2020/11/08 のログ
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
唾液を混じらせ、舌を絡め合い、酒精と紫煙の混じったソレを少女に流し込む。
唾液が攪拌される淫靡な音が、部屋中に響き渡る。
少女の吐き出す吐息の熱が己にも移ったかの様に、吐き出す吐息は甘く、熱を帯びるだろうか。
「……けれどもそれは、実際に旅に出なければ分からぬ事だ。
草木の汁も、肌を汚す木屑も、海原の塩も。
私は知らぬ。此れから知ることも無いだろう。
勿論、それを悲しいとは思わぬさ。私には、私の為すべき事があるでな。
けれど、それでも。外を知り、自然の洗礼を受けたお前の旅路を、私は好ましいものだと思うよ」
そう。少女の言う通り、外の世界を旅する事は決して良い事ばかりではない。
自由とは、それに伴う責任が存在し、誰も自分を救ってくれない環境に身を置かねばならないからだ。
温室育ちも甚だしい己が、果たして少女の様に旅が出来るかと問われれば――首を横に振るしかないだろう。
それでも、いや、だからこそ。そうして苦労しながら旅を続ける少女を、労わる様な言葉をかけるのだろうか。
――しかし、今は情事の只中であれば。
少女の視線が、己の肉棒に向けられている事に気付き、クスリと笑みを零す。
「……奉仕、してくれるのだろう?先ずは直接、触れてみなければ始まらぬと思うが」
ゆっくりと身を起こせば、少女を抱き起す様にその手を引いて。
小さく、柔らかなその掌を、己の衣服越しに隆起するソレに触れさせようとするだろうか。
■フェリーチェ > 覚悟も問われず放り出されたに等しい少女は、言葉の額面通りに好ましいとは思えなかった。
それは、まだ思い出として昇華するには記憶が生々しすぎる事と、経験が何かに活きる程に年を経ていないこともあるだろう。
今ひとつ美味しくない料理を口に含んだときのような微妙な表情で、相手の目から少しずれた位置に焦点を置いて頷く。
あくまで相手の思想を受け止めこそすれど納得はしないと、商売人にあるまじき……けれど年相応に子供っぽく、内心を表出させて。
もっともヘソを曲げたところで目の前の現実は消えてくれない。
本格的に見える位置にきてしまった怒張へと視線が尚更釘付けとなり、口づけで溜め込んでしまった唾を嚥下する。
喉が鳴り、白い首筋はピクピクと張り詰めた肌を震わせ、続く深呼吸で浮き上がる乳首もまた微かに震えている。
「も、もちろんご奉仕させていただきます。
これを、たしか……えぇえぇ、知ってます」
片腕を後ろについて引かれるままに起き上がり、ベッド上に足を折り込んで座った格好で"自分にないもの"へと直面する。
最初は思考に沈んだまま引かれた片手だけを伸ばしかけるけれど、すぐに学んだことを思い出した少女は両手を前に出す。
その怒張の横合いに手を翳したまま。
「本当に触っても大丈夫なんでしょうか?」
ぽつりと、話しかけるわけでなく自信なさげに呟く。
それでも少女の細い指先はゆっくりとその先端部に触れ、左右の指でちょこんとカリ首付近をつまむ。
衣服越しではあれどマッサージのように揉み込んで硬さを再確認し、不安混じりの照れ笑いで正しさを伺うように上目遣いで顔を見上げ。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
納得いかない、と言わんばかりの少女の表情。
或る意味で、素を曝け出してくれた――という程でも無いかもしれないが、そんな少女の表情と仕草に、思わず零す含み笑い。
褥の中、という場所でなければ、微笑ましいやり取りが続いた…のかもしれない。
しかして、今は互いの情欲を貪ろうとする雄と雌でしかないのなら。
そんな牧歌的な笑みも、捕食者めいたものへと変わり、喉を鳴らす少女を、静かに見つめていた。
「……知っている、か。であれば、手ほどきの必要はあるまいな。
そして、此処を訪れた理由をもう一度思い出す事だ。
私が満足しなければ……なあ、フェリーチェ?」
