2019/11/04 のログ
ご案内:「ダイラスの裏路地」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「ダイラスの裏路地」にアンジェリカ・アーベルハイドさんが現れました。
クレス・ローベルク > 今日は休日。
おおむね、充実した楽しい休日と言って良いだろう。
本を買い、小物を見て、図書館で本を買う。
――男の感覚が、尾行してくる誰かの存在を捉えるまでは。

「しょうがないな……」

男は、人気のない路地裏まで歩みを進める。
歩いて、歩いて、そして、その先は――壁。
商店の後ろ側なのだろう。裏口はあるが、当然男は鍵など持っていないし、もう閉まっているのか明かりは消えている。

「――さて、誰だ、とは聞かないよ」

男は、壁を向いたまま、後ろに居るであろう誰かに声をかける。

「君はこのまま、真っすぐ家に帰れ。そうすれば、俺は君が誰かも解らないまま、何もせず、この場を去る。
今日は貴重な休日なんだ。バトルジャンキーでもあるまいし、休日にまで、戦いたくはない」

だが、と男は剣を抜く。
相も変わらず、後ろを向いたままだが。

「君が来るというのなら、容赦はしない。
それを認識した上で、どうするか決めればいい」

アンジェリカ・アーベルハイド > 闘技場の大会の後、彼女の地位は何一つ変わらなかった。
むしろ優勝したためそれなりの報酬も出た。

ただ、心と体はボロボロだった。
長時間犯され、孕まされ、人前で産まされる。
それにより彼女の体も心も大きなダメージを受けた。

そのシーンは、本当に裏でしか回っていないため、魔道映像が出回っていることは彼女は知らないが、それでも
自らの痴態を数多くの人に見られた彼女の心は大きなダメージを受けた。
そうして、その元凶となった男に復讐をすることにしたのだ。

隠密等は別に得意でもなんでもないため、すぐにばれる。しかしバレても構わない。
高速度で近寄りそのまま大上段から剣を振り下ろす。

クレス・ローベルク > 「……残念だ」

反応は一瞬。
身体を反転させ、冗談蹴りで振り下ろされる相手の手首を蹴り上げる様にして受け止める。
無論、それで剣を弾けはしないものの、蹴りは止まった。
そして、そこでようやく、男は彼女の姿を見た。

「……誰かと思えば、アンジェリカか!
やれやれ、真面目な子程怒らせると怖いって言うのはホントだな、っと!」

足を降ろして、今度は剣を構え、こちらからみぞおちに向けて突きを繰り出す。
魔法で貫通力は消してあるが、それでも食らえば相応のダメージはある。

アンジェリカ・アーベルハイド > 突きを受ければ柔らかく後ろに飛び、間合いを離す。
しかし、闘技場で戦った時と比べ、勢いは増しているが隙が多い。飛びのいた瞬間に薬を盛れるかもしれない。

飛びのけばまた剣を構える。八双の構えである。

クレス・ローベルク > 「――?」

飛びのいた瞬間、男は反射的に彼女の腕に薬を打ち込んだ。
反射的に、というのは、それほどまでに露骨な隙であったからだ。
やってしまった後で、しまった、誘いか、と思うぐらいに。
しかし、結果はカウンターも何もなく、あっさりと打ち込めてしまい、

「……ふむ」

もしかして、と思い、男は彼女が構えた直後、素早く距離を詰める。
今度は、こちらが露骨に薬を打とうと首筋に注入器を宛がおうとするが、実はそちらはフェイク。
本命は、剣を捨てアンジェリカの胸を揉みしだかんとする右手だが――果たして。

アンジェリカ・アーベルハイド > 「んぐぅ!?」

懐に飛び込まれると抵抗もできず、そのまま胸をもまれてしまうだろう。

「あっ♡ んがっ♡ やめてぇ♡♡」

そうして嬌声をあげながら、必死に逃れようとする。
そうして乳房を鷲掴みにされ、おかしくなるだろう。

そうして薬をまた打たれる。
最初のは単なる媚薬であったが今度は……?

