2019/03/30 のログ
ご案内:「街角の屋台」に暖さんが現れました。
■暖 > 繁華街と住宅街を繋ぐ路地…
祭りや催し物の時は、肉串や酒や食べ歩きできる食事を売る屋台がずらりと並ぶ街角に、
これといったイベントもないのに屋台を開いて営業している料理人が一人。
「ふんふ、ふんふ、ふーん♪ 」」
鼻歌交じりに、コトコト煮込まれるスープをオタマでかき回し、
具材がとろけ、汁が煮込まれて目方が減るたびに、
新しい具を切っては入れ、だし汁や味付け用の酒を投入していく。
今日のお昼時はなかなかに繁盛して、心も懐も潤っているためか、
夕食時に向けて仕込みをしているこの時間は退屈なことも多いのだが、
おいしい晩御飯のため、と活き活きと料理づくりに励む。
ご案内:「街角の屋台」にアルタゥ・ノノさんが現れました。
■アルタゥ・ノノ > いつものように 一人?で王都探索。
聴覚が色々な音を拾い、特殊スキルで色なしだが場空間を的確把握し
時折立ち止まっては また動くという 視線は何所を向いて居るかわからないものだが、
壁とか人とか屋台とかにぶつかったりしていない。
やがて匂いの賑やかな空間に入ってしまったようだ。
様々な具材 様々な料理の音 包丁がビートを刻む音 煮る音
酒の香りは 今住んでいる商会でも嗅ぐので馴染みは高い。
ふらふらととある一角の屋台の前まで歩んでしまう。
「美味しそうな香りがします」
猫耳がぴっこんぴこぴこと揺れ、猫尻尾もふわりもふもふと揺れる。
屋台で準備中と見えなくもない?色なしの光景を視ている少女は、
性別が何ともわからない?とある料理人へと声を掛けます。
■暖 > 路地を通り過ぎる人々の数は多くはなく、
昼食の時間からもずれこんでいるので、屋台から客引きの声をあげることは、
これといってしていなかった。
少し離れた位置から緩やかな足取りで歩んでくる少女の姿は、
その見慣れぬ緩急と綺麗な衣装で目についた。
そのしょうじょが屋台の方へと歩み寄ってくれば、にっこりと笑いかけて
「あぁ、いらっしゃい! とっても綺麗な服のおじょうさん!
なにか、食べていく?お腹いっぱいになるパンとスープから
ちょっとのお菓子まで、なんでも作るよっ」
と、声色も、声変わりのない少年とも、甲高くはない少女のものとも思える、中性的なもの。
スープを混ぜるオタマを鍋から引き上げれば、野菜と肉と出汁が見事に溶け合った豊かな香りが路地に広がる。
「あ、椅子、こっちね。」
客ならば、屋台で店主と向き合って座れる椅子を立てかけて、座るよう促し
■アルタゥ・ノノ > またスキルで色なし空間座標把握。序に人の気配も把握。
人などに関しては動くだろうからある一定の空間を抜けたりした場合は把握しない。
代りに入ってきた人に関しては随時気配の把握と空間座標の把握は更新していく。
海に住まうクジラ類みたいなスキルだが、あれ並みで動くが、
残念な事に色が分らないが為、綺麗かどうか聞いた気がするが、
自分の事に疎い少女としては 猫耳が戸惑ったかのようにぴこぴこ揺れる。
「ごきげんよう。綺麗かどうかは。
自信がないので何とも申せませんが、
…ええと、スープのみを頂こうかと思います。」
料理人から漂う香りも性別読めず、声も読めないと来た。
色々な意味で外見から推し量れない性別ってあるのかしら、と思う。
色なしの光景を視ているので、料理人の振る舞いは分かる。
路地に広がる飯テロみたいな香りの芳醇さ! お腹をすかせた者共が時間を経るにつれ誘う香。
屋台にありがちな椅子へと勧められれば ゆっくりとした動きで座ろう。
■暖 > 杖をつくわけでもなく、何者かの補佐を受けるでもない少女とのやりとりで、
屋台の主が猫耳のお客様が、視覚で事象を把握しているわけではない…
と、判断することはできなかった。
「ふふっ、とてもよく似合ってる、ひらひらしててステキな服!
