2021/08/08 のログ
■エレイ > ともかく、男は客を迎え入れ……カーテンは再び閉ざされて──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にトーラス さんが現れました。
■トーラス > 王都の平民地区と富裕地区の間に位置する王立コクマー・ラジエル学院は、
創立200年を誇る王国内でも有数の歴史ある由緒正しき教育機関である。
王国の未来を担う人材の育成のため、平民から貴族まで幅広く門戸が開かれた学院は、
実際に卒業後には役人や騎士団、魔術師、冒険者になる生徒が多い事でも知られている。
また、生徒達を指導する教師陣も身分や経歴に捉われず、実力が重視されて、
より実践的な教育が施される事も、この学院が一目置くに値する所以とも言えた。
そんな学院の廊下を練り歩く講師の名札を首にぶら下げた中年男性が一人。
現役冒険者であり、過去には偉業も成し遂げた実力者として、ギルド経由で請われて、
戦闘訓練や冒険者のノウハウを座学で教える非常勤講師として月に数度、教鞭を執っていた。
ならず者が多く他人にモノを教える事が得意ではない冒険者の中では、伊達に歳を喰っておらず、
評判は上々な彼が、講師の仕事を引き受けたのは、勿論、王国の未来の為、――――等ではなく。
「……さて、今度は、どの子に声を掛けようか」
無垢な学院生を歯牙に掛けて、手籠めにしようという王国らしい理由であった。
何しろ、学院である故に一回りも年の離れた若い娘には事欠かず、
学院生の中には決して高くはない授業料にも困窮して、身を売る者もいる始末。
そんな学院生や、同僚の女教師、最近は夏季休業下の一般公開授業の受講生、と獲物は降って湧く状況で。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からトーラス さんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にクル・コービンさんが現れました。
■クル・コービン > 王都にある学院の教会で祈る一人の少女がいた。
一日のほとんどを勉強か祈りで過ごす彼女は敬虔だと思われているが、実は他のことをよく知らないだけだった。
母から生まれてすぐに身体が成長したのは良かったが、精神の方はいきなりそこまで成長してくれずに何とか生活できるようになったという程度で。
運よく母親が学院の奨学制度で子供を入学させることに成功したので学院に入れるのだが、それは良い成績を修めないと学院に入れないことを意味していた。
姉妹はそれを自覚していたわけではないが皆無垢であるが故に素直で勉強しろと言われたらまじめに勉強するのであった。今も日課の祈りを律義に捧げていて。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からクル・コービンさんが去りました。