2020/11/08 のログ
リサ・エルバ > 「ふふ、相変らずませてるね」

相手の示したコースを見れば苦笑を浮かべつつ。
受付に伝えれば今待機してる自分の部下を部屋に呼ぶように受付に言い。
そのまま相手の手を引いて上階にある自分のプレイルームへと向かい。

「じゃあ少し待っててね」

相手を柔らかい天蓋付きのベッドに座らせれば暫く待つように言って部屋を出ていき。
数分後に3名の踊り子と楽師とともに中に入ってくれば一礼し。
楽師の奏でる音楽とともに、異国情緒めいた妖艶で、女性性を強調するような踊りを披露していく。
どの踊り子たちもしなやかでスレンダーな体つきを持ち、肌の色は褐色から透けるような肌の持ち主までさまざまで。

数曲分の踊りを披露した後。
楽師が退場すれば部下の踊り子ともに相手に近寄り。
二人は相手の左右に座り太ももを優しく撫で、一人は後ろに回って相手の頬や首筋を細い指で撫でて興奮を高め。
自分は相手の前に膝をついて見上げ。

「どうだった?私たちの踊りは」

タン・フィール > 「あははっ…っ だぁって、こういうところで、お薬売って生きてきたんだしぃ……たのしいんだもの」

ませている、と茶化されればくすくす微笑みながら、過酷な環境で生き抜くことを嘆くどころか寧ろ楽しんで迎える日々を笑った。

手を引かれながら娼館奥のプレイルームへといざなわれ、
コースとともに、おそらくは価格相応の室内と豪勢な天蓋ベッドに目を丸くしつつ、そこにちょこんと座って…

それから目の前で繰り広げられた、
異国の風土が香る曲調と、なまめかしい肢体を駆使し、
時に艶やかで扇情的に…時に、エキゾチックで神聖な気分にすらなる踊り子達の舞に見惚れていた。

「―――すっごかった♪ とっても、リサも、ほかのひとも!
とってもきれいで…っ! 不思議な気分になる、おどり!
…すっごく、どきどき、って、しちゃった…っ♪」

と、踊りが終わって踊り子達と、眼前のリサを、或る種の羨望と尊敬の眼差しで見上げながら、
その体が、貌が、手指が小さな体をくすぐってくれば、手足を広げてゆったりと身を預けて、

左右と背後の踊り子のなで上げる動きや頬・首筋のくすぐりに肌は火照ってきて、
正面のリサの膝のすぐ下、少年の下半身を、すこしくい、くい、と揺さぶれば、
ミニスカートのような裾から映える2本の細い足の谷間から、肌色の屹立した肉棒が、
すでに湯気が立つのではというほどたくましく猛って顔をのぞかせた。

「―――おどり、みただけで…こんな、に、なってる…っの…♪
…どきどきって、おさまんないの…♪いーっぱい、ださせて…?
おくちとか…♪いろーんなとこに、びゅーってしたい…♪」

と、彼女の太ももに、にゅる、じゅる…っと、亀頭を擦り付けて
他の踊り子たちにもそれを見せつけ。

リサ・エルバ > 「ふふ、ほんといつ見てもたくましいですね」

見せつけられた相手の一物に笑みをこぼし。
他の踊り子たちも大人顔負けの逸物につばを飲みながら感嘆の息を零し。
自身はそっと相手に近づき、その逸物に細い指を絡め。

「それでは今度はこちらをご奉仕させていただきますね」

そういえば相手の物を躊躇なく口に咥え込み。
喉奥までくわえ込めば頬肉や喉を締め付けて疑似的な膣として相手の物に絡め。
顔を動かせばそれを刺激していき。

他の娼婦たちは相手の服を脱がせ、その肌を優しいタッチで撫でたり耳を舐めたりキスをしたりという形で奉仕をし。
相手の身体を自らの肌で温めていき。

タン・フィール > 「んくぁ…っ リサさん、も、ぉ… っふふ、ぬるぬる、おくちのなか…あいかわらず…スゴイ…♪」

片目をつむって、周囲で二人を取り囲み、体格差のある二人の交わりを補助するように愛撫し、肌で温めつつも、
その肉棒の巨大さやそれにむしゃぶりつくリサをみて、各々にも昂ぶる踊り子娼婦。

