2022/08/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にクチナシさんが現れました。
クチナシ > ―――起きたらなんかすごい時間だった。

時々、いや、よくある仮眠失敗により夕食を食べ倦ねた自分。
よく行く店のラストオーダーの時間はとうに過ぎ。さて、そればらばどこに行くか? となれば――いわゆる、穴場スポットだろう。

「―――ということで、店主。強い酒を頼む。中途半端な時間でも眠れるように、な。」

普通の酒場よりもラストオーダーまでの時間が長く、それなりの味を用意してくれる店。
しかも、安い。少々治安の悪さと、食べ物のラインナップの存在感が目立つかもしれないが、それよりも安さが際立つ其処は、文字通りの穴場だ。

「あぁ、あと。ジャイアントトードの唐揚げ。んー、それとなぁ。デッドリーピッグのモツ焼き。……後は、適当に考えるよ。」

いわば、カエルの唐揚げと、豚のもつ焼き。どちらも魔物を食材としているものは、そういったものに嫌悪感を覚えるものには食べられない珍味。
出されたエールに似た酒を受け取り。――さて、自分のようにこんな時間に此処でディナーをしているものがいるかどうか。良ければ相席の一つでもと思いつつ――店内に視線を巡らせる。

クチナシ > ――人気は、少ない。それもそうだ。
そもそも深夜帯。飲んでいると言えば、強い酒に溺れている冒険者や、既に仲間内で飲んでいる団体。

「――まぁ、仕方がない。もう少し早く起きてれば、誰か誘ったりも出来たのだが、な。」

これも自分のミス。ということで素直に受け取ろう。
頼んだ酒と出来上がった料理。其れを見れば、くうぅ――。と響く腹の音。
今日はこれらをゆっくりと味わい――明日に備える事にしよう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からクチナシさんが去りました。
ご案内:「ルルエ診療所」にルルエさんが現れました。
ルルエ > 診療所内、診察室にて最後の患者を治療し終わった。
いつものようにお礼を言われて第切んだけ置いて帰る患者を何の感情もなく見送る。
最後の患者は少し咳が出ていた。だから新薬を渡してみたのだがどうなるだろうか。

その思考も一瞬、すぐに別の思考――実験をいかに次の段階に移行させるか――へと切り替わる。
もう、遺体を見つけたら、骨でも見つければ厳選した肉や部位を集め人間の形にするところまでは来ている。
後は、反魂の魔法のみ。こればかりは研究を開始してより進歩がない。

「……はぁ、考えていたって仕方ありません」

もはや、暇つぶしになれ果てている治療も今日は一段落付いた。
もう少し待って、患者が来なければもう閉めよう。

ルルエ > 後はもう、来ないようだ。
急患が来ない限りは地下の実験室に籠もり、実験を続けよう。
後もう少しだというのに、いや、まだ遠いのか。
それすらわからない現状に苛立ちを募らせる。

「……はぁ」

諦めるには早い、時間はまだある。
焦るには、まだ時間がある。だから今日も実験を始めよう。
日が昇って診察時間が来るまで、寝ずに続けよう。

席を立ち、診察室をでてすみにある隠し扉を開く。
いつものように、所々血が飛び散っている階段を降りていく。
ゆっくりと。

ご案内:「ルルエ診療所」からルルエさんが去りました。
ご案内:「ランドラン貿易店」にライゲノースさんが現れました。
ライゲノース > 「……硬貨の重みは命より軽い~、命より重いのは~硬貨の重み~、貴族だろうが~なんだろうが~硬貨を積めば頭が下がる~まー魔物っちゅーのには効かない~けどな~。」

お世辞にも美声とはいい難い、普通に聞ける声とも言いがたい濁った声色で調子がはずれに外れた音程で、歌っているのはランドラン貿易店の店主である男。

何でも買い取ります。
誰にでも貸します。
薬草から命まで。

など等、健全とはいい難い言葉を吐いては人に金を貸し付けて、その重みで自由を奪う剣ではなく金で戦う中年男の店がここランドラン貿易店だ。

平民地区、それも冒険者の集う酒場やギルドの付近の一等地に構えたお店で、持ち込めば何でも購入することから売り捌く手立てを持たぬ冒険者や、顔を隠した貴族から貴族の使いから生活費の足りぬ騎士から…諸々が金に困り最後の手段として訊ねる…という噂があってか店は質で買い上げた物が充実しているものの客足が滅多にない。

だから、それを、理解している中年男はカウンターに肘をつきながら、ニヤけた表情を満面に浮べて買い上げた怪しげな品を希少で上質な布で鼻歌を熱唱しながら磨いている……。

今磨いているのは親指サイズの太さと15cmほどの長さのガラス?水晶?材質で出来た管。
中には不可思議な赤とも桃色とも言えない液体が詰まっており、その何とも表現できない色の液体がよく見えるようにキュッキュッとセッセッと磨いてる……時々はぁーっと息を吐きかけ、またキュッキュッと。

