2018/10/28 のログ
マリナ > 急激に変化した環境の下、少しずつ慣れていく段階。
体力や精神力の面で、明らかに他の少女たちとは同じ舞台に立てていないものの、少しでも近付きたい。
ただそれは背伸びしている部分も大きく、いつまでも他者の手を煩わせなければならない状態にやきもきもしており。

「やっぱり護衛は付きますか?ドラゴンフィートの中なら誰にも言わず出掛けても大丈夫でしょうか?
 今は申し上げてから出てるんですけど……マリナが報告するからか、誰かしら一緒に来て下さるので……。
 ちょっと申し訳ないんです」

用事としては彼らの時間を割かせる程大したことはしていないだけに。
魔法銃を使いこなせるようになれば、多少は周囲の負担も減るだろうかとの期待。
―――話している最中に、一瞬彼の表情が曇ったけれど、少女よりずっと大人である彼は心配させる程の反応をしなかった。
肌を重ね、少女が慕情を向け、自由になるのに手間を掛けさせているというのに未だ出会って間もない。
世間の一般常識だけでなく、少女が知らないことは彼に関しても同様、多いのだろう。
真っ直ぐ一直線にしか物事を見られない未熟さもあり。

「ヴィクトール様のお兄様がですか?……それではきっとお兄様は可愛い物をよくご存知なのですね。
 色々よくして下さっているのに、未だ直接お礼も言えてませんし……」

どことなく女性の心を掴むことを理解しているようなデザインだったから、驚いた。
ここに無事腰を落ち着けるように整えてくれたのも彼のお兄さんであり、
あの従兄を説得できたことからも、相当頭の切れる人なのだとはわかるのだけれど。
何せここを統括しているだけでなく、様々な立場を請け負う人だから、忙しいのだろう。
感謝してもしきれない思いを伝えたいのは大前提として、単純に彼の血縁だと思えば言葉を交わしてみたかった。
乙女心をくすぐるデザインを見ながら、思いを馳せて。

「そのぉ……下着姿が恥ずかしくて見せられないのですけど……」

制服姿はむしろ見てほしい。
口答えしながら、彼の心をそのまま映すような金色の瞳に見つめられると逆らえなくなる。
初めて視線を重ね合わせた時からそうなってしまった。
それに本当は外で脱がせるつもりだったのだろうと思えば、自分の意思と制服を思って妥協してくれた彼の優しさが嬉しくもあり。
少し決心するまで時間を要するようにもじもじとした後、大事な制服をまたベッドに広げるようにして置く。
カーディガンはすぐに脱ぐことができて、もたつくのはこれ一枚脱げば下着が見えることになるワンピース。
胸元のリボンを解き、胸元から腹部までを寛がせて。
左肩から生地を滑らせ、右肩からも落とすと、足先まで全て落ちないように手で胸元押さえ躊躇いを覗かせる。
それでも少しずつ下ろしていけば、薄いピンクのブラジャーに包まれた柔らかな乳房の膨らみが現れ、
どこか成熟していない曲線の腹部を晒し、―――腰を少し折り、
また躊躇いの一瞬が生まれてからブラジャーと同じ色合いの下着に隠れる、下腹も。
内股気味になってしまうのは、やはり恥丘の部分を見せるのが最も恥ずかしいから。
特に時間帯も大きく、健全な日差しの降り注ぐ中、外から聞こえる日常の喧騒も気になった。
視線を合わないよう俯き加減に、脱いだ服を畳みながら。

「……き……着ます」

許可を得なければ制服を着るのも憚れると思うくらいには、この体は彼のものだという自覚がある。

ヴィクトール > 「あぁ、マリナになんかあったら大変だからよ。ここん中なら大丈夫……とも言い切れねぇしな、ミレーに悪いやつしか省けねぇからよ。まぁ気にすんなって、兄貴もそれを込みで考えてるだろうからよ」