彼女たちの視線を奪うように飲み込まれた逸物は、
その唇に取り込まれ、頬肉でもみほぐされ、喉奥までも迎え入れられれば、
ぐんぐんとひとしゃぶりごとに太く、固く、長く、子供離れしたサイズへと変貌して、
その美貌の口元や頬がぱんぱんに膨れ、顎がはずれるのではというほど口を開いてなんとか頬張れるものになっていく。

その奉仕をじっと受け止めていた腰を、少年からも前に、後ろに、
上下に厭らしく揺さぶれば、彼女の口内と締め付ける喉奥までガンガン突く形になって、呼吸すらままならないだろう。

「んぁ!あ、んあああ、ぉ、んっきゅ…んいっぃ…ゃあう…!!!」

そのむせかえるほどの口淫に極まった少年が、子猫のような声で啼くと同時に、
喉から胃まで直接どびゅる!!!!と放たれる白濁の塊。
それは蛇口を捻った水道のように、咥えこんだ彼女の喉奥に大量に、凄まじい勢いで放たれて、胃を、食道を、口内までせりあがってきながら、彼女に精液の味を染み込ませていく。

リサ・エルバ > 「ん……っくふ……つ」

相手が己の奉仕に気持ちよさげに喘いでくれれば。
愉しくなってきたのかさらに攻めを激しくし。

普通の人間なら喉や顎がやられそうな攻めに対しても、問題なく頬張って受け入れるさまはやはりプロのそれで。
相手が腰を浮かせれば舌も絡めてまるで男根全体を味わうように攻め。

「っ……!っく!」

最後に相手が精液塊を解き放てば根元までくわえ込み。
喉を鳴らして直接胃に注いでいけばまるでびちゃびちゃと着水する音が仲から聞こえる気がして。

暫く相手の射精を受け止め続ければ最後に口を離し。
咥内にわざと残したプルプルの精液を相手に見せつけてから飲み込み。

「んっっは、若い精液凄い重たい。
 お腹いっぱいになっちゃった……」

恍惚とした表情を浮かべながら相手の劣情をそそるようん言い。

タン・フィール > 「んぁ、あああ!ッ…―――っ! っくぅ、っふうう…んくっ…」

びぐびぐと背筋を震わせながら、彼女の操作する攻めの強弱に小さな体は翻弄されて、
その結果、少年からスレば思いのほか早く達してしまった証左の精を、
文字通り搾り取られるように咥内に吐き出してしまう。

「ぅあっ… すっごい、それ…えっち…っ」

わざわざ咥内に精液溜まりをつくってからの嚥下、
そのいやらしく、悪戯で、さらに扇情的な手練手管に、
精を放ったばかりの肉棒は、ふたたびピン、と血が巡って怒張となり。

「でも、ぜんぶのめちゃうなんて…びっくり。
…ッッフフ、じゃあ、じゃあ・・・こっちからも、おなかいーっぱいに…なってみる…?

まず、はぁ…♪おちん、ちん…たっぷり、おしりでたべ、て…♪」

と、四つん這いになった彼女の、しなやかで丸みのあるお尻に小さな手を這わせ、むにいっと開いて…
以前、散々に貪り合い、味わい尽くした秘所をくりくりと指先で弄った。

そこで絡んだ蜜を…お尻の穴へとなじませるように突き入れて、
今度はここに、たっぷりと注ぎたいと告げ、彼女の四つん這いの体に回り込み、
ほぐしたあとの尻穴に、一見すると入るのかどうか心配になるほど果実めいて実った亀頭をぴったりと密着させ…
ぬぷ…づぶぶ…♪と、ゆっくり、慎重に押し込んで拡張していく。

