2018/09/22 のログ
■ジード > 「よし、そろそろ切り上げ時だな。次はどこにだすか考えにいこうかね」
さて、次はどこに店を出そうか。
そう考えながら立ち上がると、そのまま軽く荷物を整えてから、
路地の裏へと消えていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「辺境の屋敷:閨」にエシル・アルトワーズさんが現れました。
■エシル・アルトワーズ > ――夢を見た。
マグメールへ初めて足を踏み入れた日。
連れ込まれた先で暴行を受けたあの日。
暗い石牢で身も心も壊される夢。
路地裏で仇敵の血縁者に敗れ、陵辱とともにその身を作り替えられたあの日。
――その生活にも、慣れのようなものを感じてはいるのだが。
そして――
“嵐の勇者”として仇敵と戦い、死戦の果てに敗れ純潔を散らされ、烙印を押された、忘れようにも忘れられないあの日。
悔しさと、痛みと、絶望と。
涙を流すわたしを何度も貫き、未だ何者も踏み入れたのことのない聖域を穢された。
『いつか再び合間見え、その暁に今度こそその身を頂戴する。この呪いはその準備期間である――』
夢の中でわたしを組み敷く黒い影。
何度も刷り上げる動きが次第に早くなり、泣き叫ぶわたしの最奥まで着きこむ瞬間。
『嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ』
「嫌ぁっ!」
叫き飛び起きる。
寝台の上。ひとり息を荒げる。
――夢、か。
嫌な夢を見た。
ここの所見なかった悪夢だが、それがより一層の威力を以ってわたしの心を激しく殴りつける。
狭い窓から覗く空は未だ黒く、耳を澄ませば鈴のような虫の声。
恐らくは、夜中なのだろう。
ベッドの上に座り、膝を抱き寄せ顔をうずめる。
全身に嫌な汗が走り、肌に張り付くドレスが気持ち悪い。
ふと。視線だけを隣に投げる。映るものは何もなく。
「――ばか。こういうときくらい隣にいろよな・・・」
膝を抱く腕に力がこもる。
今夜は、すぐには眠れそうにない――
ご案内:「辺境の屋敷:閨」にクロイツさんが現れました。
■クロイツ > 共にいればつい反応が可愛く、そして可愛い姿を見せてくれる。
そんな姿を見れば少女を休ませることなく求め、もっと可愛い姿を見たくて無理をさせてしまう。
そんな考えがあり、そしていつも一緒にいれば息も詰まるだろうと偶には気を使ったつもりで床を別として。
そんなこんなで屋敷の捻じれた空間の先にある図書庫で古い魔導書を読んでいれば聞こえる悲鳴。
何事かと部屋を飛び出せば、同じように不安にするメイドの一人と顔を合わせる。
その不安な表情にもしや少女の元に侵入者、弟血の魔王がやってきたのかと急ぎ脚を向け客間という名の軟禁部屋へ。
幾度か捻じれた空間を渡り部屋への前にとたどり着けば勢いよく扉を開け。
「エシル、悲鳴が聞こえたけど何かあった?」
普段の笑顔ではなく顔には焦りを滲ませて室内を見回し、ベッドの上で膝を抱き寄せて座る少女以外誰も居ない事にほっと安堵の息を吐く。
そうして少女の傍に歩み寄ると隣に腰を下ろし、肩に手をまわして抱き寄せ。
「侵入者が来た?それとも怖い夢でも見た…?」
大丈夫だからとあやす様に背中や頭と撫で、先ほどまで傍にいなかった自分の浅はかさにいら立ってしまい。
だが今はそれよりもと少女を落ちつけようと優しく撫で続ける。
■エシル・アルトワーズ > ばん、と勢いよく扉が開かれる。
