2021/04/24 のログ
ご案内:「タナール砦」にトルナードさんが現れました。
トルナード > タナール砦 上空
黒髪と、鋼質、色を持った大きな両翼を携える鳥人
四肢は肉とまるでつながっているかのように、途中から鋼へと置き換わりながらも肉と同じように動かすことができる
しかしそれでいてなお、それは鋼の塊と同義
鋼の持ち主であるトルナードは、黄色いレンズのついた黒縁のゴーグルを取り付け
目元を遺物や空気による抵抗から遮断された視界をもって、空を自由に飛び回る

なによりも、そのレンズは遠視でも備わっているのか
トルナードの視界での出来事を捉えやすくされていた。

〘「すごいねーこのゴーグル 人間斥候の道具にしてはすっごく便利だよ♪〙

〘『のぞき窓みたいなもんだろうが油断しないでくれよ
  あんたら空乗りが見つけた方が格段にやりやすい』〙

わかってるよ と受け答えをする耳元には親指大の水晶がついたイヤーカフ
それはちょっとした魔道具による通信装置といえるだろうか。

トルナードは、先日奪い取った人間の道具が思いのほか相性がよく、ご機嫌で空を飛んでいる。
上空偵察の一環ながら、下では仲間が手を振ったりとしていた。

現在魔族国側として占領されている砦は、ここ数週間 奪還されることもなく継続することができている
もちろん魔族側も、今のところ油断というものを持っていない
この砦があるだけで、最初の一歩を始められる場所が段違いになる

最も、奪い、奪われてを繰り返すこの場所
裏切り 毒 眠り薬 潜んでいた敵の手引き
砦を取り返すためなら、本当に何でもやるだろう それこそに 本当に何でも
それが人間の恐ろしさだと、トルナード以下魔族はよく知っている。

砦内では、敵が来れば即座に対応するだろうけれども、見回り以外は人間の捕虜と性行為にふけったり
英気を養うために寝ていたり カードに興じていたりと様々だが、それでも、まだ奪われない

「今日は風がきもちいなー」

たとえのんきに風をめぐっていても。

ご案内:「タナール砦」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「.....暇だなぁ」

広い平原を一人足を動かしながらそう呟いているのは、14歳程の小柄な体格の少女。
黒いコンバットスーツの上に群青色のロングコートを羽織り、頭にはコートについているフードが被さっており、目元付近は見えなくなっているが、右側の額から伸びた3本のツノの先端だけが見えているだろうか。
少女の背中には、彼女の身の丈ほどあり、漆黒の刃を持つ大きなバスタードソード。
腰には純白の筒のような細長いモノが吊られている。

「...そういえば此処の近くには、砦があったかな?」

以前にも暇を持て余し、定期的に訪れていた砦が近くにあることを思い出した少女は、今回も暇を潰すためにタナール砦へとその足を向けるだろうか。
フードの下に隠された赤い瞳が砦を捉えると、口元を歪ませ、ニヤリと笑みを浮かべるだろうか。

トルナード > 砦に籠っているだけでは、空気も淀む
魔族といえど、地下で淀んだような濁る空気なんて吸いたいとは思わない
空を飛び回るのは、なんてきもちいんだろう
トルナードが空を飛ぶ間は、鋼の翼と四肢が、その季節柄の強めの日差しですぐに温もりを帯びる

しかし、目元で瞳を保護するゴーグルと、風の中を別けていくような鋼の翼が飛んでいく
太陽が温もりを与えて、風がそれを冷ましていく
緊張状態が続く砦の上空といっても、周りを監視しながら飛ぶ感情は 空は良い それに尽きる
陸龍が見上げ、神蛇が これだけは呑むことはできないといった空

バサリと翼を翻し、ふとゴーグルの遠視に反応したそれ
風に乗るようにではなく、空の上で立つようにして翼がゆっくりと何度も ばさりばさりと仰がれる

「…… んに? 一人?」

魔族としての瞳の視力 ゴーグルの補佐に加えて、見るそれは小柄
武器を携えて一人でまるで、隠れせずにここに近づいてくる
服の色合いはまだしも、腰の白筒は致命的といえる
はっきりと、誰かが動いていると知れるシルエット
トルナードはすぐに、イヤーカフに意識を注ぎ、会話を行う。

〘「ねぇねぇ 一人近づいてきてるよ~ 砦なのに変なの。」〙

〘『は? 斥候とかアサシンじゃなくてか?』〙

〘「普通に来てるね のしのし歩き。」〙

〘『腕に覚えがあるか、バカかのどっちかだな。アンタは?』〙

どう思うかと聞かれると、何とも言えない
おなじ魔族と言われる方が、まだ納得できた

〘「んー……勇者だったりして?」〙

〘『……笑えねぇよっ! ったく 試しに撫でてくれ』〙

「はーい……海鰐とか 巨鯨みたいな感じだなぁ」

海面の上を通ったら ばくんっ と食おうとする例のアレ
それがよぎる、獣の勘 あの小柄さで それを思う

翼を広げ、バサリと上がった
上空からの、腰に携えた武器を手に、直上降下
セオリー通りの動きとともに、間合いに入った瞬間 風の斬撃という遠当てが相手を襲う
それとともに、一気に上空へと上がるヒット&アウェイ

