2020/03/08 のログ
ご案内:「小川のキャンプ」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「下着館」にグラムヴァルトさんが現れました。
■グラムヴァルト > 正式な店名は別にあるのだろうが、『下着館』という通称を若者達を中心に広げつつある施設がある。富裕地区の外れにある娼館街の中でも平民地区にほど近い場所に位置するその建物は、一見すると広い庭を有する立派な邸宅にしか見えないのだが、その門はいつだって大きく開かれたまま。
入ってすぐの所にある受付で立地に反して随分と安い利用料を払う際にも、その脇に立つ騎士の様に厳めしい鎧姿は、来客のチェックをするでもなく人々の来訪を見送るばかり。
見事に手入れされた樹木が自然な形で通りからの視線を遮る美しい庭園は、敷地全体に施されているのだろう魔導によって常春の気温が保たれている。どこからともなく近付いてくるスタッフに脱いだ着衣を手渡して、時に彼らから無償で提供される下着に着替えて先に進めば、仄かな湯けむりを立ち昇らせる温水プールを据えた中庭と、古代の神殿めいて開放的なテラスを広げる邸宅を見る事が出来るだろう。
そこを行き来するのは、プールサイドの水着姿にも似て一層淫靡な半裸姿。その場に居る全ての者が、来客もスタッフも含めて色とりどりの下着姿を晒しているのだ。
■グラムヴァルト > 「―――ククッ、なる程なる程、こいつァ確かに悪くねェ。布切れ一枚つけてねぇ風呂場の方が手間ァ省けるが、硬え床上やらチンポがキコキコ言いやがる湯水の中やらでヤる苦労はねぇし、中途半端に隠されてる状態ってのも悪くねェ。良い狩場だ。」
オープンリビングの奥まった場所にある長椅子の一つを、ゆったりとした座姿で占有する浅黒肌の長躯が、灰色の蓬髪を無造作に掻き揚げながら呟いた。
190を超える長身故にスラリとした印象を与える肢体はしなやかに鍛え上げられ、下着一枚の半裸が無駄無く引き締まった筋骨のうねりを見せつける。
完璧な逆三角形の上部、意外にも分厚い胸板と、幅の広い肩の上に乗る頭部は彫り深く、酷薄なイメージの纏わりつく銀色の三白眼を眉庇の形作る色濃い影の下でギラ付かせる。
犬歯も剥き出しな笑みもまた凶相を際立たせ、プロポーションだけで異性を惹きつけるだろう体躯に反して他者を遠ざけてしまっていた。
しかし、当の本人はぽっかりと開いた空白の中でも悠然と構えたまま。
これだけ美味そうな雌共が無防備な半裸を晒しているのだ。獲物に不自由などするはずが無い。まずは獲物の群をじっくりと観察し、獣の興味を強く引く相手を見つけた所で動き出せば良い。
そんな考えの元、大翼めいて広げた両腕を背もたれに掛けて長脚を組んだまま、ゆるりと動かす銀眼にて獲物を物色する。
■グラムヴァルト > 「――――………少々不満は残るが仕方がねェ。今日の所はあの小娘を喰らうとすっか。」
言いながらゆらりと立ち上がった長躯が無言の圧で他者を押しのけながら向かうのは、少し離れた壁際のソファ。そこで不安げにぎゅっとクッションを抱きしめながら、それでも興奮の朱を頬に滲ませる大人しげな娘。
ゆっくりとした歩調で、銀の三白眼で真っすぐに獲物を捉えながら近付く長躯に気付いた娘は紅潮していた頬をさっと蒼褪めさせて、救いを求める様に周囲に視線を走らせる。しかし、この様な場所に都合よく白馬の王子が現れるはずもない。
むしろこれから見せつけられる事になるだろう淫惨な光景を期待する嗜虐の視線が集まるばかり。
「いよォ、嬢ちゃん。ここは良い場所だなァ。」
そうして手も無く慌てる獲物への接近を果たした肉食獣は、相手の許可を得る事も無くその傍らにドカッと座り込み、しなやかに鍛え上げられた長腕を怯え竦む少女の肩に回して抱き寄せた。
「ククッ、なぁに、怯える事ァねぇ。大人しくしてりゃあ優しくしてやるよ。ま、乱暴なのがお好みだってンなら、好きに暴れな。オレはどっちでも構わねぇ。」
獰悪な笑顔を寄せて開いた大口が、ゾロリと生えそろう牙も露わに開かれて、娘の白頸にわずかな痛みを走らせる甘噛みを施しながらその体躯を押し倒す。
そして淫らな事に興味はあっても初心な小娘の身体を、強引で荒々しく、それでいて巧緻に長けた愛撫で弄び始めるのだった。
ご案内:「下着館」からグラムヴァルトさんが去りました。
ご案内:「ダンジョン」にアニエルさんが現れました。
■アニエル > ダンジョンの通路、空中に突如光の粒子が集まる。
粒子の塊が一瞬の閃光となって弾けると、そこに出現する人影がひとつ。
それは、帯剣した冒険者風の女だった。
「私とした事が、テレポ―ターなんかに引っ掛かるなんて……ああもう、頭がクラクラする」
女は眩暈を堪える様にかぶりを振り、光苔の繁茂した天井を仰ぐ。
単身ダンジョンに挑むくらいであるから、トラップ類に関する知識は相応に有しているが、
時にはこうしてドジを踏む事もある。
今回は、探索中に奇妙な形状のオブジェを発見し、思わず触れたらこの状況──であった。
冒険者には避け難い事故だが、だからといって腹立たしい気分が収まる訳でもない。
「で、どの辺りなのかしら此処は。相も変わらず辛気臭い風景だけど……」
そう呟いて、軽く鼻を鳴らす。ついでにサンダルのつま先で無機質な床を軽く蹴った。
床に対し不平不満を表したならば、後は黙って歩き出すのみである。
この場に留まっていても、事態が好転しない事は間違いなさそうだった。
ご案内:「ダンジョン」からアニエルさんが去りました。
ご案内:「九頭竜山脈 山中の温泉宿」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──夜。
九頭竜山脈のとある山の麓付近にある、やや寂れた感のある小規模な温泉宿を、男は訪れていた。
ロケーション的に立ち寄りやすい場所ではあるものの、あまり目立たない隠れ家的な
建物ゆえか客は殆どおらず、人気もあまり感じられない。
夕食を済ませ、ひとっ風呂浴びようと露天風呂まで足を向け、脱衣所で服を脱ぎ
タオル一枚を携え、浴場へと足を踏み入れて。
「いつもの旅籠の温泉もいいのだが、たまには違う風呂も楽しんでみるのが大人の醍醐味」
などと得意げに独り言ちながら、目前に現れた露天の岩風呂を眺め回す。
見慣れた旅籠のそれとは違う趣に、表情を緩めて。
「あっちよりは出会いの期待値が低いが、まああそこら辺はしょうがな──て、おや?」
その視界に、先に湯船に入っている人影を捉え、男は意外そうに目を丸めた。
てっきり自分以外は居ないものだと思っていたので驚きだ。
そう思いつつ、タオルを腰に巻くと湯船にゆるりと歩み寄って行き。
「……やあやあコンバンハッ。湯加減いかがですかな?」
と、緩い笑みを浮かべながら、片手を上げつつ気安く声をかけてみた。