思わずびく、と顔を上げれば初めて見る焦りを浮かべた顔。
襲撃を案じてくれたのか、ほっと息をつけばこちらへ歩み寄り、さっき視線を落としたところに座り、直後肩を抱き寄せられる温もり。
「ごめん、ちょっと嫌な夢を・・・みた・・・」
開きっぱなしのドアから心配そうに見つめる小柄なメイド。
少し赤くなった目が合うとちょっと恥ずかしげにもう大丈夫、とアイコンタクトを送る。
「ありがと、もう大丈夫・・・少し、落ち着いた・・・」
鼻水交じりの半音上がった声だけど。
思いの外心配性だった声の主にへたくそな微笑を向ける。
「それより悪いな、夜中なのに起こしただろ・・・そんなに声大きかったか?」
いつも通りに戻った口調に安心したのか、メイドは一礼の後ゆっくりと扉を閉める。
ぎぃ、ばたん。
再び訪れた静寂。
破るのは、自分の声。
「最近見なかったんだけどな、たまたま悪いのが当たったみたいだ。
だからもう大丈夫、もう寝るんだろ?」
ちょっとだけ強がっていつものような笑顔を演じてみる。
彼は多分戻るのだろうか。それとも何か理由をつけて残るのだろうか。
ひとりになる。
そんなことを考えたとき、身体は勝手に彼のスーツの裾を摘んでいた。
「・・・ごめん、やっぱりいて欲しい。今一人になったらどうにかなりそうだ・・・」
取り繕うことも出来ない本音が自然と零れた。
■クロイツ > 「夢か……侵入者があったのかと慌てたよ。運の良いのはたどり着けたりするからね」
少女の口から夢を語られれば、もう一度安堵の息を吐き。
もし侵入者が隠れて言わせているのであれば許しはしない所であるが、嘘もついている様子もなく。
ふと感じた視線に扉に向ければメイドの一人がのぞき込んでいる姿。
隣の少女と何か視線で話した様子に、頷いて見せて。
「お礼なんていいよ。そんなに怖い夢だったんだ」
敵にはとことん冷酷、懐に入れた者は大事にする。
そんな自分には少女は大事な一人、へたくそな微笑に微笑みを向け。
「大丈夫だよ、俺は起きてたしね。起きたのは…」
メイドの姿にもう一度視線を向けて下がっていいと促し。
普段の口調に戻った事に少しだけ安心をする。
メイドが扉を閉めて下がれば静かになった部屋。
少女が何かを言うまでは急かしも促しもせずに、ただ身を寄せて撫で続けて。
「悪夢っていうのはそんなものだよ。俺だって見る時は見るしさ。
だから今みたいな時は頼ってくれていいんだよ。まだ寝ないから大丈夫、顔も見たかったしね」
何時ものような笑顔を見せてはくれるが、そこにあるぎこちなさを見抜き首を振り。
顔が見たかったと自分らしい気まぐれな理由を告げていると告げ。
スーツの裾を掴む少女に笑みを向けて。
「いいよ。出て行けっていうまで傍にいるよ。大事な妻がおかしくなりそうなのに放っておかないよ」
少女の本音と判る言葉に肩に回した腕に力を込め、強く抱き寄せる。
■エシル・アルトワーズ > 「ぁ・・・」
力強い抱擁。ふと漏れ出る溜息に熱がこもるのを感じた。
優しく頭をなでる掌が、冷たいくせに早鐘を打つ心音が、幾度となく言葉として向けられた好意が嬉しくて、愛おしくて。
「なぁ、クロイツ・・・」
胸に頬を引っ付けたまま、視線は合わさずにぼんやりと名を呼ぶ。
心臓が少しだけピッチを上げる。多分――少なくとも、自発的には言ったことの無い言葉を言うのにちょっとだけ怖気づく。
彼はきっと拒まない、わかっていてもこの緊張はついて回るのだろう。
「――好きだ。
冷たいからだと温かい掌のちぐはぐさも、
俺の名を呼ぶ声も、