ソラム > 「ん?風.....?」

空気中の風の流れが乱れたのを感じ取った少女は、足を止め、そして一歩下がる。
風の斬撃は少女のいた地面にドンピシャで命中し、少しだけ抉るだけで終わるだろうか。

「私は、遊びに来たんだけどね.....」

少女はそう呟きながら空に佇む人影を見上げるだろうか。
彼女からしてみれば遊びになるものでも、他の魔物達からすれば大災害待ったなし。迷惑もいいところである。
だが少女にそんな自覚があるはずも無く、斬撃等全く意に返さず______斬撃が当たった服は所々裂けていくが、少女の肌には、傷らしきものも、流血したあともなく、呑気に鼻歌交じりに砦へと歩いて迫るだろうか。

トルナード > 試しに撫でてくれ
力を測り、可能なら殺れ
その意味合いを、トルナードは間違いなく実行した

直上からの降下というものは、姿も絞られ、風の音が鋼の翼でちぎるような音がするかもしれない
しかし、腕の中にある鉄の扇 まるで天狗団扇にも思える 五先に延びた楓型のそれ
振るい降ろし、安全な間合いから一線をぶつける

するとどうだろう
振るい降ろし、翼を翻して上へと曲線を描いて戻りながら振り向く
地面には、確かにトルナードが刻んだ一閃 そして、それを歩で下がるだけで避けた あれは女だ

角も、チラリと見えたけれど、魔族じゃない 絶対に
鬼かなにかかと勘違いできたらまだ友好的になれたけれど アレは 違う
余波で衣が裂けていようとも、赤い線すらできていない体に意味はない。

一度でも誤解だと腕を振るってくれればよかったものの
前進を続ける それは、間違いなく腕の立つ迷惑者
暇つぶしのように村を潰しにかかる鬼 それと同じものだ

通信をいれるイヤーカフの声はあきらめを含んでいた

〘「うにぃー 私の攻撃じゃ無理だよ あれ相性悪いっ!」〙

最後は、声を強くするほどに
砦までの道のりを、鋼の翼が、重量も感じさせないように飛んでいく

砦の着地地点 両脚がと化かしている、三つ指のYの字が ガリガリガリンッ と焼き石で作られた道のりを削った
速度をそれだけ出し、着地滑走したのだ。

「ぷふぅー……っ 防衛しなきゃだめだねぇアレ
 みんな呼んだ方がいいよ 一対一じゃ無理。」

スパッとそう断じたトルナード
空という優位性 弓やただの鉛玉では弾く翼をもちながら、必殺が刻めないとした
魔族が、動き出す 少数でではなく、砦VS単一での行動である。
ボウ 剣 礫 火に油 砦でそろえ、射掛けなければ 無理とした

ソラム > 「あれま。総出でお出迎えかな?」

迎撃するために用意しているはずが、彼女からしてみれば単なるおもてなしにしか見えていない模様。

「よーし。なら私も誠心誠意応えないとね」

少女がそう結論づけて呟くと。その姿を変化させていく。
服が裂け、小柄な体格からは銀色の鱗が体全体を覆い、巨大化させていく。
体が大きくなるにつれ、背中から一対の翼脚が姿を表す。
翼と脚の役割を兼ね備える依存部位であるが、当然現代の魔物達は知る由もないだろう。
白銀の髪は和毛へと変わり、完全なる龍へと変わった少女は、その瞼を持ち上げ、砦を見据える。
15メートルの巨体に2対4つの真紅の瞳に六本の脚を持つ異形且つ異端な風貌は、神話から這い出てきた邪竜のような生物。だがその体は銀色で覆われ神々しさも感じられるだろうか。

『さて______参りましょう』

少女のような声から一変、大人びた女性のような声が魔物達へと届いた直後______、地をも震わせる咆哮がその口から放たれるだろうか。

トルナード > あの場所はなんなんだろうか
そんな好奇心じゃない あれは知っていて向かっているとわかる
観光的な 物見遊山 とは違うとわかる

たとえトルナードが、鋼の翼を 鋼の四肢を持っていようとも それは強大な力の前にはひしゃげ
そして熔かされる
故に、調子には乗らなかった 鳥は空を飛べても、必ず油断すれば喰われてしまう生き物だから

砦から、空を飛べる者 剣劇に秀でるもの 礫投げ 魔族国側へと道のりは開かれていく
たった一人の小柄な者というだけで、何をおびえるのかと笑うものを、トルナードは容赦しなかった
同族打ちであろうとも、太い三つ指を握ればそれは鉄の塊
ガコンッと殴る重い音とともに、顎が外れたそれを放って皆にいう