クレス・ローベルク > ぱ、と乳房を揉みしだくのを一旦やめ、距離を取る。
彼女を警戒して――ではない。
寧ろ、警戒の必要性のないと取って、薬の効果を観察する為、である。

二度目も、媚薬には違いない。
但し、こちらは導入検討中の物だ。
所謂、試練の媚薬のバリエーション、という物で、

「――前に食らった発情もだが、それとは別に、通り抜ける風が身体を撫でるのすら、少しくすぐったく感じるだろう?
仮の名付けだが、『鋭敏試練の媚薬』といったところかな。
発情効果にプラスして、更に肌感覚を上げてくれるという訳だ」

そう言うと、今度は警戒もなく、つかつかと歩み寄る。
それに対し、剣を振る事は出来るだろう。
但し、振った時、ほんの少しの布ずれで、身体のあちらこちらに快楽が走るだろうが――

アンジェリカ・アーベルハイド > そう言われても相手の言うことなど真にとらえずにそのまま再度襲い掛かるアンジェ。しかし剣を振れば。

「んひぃぃ♡♡」

乳首が服に擦れ、絶頂してしまう。
そうして愛液をたらしながら剣を振れば、明らかにその勢いはほとんど死んでおり、振られても大した脅威ではないだろう。

クレス・ローベルク > 男は、剣を敢えて少し顔に掠らせる。
目の下に少しばかり切り傷。これで、正当防衛としての名分も多少は立つ。
これからする事を思えば、少しは世間様に、或いは衛兵様に言い訳の余地を残しておきたかったから、これは寧ろ有難かった。

「この通り、事実上相手を無力化できてしまうという難点があってね。
中々調整が難しいんだ――さてさて」

そう言うと、男は彼女の身体に抱き着く。
彼女の放漫な肉体と、汗の匂いに、こちらも肉棒がいきり立つが――しかし、それは目的ではない。
彼女の後ろにある、鎧の接合部を外し、鎧を脱がし、その上で、

「さて、どうするかな。
また、襲われても叶わないし、かといって、レイプ程度じゃこの子の意思は折れないみたいだし――うん」

壊れる寸前まで、可愛がってあげようか、と。
そう言うと、ホルスターから更に薬を取り出す。
左右合わせて、試練の媚薬二つ。更に、ポーチの中から、更に一つ今までの薬とは違う、青色の薬を取り出す。
二つと、一つ――である。

「さて、まずは二つ。試練の三つ以上は、試合じゃ感じすぎて使えないけど――君なら良いよね」

容赦なく、二つを突き刺す。
一つでも十分すぎる効果だが、二つともなると、最早常人なら、後遺症で色狂いになるレベルだ。アンジェリカ程の意志力があって、初めて抗える可能性があると言っていい。
その上で、

「こっちが、乳用の薬ね。膨乳と、乳出しの効能がある」

そういって、更に一つ薬を突き刺す。

アンジェリカ・アーベルハイド > 媚薬を二つ、膨乳を一つ打たれれば、大きな胸を抱えたまま、立ち往生してしまう。
両手で胸を押さえているが、先ほどの過敏の薬も相まってそのせいで噴乳絶頂してしまい、ビュービューと母乳を吹き出す。
それを止めようと乳首に触れば自分のことなのにまた絶頂する。
母乳を止めることはできないだろう。

そうして裏路地の真ん中、膝立ちで、下着姿で噴乳絶頂し続ける無様な感じになってしまった。

もう抵抗はできないだろう。
レオタード下着の中、秘所はぐちょぐちょに濡れており、下着も色が変わり愛液がしたたっている。

クレス・ローベルク > 準備は終わった。
そう言い、彼女の後ろに回り、その身体を持ち上げる。
既に、ズボンと下着は脱ぎ、肉棒をあらわにしている――そして、最後の砦、レオタードの布地もあっさりとずらされ、