…レストランみたく、ナプキンが出せなくてごめんなさい、
スープが跳ねないよう、気をつけてね。」
にっこりと微笑んで、椅子の簡素さに比べると、
屋台にしては上質な木製の皿とスプーンに、琥珀色のスープが注がれる。
「それ、今日から出すつもりの新作なんだ。
美味しくない…ってことはないハズだけど、味の感想、きかせてくれる?
お代、安くしとくからさ!」
提示したスープのお値段は、子供が小遣いで買う駄菓子程度。
屋台に肘をついて頬を支え、顔を覗き込みながら快活に笑って
■アルタゥ・ノノ > 白杖はあっても不要、特殊機能切ったとしても経験と勘で多分動ける自信はある。
補佐は多分、見えない把握されない箇所に護衛位いるだろう。
とある商会の娘の一人である少女を護衛不要と言われても付けるだろうから。
お互いに判断しかねるような状況下で、屋台の構造をつぶさに観察した少女は、
ぺちぺちと屋台のカウンターを手で軽くはたいていた。いいカウンターの材質らしい。
いいも悪いも分からないのが何とも。あくまでも勘な判断だった。
「色はともかく、服装その物は…どうもです。
ゆっくり味わうので大丈夫かと思いますよ、恐らく。」
皿の材質は陶器ではない、ざらざらとした…木かそれに似たもの。スプーンもしかり。
屋台だからそこにお金をかける屋台主はおるまい、いたらそれはいっちょ前のお店持ってる。
「新作になる予定のスープの試作を味わって感想を述べよと。
感想の前に 使用している素材を教えて下さいませんか。
まずは、失礼をして…香りをぉ…ぉ。」
がしっとスプーンを握り、そっと注がれた皿へと投じ
少しすくって鼻で匂いを嗅ぐ。素材がとろけ融合された香りがする。
しかし一つ一つの動きがゆっくりで遅い。念入りに味わうつもりらしい。
■暖 > 「ふふっ、そんなにじっくり私の屋台を楽しもうってお客さん、珍しい。」
さっと寄ってパッと食って次へ行くのが屋台の醍醐味とするならば、
カウンターの手触りや、食器類に触れて吟味する少女の緩やかな所作は、
ことさらこの食事処ではなかなか目にできない光景で…。
「(混んでたお昼時や夜じゃなくてよかった~…)」
と、内心ほっとする。
彼女の味わいたいように、屋台と料理を愉しんでもらいたいが、
ごみごみと客が賑わう時間ならば、こうはいかなかっただろう。
「そう、シェンヤンの方に伝わる作り方を、王都の食材で作ったの。
セレネル海産のアワビに貝柱に干しエビに、王都のハムときのこ類…
アヒル肉、リーキとキャベツと玉ねぎ。
隠し味に、ライスワインとオイスターソース。」
それらが、岩塩とペッパーで優しく煮込まれ、一部の食材は唇でも噛み切れるほどやわらかい。
おそらく滋養にも良いスープで。
「ふふ、これね、夜になるともっととろっとろになるの。
逆にいうと、今このスープは、今だけの、一期一会の味。」
少し官能的に感じるほど、じっくりと匂いを嗅ぐ少女に、
内心どきりとしながら説明して
■アルタゥ・ノノ > 「わたくし 見えておりませぬ。感触だけでまずは把握しなければ。
それに屋台で食事をするのはなかなか経験が出来ぬ身で御座いまして」
歩き食いとか目で見て舌で味わう色々な屋台を楽しむとかは普段の生活スタイルから
何かと小言を言われる生活をしている。つまり身なり的にそこそこの貴族か商人の出なのが分ってしまうだろうか。
さらりと視力がない事も告げておく。
なので 妙なカウンターのぺちぺちやじっくり観察する動きも納得できよう?