変化していき、砦に対し、破壊行動は絶対にしないといえた
それは魔族と王都ふたつを敵に回すからだ 両側から煙たがられる存在になるような
そんな討伐対象にはならないとなると……一人ひとり口にくわえて喰らうか炎吐きのようなブレス
風を起こして吹き飛ばす程度

故に、こちらからの抵抗と分かっていれば一時的な撤退を選択するのは正解といえる
逆に、戦闘意欲が余っている脳筋らは放っておいた。
魔族国側から、ゴーグル越しに結果を見届けつつ、そのあっけない結末

そして、砦に対して飽きて下がるのを待つ
だが、あの姿で砦で暴れるという行為は、棚から零れ落ちた金の粒と同じ
間違いなく王都側の人間も構えをつくるはずだと

突撃する その瞬間を、去り行くまでのそれを空から遠巻きに眺めつつ、やがて

強大な龍は去っていく だが次に来た人間と魔族というお互いが、龍の時とはくらべものにならないことをする
アレよりはマシだと、魔族も殺し合いを続けるだろう それが タナール砦だ

ご案内:「タナール砦」からトルナードさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からソラムさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル家」にラファルさんが現れました。
ご案内:「トゥルネソル家」に影時さんが現れました。
ラファル > 富裕地区の一角にある、広大な面積を持つ豪邸、通称竜の巣と呼ばれる邸宅。
 そこは、トゥルネソル商会の三姉妹と、その血縁などが住まう大きな屋敷で、三階建てのロの字型の建築様式で、質実剛健を旨とした作り。
 石材も、木材も、確りとしたもので作られており、要塞といって良いような頑強さを持っている。
 理由は簡単で、ドラゴンが乗っても壊れないようになっているからで、実際ドラゴンが偶に屋根の上で寝てたりもする。

 そんな物騒な家の敷地、家族の誰かが使うのだろう丸いアフタヌーンティー用のテーブルに、ぺとーっと、天板に張り付いている幼女が一人。
 トゥルネソル商会の三女ラファル。
 年がら年中半裸で笑い転げながら山野を駆け巡り、野生児同然の生活をしている女の子であり三姉妹の中では一番理性の無いタイプ。
 本能と直感と興味と美味しいもので〆られている、お子様なのである。
 ただ今絶賛誘拐され中で、とある冒険者の家……通称お姉ちゃんの家で、過ごしている。
 そんな幼女は、別に監禁されているわけでもないので、自由に帰ってくる。

「ねー。」

 その理由の一つは、家の中にある道具など、幼女も冒険者なので、必要なものを取りに来ることがある。
 他の理由としては、気分、とか、お腹すいたから、とか。結構自由。
 狼犬のグリム君とか、義理の妹のメイド長シスカちゃんと遊ぶ、とか。
 姪のシロナクロナの双子やフィリをいじる、とか多岐にわたる。
 今は、春の陽気に、眠そうに、くわ、と欠伸を零していた。

影時 > 竜の巣とは言い得て妙だ。
顧客がその素性をどこまで知っているかどうかは定かではないにしても、魔獣、魔物として恐れられるモノを物流に使うのだ。
その有りようとして、かのモノ――竜の巣であると、この豪邸と呼ぶべき威容の場所を称するのは無理もない。

知らぬものが見れば、街中に砦かそれとも騎士の詰め所などと見紛うのではないだろうか?
予備知識もない遠目から初見でこの場所を見た時、ふとそう思ったものだ。

だが、知れば余計によく分かるものだ。この竜の巣という例えは比喩ではない。
外でよくよく見かける物流に従事する竜達もそうだが、邸宅を維持するメイドや家令も人に化身した竜であるという。
「仕事」柄、俸給を貰う身としてこの建物を頻繁ではないが、訪れる機会は多い。
邸宅の玄関で真っ先に曰くのある太刀を預け、顔見知りとなった家令と幾つか話しをした後、建物の外へ出る。

「――つくづく、広ェなぁ。この分の広さなら勝手に俺が天幕張っても困りもしねえやな」

竜が闊歩できる、となれば、此れ位広くもなるのだろうか。
屋敷も大きければ庭も広い。遣ろうと思えば弟子と同じく、その身一つで生きることもできるとなればふと、そんな感想も出る。
家庭教師としての口頭と書面としての報告に加え、弟子が外に居ると聞けば足を向けるのも道理だろう。