何かにつけて後を残したがる独占欲も、
毎回求めてくれる姿も――ちょっと激し過ぎるけど、
俺は、クロイツが好きなんだ。今、やっとわかったんだ」
心臓がばくばくと爆動する。
かぁ、と頬が熱くなるのがわかる。
言った。言ってしまった。
もう後には引けない。この心に嘘はつけないし誤魔化すことも目を背けることも出来ないのだろう。
す、と顔を引っぺがし。
「クロイツ――好きだ」
今度はしっかりと相手の目を見て。
■クロイツ > 「無理やりに連れてきたのは俺だけどね。つらい時は頼ってくれていいんだよ」
抱きしめるなら本当は暖かい方がいいだろうが、今は少女を安心させるのが優先。
強く少女を抱きしめ、優しく頭を撫でる手は暖かく、逆に抱き寄せ密着する身体冷たく、静かに鼓動をうつ。
「ん、どうかした、エシル」
胸に頬を引っ付ける少女を見おろし静かに問いかけ。
何かを言いにくそうにする様子、何を言いたいのかは気になるが少女からの続きを待ち。
何を言われるのか、言ってくれるのかを静かに待ち。
「本当に?エシルにそう言ってもらえると本当にうれしいよ。
俺もさ、エシルが好きだよ。
最初は弟血の魔力を感じて気まぐれで手を出したけどさ。
連れてきてずっと求めてる間に気持ちが変わってね。
それに文句を言っても俺の独占欲を受け入れてくれるし、可愛い姿も見せてくれるしね。
エシルがそう思ってくれたなら本当にうれしいよ」
少女の口からのまさかの言葉に鼓動が一気に早まり、それは触れ合う少女にははっきりと伝わるはず。
見下ろした顔、頬が熱のせいか赤くなっていくのが判り。
出来れば顔を見てはっきりと言ってくれないかなと願うように見下ろしていれば。
「ありがとう、俺も好きだよ」
しっかりと目を見て告げる少女に微笑み、顔を近づけて優しく唇を重ねる。
■エシル・アルトワーズ > 「ん・・・」
やさしく唇を奪われる。
柔らかな唇と唇がしっかりと触れ合う、優しい口付け。
まるで恋人同士のキスのようにじっと抱き合ったまま。
どちらからとなく唇がはなれる。
濡れる瞳と瞳が重なり合う。
――この瞳が、わたしを捉まえて離さないのだ。
「クロイツ――俺を、わたしを抱いてくれ。
本当の意味で、わたしを捧げたいんだ」
心が彼を求める。
体が彼を求める。
どちらも同じなのに、浅ましいような気がして恥ずかしい。
それでも、溢れ出る感情は最早抑えようも無く。
■クロイツ > 唇を重ねては舌を差し入れたりはせず、ただ触れ合うだけ。
今は激しく求めるではなく、少女の気持ちを優しく受け入れる為。
抱き合いながらのキスは何度もしたが、今は恋人同士のようで。
唇が離れ少女を見詰めれば凄く名残惜しく感じてしまい。
じっと瞳を合わせては本当に愛おしいと見つめて。
「俺もエシルを抱きたいよ。
そんなこと言われたら……本当に全部求めちゃうよ?」
今までとは違い、本当の意味で少女を求めてしまう。
きっと今までとは違う意味で無茶をしてしまうかもしれない。
それほどまで求め欲してしまう。
きっと少女は恥ずかしいのに覚悟を決めてくれた言葉。
その言葉、思いに応えるようにもう一度唇を重ね、そっとベッドに押し倒していく。
■エシル・アルトワーズ > りーん、とさっ、ちりん。
体がベッドへ仰向けに倒され、結わえなかった髪がばさ、と広がる。
見下ろす顔はいつも以上に熱く、興奮しているようで。
求めたい、と問われる言葉に心が疼く。
「ああ、全部だ。わたしの全てをもらって欲しい
最早疵物の身体だけど、クロイツ。あなたが欲しい」
