2017/06/02 のログ
■ジェイコブ > 山のような紙束は、下手に触れれば倒してしまいそうなほど不安定で、それから目的のものを探すのも難儀する。
ようやく見つけた予算の紙にも、特に武具の交換については触れられていなかった。
「…これでよし、なのか?どうにも戦い以外はわからないな」
結局、素直にリストの記帳を終えて、「予備の武具の損傷が目立つ、要交換」とだけ付け加えた。。
それから、山のように積み上がった武具を棚に戻さなければならないことに気づき、
ようやく自分がこの仕事を頼まれた理由を理解した大男は、それらを片づけ終えて、別の仕事に取り掛かり始めた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 衛兵詰め所」からジェイコブさんが去りました。
ご案内:「ドラゴンフィート」にアッシェさんが現れました。
■アッシェ > 先週から ドラゴンフィートのとある一角、
丁度チェンブレイカーの建物のとある部屋に護衛と言うか監視の少女付きの赤斑の黒卵が鎮座されている。
語りかけてくれれば喋ろうが 監視の少女たちは全く語り掛けてくれない。
卵の方も特に魔力とか発散と化しないので、時折 ゆらゆらと揺れるだけで動きはない。
だって怪しい動きをしたら 即通報されてしまうのだから。
「……」(ひまだのう。)
そして 卵に尋問する人はまだ来ない。こんな状態既に一週間。
監視の目は増えているのだが それだけだ。どうしたものかと卵の中で悩む。
■アッシェ > 卵の中から ざっくり 意識を向けてみよう。
部屋は大きくも小さくもない、出入り口は一つ、窓は鉄枠なのか格子なのか細い溝あるらしい。
部屋の魔力の流れからして 宝物庫らしく 何やらごてごてとしたものとか箱らしいものが多い。
後 多分 自分用の魔道具だろう、包囲する様に置かれているのだから、
勝手に孵化するなって事なのか、まぁ 孵化をすると此処が屋内だと高温と灼熱によって火事になってしまう。
穏便に此処は過ごして 穏便に事を済ませて 旅立ちたい所。
外の様子は おおざっぱだが 人の流れがある、それ位しか辿れない。
ご案内:「ドラゴンフィート」にメンシスさんが現れました。
■メンシス > 早朝に王都から出発し、徒歩で九頭龍山脈へやって来る。
数時間歩きっぱなしは流石に脚に来るものがある、と思いつつ自身の脚を軽く揉めば
ドラゴンフィートの門を潜り、中へ入っていく。
背中の大きなリュックを揺らしながら、市場エリアを通り抜けれる。
少なからず活気に満ちた市場を見渡せば牧歌的な雰囲気に肩の力が抜け、少しリラックスする。
ポケットから地図を取り出し、それを一瞥すれば、目的の場所へと急行する。
「…よぉ、護衛の女の子ってのはお前か?」
建物の扉を開け、中に入っていく。
木箱や宝箱を通り抜け、護衛の少女へと声を掛けつつ、その後ろにある赤斑のある黒い卵に目を付ける。
一言二言、護衛の少女と話をすれば、その卵へと近づく。
「さぁ~って…卵ちゃん、お引越しの時間ですよ~っと」
背中のリュックを地面に下ろしながら、卵を撫でる。
この黒卵をドラゴンフィートから別の場所へ移動させる依頼。
内容の割に報酬が高額だったために請け、今に至る。
後はこの卵を運ぶだけ。
そう思いつつ、あることに気が付く。
…あれ、何か、動いてね?温かくね?と
■アッシェ > 深い淀みの底から意識が浮上する。
少し 眠っていたらしい。だって卵は基本孵るまでやる事なし。
…??
(ん!?引っ越し!? え、我 古竜ぞ!?)
ドラゴンフィートにドラゴンの卵があるのは、
極一部の者しか知らない筈、ただ 例外はいたりするのだが、
その誰かしらが依頼したのか―?どちらにせよ 卵状態で一週間缶詰だったため、情報がない。
卵の状態で抵抗は出来ない。孵化さえしてしまえばある程度出来るが、
…ゆらゆらゆら 揺れてみよう。それだけだった。
温かいのは 中身が入っているからだ。生きていると卵はあったかい。
今なら 卵は 卵が知らない何者かによって 運ばれるだけだ。
■メンシス > 「ねぇ…これもう少しで孵化するんじゃね?」
ゆらゆら、ゆらゆら、揺れに揺れまくる卵を指差して少女へと問いかける。
少女は質問には答えたりはせず、黙って仕事をしろと言わんばかりの鋭い視線。
それを向けられると、ため息交じりに立ち上がり、卵を持ち上げる。
「…頼むから、厄介なことは起こさないでくれよ」
卵に喋りかけながら、大きなリュックに詰めていく。
ぶかぶかだったリュックは瞬く間に卵で一杯となり、丹田に力を入れる。
息を吐きつつそれを背負えば、ゆっくりとした足取りで歩き出す。
しかし、何の卵なのだろうか。
建物から出ながらそんなことを考える。
やけに重く、大きく、そしてゆらゆらしている卵、その正体を考察する。
■アッシェ > 単に気分で揺れている―てツッコミが出来ない。
ツッコミ役 物理的に ツッコミできず。
監視の少女 つまり この建物9割確かミレー族の筈。
人より身体的能力が高いのだ この卵を運ぼうとしている男?がヒトだったら 強さ的に強いのだろうか?