故、匂いもなければ気配もなく。

ただ、其処に在るだけの木石のようでありながら、闊歩する屹立した影の如く。
歩みの先に目的の姿を見遣れば、そのまま歩んでは――手を伸ばそう。

「いよゥ、眠そうだなぁ?」

声も出せば、自然体のような隠形の意味は瞬時に薄れる。気配の発露と発生は同時。その瞬間の挙動も図るが如く。

ラファル > にゅるん、ぽふり。

 手のひらが伸びたときの擬音、自分から頭をその手に押し付けて、ぐりぐりぐりぐり、撫でて撫でて、と押し付ける。
 最初からそう言う動きをするのが自然と言わんばかりに、吸い込まれるように頭が彼の掌に押し当てられるのである。
 気が付いていたという事。

「ねむーい。冬眠したいー。」

 師匠の言葉に、忍びの教えを受けている身としては、頭をぐりぐりと、彼の掌にこすりつけて、疑似的になでなでを満喫する。
 にへぇ、と緩んだ笑みを浮かべながら顔をあげて、返答を返すが、時期がちぐはぐ、判ってて言っている。

「師匠は今日はお休み?」

 一応、自分の師匠であり、講師である事は間違いないが、彼自身が冒険者であり己の生活もあるという事なので。
 休みの日は設けてある。その間は師匠の出している課題を一人でこなす事、痕は自分で自分を見つめて足りない所を見極める、等をしてる。
 それでも、子供故か、スイッチの切り替えは顕著であり、こんな風にのんべんだらーりしていることが多くある。
 今回の給金を取りに来たのは判って居る、休みかどうか聞くのは、訓練などがあるかどうかの確認程度。

「師匠なら、別に庭でなくても、部屋を用意するよ?相部屋とかどう??」

 クンクンと、掌の匂いを嗅いで、安心したように頭を擦り付け、幼女はいつの間にか立ち上がり、師匠の太ももにぴたーっと抱き着いていく。
 子供が親に甘えるような動き、久しぶりにのんびりと絡みつける、等との賜る。

影時 > そのまま、何もしなければ伸ばした手は向こうの頭か頬を撫ぜるか突くか、という程度の心持ちだった。
気配を隠していても、虫の知らせ、予感という要素を排除することはできない。
転がした賽の目が、一つに終わるか。それとも六つかで止まるかのと同じように、己が決め定めることはできない。
故に、このような反応もまたある意味、必然のものとして笑って受け止めることが出来る。

突くに変える前の手に自分から頭を擦り付け、押し付けて、撫でてー撫でてーとばかりの仕草だ。
その後に続く言葉について、無茶を云うと肩を竦めながらも、己からも撫でるように手を動かして。

「お前さんなら出来なくも無ぇ気がしなくもないが、微睡むくらいで我慢しておけ。
 休み、か。定時の顔見せと報告ってなら、休みの日には違いねぇわな」

やろうと思えば、弟子にも伝授した分身の術を使って報告と修行を平行に行うという所業はできない訳ではない。
しかし、疲れるし面倒だ。報告自体も念話の術を使えばできるが、給金の受け取りばかりは流石にそうもいかない。
しっかりと顔見せに赴くのは、異邦の地に己がある以上、最低限通すべき仁義であり礼儀とも思うからだ。

難解が過ぎるものを除き、実技の類を教える域を過ぎたと思えば、次は知識と心得構えを主に説く頃合いだろう。
神仏ならぬこの身は万能ではないが、多芸という自覚はある。
弟子の種族的な適性もそうだが、気質的に不向きな点は十分考慮したうえで、教えるべきものを吟味する。
こんな風にオフな時まで何かを強制するつもりはないが。

「気持ちは有難ぇが、俺はあくまで客分だからなぁ。
 分は弁えなきゃならんが――そうだな、荷物置きにとも考えるなら、其れもアリか?」

確か、ろくに荷物も何もなかったろう?と。そう述べつつ、テーブルの近くに見つけたベンチに袴の裾を払って座そう。
宣う姿と仕草を思えば、きっとその方が楽だろう。

ラファル > わしわし、わしわし、と頭を撫でられる。自分から動くのではなくて、ちゃんと撫でられるのは心地の良いものである。
 だからこそ、幼女はふにゃあ、と気の抜けた声を零して見せるのだった。

「あーい。じゃあ、後で夜確り練るかぁ……あふぅ。
 顔見世は兎も角、報告は休みにするもんじゃないとおもうよー。」

 仕事と休みその辺りは感覚的な物であり。報告は、仕事の範疇な気がすると、幼女は考える。
 この辺りは本当に感覚的な物でもあるので、違うのだろうか、と金色の眼をぱちくりして見つめた。
 お給金は、確り、重さのある分量。理由は、この幼女の手の掛かり方。
 教える方の感覚は兎も角、姉の方は妹の躾は手がかかるでしょう、なのである。

 オフであり、仕事ではない時に強請るのは、基本的にはのんびりまったりお茶するような時間。
 それが許されている状況なら、それを甘受するのは義務とまで言い出す幼女。
 つまるところ、息抜き自体は、幼女大好きなのだ、人生(?)を息抜きで生きているから。