リサ・エルバ > 「ん……はい」

相手のお願いを聞けば柔く笑みを浮かべて頷き。
相手に尻肉を向けるように四つん這いになり。
尻を開かれればそっちもしっかり準備されているのかピンク色の後穴がヒクヒクと物欲しげに口を開き。

「っ、は……ふ」

指が中に入ってくれば異物感に身を震わせつつ息を吐き出し。
一見すれば壊れてしまいそうな一物をあてがわられても周りの娼婦たちはむしろ興奮するように目を潤ませ。

「くっっは!あ、っふ!
 おっっっき!……ぅ」

相手の一物を後穴に受け入れればミチミチっと音が聞こえそうなほど穴が開かれ。
ぎゅっと締め付けつつも腸内はまるで相手を歓迎するように襞が絡みつき。

タン・フィール > 「―――っふふ、リサさん、お尻の…こんなとこも、きれい…っ」

と、綺麗な桃色のすぼまりを見つめて、
開閉するそこを弄った少年自身の指を、ちゅぷりと舐め取ってみせ、
さらにほぐれたその場所に回り込み、ゆっくりと逸物の先端を沈み込ませていきながら、
肛肉を押し広げ、極上の抵抗と締め付けを感じながらゆっくり小さな体を、細い腰を前に、前に突き出していく

「ぅううああ、あ、っくぁ…ここ、きづ、い…っ!」

だらしなく舌を突き出して、挿入している側のハズの少年が情けなく腰を揺さぶり、嬌声を漏らす。
ぐちゅ、ごつ、と腸から骨盤まで響くような太く重たいピストンの一撃をゆっくり繰り返し、
どんどんと彼女の腸の奥底まで、敏感な襞や結腸の入り口までまさぐるような長大肉棒ディルドーとなって掘り進んでいく。

それは、外目から見て彼女のしなやかな腹部が前後運動と連動して、男根の太さぶん膨れたり、しぼんだりするほどで。

リサ・エルバ > 「んっぐあ!っは!」

相手が腰を動かすたびにまるで内臓をかき回され。
内側から腹を殴られるような衝撃が走れば悲鳴じみた嬌声を上げ。

「ん”あ…は、おなか…壊れ、る……」

突きこまれるたびにごりゅごりゅっとおおよそ性行為でしてよいとは思えない音と衝撃が相手の一物から伝わり。
四肢は震えて力が入らなくなりながらも、尻を自ら揺らして相手の性感を高めることは忘れず。

娼婦の一人がリサの横にしゃがみこめば腹部を手で押さえ。
リサの腸壁をオナホとみなし、腹の上から相手の物を刺激するように圧迫していき。

タン・フィール > 「ぅあっ…っは、ぁあ!あぐ…ん、ぃいいっ!!」

肛門の肉と肉棒の根本がぎちぎちと擦れて、それを無理に押し込むたびに鳴り響く、強烈な肉と臓腑を叩くような音。
それに相まって、快楽と苦痛すら同時にたたきこまれる嬌声…
それを聞いて、サディスティックにたかぶってしまう少年が確かに居た。

「っはああ、あ、んく、ぁ…!
こわれ、ちゃってもぉ…♪…おくすりで、なおしたげるから…だいじょーぶ♪
…あんしん、して、おかしく、なっちゃえ…! …ぇいっ!!!」

息も絶え絶えになりながら、揺らめく尻穴にぐいぐいと奥まで先導されつづける長大な巨根。

それが、娼婦のひとりがオナホを浸かっての奉仕のように…
彼女のお腹を通じて刺激しようとすれば、
まるでそれに呼応するかのように、
ミヂミヂとリサの腹部で、腸内で、彼女の下腹を押し上げて亀頭のカタチのシルエットが浮き出てくる。

お尻からヘソまでを貫通されたかのような強烈な性感でリサをぶちぬきながら、
浮き上がった肉棒を踊り子たちに奉仕され、
さらに全霊で尻穴奉仕でしごかれ続ければ、どんどんと少年の2射目が近づき…

