2016/02/03 のログ
オーベ > (テーブルにこぼれたパンくずを視線を本に向けたまま拾い口元へと運ぶ技術…というか、悪癖は昔からのものでその都度、師匠に呆れ半分に怒られたものである。もそもそする硬いパンを食べきってしまえば、茶の入ったカップを口元へ運ぶ…ドアをノックする音が聞こえれば、そちらへと視線を向けて「開いているよ」と声を掛けようとしたが、それより先にドアノブの回される音がすれば、凡そドアの向こうにいる人物の予想がつこうというもので)…悪くはないよ。体力もまあ元々それほどあった方ではないから、万全とはいえないかもしれないけれど…(本に視線を落としたまま彼女に応え、彼女がテーブルに近づいてくれば、ちらりとそちらへ視線を向けた)
レティシア > (テーブルで本を読む相手へと近づいて、視線が合えば、にっこりと笑みを向ける。はいっと手にした包みを相手へと差し出しつつ) それなら良かったわ…本当にそう若くないのだから、もう無理はしない方が良くってよ?(相手へと差し出した包みの中身は、マドレーヌのような焼き菓子。女はくるっと方向を変えると、勝手知ったる何とかか、戸棚からカップを手にすれば、男が先程、煎れたであろうポットから、茶を注ぐ。シュガーポッドも手にすると、テーブルの椅子へと腰を下ろす。カップへと砂糖をたっぷりと入れれば、クルクルとスプーンで掻き回して) …ちゃんと食べているんでしょうね?面倒だからと言って、保存食のパンなんかで済ませていたりしていないでしょうねぇ…(テーブルの上に微かに残るパン屑へと視線を向けながら、疑わし気な様子で問いを向けて)
オーベ > (差し出された包みを受け取れば、ありがとう、と礼を告げ少し開いて中を見、すんすん、と匂いを確かめる。鼻先に甘く香ばしい香りを感じながら、自分より遥かに年長の女性に、自分の年齢に関して注意を喚起された場合、なんと応えるべきであろうか、と思案してしまう。これまで魔族をパートナーに持った人間はどうしてこのデリケートな問題を解消したのだろうか?等と考えてみたが、自分の読んできた書籍にはそれらに関するものは1つもなかったように思える)…そうだな、気をつける(考えた挙句、無難に返事をして返せば、焼き菓子を袋から1つ摘み、口元へ運び食べる。甘みと香ばしい香りが口いっぱいに広がった)食べているよ?そりゃあ、レティの作ってくれるものに比べたらひどく味気ないものだけれどね…?(むぐむぐ、と焼き菓子を咀嚼すればそう返す。疑いの視線にはニッコリと笑みを向け、誤魔化してしまおうとして)
レティシア > (己の言葉に何やら思案気な様子の相手に女は、訝し気な表情を浮べながら、カップへと口を付ける。相手は既に、己が悠久の時を生きていると理解している事は判っているのに、自分の事は棚に上げ。自分より遥かに年下の男性の身体を心配するような言葉を投げかけるのは、業となのか。相手から素直な返答を耳にすれば、満足げに頷いて。己が差し出した菓子を頬張る男に、何処かでこんな生き物を見たような気がすると思いつつ) ふぅん……でも、オーベ…口元にパン屑が付いていてよ?(笑う相手に女も、にっこりと笑みを返し、「ここに」と、己の口の横を指先で指さして示してみせて)
オーベ > (思案していれば彼女の視線にさらされる。どうにも彼女の視線を向けられていると考えがまとまらないというか、なんというか。それが淫魔の性質なのか、彼女自身の性質なのかはハッキリとは判らないが。無難な返事は彼女に思考をかき乱された、とまでは行かないが何となく気持ちが落ち着かなかったので致し方ない、とぬるくなりつつあるお茶を啜り気持ちを切り替え)…ん、さっき食べたパンかな?保存用でも、あまり長く置いておくと傷むからなあ…(カマかけを疑いつつも、とりあえず、彼女の言葉に乗っかり示された箇所に指先を伸ばしてパンくずを取ろうとして)
レティシア > ……嗚呼、カワウソ……(ポツリと女は何やら呟いてから、思わずと言った風にクスクスと笑いだす。相手の心情など、察する事ができぬ女はテーブルへと頬杖をつきつつ、目の前の男へと視線を向けている。パン屑が付いているというのは、勿論、カマかけ。それ以前にテーブルの上に落ちているパン屑を見れば、きっとついさっき食べていたのだろうと察しはできる。相手が己が示した口端へと指先を伸ばせば、すぅっと身を乗り出して、その指先を己の掌で絡め取り、そのまま顔を寄せると、ペロっと舌先で相手の口端へと触れる。一度、二度と舌先で舐めとるようにすれば、顔を離して) …ん、取れたわ?(勿論、そんな所にパン屑など付いてはおらず、にっこりと微笑む女の只の悪戯で)