「せんせー。おとめの部屋を荷物お気にする方が無礼と存じますー。」

 ぷっくぅ。と頬をリスの様に膨らませる幼女。
 まあ、直球ドストレートなお誘いもどうかとは思われるが、流石に何もないとは言え自室を倉庫代わりはちょっと傷つく。
 10歳、背伸びしつつ面倒臭いお年頃。

「あ。そいえば。
 師匠は、シロナって知ってるけ?」

 ベンチに移動する師匠、ちょこちょこついて行けば、そのベンチ、座った師匠の上にちょこんと座って、背中を預けながらに問いかける。

影時 > 「ま、寝ておける時に寝ておけ――と考えりゃあ、間違いでもないがな。
 休みの捉え方、解釈の問題とも言うかな、そりゃ。
 日銭稼ぐために下水道に潜る日などでも無ぇ以上、身体が空いてンからできる事でもあるわな」

魔物討伐のために、夜に起きて昼間に眠ることはざらだ。撫でながら、忍者としての生態を思う。
無謀、無防備が過ぎて隙を突かれるのは自己責任である以上、とやかくは言わない。余りに余り過ぎればお仕置きもするが。
己にとって休みとは、鍛錬などで頭と身体を動かす、潜入工作含め、荒事に従事する状態以外のことを指す。
弟子の教授、教練は座学を除き、形式として身体を動かす実技が多めだ。

頭で考えるよりも、今はまだ身体で覚えることの方が文字通りに身になろう。
その延長線上としてゆくゆくは、職人的な技能まで教えておきたくなるが、今の時分ではまだ難しいか。

「へいへい。そう云うなら、年頃らしくもう少し物を置けってモンだ。
 俺好みにしても良いってなら、弄るが――この辺りだと高めの舶来物ばかりになっちまうぞ?ン?」

確か以前に見た時は、と思えば、あまり使っていない風情という印象が強い。
野生児じみているからと考えれば、無理もないだろう。
予算があるなら、東洋風か代替物としてシェンヤン風の調度品などを並べることだろうが、高くなることは請け合いだろう。
忍具の類を陳列するにしても、それもまた年頃の乙女の持ち物としては流石にどうだろう。
そう思いつつ、続く問に首を傾げ。

「ああ、確か……会ったことあるな」

頻繁に、というほどでもない。一度か。
己の上に座す姿を胸元で受け止め、頭に顎を載せるようにしながら凭れさせよう。

ラファル > 「うん、そーするー。
 ふぅん……?成程な……?」

 感覚の話なので、休日に関しては、そんなのもなのだろうか、と首を傾ぐ、ただ、師匠の考え方は判った。
 それを自分が休み、と認識する事かどうかは、また別の事と思うのだった。
 修行に関しては、座学や教養などに関しては、早々に終わりが来た、一応、これでも其方方面は優秀だった。
 実技の方は、体に覚え込ませる必要のあるものが多いが故に、そちらが主流となって居る様子だ。

 あと、師匠の育成方針、それに尽きるもの、でもあるのだし。

「えー……。だって、欲しくないんだもんー。
 別に師匠が必要と思って、置くものならいいと思うけど、何を必要としてるか、見れるし。」

 野性のドラゴン的な幼女だから、思った以上に物欲に関しては酷かった。
 一般的にある子供のおもちゃなどには興味を示さない、寝る場所寝れれば、いい、なのである。
 基本外を走り回り、山野を遊び場として、狩りを遊びとするのだから。それに、最近はお姉ちゃんの家で満ち足りた生活してる。
 なので、自室に興味が本当に薄かったりする。
 師匠の荷物舶来品などの話に頷くのは、それを手にする意味を見取って学ぶための思考でもある。

「うん、あの子、リスの子供、なんだけど。
 双子の姉や、腹違いの妹も、何かしら道を見つけてるけど、あの子だけプラプラリンなんだよね。
 ゼナのような戦士に向いてて、氣の扱い、なにも教わってないのに、身に纏うとかやってるから才能があると思うんだ。
 リスに行って、お賃金増やすから、暇なときに、見てあげて?」

 一応これでも、叔母のたちばであるから、気になる事は気になるのだ。
 氣の総量で言うなら、なんとシロナの方が大きい。ラファルはコントロールが上手く分身などが使えるが。
 シロナは、本人の資質と性格的に、氣弾とか、身に纏っての強化とかそっちに向くのだろう。
 自分で教えない理由としては、単純に色々な人に会って、人脈の多様化を目的。
 できないかな、としたからみあげてといかける。

影時 > 「ま……解釈、感覚の違いよなぁ。実際のところは」

諜報等、需要がある時は引っ張りだこだった。だが、今はそうではない。
用も見向きもなくなった者は、ただ在るだけのものだ。
生きるために手段を択べないからこそ自活し、何もしていない、急を迫られることがなければ、そのまま暇、休息となる。
座学については時間を設けてはいたが、直ぐに終わるとなれば自ずと実技が主体となる。