どろどろ、ごぽ、じゅろろっ♪と、垂れ流しの先走りが、
前準備のように彼女の腸内に染み出してぬらぬらとぬめらせていく。

リサ・エルバ > 腹部からの圧迫と内側からの突きあげによって程よく整った腹筋も蹂躙され。
それによって柔らかくなった腸内はより柔軟に、そして密着するように絡みつき。

「ん”!は、あ……いいよ!
 壊して!私の事、遠慮なくおかしくしてください!」

両方から与えられる刺激に理性は飛びそうになり。
肉欲を求めるためだけに腰を振りながらも相手への奉仕は本能レベルで忘れず。
実際ここにいる彼女らはこの娼館でも一番NGが少ない人たちで、たとえ人として壊されたとしても文句はなく。

そうこうしている間に相手の先走りが大量に出れば腸壁と混じって接合部では卑猥な水音を奏で。
暇な娼婦は、相手の玉袋を軽く揉んで射精を促し。

タン・フィール > 「ぅうう!う!っは、っくぁ…♪ …ほんと…?
…じゃ、すきに、しちゃうね…っ リサさんの、ことっ!
おかしく、しちゃう…壊しちゃう、か、らぁあ…ッ!!」

髪を振り乱しながら、凝縮した腸壁で搾られ、しごかれ、
整った腹筋の綺麗な彼女のお腹のすべてを蹂躙するように犯し抜き、
絶頂へと加速していく少年の肉棒。

「んあああ!あっぁあ、でっ…イッちゃあ、あ、イク、・・・いっぐ、イクイク、ぅう!いぐううううッ!!!」

周囲の娼婦がとどめとばかりにくわえた玉袋を揉み込む刺激と、
こわしてもいい…と嬌声と共に漏らした彼女の言葉を合図に、
彼女の肛肉を、腸という大事な器官を、オナホとして堕としていこうとしたときと同じように、
彼女の肉体を少年好みに染め上げるような射精が始まった。

リサの尻穴につながった根本が、腕のように膨らみ、大量の精液が送り出され、しばらくはがっぽりと卑猥に開きっぱなしになってしまうだろう。

灼熱の精液は本来排泄器官であるはずの尻穴から腸へ逆流して、
どんどんと熱く真っ白に粘つく精で満たされ、精液の腸詰めとなったリサのお腹は、
踊り子のときに美麗さから一転、卑猥に膨れ上がっていく。

それは、周囲の踊り子が玉袋をもんだり、少年を刺激したりすればするほど、際限なく果たされる射精…。
彼女の胃腸が精液でつながろうがおかまいなしに注入されつづける魔性の精液。

…もしも、しかるべき準備があるならば、彼女の心身を文字通りセックスと精で壊してしまうだろう。
少なくとも、少年はそうしてしまいたいという欲求のタガが外れてしまった。

リサ・エルバ > 「ぃ!っつは!
 私も!いっぐ!」

とどめとばかりに一気に動きが激しくなり。
最後に一突き突きこんだ状態で熱い精液が注がれれば脳は真っ白に消し飛び。

「っあ”ぁぁぁぁ!」

背中を反らし、悲鳴じみた嬌声を響かせながら絶頂し。
全身を痙攣させれば相手の物を搾り取るように締め付け。

相手が射精を終えるころにはまるで孕んだかのように細い腹はいびつに膨らみ。
引き抜けば床に倒れてひらっきぱなしの後穴から精液が溢れる主体を晒すだろう。
いずれにせよ、若い相手が満足するとも思えず夜の宴はまだ続くことになるのだろう。

ご案内:「人気の少ない路地」からリサ・エルバさんが去りました。
ご案内:「人気の少ない路地」にリサ・エルバさんが現れました。
ご案内:「人気の少ない路地」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「人気の少ない路地」からリサ・エルバさんが去りました。
ご案内:「薄暗い裏路地」にリフェードさんが現れました。
リフェード >  
昼下がりの王都。じゃらりと揺れる、鎖の音。
日の届かぬ暗がりに、血のように赤い紅の双眸が僅かに光る。
淀んだ空気が嫌に肌に纏わりつく。邪気だ。
狩人の狙う獲物の気配がひしひしと感じる。