ライゲノース > 適度に絶妙な力加減で磨いては、透明な結晶体の中に封じられている妖しげな色の液体を眺める為に管を傾けて、とろとろと中の液体が移動するさまを眺めながら、またハァーっと息を管に息をはきかけて、またキュキュと磨く……。

「うんで、是は一体なんだろうなぁ?見るからにヤバそうなポーションっぽいんだが、蓋もないし、あけるにはこれくだかないとあかんのか……?」

ポツリと蓋のない上下の判りづらい結晶体を眺めて一言。
確か是は冒険者がダンジョンから持ち出して、うちに持ち込んだポーションらしき何かであった筈。
いや売り込んできた冒険者がそう言っただけで若しかしたら別の何かかもしれないが……金になる事は間違いない。

そう間違いないと自分に言い切れるぐらいに金に対して鼻が利くのだが……これは誰かに関してしてもらった方がいいかもしれない、と考え付いたのはいいのだが、さてダレにたのんだものかと……。

自分には到底そんな能力はないから他者に依頼するのだが、どうせならロハが良い、ロハが良いとなると金を背負わせた人間となるが、具体的な名前も顔も浮かんでこない。

キワと眉間に皺を深く刻み込むと、金になるはずの管を睨みつけながら、磨く手を止めず、また室内に鼻歌を響かせながら、きゅっきゅっと磨く。

こんな時こそ温かい飲み物を入れる店の者かメイドかその手の行為が上手い奴隷でも手に入れるべきか……と磨く手が僅かに鈍るが直ぐにまたリズムを刻んできゅっきゅっと磨く磨き続ける。

ライゲノース > 本日の来客予定を確認する為に一度結晶体をカウンターの上に置くつもりなのだが、まずその為に磨くのに使用している上質の布を一度カウンターに敷き、其処に結晶体が割れぬようにそーっと置くと、カウンターの下から手帳を取り出して、その結晶体の脇に置いた。

「おっとっと……こんな時にもメイドとか欲しいよなぁ……。」

ど忘れ、眉間に集めた皺を解いて結晶体を磨く時とは違う重たい呼吸を……溜息をつくと、手帳に確りと付けられた南京錠に視線を落とし、今度はそれを解除する為にカウンターの引き出しを手前に引いて空けると、幾つかの借用書から契約書からの中に手を入れて、手探り指探りで小さな鍵を探し始めた。

――…整理整頓も苦手である。
記憶には自信が……あったが、今はちょっと如何程のモノか自信をなくしつつあるが、契約などの約束事を憶えておくのは得意だった筈で、今夜は来客予定がないのは理解していたが、気になって手帳を探し開けようとしているのだ。


夜はこうして深まっていく……。

ご案内:「ランドラン貿易店」からライゲノースさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋」にセラサスさんが現れました。
セラサス > 九頭龍山脈地帯
中腹のアスピダ 点在する温泉水の湧き出る場所を軸にした湯屋 賊の巣
いろいろな要素が集まるここは、もう一つの大地ともいえる。
賊だけならばともかく、現在山の中で在する理由が大きく存在するのなら
山の中を駆け巡る剣持ちが複数いてもおかしくはない状況。

湯屋まで もしくは麓の滞在地と山中活動の陣を行き来して過ごす物資を運ぶ列。
セラサスはその中の一人として、山の中の比較的緩やかな道のりを進んでいた。
真っ直ぐに降りるよりも、蛇のようにくねる道を進むことで負荷は減らされている場所。
しかし、山の中で活動することの多いセラサスを含める兵らは 肺と足腰
この二つは鍛えられている面子となっているだろうか。

進む足取りになんら不具合はなく、山脚牛や上り坂に強い種の馬で運ぶのは荷のみ
セラサス達自身は二本の脚で進む者達が多く、せいぜい使うのは湯屋までの道を同行しようする豚猿貴族程度である。
廻りも、ぶひぶじとうるさい息遣いを聞かずに済むと放っておきながら、周囲に目を配るそれは
賊も獣も アスピダにかかわる全ても対象にしているかのよう。

荷と豚貴族を餌に何か釣れるなら、それはそれでいいことだとすら思えている。
普段なら、信頼と面子 二つに掛けて運び手らは安全に届けるのが仕事ながら、だ。


『今じゃこの山の中はハテグより嫌われてるってよ。』
『だろうな、あんなのは昼の行燈 昼に点けても意味のない明りと同じだ。』


数名の同輩兵の言葉を聞きながら、平地の戦の様子
タナールならばまだしも、あそこと比べればどちらが恐れるかといった具合か。


「あの貴族も、よく向かうものだな。」


一度か二度は行くのを止められただろうに
行く理由は腰がおかしくなり始めているらしい。
湯治というものながら、周りの男共はあんな出汁の入った湯に入るのはごめんだ、と鼻を飛ばしている。