2020/05/18 のログ
クレス・ローベルク > 「ふふ、そうだね。確かに、薬の効果で、君の身体は敏感になってる。でもね……」

そう言うと、今度は脇の窪みに人差し指を添えて、すりすりと撫で回す。
優しいが故に、耐えられない。そんな刺激。

「でも、知ってた?擽りって、自分が好意を持ってる人がやらないと、効かないんだって」

それは、ある意味事実で、ある意味嘘である。
確かに、普通はそうであるが、薬の効果で身体が敏感になり、且つ身体が気持ちよさを求めているから、それを『擽ったくて気持ちいい』と錯覚している、というのもあるだろう。
だが、事実はどうでもいい。肝心なのは、彼女にそれを『認めさせてしまう事』

「本当は、心の何処かで期待してたんじゃない?
こんな風に、まるでペットや愛玩奴隷みたいに躾けられて……」

子猫を甘やかすように、顎と臍の辺りをわしゃわしゃと擽っていく。
かと思えば、臍を擽る手は、下腹部を通過して彼女の濡れた股を焦らすように撫で回す。

「ご主人さまに、愛されたい、ってさ」

現世迷い > 「……んなっ……そんな、わけ……?」
クレスの言葉を、真に受けてしまう単純な娘。
そんな戯れの一言だけで、妙に主人の事を意識してしまう。
ついさっき出会ったばかりの、タダの契約で従わされているだけのこの男に。

「ひぅっ……
 ……そ、そんな……わかんないしぃ……」
期待していたのか、という問いには、
肯定はしないが否定もしない。

ただ、甘やかす様なその手つきが妙に心地よく、
知らぬうちに身体を預けてしまっていた。

ご案内:「港湾都市ダイラス」からクレス・ローベルクさんが去りました。
現世迷い > //中断
ご案内:「港湾都市ダイラス」から現世迷いさんが去りました。
ご案内:「メグ・メール(喜びヶ原)/森林」にフィリアさんが現れました。
フィリア > 【お約束待機です】
ご案内:「メグ・メール(喜びヶ原)/森林」にロゴスさんが現れました。
フィリア > ギルドで運よく出会えたミレー族の少年とパーティーを組み討伐の仕事へ。
依頼書にあった森林地帯に付けば警戒をしながらに歩き。

「依頼だとこの先にある薬草の群生地辺りに住み着いたらしいんだ。
そう言えば……私の武器はコレだから」

もう依頼書は覚えているが自分に確認するように口にして少年と森を進み。
少年の武器は背負う剣と判るが、自分はコレと握った拳を見せて伝えて置き。
自分の戦い方も説明して歩き、そろそろ見えてくると思えば緊張した様子にとなっていく。

ロゴス > 「……ふぁ……くあぁ……」

未だに眠たそうな顔で欠伸をしているが、話はちゃんと聞いているらしく、耳が時折くりくりと動いている。
素手で戦うという言葉と仕草を見聞きして、目を少し大きく開いた。

「……ふぅん。フィリアさんは……足を止めて殴り合うタイプ?
 それとも、避けて戦うヒットアンドアウェイ?」

こちらは少女の様子とは裏腹に、緊張している気配は全くない。
むしろリラックスしすぎではないか、と思えるほどだ。

フィリア > 眠そうな様子ではあるが耳が動いている事に聞いていると考え話を進め。
戦い方を伝えれ目が大きくなれば驚かせたかと見返して。

「避けて戦うだよ。殴り合うなって無理無理。
刃物を持たれてたらあっという間に死んじゃうって」

一応上着には鎖は編み込まれているが短剣以上には心ともない防具。
兎も角避けて殴るスタイルと少年に告げて、全く緊張していない様子を頼もしく。

「ここからなら見えるから……うん、依頼の通りだ。あんまり多くない」

群生地が見えそうな場所に着けば姿勢を低くして覗き込み、そこに見えた数匹のゴブリンの姿。
あれなら直ぐに終わるかなとそんな事を考えて深呼吸して。

「一気に攻める方がいい?それとももっと居ないか様子を見る方がいいかな?」

一人なら問答無用で攻め込み殴り掛かるのだが少年はどういう風に戦うのか。
それが気になり、どうしようかとゴブリン達から目をそらして少年を見て。

ロゴス > 「わかった。それじゃ……ἀνάμνησις」

マグメールで使われるものとは異なる言語で詠唱を行い、フィリアに何かしらの魔術を付与しようと。

「今、フィリアさんに『鋼のアレテー』を付与したよ。アレテーは……平たく言えば属性。
 今のフィリアさんは、肉体の柔軟性を保ったまま鋼の硬さを得ている。打撃にも万一の防御にも役立つと思う」