「……いる……。」

王都に足を運んだ際、確かに感じた気配だ。
富裕地区だろうと平民地区だろうと貧民街だろうと、光届かぬ所に現れるというもの。
一切の油断はしない。握りしめた銀の鎖鎌。
緊張感が肌を撫でる。呼吸で精神を整えながら、ゆるりと獲物を探して歩く。

リフェード >  
誰かから頼まれた訳でも無い。
何時だって自主的に動いている。
それが母より教わりし己の宿命。
父より教わりし魔の脅威。
誰かがやらなければいけない事を、自主的に実行しているだけに過ぎない。
無論、全ての魔物が、魔族が無垢なる生命の脅威とは思っていない。
だが、此の淀んだ邪気を発せるものは、恐らく脅威にしかなりえない。
そうでなくても、己の目で確かめなければ。見て見ぬふりなど、出来よう筈も無い。

「……あっちかしら。」

ゆるりと曲がり角を曲がり、薄暗い道をただ進んでいく。
元々、視界はぼんやり程度にしか見えていない。
魔と人の相の子。その影響かはわからないが、生まれつき世界がぼやけていた。
不便だとは思うが、きっとこれは見えないよりはマシなんだろう。
五体満足なのに、逐一それに嘆く必要は無いと思っている。
ふぅ、と溜息を吐きながら、金糸の髪を靡かせ悠々と進んだ。

ご案内:「薄暗い裏路地」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 【ROM禁止部屋に移動します】
ご案内:「薄暗い裏路地」からロブームさんが去りました。
ご案内:「薄暗い裏路地」からリフェードさんが去りました。
ご案内:「どこかの奴隷商館」にシャノンさんが現れました。
シャノン > 廊下に連なるランプに以外、頼りになる明かりの無い地下の階層。
―――その一番奥。然程広くはない、鉄格子に阻まれた、程々に整えられた小部屋の中、硬いベッドに腰掛けている女が一人。

数日前か、数週間前か。
砦での行われた攻防戦の際、撤退の殿を任された自身が率いていた部隊はあえなく壊滅となった。
部下達の安否も分かりはしないが、逃げ切れたのはそう多くは無いだろう。
深い溜息を吐きながら、己を封じる枷へと視線を落とし、再び零れる溜息。
逃げ出す事を諦めてはいないが、タイミングは慎重に選ばねばならない。
伏した瞳が僅かに細まって。

ご案内:「どこかの奴隷商館」にヨアヒムさんが現れました。
ヨアヒム > 「とにもかくにも、会って話をせねばならぬ。手遅れになる前にな」

 暗い廊下から上がったのは、のんびりとした年かさの男の声。鉄格子に囲まれた虜囚が顔を上げれば、揺れ動く手燭の光が近付いて来るのが分かるだろう。

「魔族であろうと何であろうと、彼女は指揮官というではないか。それをこんな……おお!」

 手燭を持つ商館の男の後ろで声が上がり、地味だが仕立ての良い服を着た背の低い中年が小走りで部屋の前までやってきた。

「や、これは、この度はとんだことで。そなた……シャノンさんと仰るのか……うむ。ともかく、買い手が付く前で何よりであった」

 商館の者に訊ねながら、額の汗を拭いた中年男は穏やかそうな顔立ちに笑みを浮かべた。

シャノン > 個室、と言う事からも分かる通り、この階層に入れられているのはそう多い人数ではない。
静かな通路に響いた声に、下方へと傾けていた頭が持ち上がり、声と灯りとが近付いて来る事に気付く。
訝し気に――とは言え、表情の動きは僅か。ほんのりと眉宇を寄せた儘、此の場所には似合わぬ、何処か穏やかそうな声の主の方へと視線が動く。
耳に届いた言葉からは、相手が己の身分を理解している事は察せられた。