満足しなければ、どうするというのか。
それを多く語らぬ儘、にっこりと笑みを浮かべてみせる。
「構わぬさ。というよりも触れずしてどうするつもりだったのかね。
それとも、男の衣服をはだけさせるところから、教えてやらねばならぬのか?」
自信無さげに呟く少女に、尊大さを過剰に含ませた言葉と共に笑う。
衣服越しに触れられた肉棒は少女の手の中でびくり、と跳ねて。
その硬さと熱を、勢いを。少女に伝えるだろうか。
不安の滲む照れ笑いを浮かべる少女を見つめ返すのは、うっすらと笑みを浮かべ少女を試す様な瞳。
情事に不慣れであることを知りながら。か細い知識だけで、何とかしようと努力している事を知りながら。
そんな少女を、敢えて追い詰めるかのように。
浮かべる笑みはきっと、獰猛なものであっただろう。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 後日継続にて――
ご案内:「カジノVIPルーム」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「カジノVIPルーム」からフェリーチェさんが去りました。
ご案内:「平民地区 住宅通り」に燈篭さんが現れました。
■燈篭 > 『おおうおうおう、呑みすぎちまったよ てやんでぃ!』
「なぁにいってんだい、アタシはまだまだ! まだまだいける!」
今日も今日とて、鬼は鬼らしく、見た目は女童でも自由気まま
鬼の気の向く儘に、酒を浴びる。
酒場ではふと周りの衆と気が合い、やれ火酒の呑み比べが始まった
駆けも始まるものの、勿論勝てば飲み代はタダときた。
鬼の胃袋は笊どころか枠のみだぁ!と飲み明かす。
周りを好い潰したところで、鬼と最後まで飲み明かしていたのはドワーム娘
鬼、背丈も飲みっぷりも被るドワーフを相手に、一緒に店を出る頃にはダチ同然。
肩を組み、家はこっちだと舌ったらずに宣うドワーフと肩を組み合うまま、千鳥遊楽里と脚は向く。
正に近所迷惑。 住宅通りに二人の酒で剥いた声が響く。
『おう、アタシはこっちなんだよっ!』
「おうそうかい! また呑もうや!」
うぃっく!と互いにしゃっくりをしながら、ドワーフ流の挨拶だという頭突きで〆の別れ。
互いに肩を抱き合い、 ガ ゴ ン ッ ! と何をぶつけたのだと言いたげなほどの、堅い音。
ケラケラケラと笑いながら、別れるのなら、鬼は非常にいい気分。
一人で住宅通りをふらふら、ふらふら。 壁に当たれば角が擦れながら、無傷も同じ。
逆に勢いがあれば壁に罅があるかもしれない。
手には酒場で気に入った琥珀色の煮詰め酒がたっぷりと入った彫り込みの硝子瓶。
■燈篭 > 左へよろければ左の壁へ
右へよろければ右の壁へ。
脚はおっとっとと重力に従い、感覚も酔わせて左右の壁へ挨拶を交わしていく。
酒に弱ければ、壁と今頃仲良くしていたかもしれない。
しかし鬼がそうなるはずがない。
壁如きと仲良く寝るなど、鬼の名折れ。
酒のコルクを歯で引き抜き、どべんっどべんっとその小さな口の中に酒は消えていく。
白い吐息は、臓腑が酒で火照り、熱い証。
どれだけ呑んだのか、鬼の体からは酒気が漂い、湯気すら立ちそうなほど。
琥珀酒の、常温で灼け付きながらも独特な香りを持つそれが瓶の中
泡立つ度に高さを下げる。
「うっぷぃぃ……♪」
冷えた空気が心地よい
そう、そんな冷えた空気が肌を冷やし、火照りが消えるたびに酒が進む
無限呑兵衛の出来上がりながら、衛兵がどこにいるかもわからない中、道を鬼の勘で進む
「おっぺけぺーのぺー♪
おっぺけぺーのぺー♪」
口ずさむそれはどこかの酔っぱらい爺が歌っていたそれだったか
小鬼のまだ幼げな声色と、酔いどれ音調には正に嵌っていた。
幼げな身体と角が伸びた姿であろうとも、口ずさむそれは酔っ払いの権化。
頭は地面を見つめ、足取りはおぼつかない。
誰かがいれば 嗚呼、と呟く前にゴンッ!と平民地区にそびえる一本の看板にぶつかった。
目貫通りと裏通りを示すための親切な看板ながら、鬼からすれば気に入らない相手その1.
