2018/06/27 のログ
ご案内:「第13師団敷地裏手」にマリアージュさんが現れました。
■マリアージュ >
何か一回り大きくなった角の大きな歴戦の勇者の雰囲気を持ちます山羊。
その背中の上に乗った、二回りは大きくなった、覇王の気迫を持つ雄鶏さん。
そんな一組が縄張りをうろついている中。
芝生の上で、マリアージュはお座りします。
木の洞で預かられていた付け髭をリスから受け取りまして。
お鼻の下にぺたり。
「第4回、鶏さんと猫さんを守る会を開きますわ」
前回は第2回ですし、猫まで守る中に増えているのですけれど。
それを気にする人は周囲にいません。
『人』はマリアージュだけです。
それに、それを気にする動物もいません。
雰囲気で集まっているだけですので。
少し頭のいいフィレットと、なんか増えている白い毛並みで
賢者の様に知性を感じさせる大きな猿が拍手をします。
自慢のお髭を指で撫でまして、満足気なマリアージュです。
「リス様から色々な苗と棚を頂きましたの。
これで、周囲を守れますわ」
頂いたわけではなく、きちんと購入したものです。
ただ、マリアージュは貰っただけで、王城の侍従の方が払っていただけですけれど。
「騎士様の言葉では、こういうのを『よーさい』と言うそうですわ?」
知ったかぶりで、集まった動物たちに説明をします。
既に現役を引退して戦場に行かない、訓練にしか出されない老馬が
ぶひひぃん、と戦場の話をしだします。
■マリアージュ >
スケッチブックを取り出しまして、鶏さんたちを守る場所の完成予想図・・・
何か居心地のよさそうな、薔薇の垣根に東屋、それに噴水も追加された庭園の絵。
とても上手な絵です。
「こちらが、よーさいが出来た形ですわ。
ほら、こちらに棚も置きましたの」
と、これまた貰った?棚を描き足しております。
一番上には、赤いビロードで居心地よくした、王座の様な鶏さんの場所。
意識高い系の猫は、こっちの隙間は自分の部分だ、と肉球で抑えます。
小鳥もちちちっ、と、その会議?に参加しているのです。
その隣では、猿や犬、ウサギに馬、鴉といった面々が輪になって話し合っています。
彼らにとって、マリアージュ側が「子供派(考えるに役立たずの本能に忠実派)」で、
こちらの集まりが「大人派(きちんと計画して考える頭脳派)」なのです。
ふわりと暖かい風が間を通り、意見を大人派にしているのです。
そんな二派に分かれて話し合いがはずむ中。
老馬は戦場の話を、まるで繰り返すように語っており、
それに付き合った猫や鳥はうとうととするのです。
――きゅっ
兎が話を纏めます。
犬たちは、地面の整備、枝や小石をどけていくのです。
馬が苗を乗せた荷馬車を運び、
兎が穴を掘り、猿が苗を植え、リスたちが土を埋め、マリアージュは水をあげて撫でる係。
空から鳥が植える場所を指示するのです。
不思議な光景なのでしょうが、不思議が普通でしたら
どこがおかしいのか判らないのです。
■マリアージュ >
苗を植えられ、それに「大きくなってくださいまし」とジョウロでお水をあげまして、
慈しむ目で軽く撫でます。
次の場所の苗に水をやる頃には、薔薇の苗は根を張り、瑞々しく葉を色づかせます。
そして、次の苗に水をやる頃には、最初の苗はすくすくと伸び、
その次の頃には、マリアージュにとっては大きく、150cmほどまで
垣根になるように形が整ったまま育つのです。
その次には鋼よりも鋭い茨と共に蕾をつけ始め、
そして最後には、七色に色を変えていく大輪の薔薇を咲かせ始めるのです。
苗を植えるのをマリアージュが手伝おうとしますと。
「にゃっ」と、マリアージュの手を肉球ではたく猫。