今の時間帯が準備中とか賑やかさとは程遠いのはなんとなく歩きやすさで分かっていた。
であれば、じっくりと味わって 簡単な感想を残そうではないか。
「シェンヤン仕込みの王都生産の食材製作。
海産物とハムと茸そこですでにお腹にやさしい。
肉はかみ砕きやすい柔らかさ、野菜大好きな人ならやみつきに。
で、なるととろみが少ないこの味は今だけ 昼間だけの限定品。
では次に味を。」
匂いを味わった後は 舌でスープそのものを味わう為に食べ始める。
冷めきる前にゆっくりだが確実にすくっては喉を潤し食べてる。
10分もたたないうちに食べきってしまうだろう、味わった後は
どこか色気に満ちた火照りを頬に浮かべ 流し目?で料理人を見つめ、
「美味であったっ」
と、一言 恍惚な声を震わせて 少女というか女の色気みたいなものを出し 味の感想を簡単に述べよう。
■暖 > 一連の少女の仕草や、『綺麗』の言葉の行先に、ようやく得心がいきつき、
心の中でなるほど、とつぶやく。
「そうだったんだ、ぜんぜん気づかなかったよ。
何か取って、とかあったら言ってね。
あはは、お祭りシーズンだったら、この通りはまた違った屋台がたっくさん開いてて面白いと思うよ。」
そして、令嬢を思わせる作法の名残が、これまた屋台のテーブルでは珍しい吟味の時間。
わすかに、料理人にも不慣れな緊張がにじむ。
その感想が、是とするものであればホッとしたようにはにかんで
「ウチは、まぁ、屋台の中でもできるだけ味とか、素材とか…
他のいろんな売りで、お店持ってるとこに負けないようがんばろうかなーって…」
どこか恍惚とした、うっとりとした、色気すら感じる食後の様子に、
あれ…?とスープの具材やスパイスを確認する。
「…(うん、誓って、ヘンなものは入れてない…はず)」
日頃、求められたときにだけ客にお出しする…ただの屋台料理とは異なる「夜のメニュー」。
うっかりそれに入れる媚薬でも混入したかと、一瞬本気で心配になる。
そうでないとするならば、あまりに昂ぶるような飲み干し方に、ちょっと頬を染めつつ。
「おそれいります…っ ふふっ、美味しそうにたべてくれて、ありがとうねっ」
少しだけ、勝手にしてしまった動揺を隠すように取り繕おうとすれば、声が上ずって。
■アルタゥ・ノノ > 先程まで空間把握していたがそれは切った。今は素で経験と勘で動いている。
色は分からないが、それ以外の物の形や温度諸々は分かる。
自身の事は 実の所 自分で手で触って感触を確かめるしか術はない。
「まぁ、見える風に振舞っているもあり、
あまりお気に為さらぬよう。この屋台の周りでしたら既に把握を。
お祭りのシーズンの際は出られないでしょう、多分」
多分、なのはまぁ、過保護的な親の心配があり、お祭りの際は出かけるなとか言われる恐れがちょっと。
瞼を閉じ、口元に手を宛がい 『多分 無理では』 と呟く。
「お酒に煩いお客も夜になりますと増えますので、
お店持ちには出せない レアな酒をここぞという時に使うとよいですよ、と助言を一つ
わたくしの家はお酒も仕入れてますので、レアな酒も色々と御座いましてよ?」
恍惚状態になったのは単にそれだけ美味しかっただけです。
それ以外もなかった、あと、媚薬が混じってても大して状態異常にはならない筈。
血を飲んだ以外は素で顔に出るだけで内面に影響化はない。
お酒を仕入れている商会の出なので、多分王都では珍しい酒の一つや二つあるとも助言をぽそり。
「お代はいくらでしょうか。」
ナニカ料理人は動揺しているような声らしいが 理由がわからないので突っ込んだりはしない。
■暖 > 「うん、わかった。
そうかぁ…じゃあ、色々今日はレアな体験、してもらえたみたいだね。
お代は…うぅん、そうだなぁ…こんくらい。」
と、提示した金額は、1ゴルドに満たない安価な銅貨数枚分。
小腹の減った客が飼い食いするのに嬉しい値段。
彼女の優雅な物腰や衣類の質、そしてその見目麗しさと…昨今の王都の治安を思えば、
少なくとも一人暮らしとは思えぬ彼女のを思い遣る誰かの気持ちも、わからなくはない。
「なるほど、お酒かぁ! 居酒屋ではあるんだけど、
料理の方ほどは、確かにあんまり手を込んでは居なかったなぁ…
ほんとう?…じゃあ、もしよければ、今度お酒の仕入れをオネガイしたいな。」