「それじゃ、快楽地獄、スタート♡」

嫌味な程に甘い声と共に、その秘裂に、肉棒を突き込む。
敢えて最初は、薬の効きを見る為、奥までは打ち込まず、中ほどで止める。
既に再生したであろう処女膜を強引に貫くことになるが――その痛みよりも、快楽の方がはるかに勝る事だろう。

アンジェリカ・アーベルハイド > 破瓜をするぐらいの絶妙な深さで挿入を止められる
この破瓜の時点で、少女は破瓜絶頂をしてしまい、どうしようもなくなっている。

純潔の血の混じった愛液をたらし、床を汚すだろう。

そのまま逃げようと身をよじればさらに絶頂がひどくなるため、できるのはじっと耐えることだけであった。
まだクレスを睨みつけるだけの余力はあるだろう。

クレス・ローベルク > 「おー、既に二回ぐらい絶頂してるのに、まだそんな目が出来るのか」

ほんと強情だなーと思いつつ、わざと焦らすように少しずつ肉棒を動かす。
勿論、焦らし責めで堕とすつもりはない。
ただ、意思はともかく、身体の方は、その優しい動かし方に焦れる――正確な言い方をすれば、快楽に慣れ、感じやすくなる。
そんな所に、

「ほら、連続ピストンいくよ~」

と、突然激しく、膣の前から奥までを制圧する本気ピストンを加える。
鎧さえなければ、彼女の身体は非常に軽い。
故に、まるでオナホールの様に、がくがくと上下に揺さぶり、

「ほらほら、どんどん強くなるよー」

腰と身体、両方とも上下に揺さぶられ、容赦のない快楽を受け続ける少女。
普通はこんな事はしない。身体だけでなく精神も快楽に慣らせ、きちんと苦痛にならない快楽のラインを見極める。
しかし、それは篭絡し、蕩けさせる為のもの。
今回は、明確に彼女を壊す、正確にはその直前で止める為の物。
容赦など、するわけがなかった。

アンジェリカ・アーベルハイド > こんなひどい状態。
常人なら快楽に飲まれは今日しているような状況をジわせられながら、アンジェは必死に抵抗しようとしていた。
そのままこれ以上ないなら、墳乳もしながら、ただただいじめられていくだろう。

泣き叫びながら、アンジェは逃げようとしていた。もう襲った。

クレス・ローベルク > 「うおっと」

てっきり、既に抵抗する気力もないだろうと思っていたが。
こうやって暴れられるところを見るに、まだ彼女の誇りとか、そういう心の強さは失われていない様だった。
このまま、二度と戦う気力も沸かないほどに犯しても良いと、思っていたが。

「その前に、一回射精……っ!」

びゅるるる!と彼女の奥までを白く染めて。
そのまま、余韻に浸る事もせず、抜く。
そして、彼女をゆっくりと地面に降ろし、

「もしも懲りてなかったら、また来なさい。
勿論、その時はこれだけで済むとは、思わないでね?」

そう言うと、男は下着とズボンを履いて、その場を後にしようとする。

アンジェリカ・アーベルハイド > 【中断します】
ご案内:「ダイラスの裏路地」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「ダイラスの裏路地」からアンジェリカ・アーベルハイドさんが去りました。
ご案内:「ダイラスの酒場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「ダイラスの酒場」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > 「お…じゃあ、久しぶりにケーキ食べようかなぁ。ショートケーキ食べたいねぇ、生クリーム。」

こっちだとあんまり食べる機会なかったんだよなぁ、と笑顔で注文まで彼におまかせしてしまおうと。

「そりゃあお前さん、神様にとって信仰心はご飯と一緒。信者が居なくなったら消えちまうんだから、奇跡くらい配らねぇと、なぁ?」
自分が世界のルールですーって面してる奴は気に入らないけど、なんて良いつつ。神の恩恵を受けられない不死者はむしゃむしゃとソーセージを更に口に入れ。

「んぐ…? や、事故っていうか、俺たちって順当に種族として進化したら、物質世界からこう…概念世界に存在がシフトしちまうから…そっちはそっちでしがらみ多くてめんどくさいから、別の方向性ないかなーと色々実験した結果?」
別になりたくてなったわけではないが、事故でなった、と表現されるとそれはそれでニュアンスが違うので、適当な表現を探してあやふやな言葉を投げていき。