だが、監督しないといけないものは多い。
座学は火薬作りから、薬毒類まで踏み込むことがある。そのどれらは悉く、監視のもとでなければ危ない。

「だからと言って、そのまま俺が居つくワケにもいかんだろうよ。
 そうなると、自ずとまず物を置くことから始まっちまうぞ?
 前に呉れてやった道具やら、教書など――な。書も書いて飾るのは、ああ、流石にアレか。上手くはない」

飾るために住むのではなく、使うために住むとなる以上、やはり先に実用物の置き場になるのは必定か。
必要なものを必要な数だけ作るが、最低限備蓄した方がいいものなど、抜け忍の身であっても皆無ではない。
野生の竜が長じて、いよいよ火薬まで駆使するとなれば品も増えるだろう。
かといって、飾るために書でも書いて掛け軸を誂える等の域になると、少々己も躊躇いがある。
発起すれば遣れるにしても、柄ではない。鍛冶金工であるなら心得はあるが、書画の類は流石に見せられる気がしない。

竜の目の鑑識眼もそうだが、美的な監修の眼に晒されるとなると、少々どころか心もとない。

「冒険者ギルドの訓練場の監督の仕事を受けていた時に遇ったか、確か。
 筋肉、フェチ?愛好、か? 取っ組み合いの才能とそっちの趣味を見た気がしたが、――然様か。

 分かった分かった。いっそ、初級の仕事の依頼を受けて連れる方が一番早ェか」

そして、お願いというよりは依頼の体として考えるべきだろう。
顎下からの弟子の言葉を聞きつつ、虚空を仰いでふぅむと唸る。唸りつつ、弟子のお腹をぷにぷにとしてみようしながら、考える。
何せ、豪商の子である。ただ、生きるという面のみで不自由を覚えることはあるまい。
悩むとすれば、その身の置き場や行く末であるか。足りるというのは、足りぬが故の焦りや危惧とは遠い。

ラファル > 幼女に関しては、そもそも、休みとかの概念自体が薄いのである、冒険者にはなって居るものの、それは、師匠と出歩くためのライセンス的な役割の方が多く。基本許可が無ければ一人で依頼を受けることがない。
 そして、師匠に弟子入りする前は、毎日が山野を駆け巡っての野生生活であり、そこには、生きるという目的しかない。
 仕事して、休んで、という認識が薄すぎたと言うのもあるのだろう。
 彼の言葉で言うならば、ただ在るだけの存在でしかなかった。

 火薬毒薬は―――未だ、である、火薬を使わない目つぶしなどは作ったりするものの。
 今現状、必要性の薄い事でもあるので、火薬は教わっていない、毒物も又。治療のための薬草程度か。
 ただ、その辺りに踏み込むのは、もう少し成長してからになるのかもしれない。

「うーん、うーん……ただの道具置き場、でなければ、いいんだ。」

 最初剥れたのが、想像したのが、倉庫代わりだったから。
 それが、二人で住むための道具置き場とか必要なものというのなら、まあ、許容は出来るし。
 部屋は沢山あるから、そういう物を研究する為の部屋を貰えばいいだろう、姉の様に。
 ちなみに、書などに関しては―――驚くほど残酷になるのが竜だ、見ればその書物の上手い下手は兎も角。
 価値があるかどうかは見極められてしまう、本当に残酷なまでに。興味を示さねば、そういう事だと作者に悟らせてしまう。
 それをどうとるかは、作者次第に、為るのだ。

「あー。そっか。
 えとね、うん。リスとゼナの娘だから、その資質を受け継いでるんだ。
 因みに、まあ、リスも竜胆もそうだけど、おちんちんあるのは、大体牡のような性欲しちゃうからねー。
 体は、牝なんだけど。そっちの趣味ばっかだよ。

 ―――かな?それが良いの……かな。」

 依頼の体というのは問題はない、師匠に手を貸してもらう事に関して、其処に金銭の流れはある事くらいは判る。
 所謂、これはこれ、それは其れ。仕事を願うなら、報酬をだ。
 温かく、固い掌、それが、お腹をぷにぷにするなら、うひゃあ、と楽し気に声をあげて体を揺らす。
 残念ながら、姪の様にバキバキのシックスパックではない。

 焦らなくていいと言うのは、逆に、先送りにしがちで。
 だから、後になって公開する、準備が足りなくなるという事もある。
 適度な焦りそれすらないのが、満ちるという事だから。

 師の考えに、箱入り娘は付いて行けるだろうか、と箱入り娘その一は考える。

影時 > 「城勤めや宮仕えをして無ェもの同士だと、休みらしい休みの感覚がいまいちよなあ。

 もとより、武具やら道具といっても腐る程持っているワケでもない以上、単なる置き場には出来んさ。
 かといって、俺好みの鍛冶場をわざわざ作ってもらンのも、話がまた変わっちまう。

