2017/08/10 のログ
火棘 > 「…つまらぬ」

楽しむように返されて、口を尖らすようにして拗ねる
本気で蹴るつもりはなかったけど

膝についてた頬杖を解き手を伸ばす
その黒髪の後頭部…撫でてみようと

「人が多いとこは好かぬ…妙なのが出てくるからな」

一応、近づいてみたものの…この身なりはめずかしいというのに気づいていなく
勘違いした酔っ払いに声かけられたとか、客引きにスカウトされたとか
人の街に脚を向けたというのに、と、愚痴を吐き出して


そんなもの組んでる脚を揺らしながら、不機嫌の理由はそこ…
一応買い物もしてみようと思ってたのに、思うように見らなかったから

ルーフェン > 「わしは火棘とおってそう思った事は一度もない」

拗ねる彼女にふふん、と自慢気に鼻を鳴らす
彼女の手が後頭部に伸びてきて撫でられれば大人しく彼女がするがまま撫でられる
ほんの少し心地よさそうに眼を細めつつ、無意識にくい、とその手に頭を寄せる

「まあ、火棘は良くも悪くも目立つ故なあ
 馴れるしか無いな…次に王都に来る際は、伴をしてやろう
 目付きの悪い男が傍を歩いておれば悪さする者もおらんじゃろ」

彼女の表情に何となく王都でどんな事があったのか想像がつく
あれこれと声を掛けられてうんざりする彼女の様子を想像すればくくく、と喉を鳴らす
そういう所が何というかお嬢様育ちっぽいとも思ったり

「まあまあ、今日は失敗じゃったが次はそうとも限らん
 今日は自分から人熱れのしそうな王都に、騒がしい所が嫌いな火棘が自主的に脚を運んだこと褒めてやろう」

す、と腕を伸ばすと彼女の結った髪を崩さぬようそっと頭を撫でようとして

火棘 > 「……むう」

ああ言えば、こう返す…口でも負けてしまうのを悔しそうに
口を尖らせてはいるけど
黒い髪のなか手で撫でている、やっぱり撫でられるのが好きそうな
手に頭が傾いてくる、もう少しだけ撫でては手をひっこめて

「…そうしてもらう、気になる露店もあったのに」

もう少しゆっくり見たかった、その場所を今度は伴してもらうという話に頷いて
相手のてが伸びてきたら、長い髪がサラサラと流れるように揺れて
大人しく撫でられる
目の前の、まばらな夜景の明かりが自らの里のように
同じ明かりで広がればいいと想いながら

ルーフェン > 悔しそうに口を尖らせる彼女を勝った気分で笑みを浮かべながら眺める
髪を撫でる手が離れていってしまうと、あっ、と小さく名残惜しいとでも言うように零すが
声が漏れてしまったのに少しだけ恥ずかしそうにしてそれきり何も言わず

「…簪、また買ってやる約束もしておるからなあ」

頷く彼女を見ればポツリとそう零す
緩やかに彼女の髪を撫でていた手をしばらくすれば引っ込めて
ぼけーっと自分も彼女が眺める王都の夜景へと視線を向ける
何となく数百年前、自分が跡形もなく消し去ってしまった国の事を思い出せば、
あの国にも眼前に広がるようなに人間たちの営みがあったのだな、とか思ったりもした

「…なんじゃ、少ししんみりしてしまったわい」

そんな気分を誤魔化すように、ちらり、と彼女へ視線を向ければ、そのまま、こてん、と彼女の太腿目掛け
頭を倒して横にするとベンチの端から脚を放り出して

火棘 > 「簪か、いいな、それは選びがいがある」

装飾品は買ってもらうのも感覚
約束の話を忘れずいてくれたことと、買ってくれるということに喜び
先ほどの悔しそうに、口を尖らせてたのも
パッと笑みを浮かべて

「ん…ぁ…眠くなった?」

いきなり頭が倒れてくる、思わず組んでいた脚を下ろして膝に頭を乗せるようになり
少し驚いたけど、くすっと笑みを浮かべ
手を伸ばし、その額、前髪のとこをさわっと撫でるように動かして

「ルーは街にも寝床はあるの?」

ルーフェン > 「…火棘そういう現金な所、嫌いではないぞ」

ぷす、と唇を尖らせ悔しそうにしていたのが一転、彼女の表情に笑みが浮かべば笑いながらそんなことを口にする
眠くなったのか、と聞かれればふる、と一度、横に頭を振って見せて

「そうではない、ちと感傷に浸っただけじゃ
 火棘に慰めてもらいたくなったからこうした」

ぽすん、と彼女に膝枕をしてもらいつつ手が前髪の辺りを撫でればぽへーっと、目を細める
撫でられているうちに、ちくり、とする胸の痛みも忘却の彼方へと押し込んでしまう図太いドラゴンであった