「パンもあるし、あれだ…東の方にあるコメ?あれを使うこともあるし。っと、あー…じゃあ、ドラゴンカレーでいいか。」
カレーは食べたことない、と言う彼に、しれっと便乗してメニューを決めてしまう。スパイスは大丈夫、うちにある、と言わんばかりに。

「んだよー、んなブツクサ言うなら、思っくそ手をかけた一品押し付けるぞゴルァ。死蔵してるオリハルコンの槍に引く程エンチャントして送りつけてやろうか…!」
苦笑いから引き笑い…同じ言葉が文句じみた口調に変わるのに冷たい指先が彼の鼻先をうりうりしようと狙いながら冗談めかした文句を返す。

「まあ、冗談はさておき…えぇっと、致命傷や即死を1回だけ瀕死で済ませるアミュレットと、物理障壁のアミュレットと、魔法障壁のアミュレットと…どれが良い? ちなみに全部使い捨てだから、1回効果発揮したら終わりだぞ。」
と、もらうというなら、手渡せるアミュレットの説明をちらり、ほらり。

クレス・ローベルク > 「ショートケーキか。じゃあ、俺ショコラケーキ頼もうかな。
どっちも結構美味いから、後で一口交換しよう」

流石に王都の高級店って程じゃないけど、と言いつつ、呼び鈴を鳴らす。
今度は、先程よりも早いタイミングで来た。
食べるタイミング見計らってるとは思うんだけど、何時もドンピシャ過ぎて怖いんだよな、と思いつつ注文。
恐らく、少し話していればそのうちに来るだろう。

神の話に関しては、苦笑いして。

「上位者っていうよりは、傭兵の雇用者みたいな感じだなあ。
俺はそういう神嫌いじゃないけどね。
寧ろ、神様ってヤツはそうでないと、頼りがいがないし」

俺も、信心はないけど祈るぐらいはするし、と。
実際に神というものをまだ見た事が無いから言えるのかもしれないが。
しかし、一般人の神様に対するイメージから、そう外してはいないだろう。

「ん……?概念世界?あー、待て待て。急にスケールを大きくするな。君の世界の知識は君程にはないんだから――要するに、アレか。『進化の袋小路』みたいなのから、抜け出す過程で、『こうすればいいんじゃね?』ってのをやってみた結果って訳か」

魔術の知識が無いので、そこまで的確なたとえが出来たとは思えないが。
しかし、普遍的な捉え方をするとこういう事にはなろう。
実際、無意識の内に選んだ言葉だが、概念世界――つまり、物理的実体ではなく、"そのもの"の世界を、行き詰まりと呼称するのは、左程間違ってはないとも言えるかもしれず。

「あ、コメも使えるのか。俺パンも好きだけどコメ大好きなんだよ。出来ればそっちがいいな。……その名前だと本当にドラゴンがお出しされる気もするけど」

まあ、一度言った以上、材料や製法に口出しするつもりもない。
好きにやってくれ、と言う。
投げやりな言い方だが、どちらかというと、そうすることで出てくる何かを期待しての発言だ。

「勘弁してくれ。そんな"魔王を倒す為の専用装備です"みたいなのを貰っても普通に持て余……、ひゃにひゅるんだーひゃめろー」

鼻頭を抑えられて、不細工な顔になる男。
別に貰った所で、それこそ使わなければ良いだけの話なのだが、そんなものが家にあるというだけで大分落ち着かなくなる気がする。
しかし、貰うアミュレットの説明を聞いたら、男は直後に

「即死を瀕死にするアミュレットで」

と即答する。物理障壁の『物』辺りで即答だった。
表情が試合中でも見せたことのない程の真顔で且つ姿勢が前のめりである辺りが、その切実性を象徴しているかもしれず。

ハーティリア > 「お、いいねぇ。じゃあ後で交換な。」

それはさすがに、なぁ?とそこまでは期待していないと返すが、正直値段と味が比例しないこともあるので断言はしないでおき。

「まあ、俺が会った事あるのは、戦乙女と竜帝くらいだけども。…一応、どっちも美女だったぞ。」
流石に本格的な神様ってのはお目にかかってねぇなぁ、天使はあるけど、と肩を竦め。まあ会ったら会ったでめんどくさそうだけどなぁ、とケラリと笑い。