店主と客人の立ち位置と関係から、距離感が変わるように、
くるっとカウンターから客席側に回り込んで、自分用の椅子を置き、隣に座る。
「…私は、暖っていうの、こうしてふらふら、色んな所で屋台をひらいてる。
アナタは?」
と、自己紹介。
■アルタゥ・ノノ > 「王都しか散策許可されていなくて。
それに昼間動くのはあまりないかしら。…そうね、お釣りはいらないわ」
耳にした金額は屋台ならではの安い銅貨数枚分。大してこちらが出したのは1ゴルド硬貨。
つりはいらねぇぜ!的にコンッとカウンターの上に置く。
王都の治安は昼間も夜も悪化している気がする。
1人暮らしは無論許されてません。っていうか寧ろ親から警戒されてます。
いつかやるんじゃないかという突発的に自活とかを、と。
「お酒に煩い夜は色々と唸らせる客を黙らせてこそ支配が叶うのです。
交渉事は私の母に頼むとよいでしょう、酒造もありますので。
まぁ、あなた様が酒の仕入れを考えている旨はお伝え致しておきますね。」
距離感が変わった、なんというか多分隣という至近距離。
じりじりと何を企んでいるのかしら的な素早くて無駄のない動きでした。
「わたくしは、アルタゥ・ノノ・トゥルネソル。
トゥルネソル商会王都マグメール支店の店長の四女にして楽師。
といっても今はただの無職かもしれません。特に何かしているとかなくて。
お見知りおき程を。」
トゥルネソル商会。多分名は聞いた事がある筈。王都でもそこそこ名の売れている商会の一つであり、
ドラゴン急便とかいうサービスも始めている屈指の大商会。本店は港湾都市にある為、王都のはその支店。
■暖 > 「あれまっ!こんなに…? うぅん、嬉しいんだけど、
こう…私のルール的に、もーちょっとその分、お礼したいな…っ」
気前よくカウンターに乗せられた1ゴルドの硬化に、嬉しそうな声色も、
困ってしまったような言葉も本物。
…仮にこれが、お金が払えない類の困惑ならば、どんなに気が楽だったことだろうか。
「なるほど、なるほど!うんうん。
夜を支配…みたいな偉い野望はないけど、満足してもらうには、
目に見えるスキはつぶしとかなきゃ、だよね~。」
頷きながら、言葉の端々から感じていた彼女の身の上が、
王都で飲食業をしている以上、当然耳にしていた名家…というか、大物で。
「えぁ!? トゥルソネル商会のとこの!
そりゃもう、お酒の取扱をおまかせさせてもらえるんなら、願ったりだよ。
どうかひとつ、よろしく」
一方で、名家や良質のコネの存在に、臆したりこびへつらう様子もない。
社交儀礼と…たぶん、お友達になろう、的な握手を、気軽に求めて利き手を差し出す。
「へぇ、楽師さんなんだ? …聞いてみたいな、アルタゥの、音楽。」
と、興味深そうにつぶやいて。
■アルタゥ・ノノ > 「釣りはいらなねぇぜ的な。気前よく払うのが流儀。
では次回以降、一度だけ一品は無料にして下さると有難く?」
その次回は何時になるのだか。中々1人で散歩が無理な身分。
どうしてもいけないときは 身内から何でも食べる暴食スキル持ちの姉、
三女に行って貰おう。相当飲み食いしてくれる筈。
「『夜の胃袋は このわたし 暖が支配する!』的な。
野望の一つや二つ持たなくて商売が成り立つとお思いですか?
宵越しの金は持たないな客にとっては夜には酒とつまみを制する者が支配してもおかしくはありません。」
何でそこまで夜の支配にこだわるのだ、意味はない。
名家かどうかは分からないがそこそこ大きいのは分かっている。
主に老舗酒造と商売提携し、ドラゴン急便始めた頃からさらに倍増している売上と規模の拡大。
「商会に交渉行く際は、気絶無効化のアクセサリーあるとよいですよ。
多分 どなたも最初戸惑います。店主から従業員の半分はドラゴンですから。
…私が出来るのはここまでです。宜しく。」
コネ。アルタゥにはコネは太くない。四女といっても実は養女。
血は繋がっていないが認知されて順番になり四女扱い。そして家の特色であるドラゴンの血は受けてない。
受けているのは…真祖種ヴァンパイアのみ。
握手を求められているような感じなので こちらも手を出してにぎにぎ握手。
「わたくしの音は 破滅を齎す音色ですよ…最後まで聞いた人は居りません」
何か不吉な事をおどろおどろしく囁くように。
■暖 > 「ああ、それ、いいかもっ!