少しでもこちらに負担をかけぬように…その想いは嬉しいものの、ここが完全な安全地区とは言い切れなかった。
ミレーにとっては安住の地であるが、門が省くのはミレーを嫌うものだけだ。
条件を承諾し、門をくぐるのに悪党が嘯かない筈がない。
故に、彼女を攫うなり、手に掛けるために大通りや鍛冶場のところへ、忍び込むことは出来るのだ。
あんな酷い従兄の評価に気を使いながら、自分に身体を差し出そうとするような健気な娘なのもよく知っており、改めてありがとうなとお礼を重ねながら、金糸を撫でていき、ベッドへと腰を下ろした。

「元々娼館やっててよ、女の服はよく見てたんだとさ。兄貴も城から中々出れねぇしなぁ……そのうち会えるさ」

甘ったるすぎず、機能美もあり、そして可愛らしく。
シンプルなデザインでそれを実現しつつ、コストを下げるという絶妙な塩梅で成り立つ制服。
兄の話をする時は、この悪人面も大分朗らかに崩れていた。
知恵も感性もあるが、何よりも人柄の良さにこの野良犬が懐いたのだから。
ただ、本音を言うと兄とこの娘を合わせるのは不安を覚える。
温和で大人な兄の雰囲気に、自分へ向けられた心がそのまま持っていかれそうな気がするからで。
敬いはするが、男の意地を曲げられるわけではなく、淡い嫉妬が胸の内側に食い込む。

「その恥じらう顔が見てぇんだよ、マリナの可愛い顔が真っ赤になるのがな」

抗議の言葉にクツクツと押し殺した悪そうな笑い声をこぼし、その顔を指差す。
真っ白な姫君の顔が、恥じらいに赤く染まり、瞳を濡らす瞬間はぞくぞくと雄の嗜虐心を煽る。
それを求めてオネダリを重ねると、しぶしぶとカーディガンに手が伸ばされた。
ふわりと脱げ落ちて、更にワンピースのリボンが順々に解かれていけば、それを目で追いながら機体に胸を膨らます。
腕で抑えて、戸惑いの視線が見えるなら、見せてくれと改めて強請るように可愛らしい垂れ目に雄の欲目を重ねた。
答えるように滑り落ちていくワンピースと腕の合間から、薄紅色のブラが顕となり、あの柔らかさを彷彿とさせる房がギュッと収まっているのがみえる。
こんなにかわいらしいのに、体は雄の欲を唆る卑猥さを兼ね備えているからか、既に下腹部に熱が集まっていた。
食い入るように見つめる視線が、とうとう晒される下肢へとなぞれば、程よい肉付きの腹部から腰のクビレが映り込む。
薄桜色のショーツからは、金糸は一切見えず、あの夜にたっぷりと眺めた綺麗なスリットを思い起こす。
顔から胸元、臍をなぞって股座へと周り、太腿を見つめては遡ってと繰り返すと、許可を求める言葉。
嗚呼というように小さく頷けば、ぱたっと背中をベッドへと預けていき、身体を仰向けに転がす。
少しでも視線を彼女の方へ傾ければ見えそうな格好で、制服姿を待つことにしながらも、意地悪は忘れない。
後ろに倒れて余計に強調される男の股座には、既に熱を持って布地を押し上げる分身の姿が見えるだろう。

ご案内:「ドラゴンフィート」からマリナさんが去りました。
ご案内:「ドラゴンフィート」からヴィクトールさんが去りました。
ご案内:「娼館ファタール店頭」にアイゼンブルームさんが現れました。
アイゼンブルーム > 「なぜ私がこのような……」

ハイブラゼールにある高級娼館ファタールの店頭。
支配人からの提案で客寄せも兼ねて額縁に見立てた出窓を使用して、絵画を再現しようと言うことになった。
「う~ん。 綺麗だけどやっぱりこう…収まりが悪いんじゃない?」
「みんな、白ばっかりだし、アクセントが欲しいよね~」