「―――?」

下手に言葉を発する事も出来ず、如何言う事か、とでも言いたげに小首を傾げ。

ヨアヒム > 「あ、失礼。私はヨアヒム・オルバ・ユルゲン・カルネテル。王家に連なる者だ」

 王族だと自己紹介した男は、そのこと自体にさしたる意味を見出していないかのような口ぶりで続ける。

「我が国の軍は将校、指揮官の虜囚に対する取扱いを定めておる。そしてその中に、奴隷市場での販売は含まれておらん。そなたは酷い行き違いの結果、此処に入れられてしまったということなのだ」

 男は溜息交じりに項垂れた後、上目遣いに相手を見る。

「そなたの部隊は、壊滅こそしたが生き残りはおる。そしてその内の幾人かが、王国領に入ってしまったのだ。どうであろう? 戦も区切りがついたことだし、彼らに投降を呼びかけては頂けまいか?」

 両腕を軽く開いた後、笑いかけて。

シャノン > 名乗られ、耳に引っ掛かりを覚える。矢先、王族だと告げられ乱れた前髪の下で双眸が瞬いた。
カルネテル―――流石に王家の名を詐称する人間等、居ないだろう。それもこんな所で。
一応は礼を取るべきだろうか、と思考を巡らせている内、紡がれた台詞に傾いでいた頭が元の位置へと戻る。

「成程。」

嘘か誠かは分からないが、男が言うには手違いであるらしい。
胡乱を孕んだ瞳の儘に相槌を打っていたものの、次いだ言葉に伏した瞳が力を戻した。

「―――それが本当であるのなら、協力するのも吝かではありません。」

元より、己の部隊は上層を逃がす為の殿――所謂捨て駒だ。
生き残りの部下が居るのであれば、無為に命を散らす事もない。然し、

「それで――魔族の虜囚の取り扱い、とは一体どのような扱いなんでしょう。」

無機質めいた貌に、薄っすらと笑みが乗る。

ヨアヒム > 「さて、そこなのだ。取扱いについて説明するより前に、そなたには情報提供も含め、全面的に協力して貰わなければならん。察するに、身体検査もろくに受けることなく此処へ入れられてしまったのではないか?」

 そう言いながら、男は相手の出で立ちを見る。貫頭衣も枷も機能一辺倒で、「とりあえず放り込んでおいた」という印象を受けた。なのでそれを前提に話を続けようと。

「済まぬが、シャノンさん。まずこちらに協力すると約束して貰いたい。さもなければ、ひとまず私がそなたを奴隷として買い上げねばならない。形の上とはいえ、私と主従の間柄になるのは、そなたにとって都合が悪いと思う。いかが?」

 手燭の揺らめく光の中、いかにも人の良さそうな男はそう告げ、両手を後ろで組んだ。

シャノン > 交渉をするのであれば、言質を取られる前に出来るだけ多くの情報を相手から得たいのだが――それは叶いそうにない。
相手の言う通り、身体検査も碌に受けていなければ、反抗の手段を全て奪って後で良い様にしよう、と言うのが明け透けな様相だ。
問う声に、相手の言葉を反芻し、暫しの沈黙。

「―――…分かりました。ご協力する事をお約束しましょう。」

奴隷の身分として相手の支配下にあるか、敗戦の士として国の支配下にあるか。
どういった扱いを受けるか分からぬ今、己にとってはその程度の違いでしかないとは思うが、今はまず情報が欲しい。
諦観混じり、小さく頷き。

ヨアヒム > 「有難うシャノンさん。助かるよ」

 笑みを浮かべた男は、商館の者を呼びつけ何事かを言いつける。その後直ぐ相手に向き直った。

「それでは、真っ先にすべきだったことを始めよう。着ているものを脱いで、壁に手を突いて頂きたい」

 そこまで言った男は、相手が何か言う前に最後まで聞いて欲しい、と言わんばかりに片手を上げた。

「まず、貴女がこの国にいささかの被害ももたらさない、という確証を得る必要があるのだ。聞けば、指揮官でありながら手練れの魔剣士でもあったとか? 私相手なら、まあ、赤子の手を捻るが如くだろうな。だから……従って貰いたいのだ」