オーベ > (革でも剥ぐつもりなのだろうか…?彼女の呟きが僅かに聞こえれば、内心そんなことを思ったりする。視線は此方に向けられているようだし、きっとカワウソ、というのは己のことなんだろうと思う。何がカワウソのようだったのかまでは、察することは出来なかったが)ん…ちょっと…自分で…―――(できる。というよりも先に、彼女に手を取られ、柔らかな舌先が口端に触れるものだから、それ以上言葉を紡ぐ事ができなかった。一度ならず、二度、柔らかな舌先が唇の端を撫でればされるがまま、じっとしていて)…本当にパンくずが付いていたか怪しい所なんだが…(微笑む彼女を見れば、苦笑を浮かべる。僅かに濡れた口端を親指で軽く拭うようにすればカップを手にしてお茶を啜り)…悪戯ばかりしていると、そのうち痛い目をみるぞ…と言っても無駄なんだろうが…(くすり、と小さく笑い声を零せば椅子に深く座り、彼女の菫色の瞳に視線を向けた。ぼんやりと彼女の瞳や眉なんかを眺めていると、次第に穏やかな表情に浮かべ、焼き菓子の入った袋に手を伸ばしまた1つもぐもぐ、と食べて)
レティシア > (以前、何処かの土地で見かけた可愛らしいカワウソが餌を頬張る様子に似ていると、自覚無し獣フェチの女は勝手に自己完結。男の口端をまるで味見をするかのように、舌先で触れ、じっと動かず、されるがままの相手に笑みを深め) あら、本当にパン屑が付いてらしてよ?…テーブルの上にも落ちているじゃない?(相手の指摘に、悪びれた様子も見せずに、シレッと返し、カップへと口を付けて、茶を啜る。相手の忠告めいた言葉に、「ん?」と首を傾げて) …淫魔に痛い目も何もないわよ?…それとも、お前がお仕置きでもしてくださって?(冗談めいた言葉を紡げば、二ィっと笑みを向け。こちらを見詰める漆黒の瞳に、「なぁに?」と問うような声を上げつつ、不思議そうに首も傾げてから、女も再びカップへと口を付け)
オーベ > 確かにテーブルの上に落ちてはいるが…(よそ見、というか本を読みながらパンくずを拾うものだから細かいものは確かに彼女の言うとおりテーブルに残っている。ただ、口元に付いていたかどうかは怪しい所だが、付いていたとするなら彼女に舐め取られてしまい、真実は闇の中…或いは彼女のお腹の中である)仕置をされて堪えるようならそうしてもいいけれど、そういうんじゃあないだろ、レティは…(悪戯はこりごり、もう許して?と彼女が口にする所などは全く想像ができない。あらその程度?とケロリとして楽しげに笑みを浮かべる姿は容易に想像がつくが)…なんでもないよ。君がいると空気が華やぐな、と思っていただけさ(不思議そうにする彼女にそう告げれば、穏やかに笑ってみせた。ポットからカップにお茶を注ぎ足せば、それを一口し、ほぅ、と心地よさ気に吐息がこぼれた)
レティシア > (相手が己の反論を、「確かに落ちているが」と、あっさりと認めてしまえば、でしょう?と同意を求めるような声をあげ。きっと女は内心、勝ったと思っている筈で。但し、相変わらず、何が勝った負けたなのかは不明。すっかりと手にしているカップは空になっているが、女は注ぎ足すつもりはないらしい) …あら、堪えるようなら、お仕置きして下さるの?じゃあ、しおらしく、お仕置きを受けてみようかしら?(男から肯定のような言葉を耳にすれば、瞳を瞬かせてから、可笑しそうにクスクスと笑う。その表情から、到底、大人しくお仕置きをされるような女じゃない事が見て取れ) …そうねぇ、殿方のひとり暮らしなんて寂しいものだものね。ましてや、こんな山の中で……(言葉尻、女にしては珍しく、「ふわぁ」と小さく欠伸を漏らした。まだ昼間だと言うのに、口元を押さえて欠伸をする女は、ふらりと椅子より立ち上がり) ……オーベ…お昼寝するのに、奥のベッドを使わせて頂いても良くって?(相手の返答を聞くよりも早く、奥の書斎へと爪先を向ける。その足取りはどこか、フワフワとして危なげなそれでいて。淫魔としての食事を取れていないのか、人間で言う所の貧血みたいな状態らしい。しかし、万全だとは言えない相手の身体を思えば、食事を強請る事はせずにいて)
オーベ > …そう言ってるうちはしても無駄だろ?楽しむ気まんまんじゃないか(彼女の言葉は何となく想像できた。こう言う彼女だからどんなに強く言って聞かせても悪戯を辞めることはないであろうし、なんだったら仕置を受けてみたさに悪戯を重ねるかもしれない、なんて思ったりした)…1人じゃないけどなあ、1人と1匹と…ゴーレムと…あと、鷹と…(とてもじゃないが華やかな雰囲気とはかけ離れていることは認めざるをえない。他には他には、と言い重ねるうちに何だか虚しくなって結局、彼女の言うとおりだと思ったのか、そうだな、と苦笑気味に頷く)………構わない…って、大丈夫か?ふらふらしている…って、ああ、そうか…(彼女の事を思えばどうしてこのような状況なのか何となく察しは付いた。よろける彼女を椅子から立ち上がれば、そっと手を取るようにして)…ベッドまで案内くらいはする(案内するまでもなく彼女はその場所を知っているだろうけれど。彼女をベッドまで案内すれば、彼女が眠りにつくまで傍について…小さく寝息が聞こえてくれば、しばらくその寝顔を眺めていたそうな―――)
ご案内:「小屋」からレティシアさんが去りました。
ご案内:「小屋」からオーベさんが去りました。