じゃないと この集落から出るのは 大変な事だ。
(んー 引っ越しかー… )
卵は遂にリュックの中に納まった。
抱え持つサイズだ リュックに包まれて動かなくなった。
そのまま部屋から運び出されてしまう。
柄的に卵 禍々しいとしか思えまい。
赤斑に黒の卵なんて 生物学上 ヤバい物か毒とかそっち系が多い事を。
この持っていこうとする男?は分かっているのだろうか!?
(孵化してしまえば 驚くんだろ)
■メンシス > ゆっさゆっさとリュックを揺らしながら、市場エリアを抜けていく。
重いし、背中がなんか生暖かい。
涼しい場所ならともかく、人が密集しているここじゃあ割と体にクる。
「ふぅ~…」
無事に門を潜り、帰り道を見つめる。
見えるのは険しい下り坂の道。数時間は掛かるであろう長く長く続く進路。
それを見てやる気が一気に削がれるも、一歩づつ歩いていく。
ちなみに彼、禍々しい卵とかけっこう見慣れているタイプ。
しかし、揺れたり温かかったりは流石に予想外で驚いていた。
それに、孵化されたら大いにビビる、というかチビる。
竜は見たことあるにしても古竜などは見たことなく、その圧倒的な存在感と威圧感に気圧されることは間違いないだろう。
■アッシェ > 卵 リュックの中で運ばれ中。序に発熱中。
生きている存在なので 熱位は出るが 其の体温が非常に温かった。
分厚い殻でその熱は生暖かいレベルまで低下しているが、卵は喋らない。
流石に空気は読まないと いきなり放置されるとそれはそれで困るし。
(移動しておる 門 通過したっぽいな)
卵でも意識はきちんと顕在している。
しかし 何処まで運ばれるのだろう??
王都か? どこでもいいが 孵化後は即飛ぶし。
このまま 運ばれてしまうのだろう。
どこかに。
■メンシス > 「…」
大量の汗を流しながら、九龍山を下りていく。
ここまで歩きっぱなしで流石に体力の限界が来た。
脚はふらつき、体とリュックの揺れが大きくなりつつ、覚束ない脚運びで山を下り続ける。
「あっ…!」
足元にある石に足が引っ掛かり、前へ盛大に転んでしまう。
リュックのチャックをしっかりと閉めなかったからか、卵は勢いよく転がっていく。
ヤバイ、顔を青くしながらその卵を追う。
しかし、体力がもうない。
荒い息で追いかけながら、転がる卵を見守っていれば…
ガンッ
位置エネルギーの乗った卵が木に思いっきりぶつかる。
顔面蒼白。顔の血の気が引きつつ、その卵の下へと向かう。
割れているかどうか…ヒビが入っていなければいいが。
■アッシェ > 運ばれている最中の卵は特にやる事が無い。
リュックと言う籠に入れられて何をしろと?何もできないよ。
と、リュックが勢いよく揺れるシャッフルされる!!
(…お? おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぎゃあああああ)
リュックから放出される 赤斑の黒卵。ごろごろと斜面を盛大に下っていく。
石や食い物にも似る卵が 木にぶち当たった。そのまま止まったが、
卵の中身は上下左右に揺られてぐるんぐるんだった。
卵の中で酔っただけ。
卵自体は そんなやわな事で割れなかった、
卵も無駄に卵としては 強かったとも。中身はげろげろだけど。
ご案内:「ドラゴンフィート」からアッシェさんが去りました。
■メンシス > 「ん?…はぁ~よかったよかった」
卵を恐る恐る確認する。
割れる処か傷一つついておらず、安心した様子で胸を撫で下ろす。
再度リュックサックに卵を詰めつつ、歩き始める。
「ヒヤヒヤしたぜ、全く…よっと
…少し、休んだ方がいいな」
リュックを背負い直せば、頭を抱えてそう呟く。
暫く歩いて野宿が出来そうな場所を見つければ、火を焚いて休息へと入る。
何故だろうか。卵が元気を失っている感じがする。
ゆれる回数が減ったことに疑問を覚えつつ、テントでゆっくりと休んだ。
ご案内:「ドラゴンフィート」からメンシスさんが去りました。