そうだね…食べたいモノやオススメも全然作るし、
自信作な新作ができたら、その味見をまたしてもらいたいかな…
お酒とのマリアージュとかも。」
と、どうにも商売人気質が薄い印象を受ける店主だったが、
お互いのためになるとなれば、なかなかに如才ない。
「…まぁ、野望と言うか、欲望はたっぷり乗せて、屋台をひいてましてハイ…
ええとね、この際だから言っちゃうけど…シェンアンの方では特に、
食べると夜のほうがこう、すんごいことになったりする宮廷料理とかがいっぱいありまして…
そういうのがお好きな人にお出しして、相性が良ければあわよくばー…っていう。
ああっ!でもでも!お昼はこうして普通に営業してるし!
お客に黙ってヘンなもの入れたこととかは、ないからね!?」
と、これといって気恥ずかしそうな様子も、後ろめたそうな様子もなく、
あっけらかんと自前の屋台のスタンスを伝えた。
最後にちょっと慌てた様子で、誤解を避けようと2つの面があることを強調して。
「は…めつって、 ちょっとちょっと、こわいなぁ…
うぅ~ん…気になる…」
と、音楽に造詣が深くはない店主、それが文字通りの意味だとは、当然知る由もなく…。
■アルタゥ・ノノ > 「トゥルネソル家には三女ラファル姉上がいるので、
わたくしが来られない場合 そちらに飲み食いしてもらう事にします。
多分わたくしよりも存分に食べ感想を言う筈ですから。
それにお酒も強いですし…。」
生粋の商売人ではないので、商売に関しての取引交渉は家に丸投げ。
そして散策だったので家の酒カタログ絵巻持ってない。あれば今手渡してる。
「欲望店主ですか?あちらの帝国 夜のお勤めが素晴らしいとか。
いい噂聞かないのですが…お昼間は真っ当 夜はしっとりですか
なかなかやりますね。夜出かける際は気をつけねば。」
夜の散策 今の所 一度だけ。
この料理人 中々の豪の持ち主でした。昼間はさわやか夜はギンギン!
「と、そろそろ帰らねば心配もされますので お暇致しますね。」
では、と軽く会釈をして席を立ち そのまますたすたと富裕地区の方へと去っていった。
ご案内:「街角の屋台」からアルタゥ・ノノさんが去りました。
■暖 > 「らふぁる、おねえさま…と! はいはい、承知しましたよと♪」
少女の商売気の本質を店主が察し切ることはできなかったが、
少なくとも、その舌と、彼女たちの階級のものに通用する味と知って、
嬉しそうに心を踊らせていた。
その後、会釈に会釈を返して、
少女が確りと、一応は安全な区画の方へと真っ直ぐ進むのを見送り…
夜の時間に備えて、準備を始める…。
ご案内:「街角の屋台」から暖さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区の街角」にウルスラグナさんが現れました。
■ウルスラグナ > 「……はぁ」
――街角を歩く姿を、周囲の人が少しだけ視線を向けてはすぐに逸らしていく。
やや目立つ格好であることは自覚しているが、これ以外に着る物もなかったために、自分の唯一の衣類である「国籍不明の軍服」を、せめてと騎馬隊の駐屯所から借りた大きめの外套で隠しているが、
その背中側の膨らみは相変わらず隠せたものではなかった。
一歩一歩の中、自分の目には何もかもが目新しく映ることで、ちょっとした刺激になるだろうと前向きに思ってひっそり出てきた少し前の自分を呪った。
「……ん」
――こと、と足を止める。横目に見えた、御守りなどを売っている屋台に目がとまり、ゆっくりと振り返ったのだ。
……綺麗なものがたくさん並ぶ様子に足を止めて熱心に見つめる様は、他の屋台に来ている女の客たちと、中身だけは変わらなかった。
■ウルスラグナ > ――どれ程、その商店を眺めていただろうか。
……店主の老人が不思議そうな顔をして見つめてきているのに気づいて、
「……う、ぁ、えと」
――とても見た目から掛け離れた、困惑と羞恥の表情になりながら、ぺこりと会釈をしてその場を立ち去っていく。
……離れていく中、ぼんやりとその口から零れたのは、
「……かわい、かったな。あの御守りは……」
なんて、一言だったとか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区の街角」からウルスラグナさんが去りました。