群生地のゴブリンの姿を確認する。
顎に手を当てて、少しだけ思考する様子を見せ。

「正面突破。僕にはそれしか能がないから。フィリアさんは?」

少年の気配が変わった。
先程までの鈍感で気の緩んだ様子は全く見受けられない。
極限まで高められた集中力は、仲間である少女にさえ、間合いに入れば斬られるような予感を与えて。

フィリア > 少年が魔術だろうか、詠唱を始めるが何処の言語か判らず。
そこそこには魔術は使えるが全く知らない言語を扱う少年が感じてた以上にただものではないと考えながら魔術を受け入れ。

「鋼の……?そんな便利な魔術があるんだ。それって何処の魔術?」

覚える事が出来ればこれからの仕事が楽になりそうと思えば興味を持つ。
教えて欲しそうにしてしまうが直ぐに今じゃないと仕事に思考を戻し、思考する少年の言葉を待ち。

「私も同じ、小細工は苦手だから正面突破が得意……っ」

笑顔で同じだとつい言ってしまうが少年の気配が変われば息を飲み。
全く雰囲気が変わった今が少年の戦う姿なのかと、気をつけなければ斬られそうな空気に唾を飲み。

「い、行くよ…ロゴス君!」

少年に対して持ってしまった恐怖心を消すように告げると一気に駆け出し手近なゴブリンに殴り掛かり、殴った確かな感触に拳を握り直して。

ロゴス > 「ミレー族固有のものだよ。僕たちは魔力が強いから、人間に真似するのは難しいかも」

教えて欲しそうな様子を察したのか、難易度が高いとも説明に付け加え。
自分も同じだという彼女の言を聞けば、剣を抜き放った。
抜刀は独特な動作で、柄を逆手で握り、鞘の方向へと腕を振るい。
肩にかけたベルトが首を支点にして、振り子のように鞘が揺れて半分ほど刀身が抜けて。
その勢いを利用して、腕よりも長い剣をスムーズに抜いてみせた。

「うん。始めよう」

フィリアが駆け出すと、少年はグッと脚に力を込めた。
すると、どん、と音を立てて地面が凹み、とんでもない勢いで飛ぶように間合いを詰めた。
およそ七間もの距離を、一跳躍で詰め切り、ゴブリンの一体をこちらに気付く前に両断し、屠る。

「まだ来るよ。油断しないで」

はっきりした声色で少女へと告げる。
仲間を殺され、怒り狂ったゴブリンが数匹、フィリアに向かって飛びかかっていく。

フィリア > ミレー族固有と聞くと扱うのは無理かと肩が落ち。
魔力が例え強くても種族固有はどうにもならない壁、説明に断念。

そうして独特と言える動作で剣を抜く仕草をつい見てしまう。
一見すれば大袈裟という動きではあるが長い剣をそれで抜いてしまう動きはとても綺麗に見えて。

そして駆け出すと共に聞こえる重いと言える音が聞こえ、視界の隅で少年が突っ込んでいくのが見える。
自分は殴りバランスを崩させるが精々だったが一刀でゴブリンを両断してしまう勢いに一瞬動きが止まってしまい。

「わ、判ってる。ロゴス君は……心配ないよね」

ハッキリとした少年の声で我に返り、殴ったゴブリンを見据え。
更には数匹向かってくるゴブリンにまで囲まれてしまい、付与された鋼のアレテーのお陰で大怪我を追う事はないが籠手や上着で防ぎ、身体を捻って殴り蹴り返すと反撃を繰り返すが数による手数にあっという間に押され始めてしまう。

ロゴス > 「大勢で囲んで殴る。これを上回る戦術を、人間も魔族も発明してはいない。
 ゴブリンはそのことを良く知ってる」

フィリアが囲まれているのを見れば、そちらへと跳躍して一匹を瞬殺。
包囲網に穴を開けると同時に、他のゴブリン達を怯ませて。

「単純に、個々の力が足りていないけれど」

一瞬遅れて、左右から襲い来るゴブリンは盾で巧みにいなし、反撃で確実に仕留める。
自分へとゴブリンの注意を向け、フィリアが動きやすいよう場を整えることも兼ねて。

フィリア > 「そんな事より助けて……ロゴス君の魔術があってもきついから…!」

少年の言う事は敵の数が多いほど恐ろしい単純ではあるが有効な戦術。
そして自分には一番有効と言えるもので助けを求め。
少年により更に一匹が瞬殺され怯んだゴブリンの一匹の首筋に蹴りを入れ倒し。