泉に集うニンフというテーマで娼婦達が数人白い薄布にサンダルと言った装束で背景に森と泉が描かれた出窓の中に並んでいる。

「あ! アイちゃん!! アイちゃん真ん中に来たらきっと絵が引き締るよ」

娼婦の一人が思いついたように声を上げる。

「わっ!! 私? え…あ…いや…私は用心棒……」
素っ頓狂な声をあげ、間抜けに自分を指さす私はあっという間に娼婦達に取り囲まれ、薄布を着せられて、出窓の中央に座ることになった。

「…………」

娼婦達が艶めかしい衣装に身を包み、身体を横たえるその中央に、頭二つは大きい褐色のエルフが、脚を横に流して座る。

「ほら、やっぱりこれがいいよ。 じゃあ、しばらくこのままでね~。 あ……お仕事の声がかかったら抜けてもいいから」

支配人は満足げな笑顔を浮かべると、店の中に入っていった。

アイゼンブルーム > 「……………」

恥ずかしい…。唯々恥ずかしい。
道に面した出窓。 当然のことながら人通りは多い。
物珍し気に酔客や遊び人が出窓を覗いては手を振っている。
中には一緒に居る娼婦のなじみなのか、こちら側の娼婦も手を振り返す者が居る。

「…………」
己はと言えば、出窓の真ん中で他の娼婦達にしなだり掛かられ、唯々そこに座っていた。
恥ずかしいのか鈍色の髪から飛び出た長耳が真っ赤に染まり、左右に吊されたアクセントのイヤリングがピクピクと揺れ動く。

ああ…もう……客でも何でもいいから早くここから出して……。
恥ずかしさが極限に達したのか少しばかり涙目になってゆく。

アイゼンブルーム > 「アイちゃ~んお客さんだよ~」

奥から呼ぶ声が聞こえれば、長耳がピクンと跳ねた。

───やっと…やっと終わった。

「ふむ…今行く……」

偉そうに返事をしてみたものの、内心はこの恥ずかしい状況から逃れられる状況に安堵していた。
私はゆっくりと立ち上がり、他の娼婦に手を振りながら店の奥に消えていった。
この後私を相手にした客は、いつにもなく甘える私の態度にさぞかし困惑したことだろう。

ご案内:「娼館ファタール店頭」からアイゼンブルームさんが去りました。
ご案内:「錬金術師の工房」にアルクロゥさんが現れました。
アルクロゥ > 街の一角にあるやや大きめの建物は看板もあるものの小さくて目立たず、最初から知っている者でなければ
錬金術の工房だとすぐ分かる事は難しいだろう。
その中では今日も男が一人で実験に明け暮れている。
といっても、今は頼まれ仕事をしているだけで、暖炉近くには木のバケツとその中に押し込めたスライムを用意し、そこへ奥の工房で調合した薬品を丸フラスコに入れて持って来た。

バケツの中では囚われのスライムがもがく様にゆっくりと揺れて波打っているが、これから実験台にされる我が身を憂いたり怯えるほどの知能などあるまい。
透明なセリー状の体は暖炉の火が燃え盛る橙色をわずかに映しこんでいて、見た目だけは綺麗なものである。

アルクロゥ > バケツの上でフラスコをゆっくりと傾けて中の薬品をスライムの上から注いでいく。
とろみのある水色の液体が降り掛かり始めると、それまでゆったりと揺らいでいたスライムが悶えて暴れ始めたが、それを見越して深めのバケツを用意していたので溢れたり逃げ出ることはできない。

「これで一晩も経てば十分に浸透して変成も完了するだろう。
納入の約束までは日にちもあるから、念のために出来上がってから試用でもしておくか」

一人頷くと、バケツをそのままに自分は奥の部屋へと入っていった。

ご案内:「錬金術師の工房」からアルクロゥさんが去りました。