2021/03/07 のログ
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。

その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。

なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。

「──よしこんなモンかな」

その中の一室を臨時スタッフとして担当している金髪の男は、施術用ベッドの近くにあるアロマの噴霧器(ティフューザー)の前に立って
ゴソゴソと何やら怪しい挙動をしていた。
男の手が離れたあとには、噴霧器のそばには銀色の小さな箱のような物体が置かれているのが見える。
それは最近になって入手した撮影用の魔導機械であり、ようはマッサージ中の映像を撮影してやろうという魂胆である。
なおこの箇所だけでなく、室内の他の場所にも密かにいくつか設置済みのため、あらゆる角度からの撮影が可能になっている。

「あとはいい感じのお客が来るのを待つだけなんだが……おっとと」

眉下げて笑いながら、うまく『標的』になる客がやってきてくれるかどうかが問題だ、なんて考えていれば、
狙ったようなタイミングで背後のカーテンが開く音がして振り向く。
はてさて、そこに現れたのは男が望む対象なのか、それとも──

エレイ > そして男は客を迎え入れ、カーテンは再び閉じられ──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋」に郊外の墓地さんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋」から郊外の墓地さんが去りました。
ご案内:「郊外の墓地」にアーシアさんが現れました。
アーシア > 郊外のとある墓地、夜――

木々のざわめきと虫の声だけが響く静まり返った墓地。
墓の一つ一つに花を、水を備え、祈りを捧げて膝を折る修道女の姿がある。
最後の墓に祈りを捧げて立ち上がれば、すっかり日が暮れてしまっている事に気付く。

「あ……いけない、もうこんな時間。早く片付けをして、教会に帰らなくちゃ」

夜の闇に溶ける様な黒の修道服に身を包んだ修道女の姿は、けれども誰の視界にも鮮明に映るだろう。
振り返れば、衣服の下に在って尚その豊満さを主張するたわわな乳が揺れ、開いた胸元から白い肌が覗く。
大きくスリットの入ったロングスカートが翻れば、白く輝く肉感的な太腿が尻の付け根まで垣間見えた。

墓地の土は湿り気強く、その空間はじっとりと纏わり付くかの様な肌寒さを修道女に覚えさせ、小さく身体を震わせた。
日が暮れた墓地では、不審者や魔物の目撃情報もある。不死者が徘徊していたという噂も何処かで聴いた。
暗さと肌寒さが想像を掻き立てて、小さな恐怖を胸に抱いた修道女はそそくさと片付けを済ませ、帰路へと脚を向ける。

「夜の墓地は、慣れないな……人気がある日は良いけれど、今日は他の参拝者も居なかったし……」

今のところ周囲に人の気配は無い。勿論、魔物の気配も無いが……
驚異というものはいつどこから、急にその姿を現してもおかしくはないものだ。
このまま誰にも合わず帰路につくか、はたまた人か魔かのいずれかに出会うか、それは運命のみぞ識るというもので――

ご案内:「郊外の墓地」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > もう完全に日も落ちて、周囲は暗い。
依頼を終えた帰り道、冒険者はランタンを片手に歩く。
少し遠目に見える街の明かりは鮮明で、人のいる場所に帰ってきたのだと安心する。
もう日は落ちてしまったが、ここまでくれば野営をするよりもさっさと街へと帰るほうがはやい。
このあたりには墓地があるが、あまり人は通らない。いや、墓地があるからこそか…。
街道から少し外れた墓地。こんな時間ともなればそれこそ墓荒らしでもない限り立ち寄りはしないだろう。
とはいえ、街の外れの墓地…副葬品も期待できないような場所だ。
相当カネに困っていない限りはこんなところを荒らすなど考えられない。
しかしなにか…フードの奥のミレーの耳にとどく土を踏む音。
墓地へと続く道をみれば、人影。

「…?」

まさかそんな、『よほどカネに困った墓荒らし』がそうそういるとは思えないが
そちらにランタンを向けてみる。
するとそこには…女のシルエットがあった。

アーシア > 「あ、れ……? 灯り……?」

帰路へと急ぐ中、視界に映ったのは揺らめくランタンの灯りだった。
それが自分の方へと向けられれば、夜に慣れかけた目は眩しさに小さく顰められる。
暫くして目が慣れた頃、修道女はその場で小さくその人影に会釈をし

「こ、こんばんは……こんな夜更けに、参拝ですか……?」

恐る恐るといった声色で言葉を投げかけ、異性と思しきその影の様子を伺う。
そのシルエットとランタンという道具の灯りからしてヒトであろうとは思うものの、
何せ人気の無い夜の墓地での邂逅だ。警戒は、女の身であれば当然の態度だっただろう。

ブレイド > 灯りに照らされた姿は黒い衣を身にまとった…
いわば修道女と思わしき女。
葬式があったにしても、こんなところで一人で…一体何をしているのか。
だが、恐る恐るといった感じの声を聞けば、怪しげな印象は薄れる。
なにかヤバいことをしてる人間が、目撃者に対して会釈などするはずもないだろうし。

「ん、ああ…そういうわけじゃねーんだ。
依頼の帰りで今から街に戻るとこなんだけどな
帰り道で変なとこから足音がしたんで気になってよ」

警戒するのはよく分かる。
女の身で、今は夜。
よくよく見れば肉感的な体型をしているのだから
ゴロツキや倫理のタガが外れた貧民達にとっては格好の餌だろう。

「アンタこそ、こんな時間まで何してんだ?
こんなところを夜にうろついてると、襲われちまうぜ?」

アーシア > 「あ……」

人影へと投げかけた声に返答があれば、ほっと安堵の吐息が唇から漏れた。
人影は自分と同じか、少し低いかもしれない程の背丈。歳もそう離れてはいないだろう。
声からも、返された言葉からも、驚異と思えるものは感じられなかった。
修道女はもう一歩、歩み寄ってその姿を確認しようとしながらも笑顔を向け