自分の体を恥じるように腕で隠し。
実際に純潔は失われ、様々な体験もした。
それでも欲しいと求められれば、断ることなどどうしてできようか。
隠すように抱く腕をゆっくりと伸ばす。
堅苦しそうなシャツのボタンをひとつ、ひとつ、と外しにかかる。
■クロイツ > 自ら少女に着け贈った首輪の鈴が鳴り。
押し倒した少女の髪がベッドの上に広がる光景を熱っぽい視線で見下ろし。
今までとは違う、心の底から求めたいという欲望は笑顔で隠し切れずに瞳に浮かび。
少女の心も体も全て求めてしまうという事は今までにない興奮を掻き立て。
「喜んでエシルの全てをもらうよ。
そんなこと気にしないよ、俺は見た目や身体だけが欲しいんじゃないから。
エシルの全部だよ、辛い思いや経験もした全部が欲しいんだからね」
体を隠す腕にそっと触れて除けていき。
色々な体験をしている少女、それがまた綺麗さに可愛さ、そして自分が興味を持った輝きを作り出したもの。
それを否定などする訳がなく、それを含めてすべてを求めて。
伸ばされた手にシャツのボタンを一つずつ外していかれ衣服ははだけていき。
そうして上体の衣服を脱がされ肌を晒してしまえば、今度はこちらの番とチュートップドレスに手をかけ、そっと脱がしていく。
■エシル・アルトワーズ > ゆっくりとずり下ろされるドレスに背を浮かして手伝う。慎ましさを極めた胸が、薄らと鍛えられた張りのあるお腹が、それとは対照的な丸みを帯びた腰――
やがて足先まで布地が抜け、晒された裸体を月光が照らす。
「や、やっぱり、恥ずかしいな・・・」
恥じらいに思わず頬がほころぶ。
欲望が滲む瞳に魅入られて見つめられただけなのに熱い吐息が漏れる。
「なぁ、クロイツ。知ってるか。
傷を癒す魔法にはこういう使い方もあるんだってさ」
目を閉じ、意識を集中させる。掌が淡く輝き、温かな光に包まれるのが分かる。
そのまま下腹へ――荒らされた、純潔の痕へと手を翳し押し付ける。
温もりが傷跡を包み、癒す。
「これ使うか迷ったんだけどな、でもやっぱり貰って欲しいんだ。
わたしの好きな人、すべて捧げると決めた人になら尚更」
腕を伸ばす。
わたしを求めるこの人を迎えるために。
「クロイツ――来て」
■クロイツ > 手伝いを得てドレスを脱がせていけば、慎ましい胸、触れると鍛えられた感触がはっきりと判るお腹、そして密かに触り心地の好きな丸みを帯びた腰と露わになっていくのを視線で追い。
月明りに照らされた少女の裸体に目を奪われる。
「俺も実は少し恥ずかしいかな。こんな気持ちで誰かを抱くってなかったからさ」
実は自分もと頬を掻きながら恥ずかしそうな声色で告げ。
欲望のままに求め抱いたことは数知れないが、愛おしさを覚えての欲望では経験がと告げて。
「傷を癒す魔法の使い方?」
得意魔法が回復とは真逆の死霊術が多いだけに回復魔法に詳しいとは言えず。
唯一使えるものも入れ墨のような文様を刻まないと効果が薄いもの。
少女の言葉にどう使うのかと、意識を集中する姿を見詰め。
淡く輝き、温かさが見える光に包まれた掌を、下腹へと翳し押し当てる事にその使い方を理解して。
「そういう使い方もできるんだ、俺には思いつかなかったよ。
全部もらうよ、エシルをね。ありがとう」
腕を伸ばす少女をそっと包み込むように腕を回し。
自分の為にもう一度痛みに耐えてくれ、捧げてくれるという思いを受け止め。
「いくよ、エシル」
小さく囁いて頷き、癒された純潔の後に取り出した肉棒を押し付けて擦り付けていく。