 戦場にて、この女性は殿を任された部隊の長と聞いている。つまり実力も相当のはず。だからこそ、念には念を入れねばならないのだ、と。

シャノン > 何にせよ、今の己に出来る事は少ない。交渉しかり、脱走しかり。
相手の礼に軽く肩を竦めたのも束の間、鼓膜を揺らした台詞に耳を疑った。

「―――は?」

そうして抑えきれずに零れた声。
反応するより早く制止を意図する相手の所作に、眉宇を寄せた儘押し黙り。

「―――――身包みを剥がされ、こうして枷をつけられている女の身に…大した念の入れようですね。」

軈て、口から出たのは間違いなく棘を含んだ言葉。
とは言え、今其れを拒否する事は難しい事も理解している。
無機質めいていた貌に憮然とした色を滲ませながらもベッドから立ち上がれば、くる、と相手に背を向け腰紐だけで留められている貫頭衣を脱ぎ去る。
当然ながら、下着の類は無く、陽に焼けぬ生白い肌を晒して、壁へと手を突き。

「―――……、」

毅然として見せてはいるが、羞恥と憤りとで顔が僅かに熱を持っているのは、自覚している。
光源の少ない地下では分かりにくいが、近くで見れば皮膚の薄い場所はほんのりと朱に染まっているのが見えるやもしれず。

ヨアヒム > 「美しい……」

 角が片方折れた魔族の、枷以外の全てを脱ぎ去った後姿に対し、中年男が呟く。もし振り返れば笑みを浮かべているのが分かっただろう。

「身ぐるみを剥がされたということは、外側の調査は済んだということだろう。では、中を調べなければな」

 戻ってきた商館の者から色々な道具を受け取った男は、そう言いながらくびれた腰に手を当てる。そのまま耳に口を近づけて。

「協力を、お約束頂いたと記憶しておる。そういう訳なので……力を抜いて貰おうか」

 言いながら、男が手に取ったのは親指の先ほどの透き通った青色の玉。それを押し込んだのは、あろうことか相手の尻たぶの合間、窄まった後ろ。僅かに濡れたそれは、中に入ると蕩け、形を失うや否や熱を発して奥へ奥へと進んでいく。

シャノン > 此処へと来る前に、大きな怪我の治療や血や土埃の汚れは落とされ、そこそこ清潔な身を保てている。角の治癒ばかりは、他者の手では叶わぬ儘ではあるが。
呟きを耳に、壁に向けた儘の顔が不愉快だと言いたげに僅かに歪み――素肌へと触れた他者の手に、びく、と小さく体が跳ねた。
続けられる言葉には、表情を歪めた儘僅かに力を抜き――つぷ、と丸みを帯びた物が押し当てられた、と感じたのは後孔。

「――――な…!?」

力を抜いていたからか、仄かに水分を纏ったそれは然程引っ掛かりも無く内側へと埋められてしまう。
未知の感覚に自然と下腹部に力が籠り、窄まりが幾度かの収縮を繰り返し、程無くして消えた違和感。
然し、その代わりとばかり、あらぬ所で突如として沸いた熱に混乱を来してしまえば、びくびく、と身が震え。

「何を―――…ッ、」

ヨアヒム > 「身体検査と言った筈。どうぞ、そのまま動かずに」

 女性の後ろに入ったそれは熱を帯びながら蕩けて広がり、腸内を洗浄していく。奴隷市場都市で手に入る、極めて手軽な薬だった。

「何かを隠しておくには、そこはそう悪くない場所だからね。だからこそ、しっかり調べ上げなければ」

 次に用意したのは、小さなビーズを棒の形に束ねた道具。そこへ塗布したのは、粘膜から吸わせる媚薬。球を飲み込んだばかりの後孔を指で押し開き、とろみを帯びた液体で覆われている棒状の器具を突き立てた。

「さあ、身体はそのまま、大きく息を吐いて……」

 女性の背に声を掛けながら、中年男はゆっくりと手を動かし、道具を出し入れし始める。相手の心境も此方の技術も関係なく、淫らな薬と道具で窄まりに快楽を仕込んでいく。