなにを買ってもらおうかの」
ふふっと、ヒトの国ごとに食べ物や装飾やいろんなものが溢れてるだろう
港の景色というのも楽しみでいて
「それでも、ルーは優しいのう」
拗ねたような言い方が、子供のようにもみえて
結局は、自分が関わる彼女や子供らも関わり繋がりあっているから
手を伸ばし頭を撫でようと、ヒトのいる街の中でも気にせずに
歩き始めると、その後ろをついていくようにして
「この次はどこに?ルーの街の宿にでもいくか?」
■ルーフェン > 「…その爺というのを止めぬか…」
はあ、と嘆息を重ねて零す
彼女の表情を見れば、本家の爺殿も相当に口煩いらしい事は何となく判る
「…舶来品は高いものばかりなんじゃが…」
すーっ、と血の気が引いていくのを感じた
彼女に付き合って港町を案内するのは全く構わないし望む所ではあるが、彼女に装飾品を強請られると思えば、
自分の懐が急に冷え込み、秋を待たずして冬の訪れを感じずにはいられなかった
「…違う、優しくなどは無い」
むっ、とムキになりそうな所に彼女の手が伸びてきて黒髪を撫でる
そうすると、す、と穏やかな気持になり、結局は何も言えなくなってしまう
拗ねたような心持ちであったがそれもすぐに霧散して消え、後を付いて来る彼女に何時しか歩調を合わせて
「ん…そうか、今日は王都で一泊か…
そうじゃな…先に部屋に荷物を置いておくか…何にしろその方が楽じゃしな」
彼女の持つ鞄が自分の余計な買い物でパンパンである
それを考えても一度、宿へ向かったほうが楽だと思ったから、彼女の提案に頷き
王都に滞在する際に使う安宿の方へと足を向けて
■火棘 > 「…だって、似てるから」
小言の多いとこがだけど、そのせいか里を離れても寂しくなく感じ楽しく過ごせてるのだけど
「そうなのか?では眺めるだけでも楽しみな」
金額のことを気にしてもいない
王都で買ってもらったものも、子供のおもちゃのようなものもあったり
高価なものが好きなのでなく、気に入ったものが好きなのだから
「優しい優しい、面倒見もよいのだ」
自分と共に世をついてまわることや、あの集落の子供たちのことを気にかけるなど
十分優しいと思い、黒い髪の中かるく何度か撫でて
「ん、そうじゃな置いてこよう
そうじゃ、串焼きというものを食べてみたい」
あの集落で食事として食べた焼き鳥的なものを気に入り
王都でもあるのか?と彼に聞きながら
街で寝泊りしてる彼の宿に今回も転がり込むつもりで
共に歩き向かっていく
ご案内:「平民地区 商店街」から火棘さんが去りました。
ご案内:「平民地区 商店街」からルーフェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
■ピング > 平民地区、大通りから外れた通りの一角にある雑貨屋。
繁盛しているとは言い難く、それでも呑気な店主が今日も1人、昼間からだらだらと店番をしていた。
頭の上にはピンク色のスライムが乗っかり、のたぁ、薄く広がっている。
そのひんやりとした感触にほふぅと溜息を零しつつ、手元にはコレクションたるアルバムを広げ。
写真の一枚一枚を検分しては貼り付けて、新しいページを作成していた。
■ピング > その写真は、全てが女性の肌成分たっぷりの代物。
コスプレの姿であったり、それはもう直接的にハメ撮りと呼ばれる構図であったりと様々。
その一枚一枚を見やり、にまにまと機嫌良さそうに表情を緩めるその様は、まさしくスケベオヤジのそれだった。
きっちりと女性毎のページを作成し終えれば、満足げにそれを見下ろして。
ページの最初からぺらり、ぺらりと捲りコレクションのおさらいだ。
店番である。これでも。
■ピング > そうして今日も、ぼちぼちとやってくる客を相手にしての気侭な店番が続く。
女性が来れば悪戯を、男が来ればそれはもうおざなりに。
あるいは、馬鹿話にでも興じたりはするのだろう。
どちらにせよ、真面目とは言い難いいつもの光景が続くのだった―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。