2017/08/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──……Zzzz……」

夕暮れ時の草原。

赤く染まりゆく空の下、緩やかな風に揺れる草の中に埋もれるようにして、金髪の男がウエストバッグを枕に仰向けに寝転び、
間の抜けた寝顔を晒して爆睡していた。

んが、と時々寝言めいた声を漏らしたり、口端から涎を垂らしたりと、美形が台無しなことこの上ない。

そしてそんな男から少し離れた場所では、一通りの馬具を装着した鹿毛の馬が一匹。
退屈そうに佇んでいるかと思えば、時折思い出したかのように草を食んでいた。

両名ともいつからそうしているのかは不明だが、ともかくその場では時間が極めて穏やかに流れているのだった。

エレイ > やがて馬はゆっくりと男の元へ近づき、ぶるる、と言いながら鼻先で寝顔をつついて覚醒を促す。

「………むぐぐ……ぬ……おう……」

眠りを妨げられやや眉を顰めながら半目を空け、馬と数秒見つめ合った後、片手を伸ばして軽く撫でてやり。
やがてゆっくりと身を起こせば、くああぁぁ……と大口開けての欠伸とともに両腕上げて背筋をぐーっと伸ばし。

「──あ゛ー……結構寝た感。すぁて、じゃあそろそろ行くか……」

軽く目元を擦ってそう呟くと、ウエストバッグを装備し直し立ち上がる。
そしてまだ眠気が残っていそうな緩慢な動作で馬に乗ると、軽く脇腹を蹴って促し出発。

蹄の音が、その場から遠ざかり。はてさて男と馬は、一体何処へ向かったのか──。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通りの露店」にジードさんが現れました。
ジード > 普段から怪しげなガラクタやまがい物が売りに出されている貧民地区の中でも
本当に如何わしい物を取り扱っている店の大半は路地裏にひっそりと佇んでいる。

「やあやあ、何かご入用な物はないかい?一通り――」

その一つである路地裏の入り口付近に設えられた露店の主は、
客が訪れるのを商品を陳列しながら時折通り掛る人影に声をかけていた。
素気無く通り過ぎる者、興味を惹かれるもの、何かを手にして去っていく物。
様々な反応を示しながら静かな路地に一時の喧騒を添えてはまた静寂に引き戻されるのを繰り返していた。