「依頼……冒険者の方、ですか? お勤め、ご苦労さまです。
 とても有難い心配り……感謝致します。この暗闇で、少し心細くなっていた所でして……」

向けた笑顔が少し苦笑いに変わっているのを自覚しながら、
安堵からかもう一歩、もう一歩と歩みを寄せながら続ける。

「ええと……私は見ての通りの修道女でして、アーシアと申します。
 お墓に花と祈りを捧げて周っていたら、いつの間にかこんな時間に……。
 ご、ご忠告痛み入ります……お会いしたのがお優しい方で、今夜は幸運に恵まれたようです」

襲われちまう、と言われれば恐縮といった様子で再び頭を下げて、上げる。
距離が近づいた今ならば、目を凝らさずとも修道女の豊かな乳が
会釈に合わせて無防備に大きく揺れる様を目の当たりにする事が出来るだろう。

ブレイド > 修道女が漏らした安堵の息。
多少は自分が言ったようなことへの不安もあったのだろう、恐らく。
もう頼れる灯りもないのだから無理もない。
彼女がその手に灯りを持っていないあたり、彼女にとっても夜まで努めが続くとは思ってもいなかったのだろう。
冒険者といえ、フードをかぶった怪しい男に声をかけられて安心してしまうのもどうかと思うが。

「いや、アンタこそ…教会の人だろ?
こんな時間まで大変だな。しかも、こんなとこに一人でよ」

警戒心が薄いといえばそうなのかもしれない。
アーシアと名乗る女のまとう修道服は胸の当たりが大きく開き
しかも、腰より下には深いスリットまで入っている。
正直、こんな人気のないところであれば、昼でも危ないのではないだろうか?

「オレはブレイド。アンタの言うように冒険者だ。
つか、簡単に信じんなよ…オレが襲わねぇって保証もねえんだぜ?
いや、襲わねぇけどよ。美人で、そんなデケェ胸なんだ。
できれば日のあるうちに帰れよな」

彼女の揺れる胸を目の当たりにすれば、流石に目のやり場に困る。
歩み寄ってきた女性は、自分よりもやや背が高いか。
それほど違いはないが、それでも自分の視界では胸は目立つ位置にあると言わざるをえない。
おもわず、頬を赤らめて。

アーシア > 「私の勤める教会には労働者が私しか居ないものですから、
 お墓へのお参りもいつも独りでこなしていて……ふふ、慣れたものなんですよ」

少しばかり得意げな笑顔を冒険者の男へと向ける。
この修道女は元より切れ者とは程遠く、少し抜けた性質の持ち主だ。
だから、男の視線や不安などにも特に気付く事もなくそんなやりとりを交わした、が――
男……少年にすら見える様な彼の続く言葉を聴くと、居住まいが少しぎこちなくなる。

"かんたんに信じるな" "襲わない保証もない" "でかい胸"

そんな言葉が耳に届く度、修道女の表情はみるみる内に変わっていく。
瞳が潤み、頬どころか顔全体が赤く染まり、瞳を泳がせながら

「ぁ……あっ、いえ、その……そ、そう、ですよね……っ。
 ほ、本当に、その……再三ご注意頂き恐縮、で、す……」

驚きや羞恥心で語尾を濁してしまいながら、
気恥ずかしげに己の胸を両腕で抑える様にして抱き、俯く。
揺れていた乳房は、今度は腕に抑えられてむにゅうと潰れ、
両腕から零れんばかりに寄せられて、矢張り男の目前でその存在を主張していた。

「ぁ、あ……あの……良ければ、帰路を途中まで供に致しませんか。
 その、灯りを頂けるととても心強くて……教会はそう遠くなく……。
 もしお供頂ける様でしたら、教会でささやかなお礼も致します。如何、ですか……?」

恥じらい隠しにと掲げた提案だったが、我ながら図々しい物言いだ等と
口にしてから思い直し、再び内心で肩を下げる修道女であった。

ブレイド > 「教会ってのはどこも人手不足だな。
つか、こういうところに一人で行かせてりゃ、帰ってくる人数も減るだろうに…
懲りねぇっつーかなんつーか…あんたらも大変だな」

やや呆れたように、肩を落とす。
炊き出しの修道女や貧民地区へ派遣されたシスターが
次に見るときはバフートの奴隷市なんてのはよく聞く話だ。
それでもこの手の派遣が続くのは、上の連中が彼女らに対して求めるものが
性の発散対象であることというのが伺えるだろう。
とはいえ、それはシスター側には関係のないことで…本当に善意を持って働くものも多いのは事実。
だからこそ、食い物にされやすいのだが。
言葉だけで、真っ赤に顔を染め胸を隠す彼女を見れば彼女がそういう人間なのもよくわかる。

「いや、あー…えっと、すまねぇな。
脅すようなこと言って。その、なんだ…
なんもしねぇから、普段どおりにしてくれよ。な?」

カリカリと鼻の頭をかきつつも、目の前の乳房が主張する女としての魅力に
少し戸惑いながらも、目を引かれてしまう。

「それくらいならお安い御用だぜ?ってか、このままほっといてなんかあったら寝覚めがわりぃ
オレでよけりゃ一緒に行かせてもらえりゃいいんだがな」

彼女が心のなかで肩を落としてるとも知らず
むしろ、自分から願うように彼女の提案に対しての返事を返し。

ミレーである以上、ノーシス主教とはあまり関わりたくはないのだが
それはそれとして、困っている女を放っておくことも出来ない。