猫の役割は、マリアージュがいらないことをするのを抑える係でした。
■マリアージュ >
敷地の裏手を、空から見れば綺麗に円を描き植えられる薔薇の垣根。
幾か所か、犬や猫が出入りできるぐらいで小さなアーチを描く出入口。
人だと、子供でないと出入りが厳しいのです。
・・・二か所に、馬もゆうゆう通れる大きなアーチを描く出入口が無ければですけれど。
垣根も、馬からだと身体も半ばぐらいの高さしかありません。
「・・・今日は、ここまでとしますわ」
兎監督の終了の声とともに、今日の「よーさい」作りは終了なのです。
汗をぬぐう仕草をしまして、今日の仕事の成果を周囲と喜びます。
――お髭は、リスがまた洞で保管しておくのでした。
ご案内:「第13師団敷地裏手」からマリアージュさんが去りました。
ご案内:「第13師団敷地裏手」にマリアージュさんが現れました。
■マリアージュ >
おやつの時間に『よーさい』作りのご報告を師団長さんにしまして。
許可がいただけましたので、どきどきしましてお昼寝も少し下だけで裏庭にとててと小走り。
「たいちょーさんになりましたわ。
ほら、マカロン隊のたいちょーさんですの!」
と、縄張りを見回っている雄々しき雄鶏と、その鶏を乗せた山羊さんにご報告。
「ほら、ほらほら。
これ、たいちょーさんになりますって!」
と、足を止めた山羊の周りを、とても遅い小走りで回り、
報告するのですが・・・。
『こけーっ!』と、そんなことは関係ない、とばかりに鋭い日と鳴きを
翼を広げて響かせられます。
マリアージュ、涙目。
「ご、ごめんなさいですわ。
ヴィゾープニル様のお邪魔しまして・・・」
少し泣き声で俯きかけながら。
山羊のズラトロク様は、後で聞くから、と。『ヴぇ~』と優しくひと啼き。
小さな尻尾をピコピコとさせながら縄張りをゆったりと回ります。
その後ろに付き従う、金色の鶏冠を持つ鶏さんを載せた山羊と、
赤い雄鶏を乗せた山羊さん。
きりっとしており、一部の隙も無いその鶏さんの背を見送ります。
■マリアージュ >
息を止めまして見送りましてから、ふにゃっ、と小さく呼吸をしまして。
そして、庭を作っている皆様方に報告です。
「ほら、マカロン隊のたいちょーさんになりましたのよ?」
犬や馬は軍用ですので、喜んでくれます。
でも、今は仕事中だから、と。
身体をマリアージュにひとこすりしますと、庭を造る仕事に戻ります。
大きな蛇が地面の中を通り緩くし、それを馬ほどもある白い狼さんが前足で土をかき出し小川を作る現場では、
汚れるから後で、とやんわりと言われるのでした。
ちょっとしゅん、としてとぼとぼと兎や栗鼠が作る畑に足を延ばします。
ぱぁ、と顔を輝かせまして、
「あのねあのね!。
わたくし、たいちょーさんになりましたのよ?
だから、皆様に熱くなる前に水浴びしますように命令してもいいですの!」
と自信満々に言いましたら、おめでとうという言葉と共に。
真面目な彼らは仕事と命令の板挟み。
今日の分をきちんと仕上げないと、鴉がうるさいのです。
■マリアージュ >
通りかかった、意識高い系の猫が、マリアージュの脚にするりと身体をこすりつけまして。
こっち、と。「みゃあ」とひと啼き。
素直に従って猫の横を歩きますと、猫は尻尾で兎に、こっちは任せておけと頼もしく伝えるのです。
案内されましたのは、作られている庭の真ん中。
大きな木の下の柔らかい芝の上。
座りなさい、と言われて。
脚を揃えて横に流して座りますと、その膝の上にのしっと乗ります。
他の者たちの仕事の邪魔をさせないために。
「わたくし、たいちょーさんですのよ?