「私には……手強いよ…っ!」

盾で攻撃をいなし反撃で確実に仕留める少年ほど見事ではないが無力化をし、
ゴブリンの注意が少年に向けばようやく本調子と言うように動きゴブリンを減らしていき。

ロゴス > 「うん、だから囲まれないようにって言おうとしたんだけど。
 ごめん、ちょっと遅かった」

剣で受け止めて即座に肘打ち、盾で殴りかかって首を砕く。
一匹を袈裟懸けに斬りつつ、返す構えで柄でゴブリンの腹を突き、怯んだところを逆袈裟に斬る。
少年の剣技は踊るように流麗で、正確無比。瞬く間にゴブリンは数を減らしていく。

「僕が先陣を切るべきだったよ、失敗だった。
 フィリアさんは、逃げ出そうとするゴブリンがいないか気をつけて。
 僕たちの受けた依頼は、あくまで討伐だからね」

フィリア > 「それは出来たら突っ込む前に言って欲しかったよ」

自分よりも少年の方が危険とゴブリンが注意を移せば一応の危機は去る。
圧倒的な力でゴブリンを砕き斬り裂き、踊る様に流麗で正確無比に数を減らす姿は凄いの一言。

「私が突っ込んだんだからそれは私が悪かったから。
うん、判ってるよ。逃がしたら失敗だから」

戦い少年に返事をしていれば丁度逃げるゴブリンが目に付き、目の前のゴブリンの脇を避けて駆け寄りその背中に飛び付き。
逃がさないと何度も殴っている姿は他が見えていない無防備な背中を晒していて。

ロゴス > 「でも、キツい局面を乗り越えたってことは、成長したってことだから。
 結果オーライ、かな?」

困難や試練に対面しなければ成長は叶わない。
少年はそう考えているようで。

「じゃあ、お互い様ということで。
 ……君達に恨みはないけれど、同じぐらい見逃す理由もないんだ。ごめんね」

こちらも、逃亡を図るゴブリンに向かって飛びかかり、頭から両断し。
そしてフィリアの方を見ると、無防備な背中に向かって襲い掛かろうとする最後のゴブリンの姿が見えた。

「Ψυχή」

少年は何かを呟き、虚空に向けて剣を振った。
すると、どう考えても届かない距離に居たゴブリンが真っ二つに裂けた。
少女もゴブリンが爆ぜる音で、背後から危機が迫っていたことに気付くだろうか。

フィリア > 「次があったらロゴス君に先陣はお願いするよ。
それが今回の一番の成長かもね」

仕事前はゴブリン程度は余裕と思っていたがその考えはもうない。
少年が居なければ行方不明者なっていたと思えばそれが一番の成長だと考えて。

「どっちかって言ったら私が助けられてばかりだし…。
抵抗するなー!」

劣勢となれば簡単逃げ始めるゴブリン、それも少年の手により始末され。
最後の抵抗か無防備な自分に襲い掛かろうとするゴブリンも真っ二つに。
爆ぜた音に慌てて振り返れば避けたゴブリンの死骸があり命の危機だったと知り。

「その…何度もありがとう」

本当に何度も助けてもらい頭を下げて何度目かの礼を言うしか出来なくて。

ロゴス > 「うん。そうやって、成長していくんだ」

にこり、と微笑んで剣を真上へと放り投げる。
続けて鞘を右手に持って縦向けにすると、落下してきた剣が大道芸のようにストンと綺麗に納まった。

「僕の右目は、魔力が輝いて見えるんだ。ゴブリンが闇の中に紛れていても、はっきりわかる。
 周りにはもういないよ、これで最後。フィリアさん、怪我はない?」

少女に歩み寄り、気を使う。
先程まで少女が押さえ付けてタコ殴りにしていたゴブリンの首を、踏み付けてへし折りつつ。

「礼には及ばないよ。パーティーだもん」

フィリア > 「本当にそれだよね。
私もロゴス君に出会えてよかったって心底思うし」

自分を知る成長も出来、生きて終える事も出来たのは十分な成長。
もう自分を過大評価しないでおこうと誓うと共に、少年ほどに成長するには先は長そう。
大道芸のような剣を鞘にしまう動作にしみじみと思い。