 そうなると――外に出しづらい調合の練習、本草学の見本となる薬種を並べる場、か。遣るとすれば、な」

弟子の気質を思えば、錬金術にも絡む薬毒類の調合を実演するための場という方が、使い方はとしては正しいかもしれない。
今は必要性が薄い悉くではあるが、もう少し成長していけば知っている、知っていないの差は大きい。
火薬は使いどころがなくとも、薬草や解毒剤の類は自身よりも同行者に振舞う、使うというメリットが出てくる。

そして、覚えている職能の類は多いけれども、芸術とできるかどうかはまた別だ。
道中の金策も兼ねて、剣ではない農具を鍛える鍛冶の技を振るうこともあるが、見せるためのものとするには違う。
この辺りの機微は、万能ならざる身としては致し方ない。そも、芸術だけで食べていけるならば、冒険者になることもあるまい。

「片親の片割れの御仁は生憎逢ったことは無ェが、資質と云うと――嗚呼、竜の血じゃない方か。
 男でもあり女でもあるってのは、図りづらいというか、色々と大変そうだなァ。

 資質と趣味は兎も角としてー、だ。いまいち白黒つかねぇ将来を思い悩めるってのは、イイこった。
 その意味じゃぁ豊かな家に生まれるってのは、天賦の何とやらよ。

 ……――ンで、ある程度管理できる危険の中に身を置くというのは、手荒いが才を引き出すにはよくある方法だ」

ようぢょボディがばっきばきに割れているというのは、両立しようのない対極である。
己の膝上で上がる声に目を細め、ついでに脇腹を擽りにかかりつつ思考を巡らせる。
豪商のキャラバンを襲う野盗の類は、それこそ練度――というのも語弊があるが、粒選りの期待は持てない。
そうとなれば、一番明確なのは監督の下に危険地帯に踏み込むこと、となるだろう。

スパルタと言われれば、否定のしようもない。
折れるならばそこまで。折れぬなら、克己もできるだろう。折れて家の手伝いに打ち込むのもまた、生き方だ。

ラファル > 「商会は、無休日だしねー。

 ふむふむ。インテリアならいっぱいどーぞだね。

 あと、薬草とかに関してなら……竜胆に言って置いて、使わない時に借りれるようにしておく?
 薬草の本や、それを煎じたりする道具は多いだろうし。」

 師匠の言葉に、提案が出来た。一個上の姉の竜胆は、魔導士を目指している、その習熟の中には錬金術もある。
 錬金術には、薬草を使った水薬なども技術の習得には必須であり、その為の道具もある。
 道具が使えなかったとしても、薬草の本などでも十分に便利だ。
 新しくさえなくても使えるもの、使える場所があれば使う、それは在りだと考えて。
 それに、火薬を取り扱うなら、そういう研究室の方が安全性が高くもなるだろうと。

「いつも出掛けてるからねー。うん、ゼナの方は、腹筋もバッキバキで、戦士!って感じの人だよ。
 本人たちにとっては、両性であることは別に大変と思ってるわけでもないし、寧ろ楽しんでるじゃないかな?

 あの子も、あの子なりになんか考えてると思うんだ。
 一人だけ、何者でもない、という事に焦っているだけかもだけど。

 ぅにゃっぁぁぁぁははははぁっぁぁぁっ!

 ―――師匠?人竜が、危険だと感じるレベルって、相当、だよね?」

 念のために言うが、姪は……妹のシロナの方は幼女ボディではない、姉のクロナの方は、ラファルとためを張れるろりぷにぼでぃだけども。
 こそしょばゆい擽りにひーと笑いながら全身で笑ってくねくねうねうね。
 次の言葉に、まじで?と擽りで浮いた涙をそのままに見上げる。

 一応、練度は兎も角身体能力は人間のそれではない。
 自分や姉の様に竜化は出来なくても、其のままに、化け物といって良い力は持っている。
 師匠が見るなら大丈夫だと思うのだけど、一応家族として心配はする。

 ただ、師匠の実力は判るし、いざという手段もあるので、出来ないとは思わないけども。
 スパルタに関しては―――ま、死ななきゃいいよね、と思う所。

影時 > 「じゃァ、やっぱり何も急いでやることがない日が休日よな。

 ――借りるというか、一摘まみ位貰う代わりに、例えば野外で見つけた薬種を持ち帰るといった塩梅の方が良かろうさ。
 どうせなら、硝子張りの屋根と壁で、草花を室内で育てられるようにした建物も欲しい位だ。