だから、色々と頑張りますわ」
と猫の背中を優しく撫でますと、ここに座っているのがたいちょーの仕事と
気持ちよさそうに喉を鳴らしながら猫は言うのです。
首をちょっと傾げさせてしまうのですが、ふと、後ろを見ます。
・・・こんなところに、こんな大きな木ってありましたかしら?
ほんの少しだけ盛り上がったようになった場所、樹を中心に、芝生が広がり、
緩やかな風が流れます。
お昼寝が少なかったので心地よくなるのですが・・・。
顔を振りまして、何かお仕事を、と。
出来るものはないかしら、と猫を撫でながらきょろきょろとしますと。
小鳥が飛んできます。
■マリアージュ >
藁を咥えた小鳥が目の前におりまして、
その藁をマリアージュの脚元に置きまして、またぱたぱたと飛び立ちます。
すると、次の小鳥も藁を。
そして別の小鳥も藁も。
・・・その藁を見ながら、猫の背を撫でますと。
はっ、と思い出します。
師団長さんから、ねっちゅー症というのになったらだめだと言われております。
自分はそういうのをなったことがありませんが、たしか、帽子を被らないといけないはずです。
猫を撫でる手を止めまして、小鳥がもってきます藁を手に取りまして。
編み編み。
あまり手の動きが早くありませんのに、流れるようにできるのは。
小さな麦わら帽子。
膝の上の猫さんの頭に・・・耳がきちんと出るのです。
いつの間にか眠っている猫も気づかないほどフィットします。
次々に持ってこられる藁を編みまして、作られる麦わら帽子。
小鳥さんにウサギさんを呼んでいただきますと。
「ねっちゅー症に気をつけてくださいまし」
と、麦わら帽子を頭に載せます。
兎耳がしゅっと出るジャストフィット。
中心に座っているだけで、その身体に流れる母方の魔力が大地に染み込んでいきます。
犬や馬、猿に、いつの間にか増えた猪さんにも合う麦わら帽子を流れるように作り、かぶせていきます。
蛇さんと小鳥さんの分は、どうすればいいのか判らないので宿題です。
夕方のお仕事は、麦わら帽子作りになりました。
夕ご飯のお手伝いの時間だと帰ろうとしますと、次来るときは、水が出る壺が欲しい、と。
鴉が伝えてくるのです。
麦わら帽子を被った動物や幻獣が庭を整えていく不思議な場所。
それがひっそりと、第13師団の裏手で進んでいくのでした。
ご案内:「第13師団敷地裏手」からマリアージュさんが去りました。
ご案内:「宵闇の城・キルフリート」にロザリアさんが現れました。
■ロザリア >
城の中腹に位置する、白薔薇の君の名の由来ともなっている庭園
その中央、咲き誇る吸血薔薇に負けるとも劣らない純白のテーブルセットで少女は紅茶のカップを片手に佇んでいた
「……ふぅ」
カップが口から離れると小さな溜息が漏れる
この数日、自分の周囲の状況は様々な顔を見せていた
■ロザリア >
危険を感じ、城へと避難する戦う力のない近隣の魔族達
勿論ロザリアは快くをそれ受け入れ、城の部屋をそれぞれに分け与える
人間の軍の侵入に対して、警鐘を鳴らしに来る者
それらは一笑にふす。魔族の国の中でも最奥に位置するこの水晶の谷にまで人間が辿り着けるとはとても思えない
…だったのだが、人間側に組する魔族もいるという話も持ち上がった
──なぜそんなことをするのかは理解できない
魔族や魔王の中には退屈しのぎと考え愉しんでいる者もいるのだろうか
「…どちらにせよ、せわしいことよ」
かちゃりとカップを置き、背もたれへとその背を預ける
戦えぬ者達を匿った以上、人間達の国への城門の出現も城へと命じ止めさせている
………人間の血の入手は難しくなるが、どの道僅かな時間のことだろう