「……ロゴス君は色々と出来過ぎ…それって魔眼だよね?
でももう居ないならよかった……。怪我は打ち身ぐらいだよ」

少年が歩み寄ってくれば服は汚れたり破れてはいるが本人は打ち身以外の怪我はなく。
あれだけ殴ってもまだ辛うじて生きていたゴブリンは首を折られて。

「それでもお礼は言わせて……それとさ、少し休んでいい?」

もう駄目と言うように座り込んでしまって少年を見上げ。
少しだけだからと手を合わせてお願いをして。

ロゴス > 「僕もそう思う。女の人がゴブリンに負けたら、殺されるより酷い目に合うから」

直接的には口にしないが、暗に強姦されていたであろうことを告げて。
そして、色々と出来過ぎという言葉には再び「くぁ」と欠伸を一つ。
また、戦いの前のような緊張感のない雰囲気に戻っていた。

「これぐらいできないと、ミレー族なことを隠さず冒険者をするのは無理ってだけ。
 ……僕は、誰かに勝つために腕を上げたんじゃない。自分に負けないためだよ」

休ませて、という言葉を聞くと、こくり、と頷き。
パチンとマントの留め金を外して、紫色のマントをフィリアへと羽織らせた。
敗れた衣服を隠せ、ということだろう。

「どう、致しまして。じゃあ、一緒に寝る?
 ここは少し血生臭いから……ふあぁ……少し、戻ろう」

外套に包まれば、そのまま寝具にもなる。
日を跨いでから帰還することも視野に入れて。

フィリア > 「どういう目に合うか走ってる。死んだ方がいい目に合うしね」

ギルドに出入りしていれば嫌でも聞いてしまう話。
その仲間にならななくてよかったと思えば聞こえるのは欠伸。
少年の緊張感のない雰囲気を見れば終わったのだと実感できて。

「そうだろうけど……そこまでして冒険者をやろうって言うのも驚きだよ。
自分に負けないか……そう言う考え方もあるんだね」

誰にも負けないように腕を磨いてはいたが自分に負けないという言葉に感心し。
休むことに同意してくれただけでも感謝なのにマントを羽織らせられ、その意味を察すると顔を赤くしてしまう。

「それも良いかも……。
ここだと流石に寝たくないよね。少し戻ろうか」

外套に包まったまま立ち上がって来た道を振り返り。
元々日を跨ぐと思っていたので食料はあり、どこか休むにいい場所はあったかなと思い返しては少年に行こうと声をかけて。

ロゴス > 「そう。知っているなら……いいんだけど」

少々目を泳がせる。
多少は年上とは言え、相手は同年代の少女。
あまりおおっぴらに口にしたくはないのだろう。

「んー……冒険者家業は僕自身のためというより、ミレー族全体の名誉と地位を上げたいんだ。
 それに対して僕ができることは、とても小さいけれど……それでも、何かせずにはいられなくて」

それが、少年の目標であるらしい。
ミレー族を奴隷から解放したい、などとは言わず、自分にできる精一杯のことをし続ける、という精神性で物を言い。

「あの……うん。僕も、一応男の子だから、ね?
 フィリアさん、綺麗で可愛いし」

フィリアが顔を赤くする様子に、少年も顔を赤くして頬を人差し指でかく。
彼にも人並みの欲はあるらしい……逆に言えば、だからこそ察して何も言わずに気を使えたのだろう。

「ごめんね、順調に行けば野宿なんてせずに済んだのに」

ゴブリンたちを仕留めた証として、彼らの耳をもぎ取り。
それが済むとフィリアに続いて、血塗れになった薬草の群生地を後にした。
さて、今宵は何処で夜を明かすとしようか。

フィリア > 「というかね、講習で教わるんだよ」

もしそうなるのが嫌なら自害しろってと困った顔で告げ。
そんな目に合い生きて帰れるかもわからないならという最終手段だと教わったと。

「そう言う考えが凄いよ。私の田舎だとミレー族って普通の隣人だからね。
王都に来ての扱いが驚いたんだよ、本当に」

少年の目標は応援をしたい事ではあるは自分に出来るのはミレー族のいい話を知り合いに広げる事だけ。
奴隷としての開放ではなくそう言う事を聞くと応援したくなり。

「そ、そうだよね。あ、あはは」

マントを羽織らされるまで自覚がなかった上にそう言われれば恥ずかしくて笑うしかできず。
これからは最低でも自前の外套は用意しようと決め。

「大丈夫だよ。日越えの準備はちゃんとしてから」

考えは甘い所は多いのにそう言う所だけはしっかりと用意は万端。
討伐したゴブリンの耳を集めるという基本を綺麗に忘れていて少年にまかせっきりとなってしまい。
それが終われば確か野営に向く場所があったはずと思い出しながら薬草の群生地を後にして。

ご案内:「メグ・メール(喜びヶ原)/森林」からロゴスさんが去りました。
ご案内:「メグ・メール(喜びヶ原)/森林」からフィリアさんが去りました。