「そうそう、そんな感じ…あれだ、井戸の中の蛙が、進化したら海にいかないといけなくなるけど、海は海で決まりごとがめんどくさいから、進化しても井戸の中に居て良い方法ないかなぁ、みたいな感じ。」
彼が表現してくれた的確なそれを、自分なりに補足しようとするがやはり微妙な言い回しになって…結局、彼が理解してくれたなら良いや、と話を切り落とすことになるのだが。

「…ん? 出るよ、美味いぞ? まあ端肉だけども。」
すくなくともゲテモノではないぞ、と一応前置いて…まあ、彼にはがっかりされない程度には、気合を入れて作ろう、と決めたところ。

「失敬な、俺がエンチャントしただけでそんなのできねぇよ。まあ、どっちにしろ使い手次第だけども。」
無銘の剣で魔法ぶった切る奴も居るし…とちょっと遠い目しながら思い出すように。
だが…アミュレットの下りになると、思った以上の食いつきに。

「ヒェッ……あーうん、はいコレ…まあ、生命のあるやつにしか意味ないから、俺使えなくて持て余してたし、ちょうどいいっちゃ良いんだけど…食いつきすげぇな。」
ちょっとこっちが慄きながらも、赤い宝石がついた首飾りをチャラリと…彼に差し出そうか。

クレス・ローベルク > ケーキがやってくる。
どちらも、シンプルな形のケーキだ。
流石に、パティシエがいるというわけでもないのだろう。
取り敢えず、フォークで一口掬い、食べてみる。

「ん、やっぱ普通に美味いわ」

甘さ強めのケーキだ。
ややしつこい気はするが、酒と一緒に食べることを想定すると、これぐらい味が強い方が良いのだろう。
洋酒の色が控えめな所も、そういう事だろう。

「ほう。美人。良いね。信仰のし甲斐がありそうだ。
まあ、神様ってヤツはなんとなく面倒そうなのは解るけど。
間だって、王族とか貴族とか、付き合い面倒だしなあ……試合で戦う分には盛り上がるんだけど」

と、貴族から逃げ出してきた男がさらりと言う。
基本的に、法を定める側の人間は面倒だという事だろう。

「出るんだ……まあ、確かに実家でも捌き方と簡単な調理法だけは教わったけど。いやまあ、流石に滅多なものは出さないと信頼はしてるけど」

流石に、実食はしなかったからな……と。
流石にこれ以上はハーティリアの腕に期待としか言えない話なので、切るとして、

「そういうもん?まあ、確かに戦いは武器より使い手の方が大事って意見は良く聞くけどね。
っていうか、魔法は剣を……?それは実体のある石とか炎じゃなくて、文字通り魔法そのものを?いや、出来なくはないけど」

究極、魔力は力の流れなのだから、それをかき乱してしまえばどんな魔術も掻き消える。
男の邪魔眼はまさにそういう魔術なので、その剣術版といった所か。
尤も、魔力ナシでそんな事が出来るというのなら、化け物でしかないが。

「いや、ホントね。試合じゃなくても誰かに恨まれて背中から刺されて死ぬ事がある仕事だからね。
こういう店を知ってるのも、どっちかっていうと自分の命を守る為っていのもあるし。
……ありがとうね、本当に」

両手で、まるで宝物を(効果からすると本当に宝物ではあるのだが)受け取る様に受け取る男。
『これがあれば一回はマジで酔い潰れるまで飲めるんだよな……』とマジな顔で呟いた後、

「この礼は、何時か必ず出来る範囲でするよ。
といっても、君に出来る事ってのが、今の所思いつかないけど」

と、何時もの苦笑いで言うのだった。