「おう! 何処目ぇ着けてんだ! おう!?」
名もなき看板を相手に、喧嘩を売る。
通りすがりの真夜中の街人は、看板の後ろ姿は、汗が一本垂れているように見えたとか。
■燈篭 > 鬼は小鬼
自身よりも背が真っ直ぐに高く、堅い踏ん張りを見せる相手に絡む
なによりも、ひょろながなくせに踏ん張りを聞かせた相手。
しかし、機嫌も良かったためか、鬼の頭突きを喰らって平気な相手を賞賛しだす
べしべしべしと叩く鬼の掌
ゴインゴインゴイィィィンと鉄棒で造られていたそれが撓む、撓む
近所迷惑その2を奏でながらも、鬼、その場を去るものの、案内板
形は腰が凹のように横に流れてしまっていたとか。
さて、冷たい風
火照る肌 命の無い美味い酒
住宅通りの中をさまよいながらも、適当な場所も無ければ鬼は歩みを止めやしない。
そして疲れ知らず。
なぜなら鬼にはこれがある。
「あばばばばばばっ」
大口を天に開け、八重歯覗く口元
琥珀色の酒が注がれながら、ぐびりぐびりと喉は勝手に鳴らす。
舌で味わう前にのど越しを楽しむとは、琥珀の煮詰め酒
それに対するなんと罰当たりなことか。
「ぷっはぁぁぁ……♪」
白い吐息をもうもうとこぼしながら、体の動力は酒に有り
鬼の脚は止まらず、酔いも消えずに辺りを見回す。
鬼はようやく、自身が迷ったのだと気が付いた。
さてどうしてくれよう。腕を組んで鬼は考える。
真っ直ぐに突き破る
道筋をただ旅じる。
誰かに道を聞く。
「んーっと……。」
とろんとした目で、辺りを見回す。
何かを探しているかのようだ。
■燈篭 > そんまま目的のものを見つけたかのように
足取りはおぼつかないまま歩き出す
やがて表通りへと脚は落ち着けば、適当な屋根の上へ。
愛瓢の酒を片手に、街中の明かりを肴にやがて鼾をかき始めたとか。
ご案内:「平民地区 住宅通り」から燈篭さんが去りました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──はーいお疲れチャン。また来てくれたまへ」
そんな中の一室から、満足げに出ていく宿泊客を笑顔で見送る、スタッフ用の作務衣姿の金髪の男が一人。
今日も今日とて知り合いからの依頼で、臨時のマッサージ師として仕事に精を出しているのだった。
「ふぃー……こういう普通のマッサージも悪くはないのだが、そろそろ一発エロマッサージでもしたいところであるなぁ」
個室内に戻り、施術用のベッド脇の椅子に腰掛けながらそんな詮無い独り言を漏らす。
今日は現状、立て続けに男の『標的』にならない客の来訪が続いたため、男はごく普通のマッサージ師として
仕事をこなすばかりであった。
男としてはそれもそれでやりがいを感じなくはないのだが、やはり役得の一つぐらいは欲しいところであった。
「まああそれも時の運というヤツなのだが……──おっとと一息つく暇もなさそうだったな」
ボヤキを続けようとしたところで、閉じたばかりのカーテンが開く。
さて、やってきたのは男の『標的』になりうる客か、それとも……。
■エレイ > カーテンの向こうから現れた客を、男は笑顔で迎え入れ──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。