2015/10/09 のログ
ご案内:「森の中の小屋」にオーベさんが現れました。
オーベ > (深い森の中、ポッカリと切り拓かれたそこには小屋が建っており、その上空を鷹が一匹、円を描いて旋回している。揺り椅子にのんびりと揺られながらその様子を時折、見上げながら粗末なサイドテーブルに置かれたお茶の入ったカップを傾けながら過ごす男がいた。揺り椅子の横には1m程もあろう、老いさらばえた狼犬が伏せており、これもまたのんびりと日差しを浴びながら眠っているようであった)…すっかり、おじいちゃんだな…(年老いて真っ白になった老狼犬の毛を撫でながら語りかけるように呟き、テーブルに置いた外套を取れば膝に掛けるようにし、ゆらり、と椅子を揺らす。男が泥と岩塊から作り上げたゴーレムの薪を割る音が鳥達のさえずり声に混じって森に響く………かつて、宮仕えをしていた頃からは考えられない穏やかさにへらり、と笑みを浮かべればカップを手に取り、独特な味のするお茶を一口して)
ご案内:「森の中の小屋」にレティシアさんが現れました。
レティシア > (青く茂る森の上空に、不意に姿を現す淫魔の女。空中に留まったまま、周囲をゆるりと見回しながら、首を微かに傾げて) …あら…これは結界?………でも、完璧じゃないのね…(周囲に張られた結界の、とある箇所に小さな綻びを感じれば、その場所へストンっと降り立つ。背に生えた蝙蝠の羽根は、シュンっと言う音と共に消し、女は右手を翳し、結界の綻びを正確に見つければ、興味を惹かれたように、その中に入り込む。特に己の魔の気配を消してはおらず、魔力を持つ相手なら、容易にその気配に気づくかもしれず。そのまま歩みを進めれば、森の中に佇む小屋が見え、女は面白がるような表情を浮かべながら、近づいてゆく)
オーベ > (上空を旋回していた鷹はピーッと高い声で囀り、眠っていた狼犬が不意に立ち上がり、数度耳を揺らせば、す、と身を沈める姿勢を取る。喉を鳴らし警戒の姿勢を取るさまは、老いたとはいえ森林の王たる狼の血を引くものの風格を備えているように見える。その様子に、古びたパイプに伸びかかっていた手が止まり、警戒する老犬を窘めるように撫で付ければ立ち上がり、外套を揺り椅子に置き、かわりに長剣の括られたベルトを肩に掛けるようにして引っ掛け、逆の手に杖を持つ)…大丈夫、魔術師の根城に入ってくるような御仁だ、無茶はすまいよ(よしよし、と老犬を撫で付ければ、森より姿を表した人影に近づいていく)…こんにちわ、ご婦人。道に迷われたかな?そうでないのなら、どうだ、茶の一杯も進ぜよう…どうか?(最低限、礼を損なわぬようにそう告げれば、森より現れた麗人に笑顔を向けて)
レティシア > (相手の傍に仕える獣達が警戒の気配を見せているのには気づいていたが、女はさほど、気に留める様子は見せない。興味深そうに周囲を見回しながら、歩を進め。己の目の前に男が現れ、声をかけられれば、瞳を瞬かせてその姿を見つめる。しかし、かけられた声に、にっこりと笑みを向け) ごきげんよう、森の隠者。…あの結界の綻びは、業となのかしら?えぇ、丁度、喉も乾いた所だったの、頂けるかしら?(相手の誘いに乗るようで、貴婦人さながら、右手を相手に、スっと差し出して。まるで、エスコートをしろとでも言っているかのようで)
オーベ > …それでは、まずそのお話をいたしましょう、ご婦人。失礼…(ス、と伸びた彼女の指先に腕を伸ばし、添えるように手を取れば小さな小屋のデッキまで彼女の手を引くようにしながら進む。先程まで自分が座っていた揺り椅子を進めれば、お茶の支度を、と告げて小屋の中へと消えていく。初めこそ警戒していた狼犬もくわ、と欠伸をすれば揺り椅子の横でまた伏せ、小さく寝息を立て始める頃には、薬草茶にたっぷりとヤギの乳を入れたカップと蜂蜜の入ったポットを持って小屋から戻り)さ、どうぞ…大した饗しもできないが…あ、甘いほうが良いのであれば蜂蜜を好きなだけ…(彼女の前に良い香りのする茶に満たされたカップを出せば、自分は切り株をそのまま椅子にしたような丸椅子に掛けて)…まず、結論から言えばあの綻びはわざとああいう風にしている…(そうでもしなければ訪ねてくるものもおらず、寂しいから、と苦笑交じりに続けた)