「あるぞ、安宿じゃがな…
 奪っ……手に入れた宝石を代金代わりに渡したら、半年は好きに使っていいという契約になった」

視線を夜景から彼女の着ているドレスへ向ける
これもまた手触りがよく、よい素材なのだろうという気がする…そっと裾に手を伸ばせば手触りを確かめて

火棘 > 「…贈ってもらうのに、機嫌を悪くする者はいない」

ご機嫌に戻り、次はどんな簪にしょうと楽しみもできた
強引に膝枕にされたけど、簪の話で言い返すこともなく
前髪、目元のとこを撫でながら

「慰めなど、私では役不足だろうよ?」

住んでいた環境の違いは気づいてる
嵐の龍の過去も少し聞いただけ、だけど
里があり、長の娘という自分と
一人で眠りから覚めて生きてきた相手

「安宿でもいい、今夜はそこにいく?
 今から森の寝床でもレイカのとこでも、少し遠く時間もかかるであろう?」

裾へと触れる手にも好きにさせている
めくれば怒るだろうけど、生地を触るだけならと

ルーフェン > 「そうかも知れぬな…何にせよわしが選ぶより火棘がその眼で選んだほうが良いじゃろ」

贈り物、それも雌相手に選ぶなど自分にとてもじゃないが自信がない
結局は彼女の眼に適うものを選んでもらうのが一番である。しかし、彼女はこれまで幾度となく、宝飾品を
送られてきた一族の長の娘…審美眼も確かであろうから財布が軽くなるのは必定であろう気がする

「…火棘に慰めて欲しかったのだ」

脚をプラプラさせながらすっかり興味は彼女のドレスの素材に移っていた
一体このドレスは何から作られているのか、そんな事を考えながらドレスの裾に触れて

「レイカの所へ行ってあの者を困らせてやるのも楽しそうじゃがな…あの者以外の里の者を困らすのは…
 ということで、わしの安宿に行こう…今夜は久々に、寝台で眠れるぞ、火棘」

眠る場所なんて正直どこだって良いのだが
ゆっくりと彼女の膝から起き上がり、そのついでに少しだけぺらり、と少しだけ裾を捲れば、シュタッと
跳ねるようにして彼女から離れた

火棘 > 「そう、ではレイカのものも買おう、あの娘も喜ぶかもしれん」

楽しげに自分のもの約束と…便乗してレイカにもと考える
当然、財布は彼なのだけど

「また、そのようなことを…」

雌を喜ばせるような言葉を向ける
悪い気がしないのは、何度と話をし見知った相手だから許せることで

「いいな、人の姿ならば寝台があったほうがいい…って、
 うー~~」

前髪を撫でていたまま、膝枕から起き上がる時に
足元に風が触れる、膝くらいまで捲れたのを慌てて手で抑え
座ったまま睨み見上げる

「…いらぬことを」

とっさのとこ、反射的に足が上がりそうだったけど
他人でもない相手なので蹴るのは我慢し、恥ずかしげに頬を染めてただけ
お尻を払うようにベンチから立ち上がり

ルーフェン > 「…わしの財布も無限ではないぞ、火棘よ」

なんで!?とでも言いたげに眼をくわっと開く
ぶつくさ、と何やらものいいたげであったけれども結局は彼女の言うとおりになるようなきがする

「何度も言うが嘘は言わん
 それに遠慮するなと言ったのは火棘じゃろ?」

ヘラヘラと笑っていたけれども
彼女のドレスの裾を捲り、彼女から距離を取る速度はまさしく風の如く
恥ずかしげに頬を染める様子を見れば満足げで、してやったり、とでも言いたげにぱんぱん、と軽く手の埃を
叩くような仕草をしてみせる

「そんな恐ろし可愛い顔をしても無駄じゃ
 悔しければやり返してみよ、怒ったりはせんぞ?」

楽しげにしながら彼女がベンチから立ち上がれば、彼女に少し歩み寄る
恭しく騎士の真似事でもするかのように彼女の前に膝を付けば、宿までご案内いたします、と
それらしい口調で如何にも演技っぽく楽しげな調子で伝えてる
―――そんな風にして宿までの道中もきっと楽しげな様子で彼女を案内するはずで

火棘 > 「多分、ルーなら大丈夫であろう?」

相手の財布事情はしらない、どう稼いでるのかもそういえば知らなかったけど
妙な自信と勝手な発言
たぶん、叶えてくれると信じてるからで

「そうだけど……」

頬を赤くしたまま睨んでいたけど、ため息をついて立ち上がり

「やり返すなどせぬわ…そのかわり…覚悟しておれよ」

近づく様子なんだか、先ほどのいたずらのお詫びだろうか
かしこまったように膝をつく姿が可笑しくて、笑ってしまった
そのまま案内されるままについていく、まだ街の地理は把握しきれていないけど
街の話、簪の話、など楽しげに話をしていく

ご案内:「平民地区の高台」から火棘さんが去りました。
ご案内:「平民地区の高台」からルーフェンさんが去りました。