 この辺りで需要のある草木や茸は粗方覚えたが、錬金術師好みの道具の類は宿には置けねぇし、頼めンならそれが最善か」

体得した本草学の延長上で、この辺りの錬金術の初歩も齧っている。
魔導機械を動かすには足りない、等級の低い魔術鉱石の屑石を粉末化し、調合した自作の火薬がその産物だ。
保存も含めた火薬のリスク故に大量には作れない。最低限調合し、梱包して作り置くだけだ。
弟子にもいずれ教授するものだが、薬学の知識など、代価として商会の扱い品目にフィードバックできるものもあるかもしれない。

自給自足が基礎だった自分と弟子が違う点は、この点だ。
常に自分の活動にバックパック、支援を望みやすい。金銭の力とはつくづく、偉大である。

「成る程。戦士。戦士、ねぇ……。会う事があれば、挨拶はさせてもらうか。
 古今、他人様の色恋沙汰についてとやかく云うと蹴飛ばれるそうだ。愉しんで、子までこさえてンなら言うこともないわな。

 ほーれほれほれ。固くなるじゃなくて、もっとむちむちになっていいぞぅ。

 と、願望はさておき、だ。……――いつか行った魔族の国のアレみたいなトコだったら、いい塩梅と思うンだが。どう思う?」


おお、ぷにぷにだ。思いっきり擽って、くねくねうねうねと声を上げる姿をからからと己も声を上げ、見上げる顔に目を細める。
日の角度もあるのか。陰のある表情がどこか、不穏げな、或いは悪巧みをするように見えるのは、気のせいではあるまい。
世間でいう初心者向けのダンジョン程度ではきっと物足りるまい。
初心者を飛ばして、中級者程度のリスク、危険度かそれ以上のあるものでなければ、生死を分かつ難度は得られまい。

ラファル > 「うん、だねー。まあ、リスだったら、商会に出かけない日、という事かな。

 じゃあ、そういう方向で話はしておくよー。
 硝子の家も、薬草採取が面倒だからって、竜胆、庭に作ってると思う。
 その辺りも借りれるようにしておくね!」

 薬草を扱うという点から見れば、錬金術も、忍術も、変わりはないのだろう。
 同じものを使うのであれば、それに見合った技術というのは、大体似てくるものだとおもう。
 なので、借りれるなら借りる、新しく買うよりも、その方が、この館の主、リスの同意を得て、渋るだろう竜胆からもぎ取れるはずだ。

 そんな金銭に物を言わせて、有能な人を雇う。
 商会の力とは、人の力とも言える、金だけあっても、縁が無ければ、このように有能な人は引き抜けないから。
 リスは、そちらの方を重視する傾向がある。
 金よりも、人、と。

「うん、こう、ムチムチの、おっぱいとお尻の大きい戦士だよ、褐色で、リスの鱗の鎧来てる。

 にゃぁー。くのいちになるぅー。

 そだねー。あ、魔法使いの少ない方が良いかも。本当に力に振り切ってるから、あの子。
 魔法は、使うも受けるも苦手だよ。」

 ぷにぷにむにむに、流石に幼女だから、鍛えているというレベルではないので、竜レベルでの考えでは。
 其れで、この身体能力というのだから、人とは違うのだろう。
 にししぃ、と唇を引いて笑うはいたずらっ子で。

 師匠の提案する、塩梅に頷くも。
 どちらかというと、ミノタウロスの様な脳筋の多い方が良いかも、という付け加えを。
 そんな風に、姪をどんなふうに酷い目(?)に合わせるかの相談が続く、悪だくみの日中―――

影時 > 「そうさな、そういう捉え方もアリだろうさ。面倒に心煩われねェ時でも例えとしては、悪くないか?

 硝子張りの家もあるのか。なら、手間ァなくて有難いな。使い出の多い奴は通年採れるようにしておくと困らねぇんだ。
 鉢植えで育てておくにしても、数を置くとなると心底手間でな」

売るために育てるというよりは、使うために栽培するのだ。
まして、宿部屋というのは観葉植物と言い張って草花を育てるというのは、不向き極まりない。
術の媒介や薬毒の種として、動植物から得られる素材を活用するのは、洋の東西関係ない共通事項だろう。

使わせてもらう以上、使った分の補充と穴埋めは出来る限り意識しておこう。
そう考えつつ、忝いと膝上の幼女に頭を下げる。

「おうおう、一戦交えたくなる勢いの、だなァ、全く。
 だからという訳ではねェが、むちむちのくノ一になっちまうがイイ――と。

 と、其処らは吟味せにゃならんか。未踏破遺跡の類は避けた方が無難か……」

戦士と聞けば、雇い主の心情は考慮しつつも一手手合わせ願いたくはなる。
もし竜の装具を纏うとなれば、今の得物は避けるべきだろうか。
そう考えながら、まだまだ成長しきらない体躯を育て―、育てーとばかりにぷにぷにして、手を離す。
可能であれば、というオーダーとして話を聞きつつ、日が傾くまで悪だくみは続き――。

ご案内:「トゥルネソル家」からラファルさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル家」から影時さんが去りました。